不登校公立高校受験

この記事では、不登校状態にあるお子さんの「高校受験」についての情報をお伝えしています。

 

調査書(内申書)の点数を上げる方法、どんな高校を選べばいいか、高校進学後の不安解消のヒントについてお届けします。

 

この記事でわかること

▶︎内申点の考え方

▶︎高校選びのポイント

▶︎進学後に押さえておくこと

 

この記事を書いた人
▫️不登校・ひきこもり専門公認心理師なかがわひろか
▫️学校・PTA・自治体での不登校・ひきこもり講演多数
▫️12年に渡って数々のご家族をサポート
▫️不登校からの高校進学・難関大学進学をサポート

 

▶︎不登校だからと言って進学を諦めないでください!

 

不登校状態が長く続いているからと言って、高校に進学できないとは思わなくて大丈夫です。これまで私がお会いしてきた方も、中学時代一日も学校に行けなかった方であっても全日制の高校に進学されています(その後も卒業されています)。

 

中学校の出席日数が少ないことで、最初から諦めてしまうケースがありますが、出席日数だけに縛られないようにしましょう。不登校は個人によってその状態が異なります。この点を考慮しながら高校受験を考えていきましょう。

 

▶︎公立高校の受験:ポイントは調査書(内申書)

 

「調査書(内申書)」とはどのようなものかご存知でしょうか?これは「中学生生活の中での成績や、特別活動や部活の記録、出欠について記されたもの」のことです。内申書と言われることもあります。

 

公立の高校を受験する場合調査書と学力検査の割合が概ね少ないところで3:7、大きいところで5:5です。つまり高校入試の合否の30%〜50%は調査書で決まるということです。

 

受験というと試験会場に行き、試験を受けて合否が決まると考えがちです。大学受験は概ねその通りなのですが、公立高校の受験については調査書の役割は非常に大きなものになります。

 

 
調査書の考え方(例:兵庫県)

 

公立高校の場合「調査書」の中で「内申点」が重視されます。授業への出席や、テストの点数、課題の提出状況などを踏まえ、点数化されます。5科目だけでなく、実技系の4科目も重視されます。

 

例えば兵庫県の場合は以下のような計算となります。(兵庫の場合は調査書と学力検査の比率は5:5)

 

【国・数・英・理・社の5科目】

 

評定点(主に通知表の点数)✖️係点4✖️5科目=100点満点

 

例)オール3の場合

3×4×5=60点となります。

 

【実技系科目(4科目)】

評定点✖️係点7.5✖️4科目=150点満点

 

例)オール3の場合

3×7.5×4=90点となります。

 

兵庫県の場合、実技科目の方が係点が高くなります。この場合5科目と4科目の合計点数は150点(250点満点)となります。

 

これに本番の学力検査(例年3月に行われるいわゆる一般受験)を0.5掛した点数(合計250点満点)の合計(500点満点)で合否が決まります。

 

兵庫県の場合、第一希望の学校には加算点(20点〜30点)が上乗せになります。

 

 

シミュレーション

例えば志望している高校の合格ラインが500点満点中300点だったとします。内申点がオール3の場合は150点あることになります。第一志望で加算点が25点の場合、持ち点は175点となります。

 

本番の学力検査は合格ライン300点までの残りの125点を目指すことになります。この125点は0.5掛けされたものなので、実際は5科目でこの倍の250点を目指すことになります。

 

つまり一科目平均50点を取れば合格できるという計算になります。この場合、本番の学力検査で各科目平均50点を目指した勉強メニューを作ることになります。

 

あくまで経験値となりますが、学力検査の点数は普段の定期テストで取っている点数から-10点〜-20点くらいになると予想されます。

 

つまり普段70点を取っている人は50点〜60点になるだろうということになります。もちろん対策次第でこの点数は上げられますし、得意な科目で高得点を取り、苦手科目の不足分を補うという戦略も成り立ちます。

 

調査書の考え方は、各都道府県によって異なります。中学3年間の成績を平均する場合もあれば、中3の成績を大きく反映させる場合もあります。詳しくは各都道府県教育委員会のサイトからご確認ください。

 

▶︎公立高校入試を考えるポイント

 

不登校の場合、この調査書の点数が低くなることが考えられます。その理由は以下のとおりです。

 

▶︎授業の出席日数が少ない

▶︎定期テストを受けていない、もしくは受けていても点数が低い

▶︎提出課題が出せていない

 

