鋭い感受性を持った
女性神主 松井久子と申します。
突然ですが、
神事の後に行われる
直会（なおらい）の意味は
ご存知でしょうか。
直会とは、神さまに捧げた御神酒や
神饌をお下がりとして皆でいただく
ことをいいます。
御神酒や食事を楽しくいただく場なので、
懇親会のようにも見えますが、
直会の場は、ご靈威が込められている
神饌をいただくことで、
神さまとの結びつきを深める意味があります。
また、神直日神（おおなおびのかみ）
大直日神（おおなおびのかみ）
のご神徳によって禍を直してもらう
意味もあり、直会も神事あたります。
神さまと共に食事をするため、
神人共食（しんじんきょうしょく）
とも言われます。
神事を終え、
斎戒をとき、日常に戻るための
準備の時とも言えます。
直会も神事ですと言われてしまうと
堅苦しく思われる方もいらっしゃる
かもしれませんが、
実際には、御神酒にて献杯した後、
食事をしながら、
授かった恵みや近況を分かち合う、
とても楽しいひと時です。
（令和６年例祭の直会の様子）
中には、恵みを分かち合ううちに、
ありがたいと思う心が
溢れてきて、涙する方もいらっしゃいます。
普段、離れて暮らしていても、
同じ神さまのご加護のもとにある
一同が集うと、神事の場では緊張していても、
直会の席ではリラックスして、
仲の良い家族や親戚が集ったような雰囲気になります。
大人になればなるほど、
定期的に同じ面々で集うのは
難しくなるものですが、
神さまにこのような
機会を授けていただいていることで、
人生いろんなことがあっても、
また頑張ろう、と思い直すことができるのも、
本当にありがたいものです。
巫女体質の皆さんから、
「自分もお清めの講座を受けたり、
神事に参列してみたいけれど、
恐れ多いです」
「自分にはまだ参加の資格が
ないのかもしれない」
と言っていただくことがよくあります。
それはとても謙虚で美しいお心で、
そのようなお心を持つあなただからこそ、
いつか巫女神さまのご加護のもとに
靈的家族としてお迎えして、神事と
直会の場を共有したいと思っております。
巫女体質の人は、
大勢で集うことを苦手とする方が多いのですが、
神さまのご加護のもとでなら、
安心して過ごすことができるのを
ぜひ実体験していただきたいのです。
いつもお馴染みのお清め士の皆さんとの
再会はもちろん、
ブログをご覧のあなたのことも、
いつか同じようにお迎えできる日が来ることを
心待ちにしています。
ここまで、ご覧いただき、
ありがとうございます。
あなたの美しい感受性が守られ、
暮らしの中から、
ますます幸せが溢れ出しますように。
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