スキルが上がるのはキャラだけではない-ファイアーエムブレム 聖戦の系譜
このゲームと出会ったおかげで、私のプログラミングスキルが上がりました。
キャラ達への愛を糧にWebサイト運営をしているうちに、自作CGIに手を出し、気がつけばそれが飯の種になることさえありました。
このゲームは前作の「ファイアーエムブレム 紋章の謎 」と違って、ターン毎にセーブしたりそのセーブデータから再開することが出来ます。わずかな失敗も命取り、些細なミスでマップ頭からやり直し、という緊張感が堪らない人には間違ったシステムだと思われるかも知れませんが、セーブ&リロードでステータスを調整したり、うっかりミスした時もすぐにやり直せたりして出来て、私は嬉しく思いました。
このゲームの目玉は、何と言ってもカップリングです!!
親世代では主役のシグルドとその親友のキュアンこそ固定カップリングですが、他の男性キャラは誰でも恋愛する権利があります。
そこでどんなカップルを成立させるかによって、子世代キャラのスキルや初期装備や会話内容が変わります。
そして、子世代は自由恋愛です。今度は主役のセリスも固定カップリングではありません。誰と誰をカップルにするかはプレイヤーのお好み次第♪
二世代に渡るカップリングによって、エンディングの会話イベントも変化します。
戦闘の為の戦略と恋愛の為の戦略を両立させて狙い通りのカップルが誕生した時の喜びは、言葉では言い尽くせません。
戦闘時の演出もなかなか凝ってます。
恋人同士が隣接すると必殺率が急上昇しますが、それで必殺が出る時には何と両者の間にハートマークが飛びます。
兄妹の隣接でも同等の効果があり、この場合は星が流れます。
更に、特殊な剣技が発動する時は、キャラが緑や青や黄色の光に包まれます。
親世代で武器を鍛えておくと子世代での必殺率はどんどん上がりますので、これらの効果がズバズバ出て大変気持ちよくプレイ出来ます。
そして勿論ファイアーエムブレムシリーズですから、キャラの一人一人に個性とドラマがあります。その分、突っ込みどころも多く、妄想が刺激されること請け合いです。
「おっちゃん」は禁句?-アルナムの翼
「アルナムの牙 【PCエンジン】」の続編です。
前作同様バグがありますが、ゲームが止まるほどのものではないのでまぁ良いことにしましょう。
前作に比べれば、今度のバグなんて可愛いものです。戦闘中の画面で技選択の画面がつぶれて読めないだけですから。
そんな訳で、このゲームをやるときは戦闘前にキャラクターの覚えている特技とそれに必要なゲージ数と、気法や香華術の表示位置を把握しておきましょう。そうすれば、表示がつぶれても技が使えます。
ストーリー的に、なかなか良い感じです。
ゲームとしても、キャラクターを鍛える甲斐があります。強制ミニゲームがなければ、もっと操作性が良いんだけど…。
そして、ゲーム機の所為かビジュアルシーンがきれいで、結構スムーズです。
ただねぇ、DISC3がエピローグとEDだけだったのがちょっと残念だし、操作性を落としてますね。セーブデータからEDを見ようとするたびにDISCの入れ替えが発生します。
結局、ビデオに録って何度も見直してますが…。
そのくらい出来が良いのです、今回のビジュアルシーンは!! まるで、普通のアニメビデオを見ているかのようです。木村明広さんの絵が画面いっぱいに美しく流れます。
そして、前作も豪華でしたが今度もまた豪華キャストです。
台詞も多くなってるように思うし、嬉しさアップです。
私としては、ホクロクさんの出番が多くなってるのが嬉しかったりして…。
相変わらずアンジェファンには別の意味でもオイシイですね。
ケンブ(CV.森川智之)とトエイ(CV.冬馬由美)はめでたく結婚しまして……奥さんの方が強いらしいです。ビジュアルシーンでケンブが「ますます女房の方が強くなるな」って言ってました。そうか、エルンストさんはメルちゃんの尻に敷かれてるのか(苦笑)
