猛暑が続く夏まっさかりです。夏が過ぎれば秋が来ます。執行猶予明けの秋が来ます。

 

ASKAさんは例の薬物使用の事件で2014年9月12日に「懲役3年執行猶予4年」の判決を受けたので、このままいくと残り2か月ほどで執行猶予期間が終わります。

公式サイトやメディアのインタビューでも少しほのめかしているように本格的にライブ活動を再開されるでしょう。「執行猶予」とは刑の執行を一時的に猶予している期間です。その状態での公演会場を確保するのは会場の規定もあるでしょうから難しいでしょう。特に「県民会館」「市民会館」のような公的な会館ならなおさらのことでしょう。

しかし、執行猶予が明けることで、多くのファンのみならず、何よりもASKAさん本人が待ち望んでいるライブ活動への壁が少し低くなると思うのです。

このことは素直に喜びたいです。

 

さて、じゃあお前はライブに行くのか? と聞かれたら…

行きます。

ただし、大きな大きな不安やわだかまりを抱えた複雑な心とともに。

行かなかったらどうせ後悔するんだし行かなきゃだめでしょう、って自分の心に言い聞かせます。

 

私はFellowsではありません。ファンクラブには入りませんでした。

ASKAさんのブログがあまりにも苦手なためASKAさんの公式サイトすらほとんどログインしていません。サイトにはブログの記事のタイトルや記事の冒頭の数行が表示されていますのでそれを目にしたくないのです。

 

Chageさん寄りのファンだからChageさんを揶揄する記事が嫌い、というような単純な理由ではありません。2人の信頼関係があるからこそのChageさんいじりであることはよくわかってますから、また誤解されるやろうなぁと苦々しく思いながらもそこに対してはフラットな気持ちで読むことができます。

 

苦手な理由はいくつかあります。

ライトなファンを置き去りにしていく内向きで理解が難しいハイテンションな記事。」

私は音楽的にはかなりコアなファンだと自覚しています。私以上にコアでマニアックな聞き方をしている人にネット上も含めてほとんど出会ったことがありません。コード進行の複雑さ、コードに乗せるベース音とメロディの関わり、歌詞の言葉のチョイスとその表現技法、歌唱法の変遷など、一般的にはどうでもいいんちゃう? と突っ込まれそうなことまで聞きこんでしまうタチです。

だから、ブログでも音楽の事を書け! なんて1ミリも思っちゃいません。ブログは自由に書けばいいです。好きなことを書けばいいです。私がここで好きなことを書いているように。ただ、ASKAさんが書きたいことと私が読みたいことが1ミリも重ならないだけです。

自由なのはいいんです。逮捕前までChageさんがTwitterやブログを活用して自由にネット上で活動していたのと比較してASKAさんはまったくといっていいほど発信ができていなかったのですから。でも、今になって思うのは… こうなることがわかっていたからスタッフに止められていたんでしょうね。

SNSというのは諸刃の剣です。発信者の魅力を増幅し、ファンとの距離を縮め、新たなファンを獲得することが可能です。しかし、いわゆる「炎上」で世間との間に垣根を作ってしまうことになる場合もあります。コアなファンが防波堤となり発信者は守られますが世間との乖離が進むことになりかねません。世間から理解されない状態が常態化すればするほどコアな支持者は「守ろう!」という意識が強くなりますから熱狂的な支持を示します。発信者はそれで承認欲求が満たされますので、そのサイクルが繰り返されるのです。

ASKAさんのブログにもそのサイクルを感じるんですね。でも、そのことをASKAさん本人は自覚していると思います。自覚しながらも表現方法として現在の自由さを楽しんでいらっしゃるのでしょう。

だから、書く自由があるように読まない自由を私は選んでいるのです。

 

次に。

都市伝説的な内容や陰謀論などを事実として発信している

端的に言えばオカルト的な内容や健康にまつわる内容ですね。「科学は正しいという迷信の風で育った」と歌っていたようにASKAさんはデビュー当時から心霊現象や宇宙人の話を私的で現実的なものとして実感しておられます。テレポーテーションやタイムトラベルなどに関することにも関心が高いです。

そういった関心が数々の名曲を作ってきました。初期に「21世紀に愛の歌はありますか」と歌ったのもノストラダムスの終末予言を信じていたからこそですし。

ASKAさんのブログの内容に関わらず、こうした内容を批判したり否定すると「事実ではないかもしれないけれど夢があっていいと思う」と反論されることが多いです。

私は「非科学的=夢がある、科学的=夢がない」という考えは持っていません。科学とは万能なものではなく「わからないものを論理的に考えてわかるようにしていくプロセス」のことだと考えています。「わからないことがわかるようになる」という、ものすごく夢にあふれたことだと思うのです。

逆にわからないことを神や心霊、超能力といった所謂超自然的なものに原因を求めることの方が短絡的で夢がないと考えています。

たぶんここはASKAさんとは意見が食い違うんだろうなぁ。

ASKAさんにとっては事実であり、現実であるので、当然のこととして発信されるのでしょう。ASKAさんと価値観を共有したい方は無批判にその内容を支持されるでしょう。

その気持ちもわかります。恋してる時はそういうものですし。

私は否定派でないんです。頭ごなしに否定するのはそれこそ科学的ではないですから。仮説として可能性は排除せずにきちんとそれも含めて考察したい。ただし、真実を見極めるには情報が一方的であったり、少なかったりすることが多く、個人的には「わからない」としか言えないことが多いです。

興味があることは自ら情報を集めて調べてきました。幽霊やUFOのことは現地に出向いて調べたこともあります。基本的に私は好奇心の塊なので…

とある企画で地元の心霊スポットと言われているトンネルの謎解きのために現地調査をしたこともあります。毎日そのトンネルを走るバスの運転手さんに話を聞いたり、否定派の大学教授、肯定派の霊能力者双方に同じ現象について意見を求めたり…

日本で一番有名なUFO事件の「甲府事件」が起きた場所に実際に行ったこともあります。数少ない情報をもとに現地を歩いて回りました。

そういった行動に対しても「夢がない」と言われてしまうことがあるんですね。めちゃめちゃ夢のある行動だと自負しているんですがあまり共感してもらえません。「夢を壊している」と言われたこともありますね。

 

 

ブログで時折触れられる健康に関することも含めて自身の影響力をあまり考えていない… というか、逆に良かれと思って発信されていることに違和感を感じるのです。

それはASKAさんにとっての現実であって、事実かどうかはわからない。(真実、ではないですよ。)事実かどうか判断がつかないものを事実だと発信し、多くの方が無批判に事実として享受している状況に対して、どうしても距離を置きたくなってしまうのです。

誤解のないようにおねがいします。結果として事実であるのかもしれません。でも、現時点では情報が少なすぎて事実かどうかの判断がつかない、ということです。

 

 

こうした理由によりASKAさんのブログが苦手なのです。

結果として公式サイトを訪問することがほとんどなくなりました。

ベスト盤もまだ購入していません。新曲もまだダウンロードしていません。

 

気持ちが離れてしまったわけではなく、素直な気持ちで聞ける環境の中で聞きたい… という感じでしょうか。

これからはハイレゾの時代でCDの時代ではない… と考えていらっしゃるかもしれませんが、CDで流通するのを待とうかな… という気持ちであります。

CDは「Too many people」も「Black&White」も聞いておるのですよ。ChageさんのCDの1/10ほどではありますが…

 

そんなわけで私も執行猶予明けを心から待っておる次第です。CDも発売されるでしょうし、ライブもあるでしょうし。ライブのMCには不安しかありませんが。

 

なんと複雑でややこしいファン心理であることか⁉ 

我ながらめんどくさいやっちゃな。

 

どこかで書いた記憶がありますが共感は求めません。こんなファンもいるという自己分析でありました。

 

Chageソロベストアルバム

音道

2018年5月16日発売

 

1998年9月20日にシングル「トウキョータワー」でソロ活動を始めたChageさんのソロ活動20周年ベストアルバム『音道』が発売されました。まさにソロ活動の集大成とも言えるベストアルバムです。

 

結論から言えば名盤です。

曲順が神がかっています。Chageさん(とファン)の歴史がその曲順に表れているんです。巧まずにしてコンセプトアルバムになったと思うのです。

Chage、ASKA、CHAGE and ASKAの現在進行形でのファンだけでなく、かつて聴いていたけど例の騒動で聞けなくなってしまった方、音楽が日常生活の中から縁遠いものになってしまったために自然と離れてしまった方にも手を取ってほしいです。このブログがその一助になればいいと思って心を込めて書きます。

 

全16曲。CDの収録時間の限界に挑戦したかのような80分30秒の大作です。

全曲レビューに挑戦! ここから長いですよ! 時間がある時にお読みください。

 

 終章(エピローグ)MEMORIAL VERSION

亀田誠治さんのプロデュースによるCHAGE and ASKAの初期の名曲のセルフカバーです。

亀田誠治さんは現在のJ-POPを代表するプロデューサーです。ちょうど椎名林檎さんの作品で有名になった時期にチャゲアスの『NO DOUBT』の「熱帯魚」の編曲で参加しています。

そのアレンジはピアノを中心としたシンプルなバンドアレンジに流麗なストリングスを加えるという奇をてらわないもの。

亀田さんはベーシストなんですが、2番のベースラインが秀逸です。Chageさんの歌声だけでなく演奏もよーく聞いてほしい! ピアノ中心で音数の少ない1番はシンプルなベースラインなのですが、2番でドラムとストリングスが加わるとベースラインが動き始めます。

オリジナルとは異なり2番のあとに間奏が入ります。ストリングスが曲を盛り上げに盛り上げたあとの、ピアノとアコースティックギターのみの伴奏に亀田さんのベースが1オクターブ上の高さで動くあたりが悶絶もの。

これまで数多くのVersionが披露されてきた「終章」。新たな魅力が吹き込まれたと思います。

Chageさんの歌声は歌いあげ方やリズムの取り方などの癖を排除した原点回帰とも言えるものです。男女の別れを感傷的に描いた歌詞の内容であるにも関わらず未来への希望も感じさせる歌声です。

 

やっぱりええ歌や。

 

 

2 Viva! Happy Birthday!

新曲です。「終章」の余韻をぶち壊す弾けたディスコミュージックです。シングルカットしちゃえばいいのに… という傑作だと思います。

イントロがすばらしい! 私はディスコでフィーバーの世代よりは少し下なんでディスコには行ったことはないのですが、ディスコでこのイントロが流れたら来た来た! と気持ちが上がっていくような仕掛けになっています。

Earth&Wind,Fireの「宇宙のファンタジー」や「セプテンバー」の影響… どころかそのままの世界観。コード進行もメロディーもアレンジも。もし裏声で歌ったとしたら… そのままやんけ! パクリだのなんだの言うのがアホらしくなるほどの潔さです。

Chageさんの声ってファンクミュージックにも合うんですね。いやいや、恐れ入りました。カッコいい歌です。

そして、歌詞です。誕生日ソングなんですがここ数年のChageさんらしいメッセージが込められているんです。ASKAさんのブログの内容に多くのファンの心がかき乱されることを予感したかのような(2018/5/19にこの記事は書いております…)このフレーズ。

「相も変わらず過ぎゆく日々に 泣いてばかりもいられないさ」

 

世界中のすべての人に等しく訪れる誕生日。裏も表もなく「おめでとう」という歌です。

 

 

3 たった一度の人生ならば

そしてここからChageさんの歴史を遡ります。ベスト盤は発表時期が古いものがから新しいものへの並べるのが普通です。『SUPER BESTⅡ』も『ROLL OVER 20th』もそうですね。しかし、一番新しいシングルから時間を遡る並びになっています。

この並び。ASKAさんの事件がなければ違っていたのかもしれません。良くも悪くも私たちは「あのこと」抜きに2013年以降の楽曲を聴くことはできません。あのことがあったから生まれた楽曲たちを遡って聴くことで記憶の追体験ではなく、その時の自分に感覚の再確認をするような感覚になりました。