これを見ると「うちの子は公立高校は無理だな……」と感じられた方もいらっしゃると思います。

 

しかし調査書の点数が低くなるポイントを裏返せば、点数をあげることは可能だということもわかります。

 

 
内申点をあげるポイントを押さえる

学校にまったく行けず定期テストを受けていない状態であれば、オール1がつく計算になります。内申点としては50点というところになります。

 

合格ラインが300点の高校であれば、加算点を考慮しても学力検査で460点以上(平均92点以上)を取る必要が出てくるので、現実的ではありません。

 

ただ、内申点をできるだけ稼ぐ方法はあります。(ここでは学校にはまったく行けない状態を想定します)。

 

【内申点をあげるポイント】

1. 定期テストを別室などで受ける

2. 提出課題を出すようにする

3. 適応教室や出席扱いになるフリースクールに通う

4. 別室や保健室登校、可能であれば教室へチャレンジする

 

1.  定期テストを別室などで受ける

内申点に最も大きく影響するのは定期テストです。定期テストを受けない場合は、見込み点がつけられますが、高得点は期待できません。

 

そのため、可能であればなのですが、定期テストはどのような形であれ受けるようにすることを考えてみましょう。

 

別室や保健室、場合によっては家庭で認められることがあります。ただし、他の生徒さんとは違う方法で受けるため7掛け(100点をとっても70点換算)などになる場合はあります。

 

学校によっても異なりますので、担任の先生に確認をし、できるだけ受けられる方向で考えてみましょう。

 

2. 提出課題を出すようにする

定期テストを受けるのが難しくとも、学校から提示される課題をやり提出することで点数が引き上げられます。

 

多くは問題集が宿題として出され、その課題の提出度合いによって点数化されます。実技系は課題提出が難しい科目が多いのですが、5科目の場合は可能です。さらに可能であれば自主勉強を出すのも効果的です。

 

 

3. 適応教室や出席扱いになるフリースクールに通う 

適応教室とは、お住まいの自治体の教育委員会が設置しているもので、学校とは別に学校に行きづらい子どもたちのために用意されているものです。

 

学校と家庭を繋ぐ間に存在するようなイメージの学校です。こちらに出席することで出席扱いになり出席日数を得ることが可能となります。

 

フリースクールの場合は適応されているところとそうでないところがあります。フリースクールに通うことで出席扱いされるケースもあります。

 

学校に行くのはしんどいけれど、それ以外の場所で、自分のペースで通える場合は一度検討してみましょう。

 

またオンラインで学校の授業に参加することで出席扱いになることもあります。どのような方法があるか学校とも話し合ってみましょう(参考:不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて

 

 

4. 別室や保健室登校、可能であれば教室へチャレンジする

最も効果が高い方法になります。毎日通うのは難しくとも、行けるときに1時間でも行き、そこで課題に取り組むなどの方法です。

 

そしてもしお子さんが可能であれば教室の授業にも参加するようにします。

 

一方で最もハードルが高いものになるのもまた事実です。学校に通えるのであればとっくに取り組んでいるわけです。できないからこそ悩んでいらっしゃいます。

 

ただ、これは私の経験値によるものですが、3年生になると受験への意識が向き、「ちょっとだけでも行ってみようかな」となるお子さんは多いです。

 

毎日は難しくとも週に2~3回のペースで通う方もいらっしゃいます。中には中3になった4月から皆勤賞になった方もいます。

 

もちろん中3で不登校になるケースもあります。ただこの場合は実は内申点はこれまでの点数が評価されるので、ある程度取れる可能性もあります。

 

「うちの子は絶対に学校は無理」と思われているご家庭も多いと思いますが、お子さんの気持ちに変化が現れやすくなるのも受験期です。一度お子さんと話し合ってみましょう。

 

▶︎審議の対象について

出席日数が少ない場合、「審議の対象」となることがあります。審議の対象なので、イコール不合格になるということではありません。

 

「特記事項」として中学の先生が「フォロー」をしてくれることもあります。調査書というと「悪いことを書かれる」と構えてしまう方もいるかもしれませんが、そうではありません。

 

学校の先生もできるだけ「受かってほしい」と思っています。悪いことを書かれるのではなく客観的な事実を書きつつ、「最大限フォローしてくれる」ということを知っておきましょう。

 

その上で審議の対象になる場合に、どのような方法でサポートを受けられるか先生とも話し合うようにしておきましょう。

 