もちろん、自称・ケンブくんの兄貴分のトバリ(CV.松本保典)も出てます。ロキシーさんてば…。
更に、今回の主人公であるクスミダくん(CV.結城比呂)でマルセル様も加わりました。彼は、リョウスイさん(CV.速水奨)に暴言を吐きまくってます。っていっても、同じことを何度も言ってるだけだけど…。
リョウスイさんてば、前作より面白い性格になってます。クスミダくんに「おっちゃん」と言われる度に、緊迫した空気の中で重要な話の腰を折ってでも「私は、おっちゃんなどではない」と言い返してくれます。
でもね、「私はまだ若いのだ」って言って嫌がってる割には、他の人から「おじさん」とか「おじさま」って呼ばれても平気なんですよ。どうやら「おっちゃん」という呼称に反発してるらしいです。ジュリアス様の高貴さから、この下町風な呼称が嫌なのでしょうか。
これを見て、ゼフェル様風に「おっさん」と呼んだらどう反応するんだろうか、と想像を膨らませてしまいました。
バグだらけでも愛してる-アルナムの牙
PCエンジン版です。PS版もありますが、そっちは救いようがなくダメダメですのでお間違いなく。
実はPCエンジン版もバグだらけなのですが、それを補ってあまりあるくらい絵が綺麗でストーリーが練られています。
先にバグのことを書いておくと、会話シーンでキャラの絵が別人になってるとか、特定の状況で特定の術を使うとゲームがフリーズするとか、最終戦前に手に入れた強力そうな武具を誰も装備出来ないとか、鳴り物入りで入手した"アルナムの牙"は実際に使ってみるとなまくらだとか、まぁそんなトコでしょうかね(苦笑)
PS版とは違ってこちらはRPGです。
主役達が獣族という、普段は人間と同じ姿だけど実は獣に変化するという種族で、人間達の支配下にあります。人間の命令で集められ、旅に出て、様々なイベントに遭遇した挙げ句に、自分たちが何者なのかとか何故人間の支配下にあるのかとかの謎を解き明かしていくことになります。
ストーリーはかなりダークですが、よく練られています。
本筋がダークな一方でイベントは笑えるものが多いので、あまり暗くならずに進めることが出来ます。
何と言っても、絵が綺麗で声優陣が豪華!!
森川智之さん、冬馬由美さん、速水奨さん、松本保典さん、千葉繁さん、田中真弓さん、島本須美さん等々、ネオロマ声優さんや大物声優さんがたくさん出ています。
そんな豪華な声を伴って木村明広さんの絵が動き回るビジュアルシーンはビデオに録って何度でも楽しみたいものです。
実際にそうやって楽しんでますが、ちょっと絵が荒いだけのOVA並みの出来です。
隠れたトコまで遊び倒せ!-SFC版エメラルドドラゴン
さて、「これぞ最高傑作!!ーPCエンジン版エメラルドドラゴン」で少々語ってしまいましたがSFC版の評価はと言うとPCE版と比較すると落ちるものの、こっちも結構良いです。
ストーリー的には殆ど同じですが、PCE版にあったサブシナリオがなくなっていて、代わりにちょっとしたサブイベントがあります。PCE版のサブシナリオは本編と全く関係なかったのですが、こっちのサブイベントは関係あって、キャラに関係ある幽霊が関係キャラにアイテムをくれたりします。ちょっと感動的かも…。
それと、SFCなのに声が入ってるんですよ。基本的には戦闘中の掛け声なんですが、通常の「やぁっ!!」とか「うっ!!」とか魔法名を叫ぶものの他に「ドラゴンチェンジ!! …うっ。」とか「アトルシャンのバカ!!」とかオストラコン様笑いも入ってます。そして、気付かないままクリアしてしまいそうな声付き台詞があったりします。結構おいしい台詞なのに、普通にプレイしてたら迷いもなく次へ進んじゃうから気付かない人も多いのではないかしら。
エメドラを充分楽しみたかったらとにかくやたらと「相談」コマンドを実行するべし!!