 

さて、「たった一度の人生ならば」は2017年を象徴する楽曲です。「遠景」の仮タイトルでアコースティックギターでの弾き語りで披露された時期が長くその時点でファンの心をつかんでいたいた楽曲です。

松井五郎さんの歌詞が先にありそれにメロディーをつけるのはこの後の「equal」「永い一日」と同じ手法です。曲が先行することが多いChageさんの歌作りにおいてイレギュラーな形で生まれたこれらの歌は当然ながらメッセージ色が強くなります。

「生きながら生かされながら いまがいつかはいつかわかる」

 

図らずもChageさんとASKAさんの世界観の違いがよくわかる楽曲だと思います。

タイトルの「たった一度の人生ならば」はASKAさんならば使わないでしょう。

「愛が愛に抱かれたら 僕は僕をくりかえす」とASKAさんは「birth」で歌いました。ASKAさんにとって人生は一度ではない。まっすぐ伸びた円を歩くものです。

しかも、その「birth」の歌詞の共作者は松井五郎さん。

五郎さんはChageさんとASKAさんの個性をちゃんとわかってはるんやなぁ、とその感慨を覚えます。

「たった一度の人生ならば めぐるすべてがはじまりまのか」

いい歌だなぁ。染みるなぁ。

 

4 もうひとつのLOVE SONG(SINGLE VERSION)

そして染みていると飛び込んでくるこのイントロ。「Viva! Happy Birthday!」と同じように全曲の余韻をぶち壊す最高の並びです。(褒めてます)

ライブでは「体操」なしに歌えない楽曲に育ちました。ひとりで聞いていても思わず手が動いてしまいます。

このSINGLE VERSIONは配信のみでしたので初CD化です。イントロとエンディング処理が異なっております。

 

Chageさんのチャゲアス愛がわかる歌だと思います。タイトルからはチャゲアスの代表作「LOVE SONG」を思い出さざるを得ません。そこに「もうひとつの」をつけるセンス。誰の心も傷つけないこの思いやりこそがChageさんらしさだと思います。相棒に教えてあげてくださいよ… どなたかがこのセンスを。

 

サウンドは「Viva! Happy Birthday!」のプロトタイプとも言える70年代風のディスコサウンド。コーラスもふんだんに使われています。敢えて使われているアナログシンセサイザー風のチープな音も実に効果的。

心がときめく歌ですね。本当に。

 

5 天使がくれたハンマー

そして始まるこのイントロ。「あのこと」を乗り越えた新しいChageさんを感じたなぁ。

バスドラム4つ打ちのダンスナンバー風のアレンジが後の「もうひとつのLOVE SONG」につながります。

バックビートのロックアレンジでは4つ打ちのリズムにすることで無機質なPOPS色を強めています。その無機質なリズムにエモーショナルな松井五郎さんの歌詞が乗ります。

「どんな壁だって 苦しみながら 進むために 砕いてきた」

この歌詞だけを見ると熱いロックナンバーになりそうですよね。しかし、聞き直してみてください。Chageさんの歌声も心の奥底に熱い思いを押し殺しているようです。

 

希望の化石を探し求める普通の音楽活動が再始動したこの時期ならではの楽曲です。おそらくはユニバーサルミュージックとソロとして再契約が結ばれたのもこの頃だと思います。それ以前の楽曲はヤマハの自主レーベルなど発売の形式が作品ごとに異なっていました。チャゲアスの再始動発表とその延期、ASKAさんの逮捕にともなう混乱からレコード会社との契約についてもさまざまな問題が生じていたんではないでしょうか。

 

とにかく「始まり」を感じます。

 

 

6 equal

この歌より前か後か。大きなことなんですよ。私にとっては。

最初にライヴで聞いた西川進さんアレンジもイントロの変拍子風の始まりが最高。いまだにあのイントロの解析ができない。裏なのか表なのか、どうなってるのかあのリズム。KINKSの「You Really Got Me」みたい。

そして、このアルバム収録の渡辺等さんアレンジも最高。少しテンポを落とし、プログレッシブロック風の間奏など、心の奥底の涙を搾り取られるような感じ(よくわからない主観的な表現ですいません)。

 

ライヴでこの歌を聞いた時のすっとした気持ちがなければ今の私はいない。この「equal」という歌がなければ立ち直れたかどうかもわからない。それくらいこの歌には感謝しています。

松井五郎さんの歌詞にばかり目が行きますがChageさんの曲がものすごいのです。チャゲアスでも、MULTI MAXでも、ソロでもなかったマイナーロック。いや、マイナーコードのロックはChageさんの得意なジャンルです。でも、なんだろう。この全編を通して感じる切なさは。

対位法っぽいメロディー(「We Know We are」や「Oye-Oye」が主旋律に絡んでくる感じ)が「Help!」などの掛け合いコーラスが使われたビートルズの楽曲を彷彿とさせるからなのか? 

Chageさんのほどよく湿ったキーの高い声質で起伏の大きなメロディーが歌われるからのか?

 

いい歌だ。

 

歌詞の「君」と「僕」はどう解釈すべきか?

それは聞く人に委ねられています。

Chageさんとファンという解釈が正しくて、ChageさんとASKAさんという解釈は正しくないという考え方は好きではありません。

いいじゃないですか。C&Aを歌った歌だという解釈でも。

歌は自由です。自由な解釈ができるからこそ歌は次の世代に歌い継がれていきます。

 

岡村孝子さんが歌う「夢をあきらめないで」という歌があります。

この歌は歌詞をよく読むと失恋ソングであることがわかります。岡村孝子さんもそうおっしゃっていますが、「応援ソング」として世の中に広がりました。最初は岡村孝子さんもその広がり方に戸惑いがあったそうです。しかし、歌が作り手の手を離れて聞き手の中で育っていったと感じ、今でも大切に歌われています。

 

私は「equal」の「君と僕」を決めて聞いてはいません。

その時その時の「君と僕」が頭の中に浮かびます。

 

 

 

7 永い一日

横浜の赤レンガ倉庫で行われた「Chageの茶会2012~座・藍燈橫濱~」で初披露された楽曲。…って2012年か。もう、そんなに経つんですね。

横浜を舞台とした約100年にわたる一人の女性の物語をChageさんの歌で紡ぐというコンセプトのイベントでした。新旧のChageさんの楽曲と朗読で人生を表現したライブの唯一の新曲でした。

公演では沢口千恵さんが朗読を担当しChageさんのMCは一切なし。この曲の間奏でも朗読が挟み込まれました。

これまでになかった物語性のある楽曲となったこの曲は絶賛を浴び、公演も異例のアンコール公演が翌年に行われました。そして満を持して2014年に正式にレコーディングされFCとファンミーティングの会場で限定販売されました。

公演の脚本も担当した松井五郎さんが詞を書いています。曲の前半は松井五郎さんの詞にChageさんが曲をつけました。しかし、サビはChageさんのメロディーに松井五郎さんがが詞を載せています。

公演では吉川忠英さんのギター、渡辺等さんのベース、力石理江さんのピアノという最小限の演奏陣で披露されていました。(ちなみに現在Chageさんの盟友的存在になっている力石姉さんとの最初の共演がこの横濱茶会だったはずです。)

このレコーディングVersionでもその印象を大きく裏切らないシンプルなバックにストリングスが加わります。

この歌を聞くとあの感動的だった茶会を思い出します。あの1時間半の公演を凝縮した名曲です。

 

ちなみにこの楽曲が限定発売されていた「Chage Fan Meeting Tour 2014」のツアーの最中に「あのこと」が起きたわけですね。

 

染みます。実に染みわたる「泣きうた」です。

 

 

8 GO! GO! GO!

そして、その感動をぶっ倒す「GO! GO! GO!」が次に来るんですよ。

2012年4月に発表された、この意味もなくただ明るい、否、意味もなくただ明るく聞こえる「GO! GO! GO」の誕生の源流は2010年に遡ります。

伝説のバンド・チャゲトルズの初来日公演「ChageLiveTour10-11 "まわせ大きな地球儀"」でChageさん、否、チャーリーが派手なロックショーを披露しました。その前年、前々年は細道や茶会のようなアコースティックな音楽活動が中心でしたので、完全に正反対に振り切れたライブだったわけです。

そして、翌年は再び茶会と細道ツアー。そして、2012年にチャゲトルズが再来日を果たし発表した新曲が「GO! GO! GO!」でした。CDはそのライブツアーでの会場販売のみ。

 

サウンドはビートルズ直系のファンキーなブリテッシュロックサウンドですが、ベースのリフの決まり具合などからはナックの「マイシャローナ」も彷彿とさせます。古い言い方をすればゴキゲンなロックナンバーって奴です。

久松史奈さんのやさぐれたコーラスがかっこいい。ただし、主旋律に合わせてハーモニーをとることをコーラスと呼ぶのならばこれはコーラスではありません。これはツインヴォーカルですね。

さて、先ほど意味もなく明るい歌詞と書きましたがよく聞き込めば深い意味があるのです。

東日本大震災後の石巻市に訪れたことが契機となったようです。

「生まれてきた意味はきっとここにある」

「悲しみ追い越せば何が見えて来る」

 

底抜けに明るいサウンドに込められた深い思いをCDで聞くときはじっくり噛みしめておこうと思います。

 

 

9 TOKYO MOON

2011年9月に細道ツアーの会場で先行発売され、のちに一般発売された「TOKYO MOON」です。実は会場で発売されたCDと一般販売されたCDではCD番号が異なっています。

前曲の「GO! GO! GO!」と同じく、この年の3月に起きた東日本大震災なしにはできなかった楽曲です。

今はなきル・テアトル銀座 by PARCOで行われた「Chageの茶会2011〜銀座なう!〜」で初披露されました。震災後の節電対策で街のネオンが消えた東京銀座の街がモチーフとなっています。

「あの街も照らしてTOKYO MOON」

歌の最後のこのフレーズがすべてですね。

いつまでも忘れちゃいけない気持ちを思い起こさせてくれます。

 

昭和歌謡を彷彿とさせるレトロな曲調でありながら、コード進行はちょっと変なところに行ってるのもChageさんらしくていい。いやいや、そこマイナーに展開する? しかもそのコードでその音に行く? ってツッコミを入れたくなるのです。

アレンジは細道の盟友の吉川忠英さんです。楽器の選択が絶妙ですし、もちろん忠英さんのギターも絶品です。

 

10 遠くへ行きたい

そして「TOKYO MOON」のカップリングだった「遠くへ行きたい」のカバーです。

いわゆるボーナストラック的な存在ですが、この位置に入っていることでこのコンセプトアルバムの中の欠かせない大切なピースになりました。

オリジナルは1962年にジェリー藤尾さんが発表した楽曲です。永六輔作詞・中村八大作曲という「上を向いて歩こう」などの昭和歌謡曲の名コンビによるもの。

このChageさんのVersionはテレビ番組「遠くへ行きたい」のテーマ曲として作られたもの。渡辺等さんのアレンジでアコースティックギター中心のスピード感のある楽曲に生まれ変わりました。

 

 

11 まわせ大きな地球儀

2010年のアルバム『&C』の先行シングル。チャゲトルズのデビューシングルとも言えますね。

まっすぐな人生応援歌。というかこの『音道』には直接的にも間接的にも人の人生を励ます歌が多いのです。この「まわせ大きな地球儀」の頃はまだ「あのこと」は起きていなかった、正確には表沙汰にはなっていなかったのに。

曲はGとCの2コードで展開されるシンプルなロックナンバーです。ビートルズというよりはローリングストーンズ寄りのサウンドです。マニアックなことを書けばストーンズ以上にTHE WHOの「My Generation」です。GとCの2コード、ギターリフと弾んだベース。そこにアコースティックギターのカッティングがかなり大きくミックスされており曲の雰囲気を作り上げています。

