2020年5月5日。今年初めてのブログですね。

ASKAさんの新譜やChageさんのTaku-Rokuなど音楽的に書きたいことは山ほどありました。

しかし、大きくひっくるめるとコロナ騒動に心かき乱されこのブログにログインすることはしばらくできませんでした。

Twitterでも呟いたのですがASKAさんの『Breath of Bless』は素晴らしい出来でした。1曲1曲の感想や分析は必ずします。

Chageさんのアプリで公開されているTaku-Rokuシリーズもメッセージ性を感じる選曲と歌がすばらしいのはもちろんですが、意外に(失礼!)ギターとハーモニカもお上手でく何度もリピートして聴いております。こちらの感想や分析も必ずします。

 

じゃあ何を書くのか。

まあ、あのことですね。

YouTubeに始まり、Twitterに至るこの1ヵ月余りのことですね。

正直に申し上げますと…

この1ヵ月、『Breath of Bless』を聴いていません。

ちゃんと冷静に聴けないんだよなぁ。

 

いや、あのYouTubeの「SAYONARA」動画はまだいいです。あれにも確かに心がへし折られましたが。世間知らずの純粋さゆえに暴走したんだろうな、というところに心を落ち着かせました。

Twitterはダメです。

みなさん、どうしてあのTwitterに好意的なリプを返せるのか…

ASKAさんが裏アカウントで個人的に呟いてるんじゃないんですよ。一般の人の呟きを引用リツイートしちゃいけないです。

なんで? って。

だってASKAさんなんだから。

多くの信奉者を持つASKAさんがどんな理由があろうと名もなき一般人の呟きを拡散しちゃいけません。

そして、それを指摘されて冗談で逃げちゃいけません。

お茶目でもなんでもありません。

一般人のアカウントについてブロックだのミュートだのということを表立って書いちゃいけません。

しかも、その人は自分のファンなんです。

それぐらい想像力働かせてよ!

 

今からでも遅くはないからTwiiterの入門書を買うか、SNSの専門家のガイダンスを受けるべきです。

 

私はASKAさんのブログが苦手でした。

Fellowsに入会しなかったのはお金を払ってまでしてあのブログを読むのは耐えられなかったからです。

何が苦手かは過去の記事に散々書いてきてますので過去の記事を読んでもらえたら…。

TwitterのTLにASKAさんの呟きが流れてくるのが怖いです。

 

 

…と、ここまで本音を吐き出しました。

ASKAさんのすべてを応援している方には不快な内容だったかもしれません。

でも… でも… ダメなんだもーーーーーーん!

ここからも本音です。すいません。

 

さてさて。

SAYONARAことオゾン水除菌器のことなんですが。

最大の疑問点があります。

あの動画で投資を呼びかけた手法が詐欺の手法まがいだということです。

ASKAさんが詐欺をしているという意味ではありません。

図らずも支援を呼びかける手法が詐欺と同じになってしまっているということです。

オゾン水除菌の効果の真偽ではなく支援の呼びかけ方です。

完成品は見せないで有名人が効果を謳ってお金を出してくれと呼び掛ける。

あの動画を見ながらこんな風に思っていました。

「これって詐欺の手法やん。ASKAさん、それに気づいてるん? 気づいてないん? いやきっとわかってやってるな。でも、それはちゃうで。ちゃんと順番がある。焦るんはわかるけど、それは違うで…。いや、気づかんとしゃべってるんか? いやホンマにどっちや…」

動画を見ながら震えてきて変な汗が出てきました。

後で炎上するのはわかってやったというようなことをおっしゃっていました。

前に進むための手法であり、自分はどう思われても構わない、人を助けたい一心だというような気持ちだったと解釈しています。

 

わかります。わかります。

 

でも間違っていると思います。

 

SAYONARAをはじめとする新たな除菌などの感染症予防の機器が開発されることは素晴らしいことです。そのことは心から応援します。

しっかりと臨床試験も受けて認証を受けて晴れて世に出ることは確かに世界の人を救うことにつながるでしょう。

 

だからこそ誰かが周りの人が指摘してあげないと。

これって詐欺と誤解されてしまうものの言い方ですよ、って。

言われてもやっちゃうのかもしれないけど…

 

ASKAさんは知っていることはものすごく深く深く知っておられる。知ろうと努力されておられる。

でもびっくりするほど当たり前なことを知らない。

少し前の話ですが。

覚せい剤をすすめられた時のいきさつを本で語っておられました。

言葉巧みにすすめられて違法薬物とは知らずに使っているうちに依存していたという内容でした。

でもその言葉とは「冷たいやつ」です。

その文を読んだ時の私は(あまりこのブログでは使わないきつい言葉ですが)「ドン引き」しました。

「ちょっと… そんなん覚せい剤の隠語やって常識やん。中学生でも知ってるで…」

アンナカなんて私が今でもその正式名称を覚えられないものの名前を当たり前に使いながら、「冷たいもの」なんて薬物乱用防止に関するチラシをちらっとでも見ておけば書いているようなことを知らないの?

本当に衝撃を受けました。

薄々気づいていたんじゃないかって思ってますけど。

 

YouTube動画についてはその後に削除されたこともあり、まあ純粋というか天然というか、天才性の裏返しなんだろうと気持ちを落ち着かせました。

 

でも、でも! Twiiterも周りの誰かが指摘しないと。

その呟きはその元ツイートの方を晒す行為であり、あなたのファンがその人に批判の言葉を向けてしまうかもしれないですよ、って。

それをスタッフじゃなくてファンに指摘されているようではダメですよ。

ASKAさんがファンの方をフォローしていくのには反対です。

フォローされて嬉しい気持ちはわかりますが。

ASKAさんの現在のSNSモラルでは危険です。

 

 

私はASKAさんのビルボードのツアーには1月6日の大阪フェスティバルホールにのみ参加予定でした。

そうです、体調不良で3月に延期になり、コロナの影響で4月に再延期になり、コロナの影響で6月に再々延期になっている公演です。6月も無理かな~って思っていますが…

ありったけツアーは全く声の出ていなかった追加公演の大阪のみの参加でした。

執行猶予明けのビルボード公演は全く声の出ていなかった京都公演のみでした。

声が出ていなくても魂を感じた、なんて綺麗ごとを言うことはできません。2回ともまったく声が出ていませんでした。コンサート会場での再会の喜びがそのことでそがれたことは事実です。

再々公演の大阪(再々々公演になるかもしれません)ではたぶんMCにドキドキイライラしながらになるでしょうが、今度こそ文句なしに歌声に感動させてほしい。

 

全肯定するファンの応援のみを頼りに活動していくASKAさんは見たくありません。

 

こんな批判的なことを書いたブログを恥ずかしく思えるような未来であってほしい。

 

薬物事件の時ですら折れなかった心が何度か折れています。

 

折れた心を修復してこのブログを書いてます。

 

ASKAさんのすべてを擁護される方とは立脚点が異なった意見ですので不快な気持ちにさせてしまったかもしれません。

ASKAさんの活動を応援しているからこそ、このブログではあまり書いてこなかった批判を書いてしまいました。

書いてしまいました。

書いてしまいました。本当に。

 

お願いです。ASKAさん、このブログを書いたこと後悔させてください。

 

次回は『Breath of Bless』のレビューを書きます。

音楽的な観点のみで書きますね。

 

 

平成で幕を開けた1年が令和で終わろうとしています。

昭和54年にデビューしたチャゲ&飛鳥が令和1年でデビュー40周年を迎えたこの1年。

8月25日に何かゴチャゴチャとありはしましたがChageさんもASKAさんも健康で元気に活動をしてくれたことが一番の幸せであります。

ChageさんもASKAさんもそれぞれ新たなリリースやコンサートツアー、イベントやメディアへの出演がたくさんありました。

確かにゴチャゴチャありましたがChageさんからもASKAさんからも前向きな言葉しか出てきません。お互いが「&」を大切に思っていることは確認できているのですから、お2人に対してこちらもゴチャゴチャ言うことはしたくないです。

 

とはいうもののファンの中でChage派、ASKA派とでも言うべき断絶のようなものが生じているのは看過できない問題だと思います。

確かに「言えない」「言わない」と言いながら語りすぎる人「言ってほしい」と頼まれてもほとんど語らない人をそれぞれに支持する人たちがいて、それぞれがわかりあっている感覚になっているわけですから、その「それぞれ」がわかりあえるはずがない… 

どちらかを信仰するかのように好きになってしまうとその言葉だけが正しく思えてきてしまいますが、正しいことはいくつもあるわけです。

 

「正義」は絶対的なものではなく相対的なものなんだな。

 

なんてことをゴチャゴチャ言ってみたり…

 

先日配信されたYahoo!ニュースの特集記事でASKAさんはこんなことを言っていました。

(「もう一度2人で歌おうとは思いませんか」の問いへの答えとして)

 「何が起きても不思議ではないんですけど、ひとつ言えるのは、いままで2人で作ってきたものは変わらない、ということでしょう」

 

何が起きても不思議じゃないんですね、メモしとこ。φ(..)メモメモ

 

看過できないなんて書きましたが、ま、それでもいいのかな? とも思います。

ただし「誹謗中傷」になることだけはやめて、お互いをリスペクトし合っての「意見交換」になるといいな。

だってずっと昔からそうでしたもんね。

『SAY YES』の大ヒットの時も「いやいやカップリングの『告白』の方がええ歌やろ」って声が出たり、『ふたりの愛ランド』のヒットの陰に隠れてあまり売れなかった「MOON LIGHT BLUES」の方がええ歌やろって言ってみたり…。

 

ASKAファンの人もChageさんが悪く言われたらムカついたでしょ。

ChageさんはASKAさんとの比較論で世間でバカにされがちでしたから…。

Chageファンの人もASKAさんの逮捕の際の聞くに堪えない、見るに堪えないバッシングに対してムカついたでしょ。

ASKAさんの人としての尊厳を傷つけるような報道ばかりでしたから…

 

今、ASKAさんとChageさんは別々のレールの上を走っています。でも、これだけの荒波に耐えて、いまだにチャゲアスファンを名乗っている私たちなんですから、お互いをリスペクトし合っていたあの頃の気持ちは変えなくてもいいんじゃないかな。

 

小田急と東急のように…

阪急と阪神のように…

 

別々の線路を同じような方向に向かってそれぞれのスピードで進んでいる。

小田急と東急ならばたどり着く駅は違います(頑張れば支線での乗り換えは可能なようですが…。完全にはバラバラではなく重なり合ってはいる…、ということか)。

阪急と阪神ならば三宮を過ぎた後に、高速神戸駅で同じホームに着きますね(関西人にしかわからへん)。

何が起きても不思議ではありませんが、どっちの未来かな?

 

「熱中屋」で氣心でも飲みながら…

「ASKA、声出てへんやん」

「Chageもこないだの大阪はそうやったんやんか」

「ASKAはアルバム出す出す詐欺やん」

「いやいや、じゃあChageはいつになったらフルアルバム出すねん」

…なんて文句を言いたいな。そんな愛情いっぱいのツッコミ。

でもモニターにチャゲアスのライブ映像が出たらみんな一斉に2人のハーモニーにほれぼれしちゃい合いたい。

 

「歌になりたい」のサビのメロディーをChageさんの声で脳内再生したみなさん。

「Love Balance」にASKAさんの粘っこいハモりを重ねて脳内再生したみなさん。

 

妄想は勝手ですから好きに妄想しましょう。

私は誰にも指示されずに好きに妄想します。

 

それぞれがソロで名曲を発表してくれた2019年に感謝。

 

私は1月6日にASKAさんの大阪フェスティバルホール、1月7日にChageさんのビルボード大阪と夢のような2日間で新年を迎えます。

どちらも楽しみです。

 

 

 

あっ、どっちも大阪にいるんだから会っちゃえばいいのにね。偉い人にこの言葉が届かないかな?