ゲーム性は、ちょっと扱いにくいって感じですね。残りの行動ポイントが数字表示からバー表示に変わったのでわかりにくくなっています。それから、カジノで荒稼ぎ出来なくなったので最強装備を揃えるのが辛くなったりとか…。だって、掛け金はかかるけど勝って貰えるものはあまり役には立たないバニーグッズなんですもの。でも、勝たなきゃいけない理由があるんですよ。
キャラとしては、ファルナが別人のようです。ちょっとお堅い感じ。でも、宿屋でのミニドラマは結構楽しいですね。
SFC版で唯一「許せない」って思ってるのが、ヤマンとサオシュヤントの交代劇です。ヤマンのあの死に方は許せません。建物から出たところを弓の練習をしていた子供の放った流れ矢に当たって昇天とは…。敵の残党からアトルシャンを庇って身替わりになって射抜かれてしまったPCE版でも、「あの位置からアトルシャンの前へ回り込む余裕があったら、すかさず敵を倒すとかアトルシャンにタックルか足払いをかけるとかしろよ」と思わないではなかったものの、まぁ墓碑名(義勇の士)に恥じない死に方ではありました。しかし、SFC版は…。
まぁ、いろいろと不満の多いSFC版ではありますが、その全てを忘れさせてくれるのが『浜の屋ボケ店』の存在でしょう。
条件を満たした状態でゲームをクリアしてしばらく何の操作もせずに放っておくと、隠しイベントの『浜の屋ボケ店』に入れます。その条件とは「全てのバニーガールを倒すこと」!! 隠れバニーのブラックバニーお姉様がメチャクチャ手強かったです(-_-;)
でも、このおまけは楽しいですよ~。ちなみに、オストラコン様笑いはここでも声付きです。
これぞ最高傑作!!-PCエンジン版エメラルドドラゴン
ゲームではPC版、PCE版、SFC版があります。
評価としては、PC版はプレイしたこと無いからノーコメントで、イチオシはPCE版!! 私はこれをプレイする為だけにPCエンジンDUO-Rと天の声バンクとアーケードDUOカードを買いましたが、大正解だったと自負しています(^^)v
キャラ良し・キャスト良しで、ストーリーもなかなか、ゲーム性も悪くないです。詰めてプレイすると1週間弱で終わるので、ビッグタイトルのRPGに慣れてる人には物足りないかも知れないけど、テンポよく進むのでゲームの世界にグイグイ引き込まれます。
ビジュアルシーンが盛り沢山で絵が綺麗!!
最初にプレイしたPCE用ゲームがこれだった為に、後から買った別のゲームのビジュアルに不満たらたら。でも、本当はそっちが普通だったんだなと気付いたのは更にいろんなゲームに手を出してからのことでした。
また、声付き部分が贅沢に入っています。雑魚まで合わせて全部録画したら、シーン毎に入れた数秒の余白を含めて158分もありました。
しかも、普通は見ないようなケースに声付きの台詞が入っているんです。例えば、ホスロウさんに共同作戦を持ちかけられた時に断った場合とか、ワラムル大先生に薬草採取の誘いをかけられた時に断った場合とか…。素直な人は、最初の段階で「はい」って答えると思いますが、ここで断ると(1回目だけ)声付きで脅迫してもらえます。
声付きじゃないところでもいろいろ遊び心があって楽しいのが「相談」コマンドです。ちょっとでも環境が変わったら、とにかく「相談」を実行してみると面白い会話が見られたりします。
好きなキャラは複数いますが、イチオシはワラムル大先生♪
以下、アトルシャン・サオシュヤント・ヤマン・ファルナ・ハスラム・タムリンって続きます。
この辺のことはSFC版でも同じですが、全体的にPCE版のキャラの方が好みです。
例えばワラムル大先生の場合、SFC版になると戦闘中に「ワラムルのメス」で真面目に戦闘に参加してくれますが、私としては戦闘が始まるなり透明化して高みの見物を決め込み味方が状態異常になった時だけ嬉々として回復魔法を唱えるという行動の方が似合ってる気がします。