たくさんのコードを駆使して意外性のあるメロディーを作るのがChageさん、ASKAさんの曲作りの王道ですがこの曲はいわゆる3コードのロックンロール。ただしChageさんが作るとPOPさが消えないのが不思議です。

 

 

12 アイシテル

スガシカオさんの作品などを手掛けていた森俊之と組んだ2008年『アイシテル』のオープニングナンバー。

CHAGE and ASKAが2007年のライブ「alive in live」を最後に活動を休止し本アック的なソロ活動の幕開けとなった作品でした。

森俊之さんとChageさんの関わりはそれまでほとんどなかったこともありこのコラボレーションは驚きました。サウンドの質感もそれまでともそれ以降とも大きく異なる乾いたPOPS色の強いものです。

この「アイシテル」はアルバム収録曲の中で最後に書いたものだそうです。ギター1本で作ったんだろうなと想像できるシンプルな8ビートの楽曲です。覚えやすくノリのいいメロディーラインですので嫌う人はいないはず。その後のライブでもさまざまなアレンジで歌われています。どんなアレンジにしても外れがないのはそのメロディーの強さゆえでしょう。

歌詞はChageさんのライフワークとも言えるラジオがテーマです。

「夜を越え 星を越え 届けよ僕の声」

「越え」と「声」の掛詞(かけことば)になっているのもポイントですが、深夜放送を思い起こさせますね。アルバムタイトル『音道』はラジオ番組「Chageの音道」が語源ですから、これほど収録がふさわしい楽曲はほかにないと言えるでしょう。

 

 

13 waltz

2008年のアルバム『アイシテル』の先行シングルでした。

最初に聞いた時はChageさんの声質に驚きました。録音方法が大きく異なる印象を受けたのです。それまで以上にリアルに聞こえました。

曲調はタイトル通りの3拍子のワルツ。Chageさんの3拍子の歌といえば「光の羅針盤」や「VISION」のようなロッカバラード風になる印象がありますが、これは繰り返しますがタイトル通りのワルツです。

演奏はタイトで無駄がない。それだけにヴォーカルが際立ちます。とにかく歌が上手い。当たり前ですが忘れがちなことなことなのでもう一度言います。

とにかく歌が上手い。

 

歌詞は冒頭の1行がすばらしい。

「どうしてもやさしさは 悲しみを連れてくる」

耳に痛いなぁ。私も家族を愛さなきや… そう思わせてくれます。

Chageさんの新しい家族を歌った歌なんでしょうね。そう思います。

 

 

14 トウキョータワー(SINGLE VERSION)

そして10年空いて1998年まで遡ります。

MULTI MAXの活動が一区切りつき、チャゲアスの活動再開が延期となったことで生まれた初のソロ活動。

ロックナンバーの「[7]」もシングル候補だったらしいですがこの絶品のバラードが初シングルになりました。

「同じ歩幅で行こう 同じ景色にいよう」

このフレーズはChageさんのその後の活動を象徴しているかのようです。

とにかくメロディーも歌詞もアレンジも最高のバラード。

 

このシングルVersionはアルバム収録Versionとイントロが異なります。こちらの方を先に聞いていたんですが今聞くと新鮮ですね。

エンディングもフェイドアウトします。

 

 

15 ふたりの愛ランド(石川優子とチャゲ)

そして14年遡ります。1984年の大ヒット曲。

同時期にチャゲ&飛鳥が歌っていたのは「MOON LIGHT BLUES」です。チャゲアスがPOPS色を強めていった時期です。

JAL沖縄のキャンペーンソングとして社会現象を巻き起こしチャゲアスのファン層だけでなく世間一般で親しまれました。オリコンチャートでも3位まで上昇し、テレビの人気音楽番組「ザ・ベストテン」では最高2位。年間ベストテンでも10位になりました。

同じヤマハ所属の石川優子さんとのデュエットですが石川優子さんはKeyの高い声質です。チャゲさんも声質が高いためKey調整には苦労していますね。基本的には石川優子さんのKeyでアレンジがなされチャゲさんがそれに合わせる形をとっています。

Aメロの出だしは一般男性にはちょっときついでしょう。カラオケで歌おうとして声が高くてびっくりした人も多いと思います。一転Bメロからは1オクターブ下に移りハモっています。

さて、この「ふたりの愛ランド」。ヒットには理由があります。とっつきやすいサビの「夏夏ナツナツココ夏」(ココナッツ、ではありません)ばかりに目が行きますがイントロの仕掛けが重要なポイントです。

結論から言えばビートルズの「抱きしめたい」と同じなんです。

シンコペーションで入ってくる印象的なフレーズで心をつかみキャッチーなAメロになだれ込みます。

ぜひ「抱きしめたい」と聴き比べてほしいです。ほんとだなんか似てるな~、って思ってもらえると思うんですが。

 

これまで「ふたりの愛ランド」は石川優子さんのベスト盤にしか収録されていませんでした。今回初めてChage名義でCD化されましたがデジタルリマスターされており音質が大幅にUPしているように思います。

かつてChageさんはこの曲を恥ずかしい過去のように語っていたこともありました。1周回ってこうやってベスト盤に収録されたことを嬉しく思いますね。

 

 

16 愛すべきばかちんたちへ

そして最後は「たった一度の人生ならば」のカップリング曲の「愛すべきばかちんたちへ」です。チャゲ&飛鳥の1982年のアルバム『黄昏の騎士』に収録された作詞・作曲:チャゲ&飛鳥名義の楽曲です。CDの歌詞表記にも「チャゲ&飛鳥」の表記になっているのがちょっと嬉しい。小さな幸せです。

 

この曲で終わるのがすばらしい。ラジオ番組「Chageの音道」のエンディングテーマでもあることも理由の一つでしょうが、「終章」に始まり「愛すべきばかちんたちへ」で終わるこの構成が一つの作品集としてすばらしいと思うのです。

Chageさんの音の道をたどるというコンセプトアルバムとして完成されています。

 

 

以上。

2日がかりで書きあげましたがただの感想文になっている気もします。

 

とにかく「愛すべきばかちんたちへ」が終わると再び「終章」に戻りたくなりますよ。

多くの人の手にわたり、たくさんの人が聴いてくれますように。

 

 

 

 

ChageさんとASKAさんのそれぞれのソロ活動の集大成とも言えるベストアルバムが発売されることが発表されました。

いろいろ複雑な思いを抱く人もいるでしょうが、まずは素直に喜びたいです。

 

Chageさんのベストは…

音道』UPCY-7521 税込3,000円 5/16発売予定

ASKAさんのベストは…

We are the Fellows』 YMPCD-20019 受注生産3/20より発送開始 税込3,800円(送料込)

 

タイトルがそれぞれの現在を映し出しています。昔からそうなんですが、お互いがやりたいことをやりたいようにやっているのにやることがどこかでリンクしているのがチャゲアスらしいなと思います。

 

Chageさんの1998年のソロ活動開始を飾ったベスト盤の『CHAGE BEST SONGS / PROLOGUE』が2月28日に再発売されました。今思えば、今回のソロベスト『音道』発売への伏線だったんですね。

今回のベスト盤『音道』はまさにソロ活動20年の集大成。ソロデビューの「トウキョータワー」から昨年の「たった一度の人生ならば」までの配信限定を含むすべてのシングル楽曲が収録されます。また、これまでChageさんやチャゲアス関連のアルバムには一度も収録されたことのない「ふたりの愛ランド」のオリジナル音源も入ります。さらっと案内されていますが画期的なことです。また、代表曲「終章(エピローグ)」のNew Versionも収録。これで20代、30代、40代、50代、60代のエピローグが音源として記録されることになりました。こんなことをやった歌手ってこれまでにいたんでしょうかね。さらには新曲やアルバム未収録曲「遠くへ行きたい」のカバーまで! いやいや、凄い内容です。みんなもっと騒げよ! って思うほど。

曲順は正式には発表されていませんができるならば発表順に並べて欲しいですね。楽曲の振り幅の大きさがよくわかります。

もし発表順を基本とした曲順ならば、こうなります。

1 トウキョータワー(1998)

2 waltz(2008)

3 まわせ大きな地球儀(2010)

4 TOKYO MOON(2011)

5 GO! GO! GO!(2012)

6 永い一日(2014)

7 アイシテル(2014) ※ファンミーティング2014のアコースティックVersion

8 equal(2014) ※Live Tour 2014からの“1/6(ワンスラッシュシックス)”Version

9 天使がくれたハンマー(2015)

10 もうひとつのLOVE SONG(2016)

11 たった一度の人生ならば(2017)

ここからボーナストラック

12 ふたりの愛ランド(石川優子とチャゲ)(1984)

13 終章(エピローグ)(新録)

14 新曲

15 遠くへ行きたい(2011)

 

…勝手に妄想して並べてみましたが、凄い。シンプルなロック調の「まわちき」のあとにオリジナルのアコースティックな「TOKYO MOON」が来て、その次にソロ楽曲最高の弾け具合の「GO!GO!GO!」が来たかと思えば、続いて号泣必至のバラード「永い一日」! 

公式サイトなどで「曲目」として書かれているのは次の通りです。この現在(2018/3/16)の仮の発表の並びでも先の4曲の順番は同じなんですよ。

※トウキョータワー/waltz/まわせ大きな地球儀/TOKYO MOON/GO! GO! GO!/永い一日/たった一度の人生ならば/アイシテル/equal/天使がくれたハンマー/もうひとつのLOVE SONG/ふたりの愛ランド/終章(エピローグ)新録/新曲/遠くへ行きたい

しばらくチャゲアスを聞いていなかったという出戻りファンの方にこそぜひ聞いてほしいです。どんな曲順になったとしても「Chageさんはこんなにすごい歌手なんだ」ってことが伝わるでしょう。自分が少しチャゲアスから離れていた時期にもこんなにいい歌をChageさんは歌っていたんだ、ってきっと思ってもらえると思います。

また、ユニバーサルミュージックから発売されるのも嬉しいことです。配信限定や自社レーベルから発売された作品も含めてひとつのCDに収録されます。おそらくはリマスタリングが行われて時期によって音圧や音質も整えられるでしょう。

ジャケットなども含めた今後の正式発表を楽しみに待ちたいと思います。

 

そして、次にASKAさんの『We are the Fellows』です。こちらは受注生産で発送が3/20より随時開始とのことです。CDショップに並ぶのは秋以降になると広報されています。秋=執行猶予の期間終了以降ということでしょう。

曲目は公式Webサイトで募ったファンのリクエストの多かった順というシンプルなもの。

1 けれど空は青 ~close friend~

2 月が近づけば少しはましだろう

3 はじまりはいつも雨

4 晴天を誉めるなら夕暮れを待て

5 君が愛を語れ

6 伝わりますか

7 東京

8 同じ時代を

9 next door

10 Girl

11 HELLO

12 と、いう話さ

13 しゃぼん

 

『SCENE』(1988)から1曲、『SCENEⅡ』(1991)から3曲、『NEVER END』(1995)から4曲、『kicks』(1998)から2曲、『Too many people』(2017)から3曲。『ID』(1997)、『SCENEⅢ』(2005)、『SCRAMBLE』(2012)、『Black&White』(2017)からは選ばれず。チャゲアスブームの最中に発売された『SCENEⅡ』と『NEVER END』の楽曲が収録曲の半分以上です。また、アルバム発売告知→再逮捕で発売中止?→不起訴で発売! というドラマティックな展開を経て発売された名作『Too many people』から3曲。現在のASKAさんのファンがどのアルバムを支持しているのかがよくわかる結果だと思いました。

