Chage Live Tour 2017 〜遠景/landscape〜 大阪公演レポート

 

豊洲の追加公演も先ほど終了したそうですので、晴れてネタバレ解禁いたします。

私が参加したChageさんの夏のツアー大阪公演の鑑賞レポートです。

 

夏も終わりが近づいた8月26日の土曜日。関西人は「ユニバ」(アクセントは「二」にあります。「マクド」と同じです。)と呼ぶ「ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)」のすぐそばにある Zepp Osaka Baysideにて「遠景ツアー」の最終公演(追加公演を除く)が行われたのです。開場は16:45、そして開演は17:30という少し早い時間設定でした。

 

テレビ番組「バズリズム」出演の際に話題になったキャッチフレーズ「日本一気さくなレジェンドChage」を開演前のアナウンスで聴くことができました。開演前の会場が笑顔に包まれました。

 

オープニングアクト

1 夏は過ぎて(C&A『風舞』1980)

2 愛すべきばかちんたちへ(C&A『黄昏の騎士』1981・シングル2017)

 

オープニングアクトとしてフォークシンガー「SHUJI」さんが登場。長い髪の毛を気にしながらしゃべり倒し…、いやいや歌いました。2曲ともギターの弾き語りです。「愛すべきばかちんたちへ」ではホルダーを着用してのハーモニカ演奏もありました。

「夏は過ぎて」はASKAさんと組む前の「チャゲ」はこんな感じだったんだろうなと感じました。

 

本編

3 GO GO GO(Cシングル2012)

4 SURPRISE(M2『STILL』1991)

5 絶対的関係(C&A『PRIDE』1989)

6 春の雪(C『&C』2010)

 

ソロ、マルチ、チャゲアス曲から1曲ずつ。息もつかせぬいきなりのハイテンションでのオープニングでした。どれもイントロとともに大きな歓声が上がりました。

まさにライヴのために生み出された「GO GO GO」。そうなんです、「生まれてきた意味はきっとここにある」んです。

そして、まさにサプライズな選曲の「SURPRISE」。「待たせた分だけ燃えちゃう今度のMULTI MAX」はどう歌うんだろう? って思ったらそのまま「マールチマックス」って歌っていました。また、「だまされそうなシュミレーション」もどうするんだろう? って思っていたのですが、そのまま「シュミレーション」って歌っていました。(正しい発音は「シミュレーション」ですね)。

3曲目の選曲はまさに衝撃的。ライブ初披露となる「絶対的関係」です。名曲揃いのC&A10周年アルバム『PRIDE』より。曲構成の複雑さはまさにプログレッシブロックでして、歌うのも演奏するのも難しい楽曲だと思います。エロティックにきめてくれました!

 

7 UNDO(C『2nd』1998)

8 CHACH&RELEASE(C&A『TREE』1991)

 

ミディアムテンポながらハードな音色のギターが印象的で初のソロアルバム『2nd』を象徴する楽曲でもある「UNDO」に続いて、ライブ定番曲ながら久々のC&Aオリジナルに近いアレンジで演奏された「CHACH&RELEASE」でさらに会場は盛り上がりました。

 

9 Milky Way Blues(M2『STILL』1991)

10 夏の終わり2016(C『Another Love Song』2016)

11 たった一度の人生ならば(Cシングル2017)

 

ここで着席。「NとLの野球帽」につながる故郷を歌った3部作の第1弾「Milky Way Blues」。第3弾は「まだ作っていない」そうですが。ラストの決めには大阪恒例のグランシャトーのCMのコール&レスポンスが挿入された大阪Versionでありました。

「この季節にしか歌えない」という「夏の終わり」。『Another Love Song』でのセルフカバーVersionでしっとりと歌われました。

そして、早くも名曲としての存在感がすさまじい「たった一度のじんせいならば」で前半が終了です。

 

12 愛の空で(M2シングル・『Well,Well,Well』1994)

13 so so(M2『Human』1992)

14 ふたりの愛ランド~チャゲトルズVersion~(シングル2012)

15 もうひとつのLOVE SONG(C『Another Love Song』2016)

16 組曲WANDERING(M2『RE-BIRTH』1993)

 

怒涛の後半戦スタート。

「愛の空で」も久しぶりの演奏でした。マルチはビートルズに代表される英国ロックを意識した楽曲が多いですが、これは直前のアメリカ旅行も影響しているのでしょう。アメリカンロック色が強いです。ただしアレンジが普通じゃないんですよ。啓介さんのセンスが光る曲です。キーは一つ下げていたように感じました。

