僕から、ルームシェアを来年の3月までで
やめようって話しをました。
あまり、反応がありませんでした。
なんと言っていいのか、
賛成とも反対ともなくて、
ただ、
「そうか、わかった、」
一言口にしただけでした。
だから、今でもあの時、
サトちゃんが
何を考えていたのかはわかりません。
彼に話していて、
僕がバンドをやめようと言い出した、
あの、4年以上前の日のことを
思い出していました。
あの時、サトちゃんは、
反対したりしたわけじゃなく、
なにか諦めのような感じで、
ただ淡々と聞くばかりでした。
サトちゃんは、
結構自分の意志を貫くタイプです。
時に融通が効かなかったり、
難しいところがあるのです。
しかし、こうした大きな内容、
つまりなにか
岐路にあることについては、
けして否定はしませんでしたが、
心から肯定もしませんでした。
だからこの時も、
たぶん、嫌なんだろうな、
僕はそう思いながら、
順平と話したことを、
ただ淡々と彼に伝えていました。
「どうするの?」
部屋の床にぺたっと座って、
サトちゃんは言いました。
「どうするって?」
僕が言うと、
静かな笑みを浮かべ、
「花ちゃんだよ、」
「ああ、俺」
僕は、実のところ、
順平が来年の4月に
引っ越すからといって、
何も自分たちまで
引き上げる必要はないかもしれない、
そういう気分もありました。
しかし、当時付き合っていた彼女から、
同棲したいって話もあったり、
このまま、
共同生活を続けることで、
自分の人生が進歩しない気もしたりで、
まだ悩んでいる感じでもありました。
サトちゃんは、
「順平が言ったんだろ?
花ちゃんはどうなの?」
「…」
僕は一息おいて、
「わかんない」
「そうなの?」
サトちゃんが身を乗り出した気がしました。
僕は、
「だけど、そろそろ
考えなきゃって思ってる
それは確かで…、」
なにを、考えるというんでしょうか、
大学の卒業は目前に迫り、
小説はまだ、
地道に社会生活をスタートさせないと、
食べていくことさえ
出来ないかもしれません。
「わかんないな、
とりあえず、順平が引越した後も、
しばらくはいっかなって思ってる」
僕は、自分の気持ちもわからず、
そんなことを口にしていました。
プロジェクト548日目。
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2020/1/8 548日目
■kindle 本日0冊 累計75冊 達成率0.71%
■文学賞公募作品の執筆状況 1作目半分くらい ※まだ賞は未定
■kindleアップのため『桜の闇』を推敲中
158ページ中50ページくらい了
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『僕を知らない君へ』オープニング 1日目
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