1990年代にファンクラブTUG of C&Aで人気曲アンケートがありました。昨年発売された『Too many people』からの楽曲を除けば順位も含めて同じ感じですね。今回、意外に思ったのは「next door」でした。この歌の複雑怪奇なコード進行とメロディーの凄まじさについては3年前にこのブログで語っております。興味のある方はどうぞ。

https://ameblo.jp/lennonaska/entry-11986762233.html

このファン投票に私は参加していません。繰り返しこのブログでも語ってきたように、私はASKAさんのブログの記事内容が苦手なためほとんど「Fellows」のサイトを訪れていないからです。この記事を書くための参考にするために久しぶりにちょっと覗いてみましたが、やっぱりオカルト・精神世界・都市伝説的な内容が多く読むことはやめました。まあ、これは今に始まったことではないので気にしてもしょうがないです。

そんなわけでまったく「Fellows」を訪れていないわけですから、このベストも実はまだ注文していません。

 

もし私が投票していたら…。「思い出すなら」を1番にするなぁ。「FUKUOKA」も入れるかな。未CD化楽曲の「大人じゃなくていい」も外せないな。「草原にソファを置いて」「抱き合いし恋人」「夢はるか」もいいな。ああ、全然収録曲と重ならない(笑)

 

このベストの型番はYMPCD-20019となっています。これはヤマハミュージックエンタテインメントの型番なんです。つまり、自主レーベルの「DADA」からではなく「ヤマハ」から発売されるのです。このことは全く報道されていませんが画期的なことです。チャゲアスの過去作品は一部が再発売されていますが、ASKAソロはこれまでその兆しすらありませんでした。ASKAさんと旧事務所との間に旧作品の管理や再発に対して意見の相違や対立があるようなことも伝わってきていました。今回は受注生産・通販限定という形ではありますが、執行猶予明けのASKAソロを含む旧作品再発売のための布石なのでしょう。歓迎すべきです。実際にASKAさんは旧作のリマスタリングを試みているようです。チャゲアスの旧作品でヤマハが管理しているものについてはデビュー30周年の2009年に丁寧なリマスタリングが施された紙ジャケットCDが発売されています。それが再発売されたとしても今でも通用するすばらしい音質だと思いますが、40周年で更なるブラッシュアップが施されるかもしれません。デモ音源やアウトテイクなどのボーナストラック満載のデラックス盤なんかが出たら個人的には狂喜乱舞なんですが… まあ、ないでしょうね。

 

マスコミ(=世間)はASKAさんのプライベートに興味を持ちこそすれ、ふたりの音楽活動には無関心です。でも、それは私たちが相撲やレスリングのスキャンダルにばかり興味を持ち肝心の競技を見ることがないのと同じなのでしょう。プライベートの報道がきっかけで音楽活動に興味を持つ人が1/100いればそれはそれで意味がある、というくらいの姿勢でいるのがいいのかもしれません。

 

ChageさんもASKAさんも60歳となった2018年。

Chageさんはソロ活動20周年の記念すべき節目の年。

ASKAさんは秋に執行猶予期間が明け活動に自由さが戻るでしょう。

私たちファン(TUGでも、equalでも、Fellowsでもなんでも!)くらいは純粋に春以降の音楽活動に注目しましょうよ。

Chageさんも、ASKAさんもひとりのミュージシャンなんですから。

 

ふたり一組のミュージシャンに戻るのは当分先でいいです。あくまで個人的意見です。40周年の2019年に復活! っていう期待もあるかもしれませんが、まだ先でいいなぁ、って思っています。

それぞれ好きなことをやっていい音楽を作ってほしいですね。あくまで個人的意見ですが。

 

 

 

Knock

 

CHAGE and ASKAの楽曲のシングルにはなっていない名曲の魅力を探る「名曲語り」の第5弾。前回が2016年7月の「Reason」ですから1年5か月ぶりです。

 

今回、採り上げるのは「Knock」です。

作詞:ASKA、作曲:Chage、というチャゲアスの長い歴史の中で何曲かある共作パターンです。このパターンの楽曲は「BELIEVE IT?」や「港に潜んだ潜水艇」など一癖も二癖もある楽曲ばかりですが、これも一度聴いたら忘れられない名曲です。しかし、扱いがあまりにも不遇な楽曲だと言えます。

「Knock」はチャゲアスの40年近い歴史の中でも屈指の名曲です。この名曲語りで紹介してきた「終章(エピローグ)」や「PRIDE」は長年にわたってライブで歌われ続けてきたこともあり熱心なファン以外でも認知度は高いです。しかし、「Knock」が歴史に残る名曲であることは世間ではほとんど知られていません。典型的な「隠れた名曲」ですが、隠れさせないキャンペーンをしていきたい!

こんなふうに「Knock」が好きだ! と熱く語る人はマニアを自称する人ばかりだと言っても差し支えはないでしょう。しかし、マニアだけで楽しむのはもったいないと思うのです。

 

1993年11月19日に発売されたシングル「なぜに君は帰らない」のカップリング曲としての発表が最初です。この時は同時に収録されていたクリスマスソングのスタンダード「WHITE CHIRISTMAS」のカバーの方が注目されていた印象があります。

翌年のデビュー15周年企画アルバム『Yin&Yang』のYang Discに収録されました。リミックスされていますのでオリジナルとは少し印象が異なります。また、DJのナレーションが挿入されたラジオ番組風の編集がなされているためイントロとアウトロを完全に聞くことはできません。

発売当時から音楽番組で歌われることはなく、ライブでも披露されませんでした。2015年のChageさんのソロLive「Chage Live Tour 2015 ~天使がくれたハンマー~」で「ripple ring」とのメドレーで一部が歌われましたが、未だにフルで歌われたことはないのです。

つくづく思います。もったいない。なんでシングルにしなかったのか? なんでライブで歌わなかったのか? なんでベスト盤に入れないのか? めちゃめちゃいい歌なんだから『RED HILL』発売直後だといえどもシングルとして素直に出せばよかったのに…。

 

重要なポイント~ひとつめ~

Chageさんが作ったアメリカンロック色の強い力強いメロディーをASKAさんが歌っていることです。

この歌のメインヴォーカルをASKAさんにしようと言ったのは誰なんでしょうか? Chageさんが「おまえが歌え」と言ったのか? ASKAさんが「俺が歌う」と言ったのか? プロデューサー山里剛さんが「メインはASKAだ」と言ったのか? どれにしてもその判断は正しい。圧倒的に正しい。Chageさんのヴォーカルではダメだと言っているわけではありません。Chageさんが歌ってもすごいことになるのですが、ASKAさんが歌ったからものすごいことになったのです。

Chageさんはこの歌を「ロマンシングヤード」に代わるライブ後半の定番曲になるようなイメージで作ったとおっしゃっていました。つまり、自分で歌うつもりだったわけです。しかし、ChageさんのメロディーにASKAさんのヴォーカルが乗ったことで化学反応が起きたのは確かです。主観的な書き方で申し訳ないですが… ものすごい。

 

重要なポイント~ふたつめ~

編曲が井上鑑さんだということです。

現在は福山雅治さんのツアーバンドマスターとして知られます。寺尾聰さんの「ルビーの指環」や稲垣潤一さんの「夏のクラクション」のアレンジャーとして1980年代のAORサウンドを作り上げた人でもあります。井上さんはアルバム『RED HILL』にメインアレンジャー的存在で参加しています。(「RED HILL」「今夜ちょっとさ」「螢」「Mr.Jの悲劇は岩より重い」「THE TIME」「Sons and Daughters」の6曲の編曲を担当)とにかくこの人がアレンジをするとおしゃれなサウンドになります。

そのおしゃれさの秘密は「シンコペーション」。井上鑑さんはシンコペーションの魔術師ですからそこに注目して聞くと面白くてしょうがない。

「シンコペーション」は小節の最後の裏のリズムから次の小説の表のリズムにつなぐ手法、とでも説明すればいいでしょうか。メロディーが前の小説に食い込んでくるのです。

分かりやすいのはビートルズの「抱きしめたい」のイントロのダダダーン、ダダダーンの繰り返しの部分。先ほど名前を出した「ルビーの指環」なんてメロディーが全編シンコペーションです。

この「Knock」ではイントロ―のアコースティックギターのカッティングやドラムのフレーズの決めでシンコペーションを多用しています。この「シンコペーション」の仕掛けがありきたりなパワーロックではなくどきどきするようなイントロになっている大きな理由なのです。

誰も指摘しないけどイントロや間奏がだれずにスリリングになっているのは絶対にこのシンコペーションの決めのリズムがあるからです。

 

重要なポイント~みっつめ~

ダメ男の葛藤を描いたASKAさんの歌詞の世界です。

全編引用したいところですがそれはやっちゃダメなのでできる範囲で引用します。

YESと言いそうな女を選んだ 泣ける話を並べた 誘った 抱いた

一夜限りの「ワンナイトラブ」をこれほど直接的に描いたフレーズがほかにあるでしょうか?

比喩も何もなく「誘った 抱いた」という潔い表現もすごいのですが、実はこの1行。見事にア行で韻を踏んでいるんです。この冒頭のフレーズの力強さとインパクトは押韻にあります。押韻を強調してもう一度引用しましょう。

「YESと言いそう おんをえらん けるはしを らべ そっ 

メロディーの起伏で音が高くなる部分にア音を畳み込んでいることに気づくでしょうか?

おそらくはChageさんが書いたメロディーにASKAさんが歌詞を書いたんでしょう。これぞメロディーと歌詞の相乗効果です。

2番の冒頭の歌詞もものすごい。

ピースのサインで女と別れた 本当の名前最後に聞いた 別れた

これも比喩がないのに映像が浮かんでくるような見事な言い回しです。ワンナイトラブの終わりを「本当の名前最後に聞いた」のフレーズで表現します。

とにかく主人公の男は自分勝手でダメな奴なんですよ。

こういう一見「励ましソング」「がんばれソング」のように思える世界観の歌には似つかわしくないダメな奴なんですね。

「執行猶予の夢」なんてフレーズが最後に出てくるように「ロマンシングヤード」的な前向きな夢を持とう! という歌ではないのです。

…だから、いい!

 

以上、「Knock」のみっつの重要なポイントをあげました。

 

隠れた名曲「Knock」を隠れさせないキャンペーンに賛同していただける方はぜひとも協力をお願いします。音源を持っていないかたはぜひともダウンロードをお願いします! カラオケでもどんどん歌っちゃいましょう。

 

さて、次の名曲語りはいつになるのか? どの歌になるのか? 

また1年以上空くかもしれないし、すぐ書くかもしれません。

 

それでいいんです。ブログは自由なものですから。

まあ、ASKAさんのブログほどじゃないですが。

 

CHAGE and ASKAの1979年のデビューから2000年までの楽曲が再配信されました。それを記念しての企画第2弾!