 

令和2年、そして2020年もお2人の元気な声が聴けますように、素敵な新曲が聴けますように。

いい1年でした。

1年間ありがとうございました。気が向いた時の更新ですので楽しみにはしないでくださいね。

Chageさんのライヴツアー”feedback”に参加いたしました。長い長いライブレポートです。

誰かのために書くというよりは自分のために書きます。書かなきゃ忘れてしまいますしね。忘れたくないから書いておきます。長いので無理にお付き合いしなくても怒らないです。

 

さて、私は2公演に参加しました。

初日の8月31日(土)の名古屋公演@Zepp Nagoyaと最終日の9月15日(日)の大阪公演@Zepp Osaka Baysideの2つです。

1週間が経ち冷静さを取り戻して改めて思います。いい選択でした。

初日と最終日。ギターが芳賀義彦さんと西川進さん。2階の立見席と1階席。Chageさんの通常の声と不調の声。

この10年くらいのC&A関係のライブではNo.1だったかな…。個人的には。あくまで個人的な感想なんで異論はあるでしょうね。でも私にとっては1番でした。

 

Chageさんのツアーならば2014年のequalも特別な思いがありますが、どうしても「あのこと」と切り離せないものになっています。今回も「あのこと(その2)」が直前にあったわけですが。

まだ複雑な思いでいる人がいることも承知の上で正直に申し上げますと…

「そんなことはどうでもいい」

8/31の名古屋公演終了後にはそんな思いに至りました。9/23の今でも同じです。

 

曲目は次のとおりでした。

1.Kitsch Kiss Yeah Yeah

2.たどりついたらいつも雨降り〜あの時君は若かった

3.勇気の言葉

4.Hello

5.蛍

6.Mimosa

7.二人だけ

8.夢の飛礫

9.Well,Well,Well

10.もうひとつのLOVE SONG

11.夢

12.あきらめのBlue Day

13.ふたりの愛ランド

14.好きさ好きさ好きさ〜悲しき願い

15.Love Balance

16.NとLの野球帽

 

E1.Knockin' On The Hill

E2.Graduation

E3.Windy Road

E4.Kitsch Kiss Yeah Yeah

 

ここからは名古屋および大阪公演の記憶を手繰り寄せたごちゃまぜレポートです。

 

ステージにバックには最新アルバム『feedback』のジャケット。ステージには赤いリッケンバッカーのギターが置かれスポットライトが当てられています。

会場BGMは60年代のマージ―ビート調の洋楽です。これも『feedback』のコンセプトに沿ったものですね。

 

初日の名古屋公演は「あのこと」が起きたことで衝動的にGetしたまだかろうじて残っていた立ち見席のチケットでした。その後にすぐSold Outになりました。

そんなわけで2階の立ち見の整理番号37番という神席には程遠いチケットでしたが、入場後はグッズなどには目もくれずにすぐさま2階に行ったおかげでリッケンバッカーのほぼ正面を確保できました。2列目になることも覚悟して靴底が厚いブーツを履いてきたこともあり、邪魔するものは何もなくステージや観客席を見渡すことができました。

2階席の前方には川島ケイジさんも来られていました。すぐに気づきました。ケイジさんも独特の雰囲気を持っていらっしゃいますね。ライヴ中も手拍子や振り付けなども他のファンと一緒に楽しんでおられました。

 

開演時間が近づきゾンビーズの「I love you」(好きさ好きさ好きさ)が流れ始めました。そろそろだな…、と心構えをしているとBGMの音量が上がりバンドメンバーが登場。そしてChageさんがステージ中央に登場しリッケンバッカーのギターを抱えるとギターのフィードバックの爆音が鳴り響きました。

 

「Kitsch Kiss Yeah Yeah」

誰もが予想したとおりの1曲目。Chageさんの衣装は『feedback』のジャケットと同じ黒っぽいスーツに赤いジャケット。そこに赤いリッケンバッカ―のギターです。ジャケットの再現です。

名古屋では芳賀さんが西川さんのギターのフィードバックを再現されていました。

大阪ではこの時点で声の異変を感じましたね。「あ、風邪引いてるな」ってすぐに思いました。

そして、次の曲も予想通り「たどりついたらいつも雨降り〜あの時君は若かった」

イントロの「オオ!オオ!」では両手を前に差し出すポーズをYukoさんが煽ります。そんなわけで初日の名古屋から「オオ!」は会場が声を出して両手を挙げていました。

声の調子が悪かった大阪公演では「あの時君は若かった」のサビのロングトーンが伸びず。Yukoさんのコーラスのサポートに助けられた印象でした。

 

ここでMC。名古屋公演の翌日の報道でも取り上げられていたデビュー40周年への感謝。ASKA脱退騒動を受けてのコメント。名古屋も大阪も同じ内容でしたがやはり初日の名古屋の方が緊張を感じました。これは観客も含めて。報道陣もいましたしね。

大阪では客から「声、大丈夫?」という声がいくつかかかりました。聞き取れなったChageさんが「何?」と聞き返し、一斉にファンから「声、声」(イントネーションは関西弁の「こ↑え」です)。忖度なしの関西ファン(笑)。ASKAさんのライヴでは本人からの「風邪引いたー」に「がんばってー」の声がかかった気がします。Chageさんのライヴでは一斉に「こ↑え!」のツッコミ。どっちも愛されてますね。愛され方が全然違いますが。

Chageさんは「大丈夫! 戻していくよ」って答えてくれました。実際、そのとおりでした。

 

MC後はMULTI MAXの2曲「勇気の言葉」「Hello」

「勇気の言葉」は2010年のチャゲトルズ「まわちき」ツアーから披露されているアレンジです。間奏が短いVersionです。そして、オリジナルアレンジに近い「Hello」。これはイントロだけで会場が温かくなるんですよね。コーラスのYukoさんがいらっしゃいますのでマルチの楽曲も違和感なくセットリストに入ります。

 

そして、ここでMCが入り着席が促されました。立ち見の名古屋では座れませんでしたが。

ベースの山田直子さんがウッドベースに持ち変えましたのでジャズコーナーだなと思いました。おそらくは「螢」か「紫陽花と向日葵」のどちらかが来ると予想していましたが…

「螢」が来ました!サイケロックからポップなサウンド変わって一気にジャズへ…。そしてもちろん「Mimosa」が続きます。

 

さて、ここでバンドの話をします。西川さんと力姉さんはもう言わずもがなのバンドの大黒柱ですが、ここ2年の参加のギターのKBさん。彼のギターに対していろいろとご意見がある人もいらっしゃるようです。確かに西川さんや啓介さんのような個性的なギタリストに比べると突き抜けた部分は欠けます。でも私はKBさんのいいところは器用なところだと思うんですよ。ロック的な速弾きもこなすと共に「Mimosa」のようなジャジーなアコーステックな感じもそつなく弾かれます。特徴がないところがKBさんのいいところだなぁと最近思います。Chageさんの楽曲はなんでもありです。なんでも弾けるからこそ最近のツアーやイベントで毎回バックを務めているんだと思います。

次にベースの山田直子さん。山田直子さんは90年代のいわゆる「イカ天」バンドのNorma Jean出身なんですよね。デビュー曲の「GET A CHANCE!!」はオリコンTOP10にも入りました。私とほぼ同世代です。私も当時バンドやってましたし…。懐かしいな~。

YouTubeにはいくつか動画がUPされてますね。左のベースが直子さんですがまだ19歳。

昔話はともかく、私は今の彼女のベースが大好き。ゴリゴリの固い音でちょっと突っ込んでオブリガートを入れてくる感じ。自己主張の強いベースです。最近のChageさんのサウンドにぴったりだと思いますし、西川さんとの相性が最高です。正直に言いますとこの先ずっと山田直子さんがいいです。それくらい彼女のベースはいいです。好きです。

ドラムの大島直美さん。ちょいと調べてみると私が好きなドラマー山下政人さん(私が今でもライヴに通っている90年代から活躍されている井上昌己さんのバックで叩いていました)の教え子なんだそうな。こんなところでつながってくるんですね。音楽って縁だな~。京都で長年活動しているMiss.Grooveというファンクバンドで叩いているという直美さん。スネアの音のチューニングが高く、スティックのアタックもソリッドというか軽い感じで独特の音です。ハードロック的な重たい音を出すドラマーと組むことが多かったChageさん。これまで組んできた方とはタイプが異なるドラマーだと思っています。強いて言えばチャゲアスの今泉さんに近いかな…。強いて言えば、ですよ。とにかく跳ねるリズムの楽曲にハマるサウンドを奏でますよね。

こちらもYouTubeにMiss.Grooveの動画がありました。ね、やっぱり跳ねたファンク調でしょ。

さて「Mimosa」に続いてMCを挟み「二人だけ」へ。キャロルのカバーです。キャロルのオリジナルはギターバラード。ChageさんVersionは力石理江さんのシンプルなピアノ伴奏のアレンジ。このピアノは簡単なフレーズであると同時にめちゃめちゃ難しいです。音数も最小限でひたすら4分音符を弾き続けるのですが、あのテンポをメトロノーム代わりになるドラムもなしに完璧にキープするのは並大抵のことではないです。そしてシンプルな演奏だからこそChageさんの生の歌声の凄さが味わえる楽曲です。そりゃ名古屋公演の歌声は最高でしたが、大阪公演でのかすれ声の囁きもそれはそれで乙なものでした。そして、KBさんがキーボードで奏でるチェロのサウンドも上手くはまっていました。

 

そして前半のハイライト「夢の飛礫」。チャゲアスの2001年のシングル。私はチャゲアスのファンクラブTUG of C&Aの公式Webサイトのプロフィールのチャゲアスで好きな歌3曲にこの歌を書いていました。ちなみに他の2曲は「終章」「光の羅針盤」。イントロだけで号泣できますが「やりきれぬ想いも たおやかに」「に」の音の転調で最高に泣けますあの「に」の音の素晴らしさを肴にどなたか一緒に呑みませんか?

「やさしい未来であるために わたしがあなたに今できること」

だから、歌ってくださってるのかなぁ(泣)

大阪公演では「歌うたびにいい歌だなぁって思う」なんて言っていました。同感です。聞くたびにいい歌だなぁって思います。

 

さて、頬を伝う涙を拭ったらロックショーのスタートです。

「30分はあるよ」との煽りで期待もMAX!

