皆さんEllo!
(イギリス滞在34年、4年前に帰国した翻訳・通訳者)
Taz です!
日本語はカラフルでボキャブラリーが豊富な言語
特に最近感じたのは
オノマトペ
Onomatopoeia
日本語には大きく分けて
「擬声語・擬音語」と「擬態語」
の二種類があります
人工・自然音をまねて表した「擬声語・擬音語」
例えば
「犬がワンワン」
「雨がザーザー」
客観的に必ずしも音響のない事象の状態を表した「擬態語」
例えば
「イライラ」
「ワクワク」
これをどう翻訳するのか。そのまま訳した場合どうなるのか?
直訳でいいのか?伝わるのか?
皆さんも日常お使いになっていますよね?
例えば
「仕事終わりのキンキンに冷えたビール、考えただけでワクワク」
これをそのまま直訳してみましょう
Wakuwaku just to think about a nice Kinkin beer after work
「擬態語」オノマトペをそのまま音で英語に直訳すればサッパリですね
「擬態語」を訳す場合、翻訳者のフィルターを通して
Excited just to think about an ice-cold beer after work
となり
「キンキン」→夏の冷たい飲み物を飲めば頭キ-ン
「ワクワク」とどちらも音響のない事象
「ニコニコ、イライラ、ビクビク」等
日本独特の必ずしも音響のない事象の状態を表した
「擬態語」だからです
「擬声語・擬音語」だったらそのままでも何となく伝わる音響もあります
例えば
うがいの「ガラガラペッ」は英語で “gargle and spit”
プ-ルの中で「バシャバシャ」は英語で “splish splash”
音で想像は付きますよね
豚さんの「ブヒーブヒー」は英語で “Oink oink”と
「えっ?なぜ?」とまったく違う音の例外ももちろんありますが
英語も日本語もオノマトペを日常で使いますが
英語はオノマトペで名詞は表現しない!?!?
日本語は音でオノマトペを表現する事が多い
英語はオノマトペで動詞や形容詞を表現する事が多い
幼児オノマトペを例にして見ていきましょう
犬の事を「ワンワン」
犬の鳴き声は英語でWoof Woof
しかし
「見て、ワンワンだ」
Look, a Woof Woof
と英語では言いませんし
車は「ブーブー」
車の音は英語でVroom vroom
しかし
「ブーブーに気を付けて」
Careful of the Vroom vroom
とは言いません
日本語では名詞に使われますが英語では使われないのです
ここを「クリック」
“Click” here
時計が「カッチカッチ」と音を立てる
Clock is making a “tick-tock” sound
このように英語では使われるわけなのですね~
是非皆さんも日常で使われている日本語のオノマトペ
英語にした場合、どう訳すか考えてみてください
面白いですよ~