続いてもマルチの楽曲「so so」。啓介さんの楽曲ですが、ASKA曲でも啓介さん曲であっても「歌いたい歌を歌う」姿勢の表れです。3コードを基本としたロックンロールに変なひねりが入ったマルチらしい曲です。

そして、ここ数年は完全に定番となった「ふたりの愛ランド」。一時は幻の楽曲のような扱いだったのに(笑)。すっかり、ライブを盛り上げる当たり前に披露される楽曲になりました。スカビートを意識した西川進さんのロックアレンジが楽曲を生まれ変わらせたのだと思います。

続いて「もうラブ」。私は1階席の後方席にいましたので、前方の様子がよく見えたのですが、ダンスではなく体操と名付けられた「振付」も見事にそろっていました。

後半のアップテンポナンバーのラストを飾るのは「組曲WANDERING」。2014年のequalツアー以来。この並びのラストに持ってくるんですから盛り上がらないわけがない。

以上、休みなし約30分の怒涛のロックショーでした。もう汗だく。私の喉はガラガラ。

 

17 永遠の謎(C『&C』2010)

 

本編最後は『&C』Versionの「永遠の謎」。名曲です。Oasisの名曲「Don’t Look Back In Anger」を思い起こさせるコード進行とメロディーに短編映画のようにせつない歌詞が乗った完璧なバラード。この曲を歌うときにChageさんが体をくねらせるのが好きなのは私だけかな?

 

アンコール

18 YAH YAH YAH(C&Aシングル・『RED HILL』1993)

19 WINDY ROAD(M2『STILL』1991,C『&C』2010)

 

アンコールは当然のような顔をしてセットリストの中に存在する「YAH YAH YAH」。もちろん今回も「私はハモしか歌えない」という宣言の中で歌われました。歌詞の表示も何もないのに会場のほとんど人が大声で完璧に歌います。前回はChageさんのハモリのメロディーの音程につられている人が多かったように感じましたが、今回はASKAさんパートをちゃんと歌えている人が多かったです。

最後は予想どおり「WINDY ROAD」。紙飛行機が舞ういつもの風景でした。いつまでもこのいつもの風景が続きますように。

終了後に会場内の紙飛行機を回収する姿もいつもどおり。本当はステージの紙飛行機のいお片付けも手伝いたいのですが…

 

 

デビュー前のアマチュア時代から歌われていた「夏は過ぎて」から最新曲「たった一度の人生ならば」までが最高の選曲と最高の演奏と最高の歌声で披露されました。

追加公演あったとは言え、この少ない本数で終わらせるのはもったいない最高のステージでしたよ。

 

ASKAさんの騒動以降は、Chageさんもファンもその事実を無いものとしてライヴを迎えることはできていなかったような気がします。しかし、今年の春の「Have a Dream!」ツアーとこの「遠景」ツアーに参加して感じたのはASKAさんの事件の影を感じなくなったというか、そんなことは会場の中ではすっかり忘れて楽しめている自分がいることでした。

ようやく普通のソロ活動が始まったのです。

コンサートの完成度は歌声も含めて過去最高級でした。間違いなく。

あっ、バンドの西川進と東京ブギウギズのことをほとんど書いていない!

もちろん最高の演奏でした。90年代の楽曲はオリジナルアレンジの場合、音数が多く打ち込みなしには完全再現が不可能です。チャゲアスでは小笠原学さんが担当していました。澤近さんと十川さん、もしくは旭さんなど鍵盤楽器奏者も2人いました。

東京ブギウギズのギターは2人いますが鍵盤は力石ねーさん1人。当然、オリジナルよりも音は薄くなります。

しかし、一つ一つの楽器の音が立っています。それぞれの楽器の音の存在感が凄まじい。石橋優子さんの類まれなるコーラステクニックとも相まって月並みな言い方ではありますが「グルーヴ感が半端なかった」という感じです。

 

 

ライヴ終了後、隣のUSJではイベントの演出で花火が上がりました。まるで、Chageさんのライヴ大成功をお祝いするかのようでした。

 

帰りには西九条で途中下車して、ファン友さんとおいしいお酒と肴で盛り上がりました。そこまで含めて最高のライヴでありました。

 

ちなみに曲順などすべて記憶に基づくものです。記憶違いなどがあってもご勘弁ください。致命的な間違いがありましたら、コメントなどでお知らせください。気が向いたら体力があるときに訂正します。

 

※追記 「春の雪」が抜けているとのご指摘があり、追加・訂正いたしました! ご指摘ありがとうございました。