最初は「Well,Well,Well」。MULTI MAXの1994年の同名アルバム収録曲。この歌を聞くと1994年末のマルチの日本武道館公演を思い出すんですよ。確かTUG of C&A限定だったかな…。ライヴ後に九段下の駅から地下鉄に乗ったら乗り合わせたファンの女の子たちがこの歌が好きと話していたことが印象深く記憶に残っています。あの女の子。今でもChageさんを好きでいてくれてるのかな。今では女の子じゃないけど私の中では今でも「女の子」。

続いてもう定番曲になった「もうひとつのLOVE SONG」大阪公演ではこのあたりから喉も温まってきてパワーアップしてきた感じでした。…というよりも「無理をして思いっきり出した」というのが正確でしょう。しばらくライヴはないので声がかれることも厭わなかったのだと思います。

次の曲のイントロが流れると名古屋では悲鳴ともざわめきとも言い難い歓声があがりました。私も思わず声をあげましたから。チャゲアスの1992年の『GUYS』収録曲の「夢」です。オリジナル通りのアレンジでした。ハードロック調にアレンジされることが多かったのですが、今回はあの浮遊感のあるシンセの音色が力石姉さんによって再現されていました。ASKAパートもYukoさんによって歌われました。素晴らしいサポートでした。まあ、あの粘っこさは本家にしかできないものなので、そちらは「いつか」に期待します。期待させちゃいけないからこその脱退宣言であっても期待するのはこっちの勝手ですから勝手に期待しておくのです。

続いてファンミで予告していた「あきらめのBlue Day」イントロのリフはKBさんが弾いていたような…。合ってるかな、私の記憶。とにかくこれもオリジナルを再現。あのステップも再現。この歌も頬を涙が伝いました。不思議ですね。1988年の「恋人はワイン色」のカップリング(「B面」の方がしっくりきますね)。かっこいいよね。ホントにこの歌。当時はそこまで好きじゃかなったのに。どんどん好きになるなぁ、この歌。「夢」と同じようにASKAさんの粘っこいハモリはYukoさんが担当。本当にYukoさんは有能です。キーも広いし、声量もあるし、ピッチも完璧だし、お茶目で可愛らしいし

続いて「ふたりの愛ランド」チャゲトルズVersionがどんどん進化しています。最後のサビ繰り返しでお囃子風になるのが良き良き。30年ほど前は完全に封印曲だったのに(笑) ラジオでもChageさん、かけるの嫌がってた印象があるのにね。それが今や完全に定番化。チャゲアスのライヴ後半の「YAH YAH YAH」みたいに、イントロだけで「キターッ」って興奮すると同時に「ライヴが終わっちゃうー」って寂しさも同居する感じ。この感覚は共感求む。

そして『feedback』より「好きさ好きさ好きさ〜悲しき願い」さあ、失神するぞ! いやいや、やっぱりやっちゃうステッックを真似しての「お前のすべぇてぇぇをぉ~」。

これもツアー中に進化していったようで、大阪公演ではマイクスタンドを刀に見立てて客席を切っていました。ちゃんと「あ~」と切られる大阪の客。

そして、これは私見なんですが…。

関西人だからって面白いわけじゃないんですよ。関西人だからってノリがいいわけじゃないんですよ。でもね、関西人はこうだ…、っていうイメージがありますよね。それに合わせる努力をしている人も多いはずです。知識としてのボケ・ツッコミについては幼いころより細胞レベルで染みついているのは事実。でもシャイな関西人もいるんですよ。

何が言いたいかというと、サービス精神旺盛にちゃんと切られて「あー」と悶える関西人は偉いということ。私も含めて。

ここまでおよそ30分間のロックショー。

そして『feedback』より「Love Balance」変な歌ですが名曲。褒めてます、もちろん。でもね、この半音下がるコード進行ってASKAさんが好んで使ってきたんです。古くは「南十字星」とか「あの娘にハレルヤ」とか「MOON LIGHT BLUES」とか「声を聞かせて」とか「DO YA DO」とか、とか、とか。実はこの歌… ASKAさんリスペクト? って思ってるんですが。個人的見解です。

本編ラストは「NとLの野球帽」今回はオリジナルとセルフカバーの融合的なアレンジでした。

「なくしたものは景色だけさ 一緒に歩かないか」

言葉とは、音楽とは、その時その時に意味が生まれる。そんな気がします。また新しい意味が生まれたかな。

 

アンコール。ツアーTシャツに着替えての登場ですがChageさんはバックプリントになっていたジャケ写が前にプリントされたもの。

1曲目は「Knockin' On The Hill」名古屋とは縁が深いこの歌。2012年のツアーの初日。しかも、同じZepp Nagoyaの1曲目がこの歌でした。Chageさんは完全に歌詞が飛んでしまいほぼインスト曲になってしまったことがあるんです。私はその名古屋公演に参加していました。そんなこともあり、名古屋公演では「リベンジ」だと言ってましたよ。無事リベンジを果たしました。

オリジナルの啓介さんのギターリフは名古屋では芳賀さん、大阪では西川さんが弾いていましたがフレーズを少し変えていました。チョーキングの感じを変えていました。わざとかな? それとも啓介さんのあのタメのあるチョーキングって独特なのかな?

そして、続いてはちょっとしたサプライズでした。光GENJIに提供した楽曲のセルフカバー「Graduation」です。元は1987年の光GENJIの2ndシングル「ガラスの十代」のB面曲として発表されました。後に発売された1stアルバムではアルバムの最後に収録されました。光GENJIファン、そして、ジャニーズファンの中でも名曲として歌い継がれてきました。春のファンミーティングでアコースティックVersionで歌って好評だったことから今回のアンコール曲に選ばれたのでしょう。光GENJIのオリジナルとまったく同じアレンジで披露されました。チャゲアスの「モーニングムーン」なども編曲した佐藤準さんの巧みなアレンジが光ります。曲の終わりのコード展開が好きです。あっ、そういえばこの歌もサビに半音進行がありますね。

ずっとずっと前から言い続けてきました。めっちゃいい歌やから絶対にセルフカバーすべきだ、と。ようやく願いが叶いました。

 

最後はもちろん「Windy Road」ファンクラブからは秘密指令がありました。「黄色の紙飛行機(ミモザの花の色)」でステージを埋め尽くせ。

今回は初日の名古屋に参加できたこともありChageさんの驚いた顔も見ることができました。しばらく歌えなくなるほどの驚きっぷりでしたよ。最終日の大阪では逆にガサゴソと紙飛行機を取りだすファンの姿をのぞき込むChageさん。どちらも黄色に埋め尽くされたステージで満面の笑みのChageさんとバンドメンバーを見ることができました。

そして、これで終わりかと思いきや、まさかの「Kitsch Kiss Yeah Yeah」の再演。最後は「ゲチャゲチャゲチャゲチャゲ」に言い換えてのダブルアンコール的な粋な演出でした。

以上、およそ2時間半のロックショーでした。

 

ここまで長い長い長いレポートにお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

改めて思うのです。

今回のChageさんのツアーも「40年のありったけ」だったんですよ。よくよく考えれば。

ASKAさんが提供曲の「CRY」をセルフカバーしたように「Graguation」をセルフカバーしました。

最新曲を柱にしながら過去のソロ曲のみならず今歌いたいチャゲアス曲をセレクトしました。

もちろん方法、手段、演出やアレンジの方向性など大きく異なっている部分があります。でも、意識としては同じ部分もありますね。

まあ、大阪公演で声の不調が出るところまで… っていうのは偶然ではありますが。

喉の不調をうまくかわしながら後半の聞かせどころではしっかりと出してくるところも似ています。

ASKAさんの大阪追加公演が「ガサガサ」の声だったとするならば、今回のChageさんの大阪公演は「カサカサ」の声って感じ。両方行った方ならばわかってもらえるのではないでしょうか? わかりにくいかな?

私はこの20年ほどに行ったASKAさんのライブで、喉が好調だと感じたのはROCKETツアーくらいです。WALKもFACESもシンフォニックも、古くはKicksも含めて声が出ていないと感じるものが多いです。大阪や神戸、京都公演が中心なんですが、当たりが悪いなぁといつも思います。

声が出ていなくても魂が込められた歌声で感動した…、という感想もよく聞くのですが、正直なところシンフォニックの京都はがっかりしました。「ありったけ」大阪追加公演はシンフォニック京都よりは出ているように感じましたが、2回連続か…との落胆を隠すことはできませんでした。

今回、Chageさんの大阪公演は本人も認める喉の不調でした。すぐに「あれっ、今日は調子が悪いぞ」と気づきました。最初は心配でした。2回目の参戦で曲目もわかっていたので、この歌は高音が伸びてないなぁとか、次の歌のトップの音出るかなぁとか、なかなか集中することができませんでした。ただし、後半は楽しめましたね。これはASKAさんの大阪公演でも同じことが言えました。京都は最後まで集中できませんでしたが…。

Chageさんの不調って音源で残っているもので言えばMULTI MAXのOki!Doki!の映像・音源あたりがそうですね。完全に風邪を引いた状態で歌っています。ライブを全編収録したのに当時はドキュメンタリー風に変則的な形でしかビデオ化されなかったのもそれが原因だったのかもしれません。

そう考えるとChageさんが歌に差支えが出るほどの喉の不調で臨むライヴってレアなんですね。ソロでは記憶にない。

2000年以降のASKAさんの喉の不調時はChageさんの絶好調の時期でした。25周年のお台場の熱風コンサートの「魅惑」のパフォーマンスなんて凄まじいです。オリジナルではASKAさんが歌ってた高音パートをこの時はChageさんが歌ってます。このことを指摘する人ってあんまりいないんですよ~。ビデオがある人はCDの音源や長髪の飛鳥さんの頃の映像や音源と熱風コンサートの映像を見比べて、聴き比べてください。メインとコーラスが入れ替わってますよ。

まあ、それほどレアなカサカサなChageさんのお声を聞けたと思えば、貴重なライヴだったのかな。

次は絶好調がいいけどね。名古屋は好調だったから両方聞けたと思えば、まあいっか。

 

次は大阪ビルボードのNew Year Party。誕生日のお祝いもできるかな。

その前日にはASKAさんの大阪フェスティバルホールにも行きますよ。

 

では。

CHAGE and ASKAのデビュー40周年の記念すべき日を迎えました。

いろいろありますけどね… まずは…

 

Chageさん。

ASKAさん。

40周年おめでとうございます。

紆余曲折・波乱万丈の40年でしたが、今後のおふたりがもっともっと自由に音を楽しんで私たちに素晴らしい音楽を聴かせてくれることを期待しています。

 

Chageさんはツアーのリハーサルの真っ最中。

年末年始のイベントの申し込みも始まりました。

ASKAさんもツアーの申し込みが始まりました。

 

そして… まあ、これはみなさんご存じのとおりです。

ASKAさんがCHAGE and ASKAからの脱退を表明しました。

 

まあ、そうするだろうなと予想というか覚悟をしていました。

もう「脱退」という言葉を使って踏ん切りをつけるだろうな、ということは。

そして、ASKAさんの性格ならば8月25日を選ぶだろうな、ということも。

 

ですから「脱退」というか「事実上の解散」についてはあまりショックはありません。

解散しようがしまいが、私のスタンスは変わらないし、歌も変わらないし、ってなところが本音。

今は無理だろうから、いつかでいいや。

そのいつかが永遠にいつかでもいいや。

2人が生きて歌っていてくれさえすればいいや。

 

なんだか達観しているみたいですが、まあそんな感じです。

 

このブログは過去の記事も残しています。

その時その時に自分が感じていた事実を残しています。

今は違う気持ちになっていることもありますし、今も昔も変わらないものもあります。

それでいいんです。

てるれのんさん、言ってることが矛盾してきてるやん、って思われててもいいんです。

だってその時その時に感じていたことの記録ですから。このブログは。

 

ASKAさんが好きなことを好きなように書くように、私も好きなことを好きなように書きたい。

誰に言われて書いているものでもないしね。

 

まあ、いろいろ思うところはありますが冒頭に書いたように

「今後のおふたりがもっともっと自由に音を楽しんで私たちに素晴らしい音楽を聴かせてくれることを期待しています」

が心の根っこにある思いです。

 

私はASKAさんブログに批判的なことをこれまで書いてきました。

ですからもう数年間はほとんど読んでいません。

何が苦手かはこれまでさんざん書いてきましたからここでは書きません。

 

今回の2つの記事。

 

優しさが冷たさになっている。冷たさが優しさになっている。

隠したいけど隠せないでいる。隠せないくせに隠したがっている。

 

8月25日の前日と当日にこの2つの記事をUPすることの意味をよくわかっている。

短期的に見れば冷たさ。

誕生日パーティーをしているときに「僕は家出するんで、あとはみんなで楽しんでいて!」って言うような感じ?