▶︎調査書に縛られすぎない

公立高校受験の場合内申点は重要度が高いものですが、仮に調査書の点数が低くとも定員割れ(もしくは定員ピッタリ)の場合に合格できることもあります。

 

人気のある高校であれば早々に倍率が1を超えますが、地方の場合は、定員割れをする高校が多いのもまた事実です。

 

ある方は調査書の点数が60点ほどしかなかったですが(兵庫県の場合)、「定員割れする気がする」と強気で願書を出すと定員ピッタリで見事合格された方もいます。その後通い切り、大学に進学されました。

 

都市圏であっても定員割れしている高校は存在します。公立高校の受験者は試験の一週間ほど前まで変動します。

 

運の要素もあるにはあるのですが、可能性がまったく無いとも言い切れません。高校受験は、実はやってみないとわからないところも多いものです。

 

最初から諦めるという道を選ぶのはやめておきましょう。

▶︎定時制高校の場合

公立には全日制と定時制があります。定時制は概ね16時頃から21頃までが授業時間となります。

 

起立性調節障害があり朝起きるのが難しい方や働きながら高校に通いたい方などの場合定時制を選ぶケースもあります。全日制と同じく3年制が基本ではあるものの、4年制を選択することもできます。

 

倍率も割り込んでいるところも多いです。そのため調査書は必要ですが、全日制と比べて調査書の点数があまり影響しないメリットもあります。お子さんの体調などを鑑みた上で選択肢に入れてみましょう。

 

▶︎私立高校の場合

私立の高校の場合は、「オープン型入試」と言われる当日の学力検査のみの試験で合否を決める場合は、影響しません。

 

多くの高校では国語・数学・英語の3科目で受験がなされます。本番の学力検査一発で合否が決まるため、仮にまったく中学校に行けなかったとしても、合格ラインを超えれば合格することができます。

 

その意味では公立高校よりもハードルはかなり低くなります。また高校によっては不登校経験者を積極的に受け入れている高校もあります。

 

もちろん倍率の高い進学校などは難関になります。それでも試験で合格点を超えれば合格可能です。

 

私立の場合高校によって試験問題にも大きな違いがあります。志望する高校の過去問を取り寄せて、対策を行うようにしましょう。

 

▶︎通信制高校の場合

近年は中学卒業の第一選択で通信制を選ぶケースも増えています。通信制高校を第一希望にされる方も多いと思います。

 

通信制の場合、特に受験対策が必要なわけではありません。面接を受けることで合否が決まります。調査書も影響しません。

 

クラスメイトに馴染むのが苦手であったり、自分のペースで勉強したい方に取っては通信制は合っています。ただし、登校の回数が少ないため先生との関係性が薄くなることはあります。受験対策や、就職対策には弱い一面があることも理解しておきましょう。

 

どこの通信制でも決められた日数のスクーリングは受けなければなりません。年に数回スクーリングに行くところもあれば、合宿形式で行われることもあります。

 

各通信制によって、内容は異なりますので、説明会などを聞いた上で検討するようにしましょう。あまり遠方になるとスクーリングのたびにホテルを取らなければならないこともありますので、その辺りも考慮するようにします。

 

また通信制は、全日制(もしくは定時制)高校に行っていたけれど転校という形で選ばれるケースも多いです。

 

お子さんが全日制高校に通われたとしても、いざというときのために情報としては集めておいて良いものになります。

 

▶︎高卒認定試験

これは第一選択では考えることは少ないと思いますが、仮に選んだ高校に通えなくなる、もしくは単位が不足するという事態になったときを考えて、知っておくと良いものとしてお伝えします。

 

高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)は、8〜10科目ほどの教科の試験を受け、合格することで「高校卒業と同程度の学力がある」とみなされる試験のことです。

 

高校を中退された方や、中卒の方、またかなり年配の方も受けられます。合格ラインの目安は各科目40点ほどで、内容は高校1年生レベルのものです。年に2回試験があり、合格した科目は生涯持ち越すことができます。

 

そのため一度の試験で全科目合格を目指すのではなく、数科目ずつ受けて数年で合格するという方法を取ることもできます。

 

高卒認定試験の合格を持って大学や専門学校を受けることもできます。ただしあくまで高卒と「同程度」の学力があることを証明するものなので、学歴としては中卒扱いになります。

 

高卒認定試験の詳細については文部科学省のサイトをご覧ください。

 

