パスワーク(新装版)―自己のすべてを受け入れ統合された意識で生きる
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こんにちは、リブラです。今回は「パスワーク」の解説です。
意識:創造の魅力
・罪あるいは悪の起源
かつては建設的な光と至福に満ち偉大な領域にまで拡大していましたが、その方向から逸れてしまい、内奥の神なる自己から切り離され、分離した状態になってしまったのが堕天使(闇)です。
完全な意識からどのようにして破壊性が生じるのか、説明してみます。
至福と、意識的創造する無限の力の存在を思い浮かべてみてください。
意識は何よりも思考の装置です。ですから、それは考えます。
すると、志しが生まれます。志し、考えたものが存在します。
創造は、思考によって始まります。
思考の内容は、形を帯びて形象を持つようになり、行為となります。
思考が形象や行為と分離しているように見えるのは、人間のエゴにおいてのみです。
思考と形象と行為の3段階が全く結びついていないように思われるのです。
意識を高めるには、この3つを結びつけることが必要です。
思考や意志、行為と活動、形象と顕現は、すべて1つの単位だからです。
限界がなく、しっかりとした構造のない存在状態では、この単位は生きた現実として経験されます。
この経験は言い表せないほどの喜びや魅力があるのです。
意識の可能性は無限ですから、「何が起きるかを見るために」自らを限定して分割できるわけです。
自分自身を経験するために、拡大する代わりに縮小するのです。
暗闇を感じ、それを経験するのはどんなことか知りたいと思うのです。
創造はそれ自体の力を持ち始めます。
創造されたものにはエネルギーが投入されており、そのエネルギーは自らを永続させるものだかです。
このエネルギーには勢いがあり、逆戻りしません。この創造の実験をやり過ぎて「安全」な領域を越えてしまうこともあります。
こうしてネガティブな意味合いでの創造が起こります。
ネガティブな創造が続くうちに、意識がどんどん分割されて縮小していくように感じ(実際にはそれは錯覚)、「大いなる存在」との結びつきを認識できなくなるのです。
ネガティブなものを創り出しているのは、マインド(思考と感情)の力です。
その力は、ポジティブなものを創り出すために使われたときの方が、強くなります。
ネガティブなものには、葛藤、相反する願望、力を弱める方向への意志が常にあるからです。
このことを理解して瞑想すると、内面の破壊性を取り除く正しい方法を見つけ出すのを助けてくれます。
間違った刻印(印象)を消し去れるのが、マインドの力です。
マインドあるいは意識が<印象を与え>、生命の実質が<印象を受けとる>のです。
決定し刻みつける意識が持つ「男性的原理」と、形作られ反応する生命の実質が持つ「女性的原理」との両者に、外界と内界のすべてが関係しています。
「悪の起源」を遡っていくと最後は光と至福に満ちた「大いなる存在」にたどり着きます。
「悪」とそうでないものとは起源がひとつなのです。
見えない世界だからどうにでも言えるだろうと思うかもしれません。
でも、自然界のシステムにそんな存在があったら、それは創造主がした設定のひとつだろうと納得いただけると思います。
小宇宙と呼ばれるわたしたちの身体と癌細胞の関係は、今回のパスワークで登場した「悪の起源」のお話とそっくりです。
癌細胞の起源を遡ると、それは身体の細胞の1つにたどり着きます。
最初はたった1つの細胞が、間違って失敗作を出してしまっただけなのです。
通常だったら、リンパ球がすぐに見つけて取り囲み、その細胞に死を促し、そこで終わりにしてくれます。
ところが、身体と細胞との連携が崩れていると、細胞死(アポトーシス;細胞の自殺)をしないのです。
その辺の説明はダニエル・キーオン著「閃く経絡」
が詳しいので、引用します。
ソニック・ヘッジホッグは、モルフォゲンの一種で、細胞たちにどこで何をするのかを伝えるメッセンジャーだ。
細胞たちはフラクタルの「生命の木」のような身体の中で、常に準備状態であり、細胞内のDNAは活性化を待っている。
ここにソニック・ホッグは生命の氣を吹き込む。
しかし、ソニック・ヘッジホッグが「邪気」を吹き込んで、癌を引き起こすこともある。
ソニック・ヘッジホッグ遺伝子がオンになると、細胞は制御不能な状態で細胞分裂を起こす。
ソニックヘッジホッグ遺伝子がオフになると、細胞死を誘発させる。
癌が増殖するためには、モルフォゲン(ソニック・ヘッジ・ホッグ)が必要なのだ。
通常、細胞が間違った働きをすると、細胞内のミトコンドリアが身体からシグナル(氣)を受けて、殺害スイッチ(アポトーシスの外因性経路)を押す。こうして危険な細胞は癌化する前に破壊される。
しかし、身体が異常なシグナル伝達(氣)を受けると、ヘッジ・ホッグ遺伝子をオンにすることを癌に許可して、殺害スイッチは阻止されてしまう。癌は氣と融合すると、1つの細胞で10兆の細胞を圧倒するほど強力なのだ。
このようなモルフォゲン(ソニック・ヘッジホッグ)の伝達障害や氣の不具合が起きる温床となるのが「前癌性変化」で、炎症のストレスよって細胞が形態を変化させる状態である。
例えば、喫煙の煙のストレスによって細胞の形が変わる(煙に耐えられる細胞になろうとして形が変わる)→元々の細胞のプログラミングを忘れてくる→身体との連絡が取れなくなる→完全に身体とのつながりを失い、身体にとって危険な細胞をつくってしまう→癌細胞の発生。
創造には力がありその勢いも強いので、ネガティブな創造の実験を繰り返すうちに「大いなる存在」との結びつきを失い「悪」が生まれるのです。
これは身体との連絡が取れなくなった異形細胞(前癌細胞)が暴走して癌化するプロセスとそっくりです。
だとしたら、「悪」は外からやって来るのではなく、自らの内の正常な働きが少しバランスを崩すことから始まることになります。
「思考や意志、行為と活動、形象と顕現は、すべて1つの単位」
ということを忘れなければ、マインド(思考と感情)のバランスを取ることが「悪」の現象化の阻止になると気づきます。
これを日常生活に取り入れるだけでも、物事はスムーズに展開します。
「考えることの方向性」と「行動することの方向性」を一致させるように意識を集中するのです。
方向性の違う考えがいくつも浮上するときは、そこで葛藤していますからひとつの方向性に統合してから行動しましょう。
意識が向かう先をひとつにすれば「思考(イメージ)は具現化する」のです。
それから、思考の根底に「怖れ」がないかチェックしましょう。
「怖れ」の動機で何か行動すると、それはネガティブな感情を発生させるのでネガティブな具現化を招きます。
「しなければならない」という思いが出たら、「したい!」という動機が起きる工夫をしてから行動しましょう。
わたしも「ブログを書かなくちゃ」と思うときは、そのままでは書き始めません。
「今日は、こんなふうにこのことを書こう!」という意欲が上がってきたところで書き始めます。
だから、つい、マニアックになり、長くなってしまうのですけれど・・・。
次回は「フレディ・マーキュリーのホロスコープリーディング」、次々回は「自分を愛せなくなった人々へ」、その後「パスワーク」に続きます。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。