ようこそお参りくださいました。
鋭い感受性を持った
女性神職 松井久子と申します。
本当は教えたくない「お清め菓子」
先日の例祭で神前神楽舞を奉納した
兼島敦子さんは、
お清め士の認定を受けた後、
昨年4月に巫女教室に入門し、
一年という時間をかけて、
奉納に至りました。
家庭も仕事も両立しながらの
お稽古だったため、
焦らず、ゆっくりと
進めることを大切に歩んでもらいました。
このたび、
例祭という祝意に満ちた場で、
門弟にとって、はじめての奉納を
実現することができたのは、
巫女神さまの慈しみ深い
ご神慮によるものと、
ありがたい氣持ちでいっぱいです。
さて、実は彼女は今回、
神前に特別な思い入れのある奉納品を
捧げました。
それは、
松琴堂さんの『阿わ雪（あわゆき）』
という、何とも上品なお品です。
こちらは包みを開けた状態で撮影しましたが、
写真上部をご覧いただくと、
松が描かれたおめでたい掛け紙に、
水引きがかけられていたのが
お解りいただけると思います。
贈り主の真心を伝えるために、
日本の伝統的な作法に則って、
ここまでの心遣いをしてくださるお店は、
近年では中々、巡り合うことができません。
それだけでも、私たちにとって
かけがえのないご縁ですが、
当然のことながら、中身の
「阿わ雪」も、かけがえがない
素晴らしいお品です。
実は、このお菓子、
私どもは密かに
「お清め菓子」
と呼んでいます。
一口、口にすると、
ふわふわと口の中で
雪が解けていくかのよう。
いただくと、優しい感覚と共に、
不思議と、心と身体が静まり、
清められていくのです。
神事の後の直会のお席で、
お下がりとして分かち合うたびに、
心身を優しく清めていただいています。
これは、
本当はちょっと教えたくない・・
と思うぐらい、
お清め効果が高いお品なのです。
今回、彼女がなぜ、
このお品を奉納したかというと・・・
巫女教室の入門時に、
神前に奉納したものと
同じお品だから。
巫女神さまに、
“これから巫女教室門弟として
お世話になります”の
ご挨拶のお品と、
はじめての奉納の
ご挨拶のお品を重ねて、
真心を表す・・・。
いかにも、瓊奈川神社の
巫女さんらしい心遣いです。
このような美しい心遣いは、
教わってできるようになる
ものではありません。
日常生活の中で、
神さまご先祖さまへの感謝と敬意を
抱き続けるからこそ、
自然に感性が磨かれてくるのです。
最後になりましたが、
門弟の兼島さんが、
奉納を終えてのご挨拶を
ブログに投稿しました。
ご覧いただけたら幸いです。
↓
◆ 巫女教室門弟・お清め士 兼島敦子さんのブログ
いつもお運びいただき、
ありがとうございます。
あなたの美しい感受性が守られ、
暮らしの中からますます幸せが
溢れ出しますように。
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