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▶︎高校選びのポイント

中学校時代に不登校を経験しているお子さんは「高校ではやり直したい」という思いを強く持たれています。

 

その思いが強いからこそ、仮に通えなくなったときに「やっぱり自分はダメだ」と自己否定感を抱きやすくもなります。

 

大事な考え方は「通いやすいところ」です。自分に合っているからと言っても片道数時間かかるところに通うのはかなり厳しいものです。

 

また進学校の場合授業のペースが早く、一日休むと追いつくのが難しくなることも考えられます。

 

勉強も大切ですが、お子さんが高校生活を通して「自分もできる」と思える環境を選ぶことが一番大切なことであることを忘れないようにしましょう。

 

そして仮に通えなくなったとしても、通信制や高卒認定試験などの「他の方法がある」こともまずは親御さんから認識しておきましょう。「もう終わりだ」と思うのと「他にも方法がある」と思うのでは気持ちの持ちようが変わってきます。

 

通いやすいことを目標に、そのためにお子さんに合っている環境を選ぶようにしましょう。

 

▶︎高校進学後の考え方

中学時代に不登校を経験した方は、高校では休みたくない、同じことを繰り返したくないと思います。

 

けれど皆勤賞で通うのはなかなか大変なものです。気負いすぎることで途中で息切れもしやすくなります。

 

特にゴールデンウィーク明けに気持ちが沈み、そこから休みがちになることがあります。

 

高校では皆勤賞は目指さないこと、そして高校は「休んでも大丈夫」ということを知っておくことです。

 

多くの高校では各科目の1年間の出席日数のうち5分の1を休むと補習、3分の1以上休むと留年が決定します。

 

これは逆言えば週に1回くらいの休みであれば補習を受ければ進学ができるということです。週に1回だけの授業もあるので、同じ曜日ばかり休むと留年してしまいますが、曜日を振り分ければ出席日数を満たすことができます。

 

また比較的授業時間が短くなる7月、12月、そして受験などがある3月は休みも多いので、ここで日数を稼ぐと、時期によって週に2回休んでも問題なくなります。

 

3分の1までに抑えることを考えれば、もう少し休んでも出席日数はクリアすることができます。

 

高校はこのように休みながら通うことができるのです。このことを念頭に置き、毎日行かなくてもいいんだという気持ちを持つようにしておきましょう。

 

▶︎高校進学に不安がある方はご相談ください

不登校だからと行って内申点を始めから諦める必要はありませんし、いろんな選択肢を消す必要もありません。

 

大事なことは合格のための戦略を構築することになります。とはいえ受験戦略は学校の先生も教えてくれないことがあります。

 

もしどこにも相談できず不安を感じられる方は、無料相談をご利用いただけたら嬉しいです。きっと「なんとかできる方法がある」ことを実感いただけると思います。

 

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不登校だからと行って諦めることはありません。まず今日からすることは「諦めることをやめる」ことからです。

 

その上で情報を集め、具体的にどう取り組んでいけばいいかについて考えるようにしましょう。

 

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■略歴:
中学時代に不登校を経験。その後学校復帰。関西学院大学に合格する。大学卒業後、人材紹介会社にてマーケティング・人事を経験。

 

あるひきこもりの青年に出会ったことから、起業を決意し、専門的なカウンセリング・学習サポートを行うOFFICE NAKAGAWAを2011年2月に設立。公認心理師、産業カウンセラーの資格を有する。

 

ひきこもりや不登校、発達障がいのご当人、並びにご家族のカウンセリング、学習サポートを行う。PTA、学校関係、行政関係など講演も行う。

 

初めまして、不登校・ひきこもりカウンセラー(公認心理師)なかがわひろかです。

 

今このブログをお読みいただいている方は、お子さんの不登校のことで日々悩んでいらっしゃると思います。

 

私はあるひきこもりの青年と出会ったことをきっかけに「心の問題で悩む人たちの助けになりたい」と思い心理相談室OFFICE NAKAGAWAを2011年に立ち上げました。これまで12年以上にわたって親子のサポートや8050問題にも取り組んでいます。

 

学校に行けなくなったとき、お子さんも親御さんもどうしていいかわからなくなると思います。

 

私が得意としている分野は次の3つです。

1. 不登校やひきこもり、またそのご家族のケア

2. 心理療法を応用した学習サポート

3. 親子の関わり方

今が一番辛い時期だと思います。でもきっと脱け出すことができます。どうやったらいいのかという「具体的な方法」について一緒に考えていきましょう。

 

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できちゃう子不登校って何だろう?お子さんが学校に行きづらくなったとき、その理由を明らかにしたいと親御さんは思われます。しかしいくら考えてもその理由がよくわからないケースも存在します。もしかしたらお子さんは「できちゃう子不登校」かもしれません。

 

今日は「友達も多いし、勉強も平均以上にできる。部活動もできているし、何が理由なのかよくわからない」という不登校のお子さんのヒントをお届けします。

この記事でわかること

▶︎「できちゃう子不登校」とは何か?