でも長期的に見れば優しさ。

チャゲアス復活への思いが1年でいちばん高まる日だからこそ復活できないという現時点での結論を伝えるという誠実。

そして、この日だからこそ報道され拡散されるだろうという自己プロデュース力。

目論みどおりかどうかはわかりませんがTwitterトレンドで「ASKA」「CHAGE」「チャゲ&飛鳥」などが長時間にわたって上位に入っており、ユニットを「脱退」するということを揶揄するコメントがいっぱいです。

この自己プロデュース力は誰もできなかったことをやってきたという自負があるからこそでしょうけど…

 

個人的な本音を言うなら

「8月25日は選ぶなよ」

 

 

さて、ASKAさんがChageさんのことをどのように思っているかはブログで読まされてしまいました

読まされてしまいました。

別に読みたくなかったですが。

 

Chageさんが本音を40年間語っていないかどうかはわかりません。

本音とは言った本人しかわからない、いや、本人にすらわからないものかもしれませんから。

 

手前味噌ですが。

私は職場や家族にいわゆる本音を言ったことなんかありませんよ。

いや、本音を言ってはいます。

それはさまざまなバランスを考えた上に熟慮を重ねて最善の考えだと感じた思いです。

ただの愚痴だったり、悪口だったり、我が儘だったり、刹那的な感情であったり。

それは場や時に流された感情ですから「本音」ではない。

 

やっぱりChageさん。

私と似てるのかな。考え方が。

人見知りだけどサービス精神旺盛。

 

私も誰かに反感というか、葛藤というか、こんな思いをさせているのかもしれません。

 

 

ASKAさん。

隠す、隠す、と言いながら95%までしゃべっちゃう感じ。

承認欲求が強いんでしょうけど、寂しがり屋なのかな… 

Chageさんのこと好きなんだろうな。

「Chageの悪口を言っていいのは俺だけだ」って思っているんだろうな。

チャゲアスのこと本当に守りたいんでしょうね。

その守り方がChageさんとは違うんですね。

Chageさんもチャゲアスを本気で守ってくれてるもん。

本気と本気のぶつかり合いだからそりゃ決裂するわな。

でも、Chageさんの活動についてちょっと上から目線なのはいただけないな。そこにはアンパンチ。

 

 

ChageさんもASKAさんもビートルズの解散のいきさつについてはよく知ってると思うんです。

それを重ねてしまいます。

 

ジョン・レノンが小野洋子さんと知り合ってからジョンはビートルズへの熱情が覚めていきました。

ポール・マッカートニーがバラバラになっていくビートルズをもう一度再生させようと思い、計画したGet Backセッション。

しかし、亀裂は逆に深まってしまいます。

そしていろいろあってジョンがビートルズをやめるとミーティングで宣言。

それはマスコミには知られないようにメンバー間でも秘密にされました。

しかし、ポールがソロアルバム発売時に「脱退」を正式に宣言。

ジョンは激怒。

しばらくはソロアルバムでお互いを揶揄する曲を発表しあうという状態に。

(ポールがジョンのことを揶揄したと言われているのが「Too many people」という曲なんですよ。皮肉な偶然… 必然かも)

お互いが直接会って話をする機会はなくアルバムの歌詞やインタビュー記事などで(主にジョンからの)罵倒合戦が続いたんです。

でもジョンはこんなことを言ってたそうです。

ポールの悪口を言う奴に怒りながら「ポールの悪口を言っていいのは俺だけだ」って。

 

Chageさん… ASKAさん…

ビートルズ好きやからってそんなところまで真似せんでもええのに…

 

俺たちジョンとポールみたいやな… って笑っていてほしいくらい。

 

 

でもね。

この話には続きがあります。

 

ジョンは子どもができてから子育てに専念するという理由で音楽活動を休止しました。

時が流れてジョンとポールの喧嘩も落ち着いていました。

ジョンはポールへの悪口の歌「How Do You Sleep?」(君の唯一の傑作はYesterdayだ、なんて過激な歌詞で話題になりました)について「あれは僕のことを歌った歌だった」なんて弁解をしています。

ニューヨークのジョンの自宅にアメリカツアーで来ていたポールがギターを抱えて来たこともあったそう。

「あんまり何回も来るもんだから今日は無理だと追い返したこともある」なんてジョンはインタビューで語っています。

ジョンは残念ながら1980年に亡くなりました。

ポールは1981年のアルバムに「君がここにいてくれたら…」と歌うジョンのことを歌った「Here Today」という歌を発表しました。もう何十年にもわたってコンサートで歌い続けています。

1995年にはジョンが遺していたデモテープにポール・ジョージ・リンゴが音を重ねた新曲がビートルズ名義で発表されました。

 

人見知りで頑固だったジョン。

社交的だけど我が強かったポール。

 

 

Chageさんも、ASKAさんも。

お身体を大切に。

喉を大切に。

ギターを弾いたり、ピアノを弾いたりする手を大切に。

生きてりゃなんとかなります。

生きてりゃ。

元気に活動して感動させてください。

未来は自由ですから。

ひとりで歌いたきゃひとりで。

でも、ふたりで歌いたくなったらその思いは隠さないでね。

あと、今回のことはこれっきり何も語らなくてもいいです。

 

「解散」「再結成」「再加入」など重要案件のみ結果だけお知らせください。

 

ファンのみなさんもライブに行ける体力と経済力を大切に。

生きてりゃなんとかなります。

私も健康第一。暴飲暴食は控えて、しっかり寝よう。

あのニュース速報で味わった絶望を思えば今回のことなんて平穏無事。あの荒波を思えば凪。

比較する対象がそこって(笑) チャゲアスファンの強さは伊達じゃない。

 

 

改めまして

Chageさん。

ASKAさん。

CHAGE and ASKAさん。

デビュー40周年おめでとうございます。

 

ファンのみなさんも一緒にお祝いしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Chageソロアルバム「feedback

2019.8.7発売

 

Chageさんのニューアルバムが発売されました。

CDの帯には「古き良きR&Rへwのリスペクトを込めて…」と謳っています。

新曲3曲とカバー3トラック(5曲)から成るまさにロックンロール・アルバム。

 

20回くらい聴きこみましたが… 「いいと思います!」

 

Chageさんのファンクラブequqlに入会されている方のところにはセルフライナーノーツが会報の掲載されています。

それを超える解説はできませんので、間奏やら原曲との比較やらを書いてみます。

 

アルバムについて事前に語られていたキーワードは「マージ―ビート」「サイケデリックロック」。

マージ―ビートとは?

明確な定義づけは難しいですが「1960年代中頃にビートルズを中心にイギリスから世界に飛び出していったロックバンドのサウンド」とでも言うべきでしょうか。ビートルズの出身地であるリバプールを流れるマージ―川がその語源のはずです。

私がマージ―ビートと言われてイメージするのはホリーズ、サーチャーズ、ジェリー&ペースメーカーズ、ハーマンズ・ハーミッツあたりですがリバプール出身ばかりではないはず。ビートルズ風のキャッチーなでコーラスをフィーチャーしたメロディー、ちょっと軽めのリズム隊、衣装はおそろいのスーツを着てる印象。

広義にはローリング・ストーンズやキンクス、ザ・フーといった後にビートルズと並んでイギリス4大バンドと言われるグループも含まれるかもしれません。

要するに「”She Loves You”のような初期ビートルズのキラキラしたポップ感のあるロックンロール」のことです。

 

サイケデリックロックとは?

これも定義づけが難しいです。こちらもビートルズの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」に影響された実験的なロックミュージックとでも言うべきでしょうか?

私がサイケデリックロックと言われてイメージするのはジミ・ヘンドリクスやクリームの1stアルバム、バーズの「霧の8マイル」、ドノバンの1stと2ndアルバムあたり。たぶん定番すぎるくらい定番のイメージのはずです。日本ではモップスがサイケデリックロックだと言われていたはずです。そうです! 「feedback」の収録曲「たどりついたらいつも雨ふり」のモップスです。

要するに「ギターのフィードバック奏法や逆回転によるレコーディングなどを取り入れた従来のロックンロールの枠組みを超えた前衛的なロックミュージック」ですね。

 

チャゲアス、Chageさんのファンにこの辺りの音楽を聴きこんでいる人は少ないと思います。

そんなこともあってかequalの会報の楽曲解説ではこの辺りの用語解説がなされているのが面白い。

 

そんなマージ―ビートでサイケデリックロックな「feedback」を聴きこみましょう。

 

1 「Kitsch Kiss Yeah Yeah」

作詞:松井五郎 作曲:Chage

ラジオでこれを初めて聞いた時の興奮と言ったら… 

「feedback」というアルバムタイトル通りのギターのフィードバックの爆音から始まるマージ―ビートでサイケデリックなロックナンバー。

韻を踏みまくる松井五郎さんの詞も楽しいです。

冒頭の「どっちならいい? どっちもがいい」はChageさんのライブで生まれたファンの名言「どっちもー」からのインスパイアだと信じます。

Chageさんの歌声は61歳のおじさんとは思えない力強く、はじけた、バカバカしいくらいに能天気な… あ~、とにかくカッコいい。

 

2 「たどりついたらいつも雨ふり~あの時君は若かった」

「たどりついたらいつも雨ふり」は1972年に吉田拓郎さんがモップスに提供した楽曲。同年に発表された拓郎さん自身の大ヒットアルバム「元気です。」でセルフカバーもしています。モップスは1960年代のグループサウンズのムーブメントから出てきたバンドですが、GSブームが終わってもその高い音楽性から本格派ロックバンドとして活動を続けました。

中心メンバーは星勝さん。井上陽水さんや安全地帯のプロデューサーと言った方がわかりすいです。ヴォーカルは個性派俳優としても活躍した鈴木ヒロミツさん。海外でも高い評価を受けているバンドです。

「たどりついたら雨ふり」は元は吉田拓郎さんがアマチュア時代に組んでいたバンドで演奏していた楽曲「好きになったよ女の子」の歌詞を書き換えたものです。

「疲れ果てて~いることは~」の部分は「好きになったよ~女の子~」と歌われていました。

思います…。歌詞を変えてくれて良かった…。すばらしい歌詞です。いつ聞いても自分のことが歌われている気になります。

モップスのライブ映像がありました。

「あの時君は若かった」は1968年にザ・スパイダースがヒットさせた楽曲。作曲はかまやつひろしさん。コード進行とメロディーが当時の日本緒ポピュラーミュージックではあり得ない展開。時代を先取りしていたかまやつさんの凄さを感じることが」できます。

私がアルバムをすべてそろえている唯一のGSバンドです。1960年代、つまり、昭和40年代にこんなサウンドを日本で奏でていたことが奇跡のようなバンド。後の芸能界、音楽界を支えていくとんでもなく豪華なメンバーだったことは言うまでもありません。

スパイダースのオリジナルはこちら。

 

この2曲をつなぐ? どんな風に?

