こんにちは、リブラです。

今回も、ジェームズ・クリアー著「複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」の解説をしていきます。

 

第18章  才能の真実(遺伝子が関係するときと、そうでないとき)

 

遺伝子学の長所は、短所でもあります。

有利な環境では強力なメリットをもたらすが、不利な環境では深刻なデメリットになります。

 

もしバスケットボールでダンクシュートをしたいなら、身長2メートルあることはとても役に立ちます。

でも、体操競技をしたいなら、2メートルの身長は大きな妨げになります。

 

環境によって、遺伝子の適性や持って生まれた才能の有用性が決まってきます。

 

「自分に有利な分野を、どうやって見つけたらいいのか?

自分にふさわしいチャンスや習慣だと、どうしたらわかるのか?」

 

これらの疑問の答えを見つけるには、まず、自分の性格を理解することです。

 

<性格特性の5つの因子>

 

1.経験への開放性

この因子が高ければ好奇心や創造力が豊かになり、低ければ慎重で保守的になる。

 

2.誠実性

高ければまじめで効率重視、低ければのんきで気まま

 

3.外向性

高ければ社交的で活動的、低ければ控えめで孤独を好む

 

4.協調性

高ければ親しみやすく思いやりがあり、低ければ気難しくて人と距離を置く

 

5.神経症的傾向

高ければ不安が強く神経質、低ければ自信があり穏やかで落ち着いている

 

5つの因子すべてに生物学的な裏付けがあります。

 

たとえば、協調性が高い人は生まれつきオキシトシンが高い傾向があります。

オキシトシンは、社会的な絆を結ぶときに重要な役割を果たすもので、信頼を強め、天然の抗うつ作用を持ちます。

 

扁桃体が生まれつき過敏な人は、周囲のネガティブなきっかけに気づきやすく、神経症的傾向が高くなります。

 

習慣は遺伝子が一定の方向へ導こうとすることはまちがいありません。

 

自分に合う習慣を選べば、進歩しやすい。

合わない習慣を選べば、生きづらくなる。

 

では、どうやって自分に合う習慣を選べばいいのでしょうか?

 

最初のステップは、易しい習慣を選び、定着に成功して満足を得ることです。

 

次のステップは、探索期間を設けることです。

 

最後のステップは、探索後に最も合うのに焦点を合わせます。

ただし、ときどき試しながら、良ければどんどん開発していき、悪ければどんどん探索していくことです。

 

・他の人にとっては仕事でも、自分にとっては楽しい。

・時間を忘れて没頭してしまう。

・ふつうの人より良い評価を得られる。

・自分にとって自然なこと。

 

これらはその習慣が適してることのサインです。

 

もし、自分にとって有利なゲームが見つからないときは、作ってみることを考えるとよいでしょう。

 

「ディルハート」の漫画家、スコット・アダムスは、「たいていの人よりは絵が上手いが、画家になるほどでない」、「鳴かず飛ばずのコメディアンとたいして変わらないが、ふつうの人よりはおもしろい」と思っていました。

 

彼が漫画家として成功した秘密は、「絵が上手くてジョークを書ける人は少ない。このふたつを組み合わせたら、ぼくの仕事が珍しいものになる」と気づき、そこにビジネスでの経験を加えたことで、会社勤めをしないと描けない話のネタを引き出せた点でした。

 

熱い湯はジャガイモを柔らかくし、卵を固くする。

あなたがジャガイモか卵かは、自分でコントロールできません。

 

でも、固いほうが有利なゲームで戦うか、柔らかいほうがいいゲームで戦うかを選ぶことができます。

 

自分の強味を活かせる環境を見つけたら、不利だった状況を有利な状況に変えられる。

 

「複利で伸びる1つの習慣」より引用ー

 

せっかく有利な遺伝子を持っていたとしても、それを活かせる環境やチャンスがなければ、無用の長物になってしまいます。

 

自分の性質に合った環境や仕事や関係の在り方や趣味や習慣を選ぶことができれば、それだけで人生のゲームは格段に有利に生きやすくなります。

 

この本の著者の言う通り、「性格特性5つの因子」でカテゴライズしたり、3つのステップ易しい習慣で満足を得る→探索期間を設ける→最も合うものに焦点を当て開発か探索を続ける)で探すのもいいですが、ご自身のホロスコープをご覧になることができれば、ある程度の見当をつけることができます。

 

1番簡単な方法は、ザックリと4つのエレメント(火・地・風・水)のうち、どのエレメントの天体が多いのかでみる方法です。

 

太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星・キローンが、どの星座に入っているときに生まれたのかは、ホロスコープを見れば一目瞭然です。

 

星座は4つのエレメントに区分されます。

 

火のエレメントは、おひつじ座・しし座・いて座。

これらの星座の天体が多いと、活動的で直感が働き行動がスピーディーです。

これらの星座の天体が少ないと、エネルギーの消耗が早く、動き回るとすぐ疲労し、気力が低下します。

 

地のエレメントは、おうし座・おとめ座・やぎ座。

これらの星座の天体が多いと、システムを構築したり、物を作り上げたり、計画を立てたりすることが得意です。

これらの星座の天体が少ないと、ルールや計画に沿って物事を成し遂げたり、現実を直視することが苦手な傾向が出ます。

 

風のエレメントは、ふたご座・てんびん座・みずがめ座。

これらの星座の天体が多いと、知識や情報を収集して理解したり、コミュニケーションで伝搬することが得意です。

これらの星座の天体が少ないと、情報の洪水に混乱したり、情報伝達やコミュニケーションに苦手な傾向が出ます。

 

水のエレメントは、かに座・うお座・さそり座。

これらの星座の天体が多いと、共感力や協調性があり、人の感情の動きを掴むのが得意です。

これらの星座の天体が少ないと、場の空気を読んだり、人の感情を察することが苦手な傾向が出ます。

 

わたしは風のエレメントが4個、水のエレメントが4個、地のエレメントが2個、火のエレメントが1個です。

 

ホロスコープやタロットから情報を読み取り、それを解説する占い師業は、風と水のエレメントを活かせる仕事だな、と今では思います。

 

これでも、30代半ばごろまでは、自分の天職って何なんだろう?と思い、探していた時期もありました。

 

黙々と検査機器に向かう検査技師がもの足りなかったのは、風のエレメントは情報に満たされても、わたしの水のエレメントを活かせる仕事じゃなかったからだろうと思います。

 

わたしの5歳下の妹も風のエレメントが多く、わたしと同じでどこに行くにも本をお供に携えていくタイプです。

 

8歳下の双子の弟と妹と母は、風のエレメントが1個だけで、父は風のエレメントは0個なので、本はほとんど読みません。

 

8歳下の妹が、中学のバレー部でエースアタッカーで、高校はテニス部でかなり成果を上げていたのは、火のエレメントが5個もあるせいかなと思っています。

 

わたしは火のエレメントが1個だけなので、クラブ活動で運動部は選んだことがありません。

身体を動かして疲れることはあっても、楽しいと思うことは滅多にありません。

 

それより、疑問の答えを探求したり、解読したりすることに無上の喜びを感じます。

 

エレメンツだけザックリみても、けっこう明らかな違いが出ます。

 

これに加えて、12個のハウスのどこに天体が集結しているか見ればかなり適性は明らかになってきます。

 

わたしは、9室(探求のハウス)に3個、8室(共感のハウス)に3個、天体が集まっているので、やはり、哲学や心理学を探求するように魂が意図したホロスコープなのかなと思っています。

 

次回も「複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。