▶︎その対応のヒント

▶︎学校との向き合い方

この記事を書いた人:なかがわひろか
▫️不登校・ひきこもり専門カウンセラー
▫️学校・PTA・自治体での不登校・ひきこもり講演多数
▫️自身も中学時代に不登校を経験

 

【家庭内でよくある不登校のあるあるについてはこちらをご覧ください】

 

▶︎できちゃう子不登校とは何か?

「できちゃう子不登校」とは聞きなれない言葉だと思います。これは近年私の元へのご相談の中である特徴を示す子どもたちについて私が名付けた言葉です。お子さんの様子を見ていて、こんなことを感じたことはないでしょうか?

 

▫️友達も多くて、休みの日などもよく遊びに行く

▫️勉強面はそれほど必死にやるわけではないけれど、平均点くらいは取る

▫️不登校中であっても大きく生活リズムが狂うわけではない

▫️学校に行けない間も趣味など自分の好きなことをやっている

 

お子さんが学校に行きづらくなると、親御さんもいろんなことを調べると思います。しかし上記に当てはまるお子さんの場合「うちの子はあまり当てはまらないものが多い」と感じ「どうして不登校になったのだろう?」と悩まれることもあると思います。

 

通常不登校とは、大きく以下の5つの側面の理由が複雑に絡み合いながら起こると考えられます。

 

不登校の理由

【不登校の要因】

1.    心理面:落ち込みや不安定

2. 身体面:起立性調節障害・過敏性腸症候群

3. 社会面:いじめ、先生との関係

4. 個人面:発達障がい・HSP

5. 家庭環境:親子関係・虐待・ヤングケアラー

【不登校の対応の基本についてはこちらの記事👇もご覧ください】

 

「できちゃう子不登校」もこれらの要因がないわけではないのですが、それぞれの要因が「弱い」タイプが多いと考えられます。

 

すごく落ち込んでいるわけでもなく、朝も起きることができ、いじめもなく、先生との関係性も悪くない状態で、発達障がいというわけでもなく、家庭環境も問題とは言えない状態です。勉強面も大きな問題があるとは言えません(むしろ成績は大して勉強していなくてもできます)。

つまり「できちゃう子不登校」とは、学校生活や人間関係や学力に問題がないにも関わらず学校に行きづらくなってしまう不登校のことを指します。

▶︎できちゃう子不登校あるある

これまでお会いしてきた中で「できちゃう子不登校の特徴」としては以下のことが挙げられます。

▫️勉強は頑張らなくても平均以上が「取れちゃう」

▫️授業を聞かなくても、勉強が「わかっちゃう」

▫️スポーツや部活動も「レギュラークラス」で「できちゃう」

▫️友達も多く、人気者で、みんなを盛り上げ、リーダーシップを「取れちゃう」

▫️先生からの受けも良く、人間関係をそつなく「こなせちゃう」

家庭の中でも、思春期特有の暴言や、乱暴な行動は見られることはありますが、特に何か問題があるわけではありません。幼い頃も育てにくい、ということもないことが多いです。

 

ギフテッドとは違う

ここまで読まれた方の中には「これってギフテッドではないの?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。

 

「ギフテッド」と呼ばれる子どもたちの定義は、IQ130以上(人口の2%ほど)と言われます。ただ「できちゃう子不登校」は、ギフテテッドのことは指しません。天才的に物事ができるわけではなく「平均よりちょっと上のレベル」が「それほど努力しなくても」できてしまう状態です。

 

定期テストで言えば5科目合計350点〜400点弱というあたりです。一位を取るほどではないけれど、5~10番目くらいには入れる、通知表は3~4でちょっと4が多いかな?たまに5があるかな?という状態です。

 

ギフテッドのお子さんの場合は、おそらく満点に近い高得点を取ることが多いでしょう。そこまでできるわけではない、という点がポイントになります。

 