サオシュヤントも、ヤマンの墓のところでいきなりアトルシャン達の背後に現われて場をさらっていく方が良いなぁ。ただ、PCE版だと戦闘中は役立たずなんですが…。公式ガイドでは「弓の天才」とか書かれてますが、命中率悪過ぎですわ。逆に、「攻撃の役には立たない」と書かれているヤマンの方が頼りになります。
アトルシャンは、PCE版の方が大人っぽいかなぁ。SFC版をやって初めて気付く、角を折るのはやはり大変なことなのだな、と。PCE版のビジュアルシーンでは、苦しげにしながらも淡々と話していたから結構平気なのかと思っていたけど、SFC版では角を折った後の痛みに呻いてましたわ。実は凄く痛かったんだね、アトルシャン(-_-;)
注目すべきは最初のダンジョンです。
落とし穴イベントが起きて画面が地下牢に移ったところで、派手な音を立てて落ちて来るアトルシャン。あの音からしてかなりあちこちぶつけてます。挙げ句に穴から抜けたところでくるくると回転して顔面からドベシャッと着地。しかし、そこでビジュアルシーンに移ると、顔は無傷な上に押さえているのは後頭部。あんなに派手に顔面から落ちたのに、痛かったのはダクトの中でぶつけた後頭部だったようです(苦笑)
己の不運を呪うべきか、それとも…-アンジェリーク~天空の鎮魂歌~
この作品でアリオスに出会ってから、コーエーさんに貢ぐ日々が始まりました。
アリオスの為だけに買ったものが一体どれだけあることか…。その数も金額も計算したくはありません。知るのが怖いです。
アリオスは技を出す時に「己の不運を呪え」と言ってくれますが、彼との出会いも不運なのでしょうか?彼にさえ会わなければ、私の貯金はこんなに減りはしなかったことでしょう。勿論、イベントも行かないから、チケットの優先予約の為だけにコーエーカードを作ることもなかったと思います。
それでもこんなに好きになれるキャラがいる、そのキャラの使われた新しい商品が出るのは幸せなのかも知れません。
とにかく、守護聖・教官・協力者と個性的で魅力的なキャラが揃ってる中に後から加わったアリオスは、既出のキャラの美味しいところをつまみ食いしたようなオイシイ人でした。銀髪に緑瞳の美形と言うだけでもストライクゾーンなのに、強いし、頼りになるし、影あるし…。一方では大人げないし、なんだかんだ言って面倒見良いし、コレットちゃんのこと言えないくらい実はお人好しなんじゃないかと思うような可愛い性格をしていました。それに加えて成田剣さんが良い声使いまくってくれるので、もうハートは真中心を射抜かれまくりです。
ゲーム本筋の方はシリーズの中では異色のRPGです。しかし、本筋そっちのけで恋愛に燃えるのが本来の楽しみ方であろうと言う点では、他の作品と変わりません。試験の成績を伸ばすようにレベル上げに勤しみ、副産物として稼げるハートでおまじないやプレゼントをします。
時間切れエンディングがない分だけ、試験よりもじっくり時間を掛けて狙った相手をしっかりキープ出来ます。最終段階の告白タイミングは決まっていますので、意図的に狙った相手が来るようにしむけられるので、滝に御願いするより確実です。
声優ファン必見!-特務戦隊シャインズマン
- サラリーマンものと戦闘ものが一緒になった面白い組み合わせも然ることながら、その登場人物の名前がまた見ものです。
主役の名字が松本。このくらいではまだ普通。
ところが先輩や上司が速水、山寺、榊原と来て、得意先が関、佐々木。そう、みんな声優さんのお名前ですね。
他にも笠原、日高、置鮎、子安、緒方、緑川、小野、勝生、小杉などなど、続々と声優さんのお名前を持ったキャラ達が登場します。
読む時は、頭や心の中や耳の奥でその声に変換しながら読みましょう。
ストーリーも、戦闘ものとは言え、単純に敵と味方ではありません。
実態は、松本くんによる佐々木くん餌付け物語?