イントロの「WOW WOW」で一気に期待もテンションも膨らみます。

「たどりついたら~」オリジナルのベースのドライブ感はこのカバーでもコピーされています。そして、凄まじい転調をして「あの時君は~」につなぎます。

Aメロのドラムとベースのアレンジがサビでの爆発を誘う呼び水のような絶妙なリズムになっています。

Chageさんのヴォーカルも伸びる伸びる伸びる伸びる。

ライブで聞きたい。その一言です。

 

3 Mimosa

作詞・作曲:Chage

春のファンミーティングで披露されたジャズナンバー。昨年にジャズのイベントに参加したことにより触発されて作られた楽曲です。

Chageさんからファン(=Chappy)へのラブソング。

力石理恵さんのデキシーランドジャズ風のアレンジが意表をついています。この楽曲だけアメリカのニューオリンズに行きましょう! でも西川進さんのギターソロが入るとロンドンの風も吹いてくるから面白い。

ベースに渡辺等さんの名前があるのが嬉しいです。

「螢」「紫陽花と向日葵」などジャズ風の楽曲も残してきたChageさんの楽曲に本格的なジャズナンバーが加わりました。

 

4 Love Balance

作詞:前野健太 作曲:Chage

この楽曲は事前にラジオでオンエアされていませんでした。どんな曲? 作詞がマエケン? 期待して聞きました。

凄い楽曲です。これがアルバムで一番好きです。

「&C」を彷彿とさせる質感のイントロ。

半音ずつ下がっていくコード進行。よくこのコード進行にこんな美しいメロディーを乗せられるなぁ。

楽曲として成立させることすら難しいコード進行ですよ。本当にこれ。

半音進行って実はASKAさんもChageさんも多用しているんです。チャゲアスサウンドの特徴の一つだと思います。

そして…「ここに映る世界は 鏡のような水たまりか」

マエケンの詞。すげぇ。あっ、語彙力が…

永遠に聴いてられます。新たなChageソロスタンダードの誕生だと思います。

 

5 好きさ 好きさ 好きさ~悲しき願い

「好きさ 好きさ 好きさ」は原曲は1965年のイギリスのゾンビーズが発表した「I LOVE YOU」。マージ―ビートサウンドのど真ん中です。しかし、それほど売れなかったシングルのB面曲なんです。しかし、日本で1967年にGSバンドのカーナビ―ツがデビューシングルとして発表し大ヒットしました。

オリジナルだと思っている人も多いと思います。若干16歳のドラマーのアイ高野さんの「お前のすべてを」の絶叫で当時の若い女性を虜にした楽曲です。

まずはゾンビーズの「I LOVE YOU」

そしてカーナビーツの「好きさ 好きさ 好きさ」

 

 

アレンジはほとんど一緒ですね。どっちも素晴らしい。どっちが好きか? って話題になることが多いのですが、私は「どっちもー」。

 

「哀しき願い」の原題は「Don't Let Me Be Misunderstood」ですから「誤解をされないようにして」というような歌詞ですね。

オリジナルはアメリカのニーナ・シモンが1964年に発表した曲。それを1965年にイギリスのロックバンドのアニマルズがカバーして大ヒットしました。

実はこの記事を書くために調べるまではアニマルズがオリジナルだと思っていました。それくらいアニマルズのVersionも素晴らしいんですよ。とにかくVocalのエリック・バードンの歌声が素晴らしい。とにかく最高のR&Bシンガーです。

アニマルズの「悲しき願い(Don't Let Be Me Be Misunderstood」

日本では尾藤イサオさんがアニマルズのカバーVersionをもとに日本語でカバーして大ヒットしました。今回のChageさんのカバーはその日本語のカバーのカバーです。ややこしい…

尾藤イサオさんVersion

 

オリジナルがカバーなのでその解説が長くなりました。

さて、Chageさんのカバーです。

原曲を聞いてもらったらおわかりかと思いますが、イントロは「悲しき願い」の印象的なリフから始まります。

しかし、歌は「好きさ 好きさ 好きさ」。

みなさん! ライブでは「お前のすべてーを」で「キャー!」と黄色い声援を送りましょう!

1番が終わると「悲しき願い」に移ります。歌声は尾藤イサオさんへのリスペクトを感じます。…というか真似も入ってるか、というレベルで歌いまわしも似ています。

そして…終わるかと思ったら、「好きさ 好きさ 好きさ」に戻ります。

最後の「お前のすべてをー」で黄色い声援を再び送りましょう。

そして、なんと2曲がほぼフルで演奏されているのに4分23秒。

 

6 二人だけ

矢沢永吉さんがいたロックバンド・キャロルのカバー。1973年にシングルのB面曲として発表され、後にアルバム「ファンキー・モンキー・ベイビー」に収録されました。作詞:ジョニー大倉 作曲:矢沢永吉 というキャロルの王道クレジット。

永ちゃんがリードヴォーカルというイメージが強いキャロルですがこの「二人だけ」はジョニー大倉さんが甘い歌声で歌いあげます。

改めてオリジナルを聞くとChageさんの声質とも似たところがあると感じます。

さて、オリジナルのギターアルペジオのバラードを「feedback」ではピアノバラードにアレンジしました。

間奏でチェロが加わります。

歌声は仮歌がそのまま一発で採用されたものとのこと。

ピアノのアレンジはシンプルそのもの。形だけなら私でも弾けるかも。

もちろん形だけですよ。

ジョニーさんの歌声にも負けず劣らず甘い、そして大人の渋さも加わった歌声になっています。

ラストにおもちゃのピアノ? ビブラフォン風のフレーズが入るのもオリジナルに倣っています。

 

キャロルの歌詞をほとんど書いたジョニー大倉さんが日本のポピュラーミュージックに与えた影響は果てしなく大きなものがありますね。

日本語と英語をまぜるこのスタイルの発明者は間違いなくジョニー大倉さんでしょう。

 

私が好きな音楽をChageさんも好きだと知れたことも嬉しいな。

 

オリジナルを知らない人は「feedback」をしっかり聞き込んでから遡って聴いてみてください。

今回紹介したYouTube動画もいいですが、ぜひCDなどでそのアーティストの他の楽曲にも触れてみてほしいです。

Chageさんもそれを望んでいるんじゃないかな。

いい歌がいっぱいあるよ~、って。

 

でも一番いいのは。

 

Chageさん。あなたの歌声ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

お久しぶりですね。ブログさぼっててごめんなさい。

世間では解散騒動やそれぞれの新譜の発売、そして8月25日に韓国ライブDVDが発売されることが発表されるなどチャゲアスの話題に事欠きません。

Chageさんの新譜について語りたいのですが、その前に…

 

7月末から8月はじめにかけて仕事で福岡県と佐賀県に行く機会がありました。

自由時間ができたので7月30日に西鉄に乗って大宰府に行き、チャゲアスのゆかりの地をいくつか巡ってきました。

大宰府天満宮にお参りに行ってから大宰府駅から1駅の五条駅近くにある喫茶フレンドさんに行ってきました。

チャゲアスのファンクラブ「TUG of C&A」の会報でも紹介されたこともありチャゲアスファンの聖地のような場所になっています。

ChageさんとASKAさんが通っていた第一経済大学(現・日本経済大学)が近くにあります。大学生だったおふたりが足繁く通ったというお店です。

店内にはおふたりのサインが入った「ひとり咲き」のポスター。日付は昭和54年8月18日。そう、デビューの1週間前です。涙腺がゆるんでどうしようもないですね…

手作りハンバーグ定食をいただきました。Chageさんが「ハンバーグが美味しかったんだ、当時はお金がなくてあんまり食べられなかったけど」ってなことを言っていましたから。

アツアツでジューシー! お箸で簡単に切れるやわらかさ、濃厚なソースがかかっていて美味しい!

ポスターの下にはローカル番組の撮影で訪れた時のChageさんのサインもありました。こっちのサインが見慣れていますが、デビュー当時のカタカナを崩した感じのサインもかわいらしくていいですね。

店内にはチャゲアスファンが書き残してきたメッセージノートがありました。食後のコーヒーを飲みながら私も書こうとノートに目を通していました。あの事件の頃のメッセージには訪れた人の心の揺れを感じました。何よりもあの時でもこのノートやポスターを店内に置いてくれていた店主さんには感謝しかありません。

さあ、何を書こうかな? とコーヒーを飲んでいると、店のマスターが粋なはからいをしてくださいました。

なんと店内BGMで「終章(エピローグ)」が流れたのです。

 

もう…、もう…、号泣です。

カウンターでひとり泣きながらメッセージを書きました。

それを知ってか知らずか、マスターはカップを洗ったり、コーヒーを入れたり…。

マスター。ありがとうございました。

メッセージノートにはChageさんのメッセージもありましたよ。

そして、再び西鉄に乗り、雑餉隈(ざっしょのくま)駅前にある酒屋のふじきやに行きました。

ASKAさんが名付けた店限定の焼酎「氣心」が売っているお店です。

本当に駅の前にありました。改札の前と言ってもいいくらいです。

店内ではおっちゃんたちが一杯ひっかっけている地元で愛されていることがわかるお店でした。

お店の人といろいろお話をしました。

どこから来られたんですか? と聞かれたので兵庫県からですと答えると、遠いところから! と。

チャゲアスファンの方がたくさん来てくれるとのこと。

こちらの店にもメッセージノートがありました。

「ASKAさんがこのノート見るんですか?」って聞いたところ、「ASKAさんはほとんど来ないけど(笑)、お父さんがお盆とか正月に来て必ず目を通してくれる」って! お父さんがASKAさんにも見せているみたいですね。

亡くなったASKAさんのお母さんの話、最近のお父さんのことなどいろいろ話を聞きました。

チャゲアスのファンはみんな熱くて、いい人ばっかりやって言っていました。

私もそんなファンの1人かな。

もちろん「氣心」を購入しました。

本当は店の奥でおっちゃんと一緒に飲みたかったのですが仕事の空き時間に抜け出して来ているのでさすがにお酒はマズいので…。

 

久しぶりの福岡でした。

大好きな街です。

野球の話をするタクシードライバーさんがこの街のどこかを走っているんだろうな…

 

また行きます。

みなさんも福岡に行かれた際にはぜひ足を運んでくださいね。どちらの店も本当に駅のすぐ近くです。絶対に迷いません。

 

 

ASKAさんのバンドツアーが始まりました。

私は追加公演への参加となりそうです。楽しみはまだまだ先ですが、参加された方の感想によると歌声も好調のようですね。

 

さて、1年2か月ぶりの名曲語りです。「名曲語り」とはシングルになっていないチャゲアスの名曲を語るというシリーズですが、あまりにも間隔が空きすぎるのでそんな連載していることを意識しているのは書いている私だけでしょう。

 

今回取り上げるのは1980年の1st Album『風舞』収録曲の「冬の夜」です。

なぜ「冬の夜」なのか? 1st AlbumのB面3曲目(B面という響きが…)にひっそりと収録されている楽曲ですし、人気投票でも上位に入ることはありません。

しかし、この歌は現在のソロ活動の原点ともいえるのです。

 

正真正銘、ASKAさんの初めてのソロ楽曲なんです。

 

名義は「チャゲ&飛鳥」ですがChageさん(時代的に「チャゲ」と書く方がしっくりきますが…)の声は聞こえてきません。ハーモニーアレンジのないASKAさん(飛鳥さん)のソロヴォーカルの楽曲なんです。

 