「再配信でテンションがUPした今だからこそダウンロードしたいマニアック楽曲(飛鳥涼編)」

あえて漢字フルネームのの飛鳥涼で書いてみました。

『SUPER BESTⅡ』などのCDも再販が始まりました。これを機会にぜひチャゲアスの全楽曲に触れてみてほしいほしいです。「SAY YES」以降、『PRIDE』以降、「モーニングムーン」以降など初期の楽曲をあまり聞いていないという方や、『NOT AT ALL』以降はあまり聞いていないという人もいらっしゃるでしょう。

今回は初期の楽曲を中心にCDの入手が困難な楽曲やアルバムの中で地味な顔で収録されているものを選びました。

これらの楽曲とともに、ぜひとも深い深いチャゲアスの沼にはまってくださいませ

 

 

1 恋人との別れ方(女の場合、男の場合)

1986年のシングル「Count Down」のB面。「僕はこの瞳で嘘をつく」の原曲とも言える楽曲です。メロディーや曲調ではなく歌詞が、です。

1番の女の場合を飛鳥さんが歌い、2番の男の場合をチャゲさんが歌うという珍しいパターン。同じメロディーラインを歌うことで2人のヴォーカルの個性の違いがよくわかります。

一度もライブで披露されたことはありませんし、今後もまず歌われることはないでしょう。

 

2 ラプソディ

1988年のシングルVersion。『SUPER BESTⅡ』にも収録されたアルバム『RHAPSODY』の「狂想曲(ラプソディ)の方が一般ではよく聞かれていると思います。アルバム発表後にシングルカットされた際に大胆なリミックスがされています。

楽器の定位が大きく異なるだけでなく、間奏のスキャットがイントロにも入り、ドラムのフィルのパターンなども差し替えられることでシングルらしい派手さのあるアレンジに生まれ変わっています。

初めて聞く人はその違いに驚くと思いますよ。

 

3 モーニングムーン

1986年のシングル。キャニオン移籍後初のシングルであり、「万里の河」以来の“ヒット曲”です。しかし、『SUPER BESTⅡ』や『VERY BEST ROLL OVER 20TH』などで聞けるVersionはアルバム『TURNING POINT』収録のVersionがもととなっています。このシングルVersionはラジオでのオンエアなどを意識して間奏を短縮したものです。かつては『スーパーベスト』に収録されていましたが、長らく廃盤であり入手困難となっていました。

シングルに聞きなれていた私はアルバムVersionを聞くと間奏が長くて特別なVersionを聞いていると感じていたことを思い出します。

 

 熱い想い

1982年のシングル。映画『真紅な動輪』の主題歌として発表されたこの壮大なラブバラードは長らくCDでは入手不可能となっていました。アルバム『熱い想い』(発売当初は『真紅な動輪:熱い想い』という映画のサウンドトラックという扱いでした)ではロングヴァージョンでの収録です。ベスト盤「スーパーベスト」にシングルヴァージョンが収められていましたがそれも長らく廃盤となっています。初期の楽曲の中でも知名度が高く、現時点で最後のチャゲアスの全国ライブツアーとなっている2007年のDOUBLEツアーでも歌われた楽曲です。

 

5 SHAKIN’ NIGHT

1985年のシングル「オンリー・ロンリー」のB面曲。アルバム『Z=One』のボーナストラックとして収録されていましたが、最近はほとんどどなたの話題にもあがらない楽曲です。コンサートのオープニングを意識したであろうアップテンポな楽曲なんですが、話題に上がらない理由はおそらくその歌詞でしょう。ASKAさんの歌は「深い」、そして「意味がある」と思われている昨今ではこの「ようこそこそ ようこそここまで Let’s Happy Night」という世界観は「軽い」「意味がない」と思われるのかもしれません。しかし、「今が一番いい」という多くの人に歌い尽くされたフレーズをドレミファソラシドに載せて歌ったASKAさんの原点はこの歌にあるんですよ!

 

6 Sons and Daughters~それより僕が伝えたいのは~

1993年のシングル。売り上げ200万枚を超えた「YAH YAH YAH」に続くシングルとして注目されたこの楽曲はアカペラ調の異色の楽曲でした。アルバムやベスト盤に収録されているのはアメリカのアカペラクループの14カラットソウルのコーラスが足されたものです。シングルヴァージョンはよりASKAさんとChageさんの歌声が前面に出ており生々しさがあります。その分、ゴージャスさではアルバムヴァージョンに分があります。オリジナルのシングルヴァージョンはシングルの廃盤以降ほとんど聞かれなくなっていました。この機会にオリジナルとの再会をしてみませんか?

 

7 WALK

チャゲアスファンで知らぬ人はいない名曲。しかし、1990年の『THE STORY of BALLAD』ヴァージョンをぜひお聞きください。ちなみに「バラード」ではありません「バラッド」です。細かく言えばMIX違いになります。エンディングに「T love you ,All my love」のコーラスが追加されており、コンサートのエンディングを彷彿させます。このアルバムではそれに続いてアンコールのように「心のボール」が収録されています。CDでも再発売されました。「SAY YES」以前のチャゲアス初心者にお薦めのアルバムです。

 

8 失恋男のモンタージュ

1988年のアルバム『RHAPSODY』に収録されています。「WALK」のように名曲の名をほしいままにしている楽曲に続いてほとんどなかったことにされている楽曲です。ライブで披露されたこともなく、セルフカバーされる気配も要望もなく、ひっそりとアルバムの中に収められています。デジタルサウンドにロックサウンドを足したダンスナンバーなんですが、やっぱり歌詞が嫌われている理由かなぁ。サビで「男だって泣きますよ 失恋って奴にゃあ」とシャウトするわけです。この変な感じ。クセになりますよ。

 

9 mebius

1986年のアルバム『Mr.ASIA』の収録曲。曲名を聞いてすぐにメロディーが出てくる人はかなりのマニアですね。キャニオン時代の歌謡ロック路線を象徴する楽曲とも言えます。マイナー調のミディアムテンポの楽曲ですがメロディーはわかりやすい歌謡曲の雰囲気も残しています。この頃からコーラスが分厚くなっていきました。ASKAさんにChageさんがハモるという単純なものではなく何人ものChageさん、ASKAさんがバックで歌っているようになっていきました。

 

10 あとまわし

デビュー曲「ひとり咲き」のB面曲。アルバム『風舞』のボーナストラックにもなっています。その後のチャゲアスの歩みを思えば振り返られることもないような地味な楽曲ですがアマチュアシンガーの飛鳥涼を感じさせる楽曲として聞けば愛おしさすら覚えます。コンテストのグランプリを狙った「流恋情歌」「ひとり咲き」、デビューアルバム用に書いた「風舞」などを除くほんの数曲のみがコンテストやプロとして売れることを度外視したアマチュア時代の楽曲です。アマチュア時代のチャゲアスを夢想しながら聞いてほしいですね。

 

更新が遅くなってすいませんでした。

『Black&White』のリピートの合間に過去のチャゲ&飛鳥を聞いてみるのも新鮮ですよ。

どんどんダウンロードをして、そしてCDを購入してレコード会社に過去のチャゲアスの楽曲への需要はいっぱいありますよ! ってアピールしなきゃ。

 

 

CHAGE and ASKAの1979年のデビューから2000年までの楽曲が再配信されました。それを記念しての企画第1弾!

「再配信でテンションがUPした今だからこそダウンロードしたいマニアック楽曲(チャゲ編)」

あえてカタカナのチャゲで書いてみました。

 

ASKAさんの薬物事件の影響でチャゲアスの楽曲が購入できなくなったことで私が一番怒りを覚えていたのは、事件には関わっていないChageさんが作った楽曲までが葬り去られていたことでした。

私はチャゲアスのすべての楽曲を保有しています。ほとんどすべての作品のレコード、CDの初回盤、25周年のCD-BOX、30周年の紙ジャケットシリーズを漏れなく購入していますので、私がチャゲアス楽曲を聞けなくなるということはありませんでした。

しかし、チャゲアスは世の中で売られていない。ラジオでもテレビでも流れない。Chageさんのレギュラー番組「Chageの音道」ですら、あれ以来チャゲアス曲は放送されません。(一度だけ「夢を見ましょうか」が放送されたことがあります。レコーディングにASKAさんが参加していないChageさんのソロの楽曲だったからかもしれません)

まるで初めから存在しなかったかのような扱いに虚しさと怒りを覚えていました。あたかも私の半生が世の中から消えてしまったように感じたからです。

しかし、ようやく帰ってきました(まだ一部ではありますが)。そこで、テンションがUPして、これまで聞くことができなかった楽曲を購入しようと考えている方のために…

多くのファンからも、さらにはChageさん本人からも忘れられていそうなマニアックな楽曲を紹介します。

シングルB面(懐かしい響きです)を中心に遊び心満載の楽曲がChage曲には多くあります。遊びすぎだ、という声も私の心の奥から聞こえてきますが… ぜひともこの機会にダウンロードして、不思議なChage、いやいや、チャゲワールドに浸ってください。

けなしているように見える文面もすべてほめ言葉です。本当に心からおすすめします。ダウンロードしましょう!

 

 謎2遊戯

1983年のシングル「マリオネット」のB面。アルバム『CHAGE&ASKA Ⅳ-21世紀-』のCD化の際、ボーナストラックとして収録されました。ちなみに正式な表記は2が2乗のように「謎」の右上に小さく表記されます。そして、「なぞなぞゆうぎ」と読みます。

それまでのフォーク路線をぶち壊す破壊力抜群の不思議な楽曲です。デヴィッド・ボウイの1979年のアルバム『SCARY MONSTERS』あたりの当時ニューウェーブと言われた無機的なリズムのサウンドを目指したのではないかと思います。

飛鳥さんのからみつくような、まとわりつくような、ねちっこい高音のハモリがやみつきになりますよ。

 

2 アルマジロ・ブギ

1984年のアルバム『INSIDE』のB面2曲目に収録されていたゴキゲンなブギナンバー。と、すでに死語となっている「ゴキゲン」という言葉がぴったりです。

「嫌なこと忘れてBe Ba Bu」「元気が一番Be Ba Bu」と「まわせ大きな地球儀」にも通じる前向き、というか能天気な歌詞。でも、Be Ba Buってなんだよ!? って思ったあなた。歌詞カードには解説されていますが、読んでもよくわかりません。

Chageさんのライブで、もし披露されたら… 号泣しながら… 大笑いします。きっと。

 

3 メゾン・ノイローゼ

1985年のアルバム『Z=One』(ゾーン、と読みます)のA面ラストに収録。

「謎2遊戯」をさらに進化させたニューウェーブ・サウンド。間違いなくプリンスやデヴィッド・ボウイの影響を受けていると思います。この路線はヴォーカルの機械的処理などに凝りまくり、後の『PRIDE』の「SHINING DANCE」で完成しました。その完成を誰が喜んだかはわかりませんが…。後のMULTI MAXにつながる楽曲だとも言えますね。

今や「ノイローゼ」という言葉が人権的な配慮で世間から消えています。そんなこともあり2度と歌われることはないでしょう。

 

4 message

1982年のシングル「北風物語」のB面。『熱い想い』のCDのボーナストラックとして収録。

当時、最先端だった打ち込みサウンドがバックの演奏に取り入れられていますが、今聞くと初期のデジタルサウンドだなと感じます。今はいかにデジタルでアナログ感を出すかが重要視されますが、当時はアナログのようなズレがないデジタル感がもてはやされましたからね。

初期のチャゲさんが得意とするせつないメロディーのバラードです。ASKAさんのねちっこいコーラスの存在感が強くて癖になります。

注目すべきはチャゲさんが書いた歌詞。とにかく「青い」。2番の歌詞が特に、もう、キャー、って叫びたくなります。もう慣れましたけど初めて聞いたときは恥ずかしいかったです。You,too?

