ChageさんとASKAさんのそれぞれのソロ活動の集大成とも言えるベストアルバムが発売されることが発表されました。

いろいろ複雑な思いを抱く人もいるでしょうが、まずは素直に喜びたいです。

 

Chageさんのベストは…

音道』UPCY-7521 税込3,000円 5/16発売予定

ASKAさんのベストは…

We are the Fellows』 YMPCD-20019 受注生産3/20より発送開始 税込3,800円(送料込)

 

タイトルがそれぞれの現在を映し出しています。昔からそうなんですが、お互いがやりたいことをやりたいようにやっているのにやることがどこかでリンクしているのがチャゲアスらしいなと思います。

 

Chageさんの1998年のソロ活動開始を飾ったベスト盤の『CHAGE BEST SONGS / PROLOGUE』が2月28日に再発売されました。今思えば、今回のソロベスト『音道』発売への伏線だったんですね。

今回のベスト盤『音道』はまさにソロ活動20年の集大成。ソロデビューの「トウキョータワー」から昨年の「たった一度の人生ならば」までの配信限定を含むすべてのシングル楽曲が収録されます。また、これまでChageさんやチャゲアス関連のアルバムには一度も収録されたことのない「ふたりの愛ランド」のオリジナル音源も入ります。さらっと案内されていますが画期的なことです。また、代表曲「終章(エピローグ)」のNew Versionも収録。これで20代、30代、40代、50代、60代のエピローグが音源として記録されることになりました。こんなことをやった歌手ってこれまでにいたんでしょうかね。さらには新曲やアルバム未収録曲「遠くへ行きたい」のカバーまで! いやいや、凄い内容です。みんなもっと騒げよ! って思うほど。

曲順は正式には発表されていませんができるならば発表順に並べて欲しいですね。楽曲の振り幅の大きさがよくわかります。

もし発表順を基本とした曲順ならば、こうなります。

1 トウキョータワー(1998)

2 waltz(2008)

3 まわせ大きな地球儀(2010)

4 TOKYO MOON(2011)

5 GO! GO! GO!(2012)

6 永い一日(2014)

7 アイシテル(2014) ※ファンミーティング2014のアコースティックVersion

8 equal(2014) ※Live Tour 2014からの“1/6(ワンスラッシュシックス)”Version

9 天使がくれたハンマー(2015)

10 もうひとつのLOVE SONG(2016)

11 たった一度の人生ならば(2017)

ここからボーナストラック

12 ふたりの愛ランド(石川優子とチャゲ)(1984)

13 終章(エピローグ)(新録)

14 新曲

15 遠くへ行きたい(2011)

 

…勝手に妄想して並べてみましたが、凄い。シンプルなロック調の「まわちき」のあとにオリジナルのアコースティックな「TOKYO MOON」が来て、その次にソロ楽曲最高の弾け具合の「GO!GO!GO!」が来たかと思えば、続いて号泣必至のバラード「永い一日」! 

公式サイトなどで「曲目」として書かれているのは次の通りです。この現在(2018/3/16)の仮の発表の並びでも先の4曲の順番は同じなんですよ。

※トウキョータワー/waltz/まわせ大きな地球儀/TOKYO MOON/GO! GO! GO!/永い一日/たった一度の人生ならば/アイシテル/equal/天使がくれたハンマー/もうひとつのLOVE SONG/ふたりの愛ランド/終章(エピローグ)新録/新曲/遠くへ行きたい

しばらくチャゲアスを聞いていなかったという出戻りファンの方にこそぜひ聞いてほしいです。どんな曲順になったとしても「Chageさんはこんなにすごい歌手なんだ」ってことが伝わるでしょう。自分が少しチャゲアスから離れていた時期にもこんなにいい歌をChageさんは歌っていたんだ、ってきっと思ってもらえると思います。

また、ユニバーサルミュージックから発売されるのも嬉しいことです。配信限定や自社レーベルから発売された作品も含めてひとつのCDに収録されます。おそらくはリマスタリングが行われて時期によって音圧や音質も整えられるでしょう。

ジャケットなども含めた今後の正式発表を楽しみに待ちたいと思います。

 

そして、次にASKAさんの『We are the Fellows』です。こちらは受注生産で発送が3/20より随時開始とのことです。CDショップに並ぶのは秋以降になると広報されています。秋=執行猶予の期間終了以降ということでしょう。

曲目は公式Webサイトで募ったファンのリクエストの多かった順というシンプルなもの。

1 けれど空は青 ~close friend~

2 月が近づけば少しはましだろう

3 はじまりはいつも雨

4 晴天を誉めるなら夕暮れを待て

5 君が愛を語れ

6 伝わりますか

7 東京

8 同じ時代を

9 next door

10 Girl

11 HELLO

12 と、いう話さ

13 しゃぼん

 