どんな歌だっけ? と思ったあなた! 久しぶりに聞いてみましょう。

70年代叙情派フォーク路線ど真ん中のチャゲ&飛鳥のDNAを感じる楽曲です。高校時代の宮崎少年はこういう楽曲を量産していたのではないでしょうか? 初期の井上陽水さんの影響が色濃い気がします。また、デビューが1年先輩の長渕剛さんの初期の楽曲にも似た雰囲気を持っています。つまり、70年代時代の空気をまとった楽曲だと言えます。(長渕剛さんもチャゲアスも当時のレコーディングディレクターは山里剛さんなんですよ。)

 

演奏はアコースティックギターのシンプルなアルペジオ奏法が基本です。1番の途中から2本目のギターが効果的なオブリガードを奏でますがトリッキーなことはせずあくまでも脇役に徹します。感想はアコギの短いソロに続いて、はかなげな口笛が続きます。

2番のあと短いサビを2回繰り返して曲は終わります。印象としては短い歌に聞こえますがスローテンポなこともあり意外なことに時間は4分を超えています。

 

歌詞は男性視点の終わった恋を思い出す内容です。音もなく降る雪を見ながら終わってしまった恋を振り返ります。具体的な言葉や仕草の描写はありません。主人公の男性が後悔を吐露するような印象です。終わった恋をいつまでも忘れずに引きずる男性像はASKAさんの失恋歌の特徴ですから。「C-46」や「no doubt」みたいに。デビュー当時から変わっていないんですね。もしかしたらモデルの女性は同じ人なのかもしれません。

 

このアコギのアルペジオ中心の演奏スタイルも終わった恋を懐かしむ歌詞も「70年代フォーク」ど真ん中だと思うのです。

 

しかし、何かが違います。フォークのカテゴリーに入らない何かがあるのです。

それはASKAさん(こちらも飛鳥さんと書く方がしっくりきますが)のヴォーカルにあります。ハスキーでありながらも声量豊かなささやきがステレオタイプなフォークソングに収まらない理由だと感じます。この手の失恋ソングにありがちな声質も含めた繊細さが薄いんですね。

鼻にかかったハスキーかつパワフル、そして粘っこい歌声が初期のASKAさんの特徴です。そこに金属的で固く艶やかなChageさんの歌声が絡んでくるのが「たまらん」のです。

「冬の夜」にChageさんのコーラスを入れなかったのは一人の男性の心象風景という歌詞の世界観を際立たせるためだったのでしょう。ちなみにChageさんの最初のソロ楽曲はセカンドアルバム『熱風』収録の「嘘」です。こちらは女性の心象風景が歌われていますね。

 

後に生みだされる幾多の名曲に比べると地味ではありますがいい歌です。Chageさんも大好きな歌だといつか語っていましたね。

 

長らくライブでは歌われていませんでした。しかし、2012年の「ROCKET」ツアーで披露されました。まさかの選曲でしたのでイントロだけで泣いたなぁ。しかも、デビュー当時の歌声を意識したかのような演奏でしたし。

そのライブの映像化が頓挫しているのはこのブログをご覧になっているようなマニア方々ならばご存じのとおりです。しかし、itunesでの音声配信は2013年にされていました。現在はできなくなっているのかな? その配信音源をお持ちの方は改めてお聞きください。当たり前ではありますが表現力は段違いに上がっています。ROCKETツアーは喉の調子も良かったですし。

聴き比べてみるとギターの演奏には細かな違いがあります。コード進行も少しテンションを加えていますね。

 

さて、現在のバンドツアーに私が参加するのは4月の大阪の追加公演です。どんな楽曲が歌われているのかについては情報をシャットアウトして当日まで知らないで行くつもりです。

すでに参加したという方もたくさんこのブログを読んでおられるでしょうがコメントなどでのネタバレはNGでお願いしますね。

 

「冬の夜」のような初期の素敵な楽曲も忘れられることがないように後世に歌い継いでいきたいと思います。

 

ちなみに。

アルバム『風舞』では「冬の夜」の1曲前は「夏は過ぎて」。夏が過ぎていきなり冬になります。「冬の夜」の次は「流恋情歌」です。雪が解けて雨になりました。そんなことを意識したのかどうかは知りませんが。

 

平成30年の師走は夢のような月でありました。ASKAさんとChageさんのライブにそれぞれ参加することができたのです。

今日はASKAさん、Chageさんそれぞれのうろ覚えのライブレポです。多少の記憶違いはご容赦ください。

 

ASKA SYMPHPNIC CONCERT 2018-THE PRIDE-

2018年12月10日(月) ロームシアター京都

 

2013年3月20日の大阪のオリックス劇場での「ASKA CONCERT YOUR 12>>13 ROCKET」。

これが私にとってのASKAさんの最新ライブでした。長い間それは更新されることはなく、もう二度と更新されることはないかもしれないという気持ちに何度も襲われました。

しかし、こうして今があります。ライブレポートを書けるという幸せ。そんな一人一人の幸せが会場には満ち満ちていました。

今回、私は京都公演に参加しました。土曜日で、しかも自宅からも会場が近い西宮公演は抽選に外れてしまい、少々行くのに不便ではありましたが京都公演に参加することにしたのです。

 

今回のシンフォニックコンサート、京都公演の演奏は大阪フィルハーモニー交響楽団です。演奏はもうさすがの一言です。マイクを通さずとも迫ってくる音圧に圧倒されました。

 

セットリストは以下の通りでした。

OP On Your Mark(演奏のみ)

1 熱風

2 Man and Woman

3 I’m busy

MC

4 はじまりはいつも雨

5 同じ時代を

6 迷宮のReplicant

MC

7 しゃぼん

休憩

8 FUKUOKA

9 未来の人よ

10 修羅を行く

11 MIDNIGHT 2 CALL

MC

12 君が愛を語れ

13 月が近づけば少しはましだろう

14 YAH YAH YAH

MC

15 PRIDE

アンコール

16 SAY YES

MC

17 今がいちばんいい

 

オーケストラによる壮大な「On Your Mark」に続いてASKAさんが舞台袖から登場した時は思わず目頭を押さえました。ようやく始まったな、と。

1曲目は「熱風」。1981年の2ndアルバムのタイトル曲という驚くべき選曲でしたが情報が漏れ伝わってきていたので残念ながら驚きはなし。しかし、「逆巻く波は吼え 船出の時がきた」。この歌詞からコンサート活動を再スタートしたかったのではないかと感じました。

声は「出ていない」と感じました。個人的な印象としては正直なところ感動よりも「これは曲によってはかなりきついだろうな」という公演への不安を真っ先に感じました。

3曲目の「I,m busy」はキーが高く、しかも歌い上げる曲ではないので「青いペンキ はがれそうな空に」のような中音域から高音域に駆け上がるメロディーでは息が喉に引っかかって出てこない感じです。この喉の状態でこの歌を歌うのは酷じゃないかな… と、とにかく心配な気持ちで見守っておりました。2番の歌いだしを間違えましたが、これはうまくスキャットに切り替えてごまかしていました。これに気づいた人はASKAさんのかわいさにキュンとなったのでは?

「迷宮のReplicant」のあとは坂本龍馬の墓を訪ねて指揮者の藤原いくろうさんと出かけたときの所謂「不思議な縁」の話。ASKAさんのライブに来たんだなぁとこの手のMCがあると感じますね。早口と滑舌の悪さにしゃべりの声がハスキーになってきたこともあり何を言ってるのか聞き取りにくいMCも相変わらず(笑) あぁ、ASKAさんのライブだ。

前半の最後は「しゃぼん」。トップの音はほとんど出ていませんが魂のこもった熱い歌唱。声を絞り出すのに集中するからか珍しくリズムを外す場面もありました。声が出ないことをいちばんもどかしく感じているのはASKAさん本人でしょう。

 

休憩後は「FUKUOKA」「未来の人よ」「修羅を行く」と騒動後に生まれた楽曲が続きます。ようやく喉があったまってきた感じを受けました。身体全体に声を共鳴させるような感じで声もオーケストラの演奏の一部になっていました。そして、そこから「MIDNIGHT 2 CALL」という懐かしい歌を続ける曲順が素晴らしい。「ただ気づかなかっただけ本当さ」の歌いまわしはヴォーカリストASKAさんの真骨頂。譜割りとその演技性の妙です。

湾岸戦争にまつわる話を受けて「君が愛を語れ」「月が近づけば少しはましだろう」という喉を酷使する2曲が続きます。びっくりしました。この2曲が並んでいることに。もう腹筋や背筋の総力を使って声を身体の芯から絞り出すような歌いっぷりです。マイクから離れてのロングトーンなど聞かせどころだけでなく、見せどころも意識したステージングです。

そして「YAH YAH YAH」。観客総立ち。シンフォニックコンサートなのに拳を振り上げる。ただし、「YAH YAH YAH」はベースとなるキーが高いので歌声は本当にしんどそう。シャウトはなんとかなるんですが「勇気だ愛だの~」などの主メロが大変そうでした。会場は一体感があり観客も一緒に演奏に参加している雰囲気。ASKAさんはChageさんパートを歌って観客がASKAさんパートを歌っていたと思うのですが、記憶あってるかな。

本編最後はコンサートタイトルにもなっている「PRIDE」。みなさんご存じのあれやこれやがあった後にASKAさん本人に「思い上がりと笑われても譲れないものがある」を歌われると… 当たり前ですが染み入ります。

アンコールは「SAY YES」。Chageさんのコーラスが脳内で聞こえるんですよね。どうしてもこの歌は。今回は初見のお客さん、久しぶりのお客さんが多そうでしたから「SAY YES」「はじまりはいつも雨」といったヒット曲を歌うのは大事なことだと思います。そういえば観客を見渡す限り男性の比率がこれまででいちばん高かったと思います。ただ、大きな声で「アスカ~、来年はチャゲアスあるの?」って声をかけた男性ファン。それは言っちゃいけないし、シンフォニックコンサートという舞台ではマナー違反ですよ。私は不愉快だったかな。まあ、人それぞれですね。

 

最後は「今がいちばんいい」。あれやこれやがあったASKAさんだからこそのシンプルなメッセージソング。サビのメロディーはなんと「ドレミファソラシド」なんですよね、この歌。ビートルズの「Hello,Goodbye」のサビと一緒だ。

そして、終了。「来年の年末空けといて」という意味深なメッセージがあり、再登場しての…

「長い間待っててくれてありがとう」

ほんまやで…。どんだけ待ったか。頼むで、ほんまに…

と心の中で呟きました。

 

…と、いう京都公演レポです。喉の状態に関してはASKAさんがブログで報告しているようですね。病院で診察してもらっているのならば一つ安心しました。なかなか完全休養は難しいですし、以前も歌って治すことを選択されていました。来年のスケジュールはどんどん攻めてきそうな感じですから、しっかりと喉のケアもしてほしいと強く強く感じております。

厳しいことを申し上げれば、今回の声の状態では興味本位で来た初見の方は次回からは足を運ばないかもしれないと感じました。これまでチャゲアスもソロも「CDよりすごい」からこそコンサートはいつもいっぱいだったわけです。今回は曲によってはCD音源のクオリティには届いていませんでした。コアなファンだけに絶賛される内向きな活動をASKAさんは望んでいません。だからこそのアジアツアーなどの攻めの姿勢だと思います。年末年始にしっかり治療と休養をしてくださいね、ASKAさん。

レコーディングをされているそうですが歌入れは遅れるでしょう。じっくりと慌てずに作ったらいいんじゃないかな。幸いなことにレコード会社との契約などに縛られていないわけですし。