 

5 キューピッドはタップダンス

1986年のアルバム『TURNING POINT』に収録。キャニオンレコードに移籍して「モーニングムーン」がヒットして2度目のブレイクをしていた時期の作品。このアルバムの時期からチャゲさんの作詞パートナーが松井五郎さんから澤地隆(さわちりゅう、と読みます)さんに変わりました。とにかく小さい「っ」で韻を踏みまくった遊びまくった歌詞っ。

キャニオン時代のチャゲさんの特徴の跳ねたリズムの南国風楽曲。エンディングの飛鳥さんの超高音のコーラスは間違いなくチャゲアス楽曲史上の最高音域です。

これもMULTI MAXにつながる楽曲と言えそうです。

 

4 ADIOS SENORITA

1986年のアルバム『MIX BLOOD』の収録曲。なぜかスペイン? それともメキシコ? やたらと陽気なラテン系の楽曲。「ADIOS SENORITA」は訳すと「さよならお嬢さん」ってな感じでしょうか。「キューピッドはタップダンス」に続く、このラテンのノリはやはり後のMULTI MAXにつながり「官能のEsplendida!」で完成するのです。

実は私が初めて買ったチャゲアスのCDが『MIX BLOOD』で一番好きだったのがこの歌でした。まだ曲を聴いてもチャゲさんの歌なのか、飛鳥さんの歌なのかよくわからなかった頃の話。とにかく明るくて好きでした。純粋な少年でしたから。

 

7 Knock

1993年のシングル「なぜに君は帰らない」のカップリング。『Yin&Yang』に収録されましたがDJのかぶりがあります。メインヴォーカルはASKAさんなのでChage曲とは言うには無理がありそうですが、作曲はChageさんです。

作詞はASKAさん。「YESと言いそうな 女を選んだ 泣ける話を並べて誘った抱いた

Chage曲に載せるASKAさんの歌詞は容赦なくて大好き。

このかっこいい曲を自分ではなくASKAさんに歌わせるChageさんのセンスに脱帽なのです。

 

8 やさしさの向こう側

1986年のシングル「指環が泣いた」のカップリング曲。

本当にいい歌なんですがほとんど知られていません。ライブでも歌われたことがありません。おそらくChageさんも覚えていないのでは… 

歌詞は澤地隆さんですが、昭和の終わりを感じさせる恋愛模様です。

アレンジは「鼓笛隊」風とかつて語っていらっしゃいました。

 

9 抱いたメモリー-as time goes by-

1989年のシングル「WALK」のカップリング曲。星野源さんがラジオで紹介してくれるなど名曲としての存在感が凄まじい「WALK」の影に隠れまくっております。

しかし、聞き逃すのには惜しい「変な」曲です。

どこがサビなのかわからない」(全部がサビとも言える)

どこで終わるのかわからない」(終わってほしくないと感じる)

転調が激しくてどこが元のキーかわからない」(カラオケで歌うことなど想定していない)

ね、聞きたくなったでしょ。

 

10 BELIEVE IT?

1988年のアルバム『RHAPSODY』の3曲目に収録。

「Knock」と同じくメインVocalはASKAさん。Chageさんがかっこいいメロディーを作るとメインを奪うASKAさん(笑)。例えようのない不思議なダンス&ロックナンバー。

ASKAさんが書いた歌詞はとんでもない内容でR18指定ですね~。当時高校生だった私は妄想しまくりでした。

これを聞かずにチャゲアスは語れません。「SAY YES」「YAH YAH YAH」「On Your Mark」がチャゲアスだと思っている新規ファンにこそ聞いてほしい。チャゲアスにはまるかどうかの踏み絵のような存在かもしれません。

 

80年代中期を中心に10曲選びました。この頃のシングルのカップリング(B面)曲はアルバム未収録になることが多かったんです。8cmのCDシングルが市場から消えて廃盤になることで入手困難になりました。実は事件前にもちゃんと配信されていたのですが、なかなか注目はされなかったと思います。

今回の再配信をきっかけにぜひとも! 落ち着いてしまえばまた見向きもされなくなってしまういそうで…

 

他にもシングルとアルバムとのMIX違いや細かなアレンジ違いなども多数ありますので、同じ楽曲でも収録アルバムやシングルによって微妙な違いがある楽曲が多数あります。

チャゲアス世界は大海です。一緒に航海に出ましょうよ。

「SAY YES」や「LOVE SONG」などの定番曲はもちろんですが、特大ブレイク前の試行錯誤していた頃の楽曲も非常に聴きどころたくさんです。

 

次回はASKA曲編です。でもASKA曲ってChageさんのような「変だけど癖になる」タイプの作品は少ないからなぁ。ちょっと違うテーマで探します。

 

 

CHAGE and ASKAがデビューした1979年から2000年までのおよそ300曲の楽曲がitunesなどの音楽配信サイトで本日11/1より再配信されました。

2014年のASKAさんの違法薬物使用による逮捕後、すべてのチャゲアスとASKAさんのソロの作品はCD販売も中止され、インターネットでの音楽配信も中止されていました。オークションや中古市場では価格が高騰していました。

チャゲアスがヤマハを離れた2000年以降の楽曲とASKAソロの楽曲の配信についてはもうしばらくの時間が必要なようですが、今回の決定は大変喜ばしいことです。20周年記念のベスト盤の『VERY BEST ROLL OVER 20TH』の販売と配信は夏に再開されていました。それが第1歩だとするならば、ようやくチャゲアスを私たちの手に取り戻すための第2歩の歩みを進めることができたのだと感じます。

ヤマハが管理する旧楽曲がこの世界に帰ってきました。ヤマハさん、ありがとう!

 

ASKAさんは復帰2作目のアルバム『Black&White』発売と同時に音楽配信サイト「Weare」を立ち上げました。その売り上げの70%をアーティスト側に還元するという画期的な試みをしています。

CD印税と比較して従来の音楽配信サービスはアーティスト側の利益が少ないことはよく指摘されていました。また、YouTubeなどで「無料で」音楽を「聴く」というよりも「見る」文化が一般的になったことで「有料の」音楽配信そのものの存在が危うくなったこともあり、音楽配信は「聞き放題」サービスへと移行しています。そのことでアーティスト側への利益はさらに減少していくでしょう。

ASKAさんがおっしゃるようにこのままでは音楽は死にます。ASKAさんはいずれチャゲアスの楽曲も「Weare」に移行することも視野に入れているように思いますが、音楽業界の常識を覆す革命的なことをしているわけです。Chageさんやレコード会社、ヤマハなどの著作権を管理している団体ともしっかり相談してビジネス的な問題をクリアしての運営になればいいと思います。私は音楽ビジネスの法的な問題には詳しくないのでこの件についてこれ以上の言及はできません。ただ、チャゲアス曲の再配信と「Weare」の立ち上げの時期が重なったという事実は現状を象徴する出来事だと感じました。

 

さて、皮肉にも例の事件をきっかけに初めてチャゲアスに興味を持ったり、再び聞き始めたりしたという人も多いようです。しかし、過去の楽曲を公式に手に入れる手段はありませんでした。私はこのブログで過去のチャゲアスのすべてのシングルとアルバムの個人的感想・解説を書いてきました。その記事がきっかけとなってそのCDを聞き直したり、新たに購入して聞いてもらったりすることを夢想しながら。しかし、例の事件で聞きたくても聞けない、買えない状況になってしまい大きな虚しさを感じていたのです。

失望感の中、いつの日か再販売や再配信されることを信じて事件後も作品の感想や解説を書き続けました。それは荒波に小さな石を放り投げるような取り組みだったのかもしれません。しかし、チャゲアスが大好きだという心を失くせない自分のために書き続けました。

今回の再配信で過去の宝石たちに初めて出会ったみなさん。そして、忘れかけていた昔の思い出たちと再会できたみなさん。ぜひこのブログの過去の記事にあたってみてください。音楽マニア、かつ文章の読み書きが大好きな熱烈なチャゲアスファン(♂)だからこそ綴ることができた内容だと自負しています。すばらしい内容だという意味ではありません。ブログで楽曲のことをネット検索してしまうほどのファン(あなた、かも…)の人が共感できる熱烈なファン目線の文章になっていると思うのです。

古い記事は10年ほど前にチャゲアスのファンクラブ会員サイトの日記で書いていたものがもととなっています。あのMixiのような体裁だったTUG of C&Aのサイトです。懐かしいな。

記事はアルバムやシングルなどのカテゴリー別に分類しています。そして、作品解説の記事は発表された順に書いています。作品タイトルを記事のタイトルにしていますので探しやすいと思いますよ。

記事がきっかけで聞こえてこなかった音が聞こえてきたり、歌詞の解釈に広がりが出てきたりしたら嬉しいです。実際、私も記事を書くことで気づかなかった魅力に気づいたり、記事にいただいたコメントから受け取り方の違いや自分の誤解に気づいたこともありました。

 

お帰りなさい。CHAGE and ASKA。

次はCDの再販売。

そして、2000年以降の作品の再配信と再販売。

ASKAソロの再販売と再配信。

映像作品の再販売。

発売が現実的になりつつあった「電光石火」ツアーや韓国公演のライブ映像の発表。

まだまだ先は長いですが、まずは第2歩を踏み出すことができました。

第3歩、第4歩と続くように私たちチャゲアスファンが「世論」を作っていきましょうよ。

 

次回は再配信記念!

今だからこそ聞きたいマニアックな楽曲たち特集(Cさん編とAさん編に分けようかな?)です。たぶん、そう今夜か明日にはUPします。

 

世の中が動いてきたぞ!

でも、期待しすぎるとまた落とされるのがイヤなので(笑)

冷静にいきましょうか。

ASKAソロアルバム『Black&White』

2017年10月25日発売

 

いわゆる「事件」からの復帰作『Too many people』からわずか8か月のインターバルで2017年2作目のスタジオアルバム『Black&White』が発売されました。

『Too many people』発売以来、ブログを中心に「攻める姿勢」が如実に見られた気がします。

 

『Black&White』を語る前にASKAさんのこの数か月を振り返りましょう。カッコ内はそれに対しての私の反応です。

3月には『700番 第一巻』を出版しました(私は購入していません。元となったブログは印刷したものを保管しています)。

7月には「オレンジの海(未完成版)」と「塗りつぶして行け!(未完成版)」をYouTubeで公開しました(私はそれぞれ1回だけ視聴しました)。

8月2日、「Fellows」の伴奏の一部をYouTube配信しました。いわゆる「歌ってみな!」です(私は参加しませんでした。「できなかった」のではなく敢えて「しません」でした)。

8月16日、「未来の勲章」のMV撮影をファンを招いて行いました。その様子はYouTubeで生配信されました(私は生配信を見ました)。

9月13日、「塗りつぶして行け!」「Fellows」「Fellows (Instrumental)」が先行配信されました(私はダウンロードしませんでした。CD発売を待とうと思いました)。

10月11日、『Too many people Music Video + いろいろ』が発売されました(買いました。見ました)。

10月20日、音楽配信会社「Weare」設立(覗いてみただけです)。

10月25日、『Black&White』発売。朝日新聞朝刊に一面広告を掲載。公式Facebook・Instagramスタート(新聞は友人に頼んでもらいました。facebookとインスタはまだ覗いていません)。

…と、あまり熱く深く追いかけてはいません。その理由は以前にも書いたように「あのブログ」が苦手なもんで…。ほとんど読んでいないためASKAさんの情報を自ら仕入れようとしていないからです。

文章からうかがえる価値観に共感できなかったり、他を茶化すような(私にとっては、つまらない)冗談に気持ちが萎えたりすることが多く、自ら進んでブログを読んでいません。

しかし、私は音楽のファンなのです。

何度も書いていますがルックスはどうでもいいです。MVの中で見せた「背中」が話題になっているようですが、私は苦笑いするしかなかったかなぁ。「自分のファンが自分に何を求めているのか」をよくわかっていらっしゃるなぁ、と。ルックス「も」好きな女性ファンの心をよくわかっていらっしゃる。

私はルックスも体つきもどうでもいいのです。(趣味や価値観やギャグセンスも)

歌が素晴らしければ。

 

そんなわけでハードルを高く高くあげて聞いたアルバム『Black&White』のファーストインプレッションでの感想であります。

 

1 塗りつぶして行け!

アルバムの冒頭を飾るにふさわしい疾走感あるアレンジとテンションの高いヴォーカルが光る楽曲。期待感は高まりますが、『Too many people』を感じさせるキャッチ―なロックサウンドの楽曲は最後まで聞くとこれだけなんですね。ドラムが「あー江口さんだ」って思いますし、ベースのオブリガードのフレーズが「あーメッケンさんだ」って思ってブックレットを見るとやはりそうでした。ASKAソロの王道。

 

2 Black&White

前作の「それでいいんだ今は」「元気か自分」的なポップな楽曲。間奏のテンポチェンジからはビートルズの「Being For The Benefit Of Mr. Kite!」を感じますし、ピアノの鍵盤になぞらえた歌詞のテーマはポール・マッカートニーの「Evony and Ivory」にも通じるメッセージです。つまりはビートルズに通じる王道POPなんで嫌う人はいないでしょ!