『SCENE』(1988)から1曲、『SCENEⅡ』(1991)から3曲、『NEVER END』(1995)から4曲、『kicks』(1998)から2曲、『Too many people』(2017)から3曲。『ID』(1997)、『SCENEⅢ』(2005)、『SCRAMBLE』(2012)、『Black&White』(2017)からは選ばれず。チャゲアスブームの最中に発売された『SCENEⅡ』と『NEVER END』の楽曲が収録曲の半分以上です。また、アルバム発売告知→再逮捕で発売中止?→不起訴で発売! というドラマティックな展開を経て発売された名作『Too many people』から3曲。現在のASKAさんのファンがどのアルバムを支持しているのかがよくわかる結果だと思いました。

1990年代にファンクラブTUG of C&Aで人気曲アンケートがありました。昨年発売された『Too many people』からの楽曲を除けば順位も含めて同じ感じですね。今回、意外に思ったのは「next door」でした。この歌の複雑怪奇なコード進行とメロディーの凄まじさについては3年前にこのブログで語っております。興味のある方はどうぞ。

https://ameblo.jp/lennonaska/entry-11986762233.html

このファン投票に私は参加していません。繰り返しこのブログでも語ってきたように、私はASKAさんのブログの記事内容が苦手なためほとんど「Fellows」のサイトを訪れていないからです。この記事を書くための参考にするために久しぶりにちょっと覗いてみましたが、やっぱりオカルト・精神世界・都市伝説的な内容が多く読むことはやめました。まあ、これは今に始まったことではないので気にしてもしょうがないです。

そんなわけでまったく「Fellows」を訪れていないわけですから、このベストも実はまだ注文していません。

 

もし私が投票していたら…。「思い出すなら」を1番にするなぁ。「FUKUOKA」も入れるかな。未CD化楽曲の「大人じゃなくていい」も外せないな。「草原にソファを置いて」「抱き合いし恋人」「夢はるか」もいいな。ああ、全然収録曲と重ならない(笑)

 

このベストの型番はYMPCD-20019となっています。これはヤマハミュージックエンタテインメントの型番なんです。つまり、自主レーベルの「DADA」からではなく「ヤマハ」から発売されるのです。このことは全く報道されていませんが画期的なことです。チャゲアスの過去作品は一部が再発売されていますが、ASKAソロはこれまでその兆しすらありませんでした。ASKAさんと旧事務所との間に旧作品の管理や再発に対して意見の相違や対立があるようなことも伝わってきていました。今回は受注生産・通販限定という形ではありますが、執行猶予明けのASKAソロを含む旧作品再発売のための布石なのでしょう。歓迎すべきです。実際にASKAさんは旧作のリマスタリングを試みているようです。チャゲアスの旧作品でヤマハが管理しているものについてはデビュー30周年の2009年に丁寧なリマスタリングが施された紙ジャケットCDが発売されています。それが再発売されたとしても今でも通用するすばらしい音質だと思いますが、40周年で更なるブラッシュアップが施されるかもしれません。デモ音源やアウトテイクなどのボーナストラック満載のデラックス盤なんかが出たら個人的には狂喜乱舞なんですが… まあ、ないでしょうね。

 

マスコミ(=世間)はASKAさんのプライベートに興味を持ちこそすれ、ふたりの音楽活動には無関心です。でも、それは私たちが相撲やレスリングのスキャンダルにばかり興味を持ち肝心の競技を見ることがないのと同じなのでしょう。プライベートの報道がきっかけで音楽活動に興味を持つ人が1/100いればそれはそれで意味がある、というくらいの姿勢でいるのがいいのかもしれません。

 

ChageさんもASKAさんも60歳となった2018年。

Chageさんはソロ活動20周年の記念すべき節目の年。

ASKAさんは秋に執行猶予期間が明け活動に自由さが戻るでしょう。

私たちファン(TUGでも、equalでも、Fellowsでもなんでも!)くらいは純粋に春以降の音楽活動に注目しましょうよ。

Chageさんも、ASKAさんもひとりのミュージシャンなんですから。

 

ふたり一組のミュージシャンに戻るのは当分先でいいです。あくまで個人的意見です。40周年の2019年に復活! っていう期待もあるかもしれませんが、まだ先でいいなぁ、って思っています。

それぞれ好きなことをやっていい音楽を作ってほしいですね。あくまで個人的意見ですが。