 

来年のバンドツアーは3月の関西の大阪・神戸公演が仕事の関係で私はどうしても参加できません。追加公演が関西であれば参加しますがいまのところ未確定です。

 

とにかくASKAさんの再始動を見届けてきました。

これからまた一緒に前を向いて歩んでいけることをうれしく思います。

 

 

Chage Chiristmas Party 2018 Billboard Live OSAKA

2018年12月20日(木) Billboard Live OSAKA

 

ASKAさんのシンフォニックコンサートから10日後。

大阪梅田のビルボード大阪のクリスマスパーティーに行ってきました。私が参加したのは21時30分開演の2ndステージです。仕事の残業をしてから自宅に帰り夕飯を食べてからライブに行く… 初めての体験でした。

ビルボード大阪は以前から行ってみたかった場所でした。今回、経済的理由で(この時期にASKAさんのコンサートに加えポール・マッカートニーの来日公演もあったので…)飲み物のみのカジュアルエリアでの参加となりましたが、料理美味しそうでした…。食べたかったなぁ。しかし、当日限定のオリジナルのノンアルコールカクテル「音道」は飲みましたよ。めちゃめちゃ美味しかったです。

さて、私はステージを前に見て右横の出演者が登場する通路のすぐ近くの席でした。この席のすばらしさは… Chageさんの横顔をずっと見ることができることです。みなさん、Chageさんのあごのライン… 好きでしょ。幾多のCDジャケットでも強調されてきたあのあごのラインが照明に照らされているんですよ。あぁ、いい席だ… と感慨にふけっておりました。

ビルボード大阪の特徴はステージと観覧席の距離の近さ。心理的距離ではありません。物理的距離です。最前列はその距離10センチくらいではないですか? びっくりしました。

 

セットリストは以下の通りでした。

1 White Chiristmas(The Beatlesの「Ticket to Ride」風のアレンジ)

2 TOKYO MOON

MC~乾杯

3 蛍

4 Gently

MC

5 LOVE(ナット・キング・コールの「L-O-V-E」とMULTI MAXの「LOVE」のメドレー形式)

MC

6 Viva! Happy Birtday!

7 もうひとつのLOVE SONG

8 告白

MC

9 Hear&There

アンコール

10 Mr.LIVERPOOL

MC

11 終章(エピローグ)

 

バックはキーボード:力石理恵、ドラム:大島直美、ベース:山田直子、ギター:KBの夏のツアーメンバーにバイオリン:白澤美佳さんを加えた女性中心の布陣。バイオリンがギターとのユニゾンやASKAさんのコーラスパートを担当したりと効果的な役割を果たしていました。

Chageさんは黒いシャツに真っ赤なスーツという宣伝用のアーティスト写真のイメージ。あの衣装が似合う還暦アーティストってなかなかいませんよ。かっこいい、かつ、かわいい。

1曲目はクリスマスソングの定番の「ホワイト・クリスマス」ですが、アレンジはビートルズの「涙の乗車券」風でした。そんな遊び心に満ちたオープニングに続いてジャジーな雰囲気での「TOKYO MOON」。ビルボード大阪というハコにふさわしい選曲です。

ここで出演者・観客全員で乾杯。

懐かしい2曲が続きます。「蛍」は1993年の『RED HILL』収録のジャズナンバー。バイオリンが入ったことであのイントロが再現できるだけでなくASKAさんのコーラスパートも奏でられました。それに続くのはなんと「Gently」。1986年のシングル「モーニングムーン」のB面でした。まだCDではなくレコードの頃です。オリジナルはサンプリングによる効果音が印象的な楽曲ですが現在はCDでの入手は不可能です。中古でモーニングムーンのCDシングルを手に入れる必要があります。しかし、配信はされていますよ。あのサンプリングの雰囲気はKBさんのギターで再現していました。いやぁ、この歌はうれしかった。会場の「なんだっけ、この歌?」という反応も含めて楽しめました。

ナットキングコールの1965年の大ヒット曲「L-O-V-E」のカバーですが途中にMULTI MAXの「LOVE」が挟み込まれるという名曲2曲の合体Versionでした。私が参加した大阪の2ndステージでは最初の歌詞をChageさんが豪快に間違えて演奏がストップ。演奏しなおすというハプニングもありました。その後の「間違いのない完璧なLIVEができたら引退する」発言に会場は悲鳴。「いや、だから完璧はないってことだよ」と続き会場は大爆笑に包まれました。

そして、ビルボード大阪がディスコに? の「Viva! Happy Birthday!」で盛り上がり「もうひとつのLOVE SONG」。会場は総立ち。もちろんもうラブ体操をしましたが、いいのか! ここ、ビルボード大阪やで! ビルボードのスタッフの方はどんな風に眺めていたんでしょうか。あの光景を。もうなんでもありです。

会場が笑顔に包まれた後に「告白」。イントロが流れると観客からは悲鳴があがりました。本編ラストも泣かせます。「Here&There」です。Chage and ASKAの現時点での最新シングルです。

違う場所にいたとしても 同じ空を見ているのだから 幸せが幸せに伝うように 夢と夢のその先へ

いい歌です。違う場所にいたとしても同じ空を見ている。この2人もそうなんでしょうね。

電車の時間は気になるけれども… アンコール。

アンコールは「Mr.LIVERPOOL」。村上啓介さんのせつないメロディーにChageさんのジョン・レノン愛を詞に乗せた名曲。ジョンが亡くなった12月に聴くとやはり染みますね。最後は「終章」でした。何度も何度も何度も聞いていますが聞くたびに感動するんですよね。私の人生の中で最愛の歌はこれだな。やっぱり。

 

…はい。クリスマスパーティーのレポートでした。Chageさんは歌も素晴らしいのはもちろんのことすが、観客を置いてけぼりにしないのがやっぱりいいな。もうラブからMCなしの「告白」なんて、もう素晴らしすぎます。あと、MCも聞き取りやすいし(笑)

12月23日のディナーショーでは楽曲が追加されていたそうですね。井上陽水さんのカバーにあの隠れた名曲「真夜中の二人」… ええなぁ。聞きたかったなぁ。

 

こんな12月がくるなんてなぁ。あの再逮捕騒動に振り回された2年前の2016年の12月を思えば涙が出ますよ。

 

長文失礼しました。今年最後のブログになると思います。あんまり更新できなくてごめんなさい。でも、更新せざるを得ない嫌なことがなかったと考えればそれもいいのかもしれません。

 

Very Merry Xmas,And a Happy New Year

Let’s hope a good one without any fear

 

4年前のことを考えれば平成30年の年末がこんなことになるとは思いもしませんでした。

ChageさんもASKAさんもますます活発でライブにイベントにリリースラッシュ、とついていくのが大変! なんて贅沢な文句を言うことができています。

 

もう2度とふたりで歌う姿は見られないかもしれないということどころかASKAさんが歌う姿を見ることはないかもしれないと絶望したあの日。

手元にASKAさんとChageさんのライブチケットが同時に存在する今日という日。

絶望しても諦めない、というよりは「ただ待つ」という感覚。

ASKAさんの「CONCERT TOUR 12>13 ROCKET」のライブ音源を聞きながらの久しぶりのブログ執筆です。

 

Chage Side

Chageさんについて書きます。

『CHAGE“大いに唄う”in武道館20th Anniversary Edition』(2018.11.11発売)

みなさんこのブルーレイ買いましたか? 観ましたか? リリースラッシュの中で買い損ねている人はまだ買うことができますからChageさんのサイトに行った方がいいですよ。

私は幸せなことに1998年6月22日のあの日に日本武道館にいました。改めて調べると月曜日だったんですね。すでに仕事をしていたはずの私… 仕事を休んで行っていたんだなぁ。その決断をした20年前の自分を褒めてやりたい。えらいぞ! 昔の俺。

今でこそチャゲソロと言えばギタリストの西川進さんのサポートによるソリッドなギターロックのイメージが定着しています。しかし、西川進さんのサポートはこの日が日本国内初披露だったのです(上海公演が先にありました)。この日はまだ1stソロアルバムの『2nd』も発売されていません。

いったいチャゲソロってどんな感じなんだろう? という期待と不安の気持ちを持って武道館に入ったことを覚えています。

 

全曲収録となった「20th Anniversary Edition」の収録曲は次の通りです。赤字は20年前のVHS版に収録されていた曲です。

1 NとLの野球帽 2 勇気の言葉 3 CRIMSON 4 LOVE 5 Mr.Liverpool 6 東京Doll 7 レノンのミスキャスト 8 Reason 9 紫陽花と向日葵 10 夢を見ましょうか 11 SOME DAY 12 ベンチ 13 赤いベッド 14 夢 15 CATCH&RELEASE 16 告白 17 WINDY ROAD 18 終章(エピローグ) 19 [7] 20 ロマンシングヤード 21 夏の終わり

 

VHS版ではボーナストラックの「トウキョータワー」のビデオトラックも終わった後に収録されていたASKAさんがゲスト出演した「終章」も当日の流れで収録されています。この日にASKAさんが出てきた時の歓声の凄まじさは我が人生で経験した最高のものでした。過去の誰のどんなLIVEよりも凄まじい声でした。隣同士の声も聴きとれないほどでした。

ブルーレイには40歳のChageさんの歌声がリアルに収録されています。声の張りや艶ならば今よりも優っています。歌いまわしのテクニックや表現力、声の温かみは今の方がはるかに優っていますが。どっちのChageもいいですね。

発売前だった[7]は所謂「譜割り」、つまりメロディーへの言葉の乗せ方が異なっています。サビの入りの「ウェウェウェ♪」もありません。「なーなつのうみーをー」というサビの歌い方だったんだ… 最初は… と、20年前に聞いたはずだったのに全然覚えていませんでした。

このライブの完全版の発売は大きな意味があると思います。かつての所属事務所であるロックダムは今ではチャゲアスの過去作品の管理会社のような存在になっているようですが「いい仕事」です。ロックダムさん、そしてヤマハさん。本当に発売してくださってありがとうございました。

 

『CHAGE LIVETOUR2018 CRIMSON』(2018.11.28発売)

そして、同じ月の月末に届けられたのが最新LIVEの完全版です。まだご覧になっていない人もたくさんいらっしゃると思いますので内容は伏せますが、こちらは過去の映像作品の中で最高傑作だと思います。

映画監督の坂本あゆみが監督として撮影や編集をされておりステージの記録だけでなくドキュメンタリーとしての要素も加わっています。カメラアングルなどの撮影手法がこれまでのライブビデオとは一線を画していると感じました。

およそ1時間にも及ぶインタビューはデビュー前の貴重な写真やエピソードが満載です。

また、ファンクラブ購入の特典のウラ映像も素晴らしい。

ウラ映像DVDには大阪公演終了後の食事会の様子があります。実は私… 偶然にもライブの打ち上げでファン友さんと一緒にそのお店にいたんですよ。あれは嬉しいサプライズだったなぁ。一生忘れられない出来事です。

 

そして、ラジオ番組「Chageの音道」にチャゲアスの楽曲が戻ってきました。

ASKAさんの執行猶予が明けたからでしょう。あの事件以降かかることのなかったチャゲアスの楽曲が流れています。ラジオを聞きながら泣きましたよ。当たり前のことがこんなに嬉しいなんて。

私は12/20のビルボード大阪のクリスマスパーティーに参加します。ビルボードを通じてChageさんとASKAさんがこうしてつながるのもなんだか嬉しいですし…

いいことが続きますね。

 

