7/1の「ASKAブログを思う」という記事に対して多くの閲覧があり、さまざまなご意見をいただきました。
コメントは他人を攻撃する内容であったり、明らかに何かの宣伝であるもの以外は公開いたしております。ただし、申し訳ございません。コメント返信は基本的にしない方針でブログを書いています。
行きどころのない思いというものは文字に起こすことで心のある場所に落ち着かせることができます。
ASKAさんが『700番』を書いたように。
さて、ASKAさんの「未来の勲章」のMV収録のYouTube生配信を見ました。
Twitterなどの感想では「ASKAさんは昔と変わっていない」という声がたくさんありました。私は変わっていないとは思いませんでした。随分変わったなと思いました。いわゆる「悪い意味」ではありませんよ。変わらない姿を見せるための様々な努力や工夫をした上で自然体の心身になっているという感じでしょうか?
最初の逮捕より随分前から体調の悪さを感じることが多かったのです。顔色や歌声に不安を感じることが多く、ライブ前などはワクワクした感じよりもむしろ「今日は大丈夫かな」という気持ちになっていることが多かったのです。今回は心身ともに充実した状態であることを感じました。
配信は楽しめました。見ながら図らずも涙が流れてくるのを抑えることができなかったほどです。これが本格的な復帰への第1歩、第2歩になってくれることを心から願います。
新聞社やテレビ局のメディア対応もしていたようです。新聞やテレビでの今回の報道について私はほとんど見ていません。ネット情報を確認した程度です。
みなさんの呟きから想像もできますが下世話な内容の報道もやっぱり多かったみたいですね。
ASKAさんが薬物後遺症を患っているほうがテレビ的には面白いですし、薬物使用に対しての欲求があるほうがスタジオトークが盛り上がりますし、離婚をして不倫相手と交際しているほうがコメンテイターの興味が沸くんでしょう。この何十年という間、どれだけ批判があっても午前・午後にワイドショーといわれる番組が絶えることなく放送されるということはそれだけ需要があるということです。私も含めて「人の不幸は蜜の味」という気持ちが人の心の中にあるということですね。
テレビ局も新聞社もASKAさんの音楽に興味はありません。そりゃそうです。ASKAさんの音楽の宣伝をするために報道するのではないのですから、「需要」がある世間の興味に合わせて取材内容を「供給」するわけです。だから、報道内容に文句を言っても仕方ないのかな、って思います。ASKAさんもそれをわかった上で報道機関を「利用」したんでしょう。
報道機関に「報道する自由」があるのならば、私たちには「報道を無視する自由」があります。私にはあのYouTubeの生配信があれば十分です。
何度も書いていますが、私はASKAさんの音楽のファンです。
音楽を音楽として楽しめる環境をASKAさん自身が作ってくださったのでそれで満足です。
そして、ChageさんのLive Tourが始まりました。私は8月26日の土曜日の大阪公演に参加予定です。初日公演に参加された方の感想を見ましたが、純粋にライヴの内容において絶賛の声に溢れています。ASKAさんが一つの壁を乗り越えて「普通のソロ活動」を始めたことでChageさんのLiveについても普通の活動として受け止めることができるようになったのかもしれません。
Chageさんの音楽も「ただの音楽」として楽しめる環境になってきたのかな。
これまでChageさんの音楽やChageさんの存在そのものがチャゲアスファンの一部にとっては音楽以上の存在になっていました。(私もそうです)
ASKAさんの『Too many people』も歌い手と聞き手の人生を映し出す鏡のような存在として聞こえてきました。(私もそうです)
そこを乗り越えて、音楽を音楽として楽しめる当たり前の環境が戻ってきたということ。
チャゲアス復活についてのASKAさんのコメントについては100%同感です。
「復活は否定」なんて見出しをつけるマスコミの読解力不足は上から目線で嘲笑っておくのがいいと思いますよ。
そんな報道を見てそう思った人は、その後の誰それの不倫ネタの方に興味を移すだけです。この世界に何の影響も与えない、情報とも言えぬものです。
何度も繰り返す人生の中で「しずくが落ちるような時間に僕らは生まれ合った」と歌うASKAさん。
「たった一度の人生ならば めぐるすべてが始まりなのか」と歌うChageさん。
まったく違う人生観のようで、深く大きく重なり合う人生観。
ソロ活動を本当に楽しそうにやっているおふたりにいつかの復活を待っています、なんて言うべきじゃないのかもしれませんが。
行きどころのない思いというものは文字に起こすことで心のある場所に落ち着かせることができます。
そんなわけで。
私は待つのです。
でも!
まずは遠景ツアーを楽しまなきゃ!