芋の煮っ転がしのおかげで命拾い、なんてエピソードもあります。
あの喋る車が帰って来る-ナイトライダー シーズン2 コンプリートDVD-BOX
スーパーハイテクカー「ナイト2000」がDVDになって帰ってきます。
しかも、日本語吹き替えとオリジナル音声のどちらも楽しめ、吹き替えはTV放映時と同じとのこと。野島昭生さんのKITTくんが繰り返し楽しめそうです。
ただし、日本で未放映だった回については英語音声しかないらしい…。しかも、TV放映した回でも放映時に吹き替えられていなかった部分には英語音声が出てしまうとのことで、ちょっと作りに問題がありそうで不安になります。その点は「ナイトライダー シーズン1 コンプリートDVD-BOX」も同じみたいですが、一緒に予約してしまいました。
作りに難のある分はAmazon.co.jpで予約するすると割引されることに救いを求めたいと思います。
それでも、シーズン2になるとKITTくんの装備も充実するし、ノリも良くなって来るので期待が高まります。
殺生丸様と永遠に一緒-犬夜叉 七の章 1
待ちに待ったDVDをやっと手に入れました。
「殺生丸さまと永遠に一緒」が収録されている巻です。
この回のヒロインはりん、ヒーローは殺生丸様♪
鬼に攫われたりんを取り戻す為に匂いを追いかけて来たら、りんは親切の押し売りをする僧につかまってもがいてました。
「人と妖怪のどちらと一緒にいるのがいいか考えろ」と言われてりんも殺生丸様も逡巡してましたが、これは聞き方が間違ってるでしょう。選択肢が"人"と"妖怪"では人寄りの選択をしますが、"人"と"殺生丸様"だったら、迷わず後者を選びます。りんも、"妖怪"ではなく"殺生丸様"を選びました。
ここで注目すべきは、りんに呼ばれて飛び出した殺生丸様。無礼な人間などハエ程度に思ってまっすぐにりんの元へと進んでいく彼は、こんな時でもマイペースでした。
しかし無礼な人間共は少々煩わしく、闘鬼神で一気に蹴散らそうかと思わなかった訳でもないようでした。ところが、正面に居た一番偉い僧の手にはりんが…。それを見て踏みとどまるなんて、りんは本当に可愛がられてますね。
勝負がついた後、殺生丸様に「好きにしろ」と言われて迷わず殺生丸様についていこうとするりんの晴れ晴れとした顔が良かったです。
自分が死んでも忘れないでいていて欲しいと願うりんに、殺生丸様が「バカなことを…」と応えるシーンは胸がキュンとなりました。
しかもこの回は絵がとっても美しくて、ラストシーンのイラストは絶品でした。
ここから始まる-若き竜王の伝説
好きな本と言うものは多かれ少なかれ影響を与えているとは思いますが、中でもこの本は私に多大な影響を与えてくれました。
中学時代に読んだこの本の影響で卒業論文のテーマが決まったと言っても過言ではありません。
ジャンルとしてはSFとかスペースオペラに分類されるもの思います。
狂気に囚われた王弟に王位を渡す訳には行かないと、忠臣に請われて妾腹の王子が冒険と成長と戦いの果てに王位に就くお話。単純化すると古典的なお話ですが、それ故に古来からの"お約束"のようなものが守られていて読みやすくなっています。舞台が宇宙だからSFやスペオペなんだけど、戦いは戦艦や戦闘機ではなく、神器を用いる霊力が鍵となってます。
その霊力を用いる際の描写や考え方が、私には大変しっくりと来るものでした。精神世界のイメージの仕方が私の感覚にマッチしていました。
作中で語られている象徴色彩論も、感性を刺激してくれました。
テンポよく進むストーリーに引き込まれ、ベースとなっている心理学に共感し、すっかりハマってしまいました。
読み返す度に、ローザの格好よさやヴェルくんの可愛さに胸をときめかせたり、彼らに励まされたりする魅惑の一冊です。