 

3 Loneliness

ASKAさんらしい未練たらしい(褒め言葉です)歌詞。前作は「現在」を感じさせる楽曲ばかりでしたが、ASKAさんの重要な歌詞のテーマである過去の振り返りから現在につなげる楽曲。さわやかな曲調ですが離婚した後の部屋選びがテーマなのかな… 

サプリをコーラで飲んじゃダメだと思うけどな(笑) サプリに頼らないでほしいんですが。その姿勢が例の事件に…、って思ってますので。

 

4 London 〜38 east end road

ブログでも「雨の降るロンドンの街の情景」を歌ったと語っておられました。個人的には『GUYS』の「WHY」を感じました。いい歌です。個人的にはこういう歌は大好物です。故郷の「FUKUOKA」を歌い、自分の居場所である「東京」を歌い、おそらく人生のターニングポイントとなったであろう「LONDON」在住をテーマに歌う。住んだ街ならばまだ「千歳」が残っていますね。

 

5 君と春が来る

まだまだミディアムナンバーが続きます。もうすぐ還暦だというのに恥ずかしいまでのまっすぐなラブソング(褒め言葉です)。前作の「通り雨」的な落ち着く楽曲です。

例の事件とそれにまつわる騒動があったわけですから、歌うべきテーマは結果的に山ほどあるわけです。あれほど歌詞が書けずに新曲が発表できなかったASKAさんが1年で30曲近くを発表するのですから。しかし、必然的に重いメッセージ性を持った楽曲が多くなります。そこにこういう90年代のASKAさんが書きそうなラブソングが入るとホッとするんですね。

 

6 誰がために鐘は鳴る

またもやミディアムバラードです。

ヘミングウェイの名作小説やそれをもとにした映画で有名なこの言葉「誰がために鐘は鳴る」。浜田省吾さんもこのタイトルのアルバムを発表したことがあります。テーマが重くならざるを得ないタイトルにふさわしい人生を歌い上げた歌詞とそれにふさわしい歌い上げるメロディーライン。現在のASKAさんのヴォーカルスタイルに合ったメロディーだと思います。

 

7 オレンジの海

こう完成したのか… と思いました。コードの細かいチェンジと転調がASKA節。

歌詞は「Lonliness」「London」とも通じる過去の回想から現在を眺める歌。「NとLの野球帽」や「Milky Way Blues」のようなChage曲を想起させますが、サビのラストで「スーツ」や「パソコン」、「デジタル時計」を登場させて、一気に現在に視点を戻すあたりがASKAさん。Chageさんは現在の視点と過去の視点が最初から最後までずっと同居しているのです。この個性の違いがチャゲアスなんです。

 

8 今がいちばんいい

これまでのASKA曲にはなかったアッパーなアレンジの楽曲。正直な感想を申し上げれば違和感あり。「らしくない」という保守的な意見ではなくて、ひねりのない歌い古された感のあるテーマの歌詞とクラブで盛り上がりましょう的なアレンジとの間に乖離を感じるというか…。聞きこんでいくうちに慣れると思いますが。

 

9 風景が僕をためしている

おっ、また「通り雨」が来たぞ、って思いました。「通り雨」はギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」を意識したとMV集で語っていましたが、これは同じギルバート・オサリバンの「クレア」を意識したと思います。確実にそうだと思いますので、「クレア」を知らない方はYouTubeなどで検索して聴き比べてみてください。

つまり、コード進行は遊びながらもメロディーはまっすぐなバラードです。

 

10 石の風が吹く道

ミディアムナンバーが多いぞ!

今のASKAさんの音楽活動を歌っているのかな。

「掃除機のような音の吹雪浴びながら」

すげぇフレーズですね。私がブログで書いているようなASKAさんへの苦言も「掃除機のような音」のひとつなのかなぁ。

コード進行は相変わらずわけがわからないASKA進行です(もちろんほめ言葉)。思いつけないな、私にはこの進行は絶対に。

 

11 夢でいてくれるでしょう

レゲエアレンジですがデジタル風味。ASKAさんがレゲエをやるといわゆる南国風のベタな感じには味付けしないんですね。そこがChageさんとの大きな違い。ミディアム&スローナンバーが多いこのアルバムの中でいいアクセントになっています。

 

12 僕であるために

現在の心境をストレートに歌った歌詞をストレートなメロディーで歌ったと感じている人が多いでしょうが、コードへのメロディーの乗せ方はやっぱりわけがわからない(褒め言葉です)。サビからはどこに音が跳んでいくねんと思いながらもちゃんと美しい旋律になっているんだからこれぞASKA節。

「僕が」を付けると尾崎豊になっちゃう。10代だった尾崎は「僕が僕であるために 勝ち続けなきゃならない」と歌いましたが、59歳のASKAは「失った宝物」を諦めない、止めない、手放さないと歌います。

 

13 Fellows

私はYouTubeにUPされているこの歌の「歌ってみな!」音源はどれ一つとして聞いていません。ですから、それらとの比較はまったくできません。

アルバムでいちばん好きかな? シンプルな王道ミディアムロックのアレンジで安心できるというのもあるかもしれません。歌詞はブログを通してファンと直接のやりとりをしてきたからこその表現でしょう。いいことも悪いことも受け止めてきたからこその表現だと。

でも。いつも思ってしまうんですが。私は「fellows」なのかな… FC入会は悩んでいます。ブログを読みたくないからです。

 

(14 シークレットトラック

ブックレットにある散文詩「一度きりの笑顔」がもとになった詞。「いつか歌にしたいと思っている」と書いていますので、「歌」にしたんでしょうね。

澤近さんと思われるピアノとシンセストリングのみのシンプルな伴奏による美しい楽曲。「まだ僕に家族があった時に」という詞にドキッとさせられます。

タイトルを付けるならばシンプルに「一度きりの笑顔」。もしくは「もうひとつのLondon」。

 

先行予約特典としてチャゲアスの「黄昏を待たずに」のカバーCDがついています。

「今僕が、この歌を歌うなら」という企画の第一弾。

その企画のテーマ曲? とでもいうべき前奏曲に続いて静かに曲は始まります。バンドサウンドになってからは原曲のイメージを崩さないアレンジです。

悪くない。でも、原曲の方が好き。まあ、しゃあない。私がチャゲアスファンになったきっかけの歌ですから。なによりアウトロの村上啓介さんが弾いている(と思われる)ギターソロがたまらないほど大好きだったもんで…。ギターソロのない「黄昏を待たずに」って…。何かが足りない。

 

以上、実質的には15曲。約75分の大作。

『Too many people』に比べれば確かに地味です。インパクトのある歌詞とメロディーが豊富だった前作と比べれば。また、どんな作品が仕上がってくるのか… という不安が大きかった前作に対して、前作よりもすごいアルバムが聴けるんではないかという期待が大きい中で発売された今作は最初からハードルが高く高く設定されていましたから。

 

じっくり聞き込みたいなと思わせてくれる作品です。ちょっと長いですけどね。傑作かどうかの判断は数か月後の自分に委ねます。

 

最後に。

ジャケットはイマイチだと思いました。あくまで個人的意見ですよ。字体や写真のライティングや画像処理の仕方にもう一工夫必要ではないかと思ったんです。

チャゲアスのデビューアルバム『風舞』を意識したんだと思っています。『RHAPSODY』もかな。

 

Chage Live Tour 2017 〜遠景/landscape〜 大阪公演レポート

 

豊洲の追加公演も先ほど終了したそうですので、晴れてネタバレ解禁いたします。

私が参加したChageさんの夏のツアー大阪公演の鑑賞レポートです。

 

夏も終わりが近づいた8月26日の土曜日。関西人は「ユニバ」(アクセントは「二」にあります。「マクド」と同じです。)と呼ぶ「ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)」のすぐそばにある Zepp Osaka Baysideにて「遠景ツアー」の最終公演(追加公演を除く)が行われたのです。開場は16:45、そして開演は17:30という少し早い時間設定でした。

 

テレビ番組「バズリズム」出演の際に話題になったキャッチフレーズ「日本一気さくなレジェンドChage」を開演前のアナウンスで聴くことができました。開演前の会場が笑顔に包まれました。

 

オープニングアクト

1 夏は過ぎて(C&A『風舞』1980)

2 愛すべきばかちんたちへ(C&A『黄昏の騎士』1981・シングル2017)

 

オープニングアクトとしてフォークシンガー「SHUJI」さんが登場。長い髪の毛を気にしながらしゃべり倒し…、いやいや歌いました。2曲ともギターの弾き語りです。「愛すべきばかちんたちへ」ではホルダーを着用してのハーモニカ演奏もありました。

「夏は過ぎて」はASKAさんと組む前の「チャゲ」はこんな感じだったんだろうなと感じました。

 

本編

3 GO GO GO(Cシングル2012)

4 SURPRISE(M2『STILL』1991)

5 絶対的関係(C&A『PRIDE』1989)

6 春の雪(C『&C』2010)

 

ソロ、マルチ、チャゲアス曲から1曲ずつ。息もつかせぬいきなりのハイテンションでのオープニングでした。どれもイントロとともに大きな歓声が上がりました。

まさにライヴのために生み出された「GO GO GO」。そうなんです、「生まれてきた意味はきっとここにある」んです。

そして、まさにサプライズな選曲の「SURPRISE」。「待たせた分だけ燃えちゃう今度のMULTI MAX」はどう歌うんだろう? って思ったらそのまま「マールチマックス」って歌っていました。また、「だまされそうなシュミレーション」もどうするんだろう? って思っていたのですが、そのまま「シュミレーション」って歌っていました。(正しい発音は「シミュレーション」ですね)。

3曲目の選曲はまさに衝撃的。ライブ初披露となる「絶対的関係」です。名曲揃いのC&A10周年アルバム『PRIDE』より。曲構成の複雑さはまさにプログレッシブロックでして、歌うのも演奏するのも難しい楽曲だと思います。エロティックにきめてくれました!

 

7 UNDO(C『2nd』1998)

8 CHACH&RELEASE(C&A『TREE』1991)

 

ミディアムテンポながらハードな音色のギターが印象的で初のソロアルバム『2nd』を象徴する楽曲でもある「UNDO」に続いて、ライブ定番曲ながら久々のC&Aオリジナルに近いアレンジで演奏された「CHACH&RELEASE」でさらに会場は盛り上がりました。

 

9 Milky Way Blues(M2『STILL』1991)

10 夏の終わり2016(C『Another Love Song』2016)

11 たった一度の人生ならば(Cシングル2017)

 

ここで着席。「NとLの野球帽」につながる故郷を歌った3部作の第1弾「Milky Way Blues」。第3弾は「まだ作っていない」そうですが。ラストの決めには大阪恒例のグランシャトーのCMのコール&レスポンスが挿入された大阪Versionでありました。

「この季節にしか歌えない」という「夏の終わり」。『Another Love Song』でのセルフカバーVersionでしっとりと歌われました。

そして、早くも名曲としての存在感がすさまじい「たった一度のじんせいならば」で前半が終了です。

 

12 愛の空で(M2シングル・『Well,Well,Well』1994)

13 so so(M2『Human』1992)

14 ふたりの愛ランド~チャゲトルズVersion~(シングル2012)

15 もうひとつのLOVE SONG(C『Another Love Song』2016)

16 組曲WANDERING(M2『RE-BIRTH』1993)

 

怒涛の後半戦スタート。

「愛の空で」も久しぶりの演奏でした。マルチはビートルズに代表される英国ロックを意識した楽曲が多いですが、これは直前のアメリカ旅行も影響しているのでしょう。アメリカンロック色が強いです。ただしアレンジが普通じゃないんですよ。啓介さんのセンスが光る曲です。キーは一つ下げていたように感じました。

続いてもマルチの楽曲「so so」。啓介さんの楽曲ですが、ASKA曲でも啓介さん曲であっても「歌いたい歌を歌う」姿勢の表れです。3コードを基本としたロックンロールに変なひねりが入ったマルチらしい曲です。

そして、ここ数年は完全に定番となった「ふたりの愛ランド」。一時は幻の楽曲のような扱いだったのに(笑)。すっかり、ライブを盛り上げる当たり前に披露される楽曲になりました。スカビートを意識した西川進さんのロックアレンジが楽曲を生まれ変わらせたのだと思います。

続いて「もうラブ」。私は1階席の後方席にいましたので、前方の様子がよく見えたのですが、ダンスではなく体操と名付けられた「振付」も見事にそろっていました。

後半のアップテンポナンバーのラストを飾るのは「組曲WANDERING」。2014年のequalツアー以来。この並びのラストに持ってくるんですから盛り上がらないわけがない。

以上、休みなし約30分の怒涛のロックショーでした。もう汗だく。私の喉はガラガラ。

 

17 永遠の謎(C『&C』2010)

 

本編最後は『&C』Versionの「永遠の謎」。名曲です。Oasisの名曲「Don’t Look Back In Anger」を思い起こさせるコード進行とメロディーに短編映画のようにせつない歌詞が乗った完璧なバラード。この曲を歌うときにChageさんが体をくねらせるのが好きなのは私だけかな?