ASKA Side

ASKAさんについて書きます。

Chageさんを超えるリリースラッシュのASKAさんですが… ごめんなさい。まだほとんど手に入れていません。なぜって? 単純な理由です。お金が足りません。ちょっと遅れますけど必ず買いますからちょっと待っていてください。

 

「ASKA PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2018 -THE PRIDE-」の初日の様子はテレビなどマスコミで大々的に報道されました。

私はNHKの「ニュースウォッチ9」の特集以外は敢えて見ておりません。「あの頃」、番組をあげてバッシングをしていた人たちが手のひら返しをする見ることが耐えられないのと楽しみにしている公演のネタバレを見たくなかったからです。

私は12/10の京都公演に参加します。本当は8日の西宮公演に参加したかったのですが抽選に外れました。

事件が起きてもめげずに待ち続けた従来のASKAファンに加えて、かつてのASKAファン、そして新たなASKAファンもチケットを取ったんでしょうね。ピンチはチャンスですからいいことだと思います。これをきっかけに偏見や揶揄が少しでもなくなればいいと思います。音楽は音楽として正当に評価されるべきですから。

 

京都公演でASKAさんの歌声を聴いて自分はどんな感情に襲われるのかなぁ。気をつけてはいましたがネタバレがかなり目に入ってしまい曲目は一部わかってしまっているのですが、まっさらな気持ちで臨みたいと思います。

またブログで感想を綴りたいです。

 

バンドツアーの「ASKA CONCERT TOUR 2019 Made in ASKA」も発表になりました。

私は関西在住ですので3/12の大阪と3/13の神戸が狙いなんですが… 仕事の関係でどうしてもその2日間は行けません。どなたにもその日だけは休めない、という日が年に何日かあると思いますが、私にとっては3/12と13がそうなんです。あぁ、ASKAさんの活動にいろいろ意見してきた報いなのかとも思いましたが、嘆いても仕方がありません。追加公演を期待しています。

 

ライブで聞きたい歌があります。「Kicks Street」が聴きたいな。揶揄でもなんでもなく純粋に。失うものはもうないんだからそれくらい攻めてほしい。そんなこと思うの私くらいのもんかもしれませんが。

「今夜もクスリを打ち込んだ若者がいる」

なんて詞を今のASKAさんがどんな風に歌うのか見てみたい。

デビュー間もない頃の「万里の河」や「熱い想い」なんて歌も今のASKAさんならどう表現するのかも見てみたいですね。

Chageさんは「終章」や「花暦」などのデビュー間もないころの歌を最近でも披露されているだけになおさらなのかもしれません。

 

以前にASKAさんはステージに戻った方がいいと書いたことがあります。その思いに変わりはありません。

とにかくコンサート会場でASKAさんの歌声が聴けるという当たり前が戻りました。ありがたいことです。

まあ普通の活動ができるようになったことでテンションが上がっているのは承知しておりますが、ファンの懐事情を考えたリリース計画をお願いしたいなぁ。

…と、そんな贅沢な文句をこのブログで書けることになったことに感謝です。

 

あと1ヵ月で平成30年も終わります。

その1ヵ月の間にChageさんにもASKAさんにも会えることに心から感謝。

みなさん、一緒に楽しみましょう。

 

 

 

今日はCHAGE and ASKAに対する思いをまとめて記録しておこうと思います。

 

1979年8月25日にデビューシングル「ひとり咲き」を発売してから39年。プロとしての活動が40年目に入ります。ASKAさんの執行猶予期間ももうすぐ終わります。いろいろな障害が取り払われASKAさんの音楽活動が本格的に再開し、来年には40周年を迎える… 多くのファンが来年の夏の「CHAGE and ASKA」の復活を期待していたとしても不思議ではありません。

2013年の復活ライブ「On Your Mark」のような1回きりのイベントであってもいい、その後はまた現在のようにソロ活動に戻ってもいい、とにかく1回でもいいからステージで並ぶ2人が見たい。

そんな「復活への思い」が無期限活動発表~復活~休止~薬物騒動~逮捕~再逮捕~不起訴~ソロ活動… という、この10年間、何かに試されているかのような荒波に耐える原動力であった人も多いと思います。

 

私は… もうよくわかりません。

CHAGE and ASKAは大好きです。大好きです。

でも今、チャゲアスの復活ステージを見たいかと言われたら… そりゃ見たいですよ。でも、今の2人がチャゲアスとしてステージに立つ姿は全く想像できないんです。だから、このブログでも語ってきたように当分先でいい、って思っています。チャゲアスは見たいけどずっと先でもいい。ふたりの気持ちも、環境も、ビジネス的な壁も、それらがすべてうまく行ったときに大々的にやってくれたらいい。○○周年なんて節目にこだわらなくていい。それが本音です。

しかし、自分もいつまでコンサートに行ったり、好きな音楽を聴き続けられるか、そんなことを気にするようになってきました。今は健康ですが、病気や怪我にいつさいなまれるか、それは誰にもわかりません。ただ、若い頃よりは確実に確率が上がっていることは事実です

見る側の問題だけじゃない。ステージに立つ側も… 私が大好きだったデヴィッド・ボウイは69歳で亡くなりました。71歳のエルトン・ジョンは現在のワールドツアーが終わればステージ活動から引退すると発表しました。忌野清志郎さんが亡くなったのは58歳の時です。ChageさんもASKAさんも60歳。想像したくない未来ですが、健康のことを気にせずに、声がしっかりと出るうちに、自由な音楽活動をできる時間は有限なのです。ならば歌うほうも聞くほうも難しいこと考えずにさっさと2人並んだほうがいいのではないか。

そんな風にも思います。

やりたいときにやるのではなく、やれるときにやっておく。

でも… そんな2人を見たいか?

 

そんなわけで、よくわかんないのです。

本当によくわかんない。

 

 

そんなことを考えている時にASKAさんがファンクラブ会報で今後のCHAGE and ASKAの活動についての思いを語りました。

Fellowsに入会していない私は読んでいません。

今後もチャゲアスとしての活動はないというニュアンスの内容だったということは伝わってきました。

チャゲアスありきの「ソロ活動」ではなく、ソロアーティストとして活動していく。

 

要は現状維持なんだけど、「ソロ活動」ではなくなるんですね。

 

意識としてはすでにそうだと思うんですよ。1990年代と今のソロ活動は明らかに違う。チャゲアスが母体ではなくなっているのは私たちも十分すぎるほど感じています。

感覚としては逆になっていました。

ソロ活動が母体だからこそ、チャゲアスとしての活動がソロ活動に刺激を与えることになるのではないか…

そんな意識です。

つまり、「Chage」「ASKA」はすでにソロアーティストとして確立しています。私の中ではすでに。

 

「チャゲ&飛鳥→CHAGE and ASKA」というユニット名はソロアーティストの2人がユニットを組んだという意味で象徴的です。

チャゲアスの活動と同時期に活躍した「雅夢」「H2O」「class」のようなユニット名では2人でひとつのイメージを作っていかなければいけません。2人が混じり合う必要があります。混じり合わなくなったら解散するしかありません。

しかし、「チャゲ&飛鳥」は「チャゲ」と「飛鳥」です。

お互いバラバラの音楽性。その2人が一緒に音楽を作ることでの化学反応を私たちは楽しんできたのです。だから、出来上がった音楽もバラバラ。1+1=1が普通のユニットのあり方なのに、1+1=Xだったのです。Xには何が入るのか予想もつかなかったのです。

もともとバラバラなんだから解散する必要はないんです。もとから違うんだから。

 

でもASKAさんは解散というけじめをつけたかったような気もします。

Kicksの頃からそのことを考えていたような気もします。

 

ASKAさんが8月25日のブログで会報の言葉を補足するようなことを書いていらっしゃいます。このブログを読みにくるような方ならば全員が目を通していますよね。

 

「Chageさんへのラブレター」

「君が思うよりも僕はChageが好き」

なんて言われておりましたが、私も同じように思いました。

 

ちょっと勝手だな(笑)とも思いましたが。

もちろん文字数には限りがありますし、しかも、言うこと為すこと誤解を生んでいる「あのASKAさんのブログ」ですから、ASKAさんが言いたいことが100%伝わっているだなんて思いません。

 

でも、ちょっとだけ個人的な思いを綴ります。

ASKAさんが言う「お飾りのような城」はChageさんや当時のスタッフが守った砦(とりで)です。

あの時期にTUGの会員番号を引き継いでegualを立ち上げてくださった。TUGの番号が今でも残っているのは「城」を守ってくれたからこそ。

あの時期にASKAさんのマネージメントを担当していたスタッフだけでなく多くの人が「城」を出ざるを得なくなったはず。その人たちにも日々の生活や守るべき家族があったはず。Chageさんの活動はそれらを守る「砦」でもあった。

そもそも落城する寸前にまで追い込んだのは誰だ? 

 

ASKAさんは「よく事件を肯定するわけではないですが」というニュアンスの言葉を踏まえたうえで現状について言及されています。

ASKAさんの人生観でしょうか。

人は大きな力によって導かれているというような感覚を感じます。

時折、事件についての認識が軽いのでは? と感じるような書き方、言い方になってしまうのも、あの時は「運命」によってあちらの世界に導かれてしまっていた、という捉え方というか、心の中での落ち着かせ方をしているからではないかと思っています。文章から感じる勝手な捉え方です。もちろんそれが真実だなんて思っていません。

 

反省が足りない! って言ってるのではないですよ。公開や反省は感じすぎるほど感じます。

人生観の違いを感じるのです。

人生観の問題ですから、ASKAさんとそれを共有する人は熱烈な支持となるはずです。ブログのコメント欄を埋める声はそのことを物語っています。

 

ASKAさんは。

チャゲアスもやりたい。ファンの気持ちにも応えたい。もちろん自分の音楽活動もやりたい。

そんな気持ちから出たとも言えるChageさんへのメッセージ「早く出ろよ」。

でも、その言葉は「城」のスタッフの心をざわつかせるでしょうね。

ASKAさんは出たんじゃなくて、出されたんだし…

怒ってる城の住人もいるだろうな。

そんな感情のぶつかりがさらに円満解決を遠くするんだろうな。

なかなか思うようにはことは進みそうにないですね。

 

Chageさんは事務所、ファンの心、ASKAさんの心、自分の気持ち、そんな何枚もの板挟みの中で歌ってるのかなぁ。

いや違うか! そんな中でも「とりあえず笑っとけ」って前を向いているんでしょうね。

 

 

まあ、40周年はないということでOKです。個人的には予感も期待もなかったのでショックもなし。

思う存分、それぞれのソロアーティストとしての活動を楽しみます。

ただ、チャゲアス復活への努力も水面下でよろしくお願いします。(あくまで水面下で! 報告はなくていいです!)

43周年でも、45周年と半年記念でも、いつでもいいですが。

Chageさんも、ASKAさんも、Chappyも、Fellowsも、TUGも、みんなが健康なうちに実現させたいですね。

私たちファンにできることなら言ってくださいね。ASKAさん。(エゴサーチで読まれることを覚悟しています…)

一緒にその日を作っていきましょう。

 

 

とりあえずふたりはここまで来たね

あの頃よりも荷物も増えたようだね

 

終わらない 終わらせない 未来に愛されていたい

約束はないままで

 

 

 

長文、失礼しました。

お気を悪くされた方がいらっしゃたらごめんなさい。

ちょっとだけ本音を書きました。