 

アンコール

18 YAH YAH YAH(C&Aシングル・『RED HILL』1993)

19 WINDY ROAD(M2『STILL』1991,C『&C』2010)

 

アンコールは当然のような顔をしてセットリストの中に存在する「YAH YAH YAH」。もちろん今回も「私はハモしか歌えない」という宣言の中で歌われました。歌詞の表示も何もないのに会場のほとんど人が大声で完璧に歌います。前回はChageさんのハモリのメロディーの音程につられている人が多かったように感じましたが、今回はASKAさんパートをちゃんと歌えている人が多かったです。

最後は予想どおり「WINDY ROAD」。紙飛行機が舞ういつもの風景でした。いつまでもこのいつもの風景が続きますように。

終了後に会場内の紙飛行機を回収する姿もいつもどおり。本当はステージの紙飛行機のいお片付けも手伝いたいのですが…

 

 

デビュー前のアマチュア時代から歌われていた「夏は過ぎて」から最新曲「たった一度の人生ならば」までが最高の選曲と最高の演奏と最高の歌声で披露されました。

追加公演あったとは言え、この少ない本数で終わらせるのはもったいない最高のステージでしたよ。

 

ASKAさんの騒動以降は、Chageさんもファンもその事実を無いものとしてライヴを迎えることはできていなかったような気がします。しかし、今年の春の「Have a Dream!」ツアーとこの「遠景」ツアーに参加して感じたのはASKAさんの事件の影を感じなくなったというか、そんなことは会場の中ではすっかり忘れて楽しめている自分がいることでした。

ようやく普通のソロ活動が始まったのです。

コンサートの完成度は歌声も含めて過去最高級でした。間違いなく。

あっ、バンドの西川進と東京ブギウギズのことをほとんど書いていない!

もちろん最高の演奏でした。90年代の楽曲はオリジナルアレンジの場合、音数が多く打ち込みなしには完全再現が不可能です。チャゲアスでは小笠原学さんが担当していました。澤近さんと十川さん、もしくは旭さんなど鍵盤楽器奏者も2人いました。

東京ブギウギズのギターは2人いますが鍵盤は力石ねーさん1人。当然、オリジナルよりも音は薄くなります。

しかし、一つ一つの楽器の音が立っています。それぞれの楽器の音の存在感が凄まじい。石橋優子さんの類まれなるコーラステクニックとも相まって月並みな言い方ではありますが「グルーヴ感が半端なかった」という感じです。

 

 

ライヴ終了後、隣のUSJではイベントの演出で花火が上がりました。まるで、Chageさんのライヴ大成功をお祝いするかのようでした。

 

帰りには西九条で途中下車して、ファン友さんとおいしいお酒と肴で盛り上がりました。そこまで含めて最高のライヴでありました。

 

ちなみに曲順などすべて記憶に基づくものです。記憶違いなどがあってもご勘弁ください。致命的な間違いがありましたら、コメントなどでお知らせください。気が向いたら体力があるときに訂正します。

 

※追記 「春の雪」が抜けているとのご指摘があり、追加・訂正いたしました! ご指摘ありがとうございました。

 

私が参加したチャゲアス関連のライブ(フィルムコンサートは除く)をすべてまとめてみました。初ライブはチャゲアスではなくマルチマックス。大学1年生の時です。

一つ一つ打ち込みながら思ったことがあります。

「ほとんど覚えている」

そう、ほとんどのライブの記憶があります。でも、覚え方はさまざま。青春18きっぷで行った日本武道館、終わってから誰と飲みに行ったか、Chageさんが歌詞を忘れて1曲目がインストルメンタルになったこと、ライブごとのASKAさんの声の調子、隣にいた客がずっと携帯を触っていたこと、彼女と別れたので妹を誘って行ったこと… 

どうでもいいことやどうでもよくないこと。

ツアータイトルと会場を書くだけで自分の半生をたどることが出来てしまいます。

 

91.5.4 M2「WINDY ROAD」大阪厚生年金会館大ホール

92.3.19 C&A「BIG TREE」大阪城ホール

92.12.8 M2「Concert Tour 1992」フェスティバルホール

93.3.24 C&A「会員プレビュー公演 FC SPECIAL EVENT(GUYS~夢の番人~)」横浜アリーナ

93.4.2 C&A「GUYS~夢の番人~」大阪城ホール

93.12.27 C&A「FC SPECIAL EVENT(史上最大の作戦)」日本武道館

94.4.2 C&A「史上最大の作戦」大阪城ホール

94.12.2 M2「well,well,well」フェスティバルホール

94.12.26 M2「well,well,well」日本武道館

95.10.3 C&A「SUPER BEST 3 MISSIION IMPOSSIBLE」大阪城ホール

96.12.11 M2「Oki doki」フェスティバルホール

97.4.19 A「ID」大阪城ホール 

97.4.22 A「ID」大阪城ホール

98.6.22 C「大いに唄う」日本武道館

98.6.27 A「kicks」神戸ワールド記念ホール

98.7.11 A「kicks」大阪城ホール

98.12.8 C「Feeling Place」フェスティバルホール

98.12.9 C「Feeling Place」フェスティバルホール

99.6.13 C&A「20th ANNIVERSARY Premium Live」大阪市中央体育館

99.10.28 C&A「電光石火」大阪城ホール

99.12.31 C&A「千年夜一夜ライブ」福岡ドーム

00.11.8 A「GOOD TIME」大阪城ホール

01.8.25 C&A「SOUND CONIFER 229」(with甲斐バンド・HOUND DOG)富士急ハイランド・コニファーフォレスト

01.9.9 C&A「MMF 2001」(with花*花、Tommy februarry6など)WTCオープンエアスタジアム

01.12.18 C&A「NOT AT ALL」神戸国際会館こくさいホール

02.2.8 C&A「NOT AT ALL」フェスティバルホール

02.5.11 C&A「NOT AT ALL」マリンメッセ福岡

02.5.22 C&A「NOT AT ALL」大阪城ホール

03.1.25 C&A「THE LIVE」姫路市文化センター

03.5.2 C&A「THE LIVE」大阪城ホール

03.5.5 C&A「THE LIVE」大阪城ホール

03.8.9 C&A「SOUND CONIFER 229青春の影」(with小田和正)富士急ハイランド・コニファーフォレスト

03.12.31 C&A「COUNT DOWN LIVE」札幌ドーム ※妻の妊娠のため不参加

04.8.28 C&A「熱風コンサート」お台場野外特設会場

04.9.22 C&A「Two-Five」フェスティバルホール

04.11.23 C&A「Two-Five」大阪城ホール

06.3.17 A「My Game is ASKA」フェスティバルホール

07.5.2 C&A「DOUBLE」神戸国際会館こくさいホール

07.12.5 C&A「alive in live」大阪城ホール

08.11.6 C「アイシテル」なんばHatch

08.11.9 C「大阪アジア音楽祭」(with谷村新司・渡辺美里など)フェスティバルホール

09.5.31 A「WALK」グランキューブ大阪

09.6.13 C「Chageの細道2009」明石市民会館アワーズホール

09.11.20 C「Chageの細道2009」サンケイホールブリーゼ

09.11.21 C「Chageの細道2009」サンケイホールブリーゼ

10.1.9 A「浪切ニューイヤーポップス2010」岸和田市立浪切ホール

10.3.30 C「Chageの坂道“渋茶会”」SHIBUYAプレジャープレジャー

10.7.11 C「Chageの細道2010」貝塚コスモスシアター大ホール

10.7.17 C「Chageの細道2010」明石市民会館アワーズホール

10.8.8 C「Chageの細道2010」サンケイホールブリーゼ

10.10.2 A「平安神宮月夜の宴」(withCOCCO・miwa・KANなど)平安神宮

10.11.17 A「Faces」グランキューブ大阪

10.12.5 A「Faces」神戸国際会館こくさいホール

11.1.22 C「まわせ大きな地球儀」NHK大阪ホール

11.1.23 C「まわせ大きな地球儀」NHK大阪ホール

11.2.2 A「Faces」大阪城ホール

11.5.21 C「Chageの茶会2011~銀座なう!~」ル・テアトル銀座

11.9.28 C「Chageの細道2011」サンケイホールブリーゼ

11.9.29 C「Chageの細道2011」神戸朝日ホール

12.4.21 C「Live Tour 2012」Zepp Nagoya

12.5.2 C「Talk Live アフターパーティー~で、何すんの?~」umeda AKASO

12.5.3 C「Live Tour 2012」なんばHatch

12.8.22 C「Chageの茶会2012~座・藍燈横濱」横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール

13.3.1 A「ROCKET」神戸国際会館こくさいホール

13.3.2 C「Chageの茶会2013~座・藍燈横濱Again」サンケイホールブリーゼ

13.3.20 A「ROCKET」オリックス劇場

14.4.17 C「Fan Meeting~青いハンカチーフを…~」umeda AKASO

14.9.24 C「Live Tour 2014~equal~」なんばHatch

14.10.12 C「サウンドメッセ in 大阪 SPECIAL LIVE」ATCホールDホール

14.10.15 C「Live Tour 2014~equal~」シアターBRAVA!

15.3.7 C「LOVEの今日ここ大阪にいるという事」(withLOVE・坂崎幸之助・矢井田瞳など)サンケイホールブリーゼ

15.7.10 C「Fan Meeting 57歳はじめての…」ダイアモンドホール

15.10.13 C「Live Tour 2015~天使がくれたハンマー~」なんばHatch

15.12.25 C「クリスマスディナーショー」ハイアットリージェンシー大阪

16.4.29 C「僕らのポプコンエイジ」(with石川優子・三浦和人など)府中の森芸術劇場ドリームホール

16.6.10 C「Fan Meeting 2016 ここがファンミのど真ん中!」松下IMPホール

16.8.24 C「Live Tour 2016~もうひとつのLOVE SONG~」Zepp Namba

16.12.25 C「クリスマスディナーショー」ハイアットリージェンシー大阪

17.4.2  C「Fan Meeting 2017 ドレミファ・ファミリー」松下IMPホール

17.5.12 C「僕らのポプコンエイジ2017」(with石川優子・三浦和人など)オリックス劇場

17.5.15 C「Have a Dream!」神戸文化ホール

17.6.8 C「have a Dream!」オリックス劇場

17.8.26 C「Live Tour 2017~遠景~」Zepp Osaka Bayside

 

全部で73回(内訳C&A25 C(M2含む)44  A14)

いつの間にやらChageソロが半数超えしている!

最後まで見てくださったみなさん。お疲れさまでした。一緒の会場にいたよ! っていう人もたくさんいるでしょうね。

これだけ参加して一番印象的なのは?

この間参加したばかりの「遠景ツアー」かな? まだネタバレ禁止なんでまだ内容書けないのですが。

 

みなさま。

また、どこかの会場で一緒になりましょう。