特に困りごとがないからこそ理由がわからなくなる

お子さんが暗い顔つきで、落ち込んでいる状態があると、親御さんも「今この子はしんどい思いをしている」と感じられます。いじめがある場合も、お子さんの気力は減退するので、やがてわかることがあります。

 

ただできちゃう子不登校は、「問題がない」と思われている子に起こるため、周りは困惑します。「何が理由なんだろう」と親御さんも先生も迷われます。考えても思い当たることがない。それができちゃう子不登校の特徴でもあります。

▶︎できちゃう子不登校の心理

「どうしてこの子が不登校に!?」と思う子の中にできちゃう子不登校がいることが多いです。通常不登校を経験するお子さんの場合、集団生活に馴染めなかったり、学力の課題が合ったり、人に気を遣いすぎて疲れてしまうことが挙げられます。

 

できちゃう子不登校の場合もこれらのことが当てはまらないわけではないのですが、また少し種類の違う悩みを持っています。例えば以下のようなものです。

 

【できちゃう子不登校の受けるストレス】

▫️毎日決まった時間に学校に行かなければならないこと

▫️決められた時間の間授業を聞くこと

▫️皆と同じことをしないといけないこと

▫️自由度が低いことを強制されること

▫️理不尽なルールを押し付けられること

▫️大人の顔色を見て行動しないといけないこと

共通点は「自由度」です。できちゃう子不登校の場合、教科書を10分も読めば、勉強のことは理解できます。問題演習も数問解けばパターンがわかります。

 

そのため、50分じっと椅子に座って、授業を聞かなければならない授業を苦痛に感じることがあります。しかもそれが6時間あり、それが5日間(私立の場合は5日半)続くことになります。

 

自由度が低く、皆と同じことをしないといけないということについて「理不尽なルール」を押し付けられているように感じますし、受験生の場合内申点を気にすることも出てきます。大人(親や先生)の顔色を見て行動しないといけないことにも強いストレスを感じます。

 

発達障がいともまた違う

このようにお伝えすると「それは発達障がいがあるのではないか?」というご意見も出てくると思います。端的にいうと、発達障がいとはまた異なります。

 

発達障がい(特にASD)と異なるのは、友達関係です。発達障がいを抱えるお子さんの場合、人間関係にトラブルが起きることが多いです。

 

できちゃう子不登校の場合は、良好な関係性を築くことが多く(たまに学校に行くとクラスメイトに囲まれたりするほど人気があることもあります)、リーダーシップを発揮することもあります。物事をそつなくこなすことができるため、発達障がいとは言えないケースです。

 
できてしまうが故の苦悩がある

何をやらせても、平均以上にできてしまうからこそ、皆と同じにやらないといけない、足並みを合わせないといけないということにストレスを感じるようになります。

 

できちゃう子不登校にあるのは「学校を決して嫌っているわけではない」ということです。むしろ行けるときは全然行っても問題ない、と思っています。嫌っているわけではないけれど、毎日同じことを繰り返さないといけないことにつまらなさを感じてしまうと言った方がいいでしょう。

▶︎できちゃう子不登校の日々

できちゃう子不登校の場合、不登校中の生活においても、それほど大きな乱れがあるわけではありません。

 

一時的に夜遅く寝て、昼過ぎるまで寝ることは起こり得ますが、かなり早い段階で生活のメリハリをつけることが多いです。

 

一般的に不登校と昼夜逆転はセットになりやすいです。朝方に寝て、夕方頃に起きてくることもあれば、毎日就寝時間や起床時間がズレることもあります(今日は朝8時に起きたけれど、翌日は昼14時に起きる、など)。

 

ただできちゃう子不登校の場合、ここまで狂うことはあまりありません。あくまで一時的なもので、早い段階で規則正しい生活(9時〜10時頃には起きることが多い)を送ります。

 

起きているときは、好きなことに時間を費やします。趣味が多い方は、漫画や動画鑑賞、ゲーム、はたまた運動をしたり、楽器の練習を何時間もしたり、プログラミングに精を出すこともあります。

 

通常不登校は気力が減退することが多いのですが、ある程度休むことができたら、自分の好きなものに情熱を注ぎ、学校に行っていないけれど、忙しく日々を過ごすようになります。ある子にはこう言ったことがあります。「学校行ってる暇ないね?」。そのくらいやりたいことが多く、1日をフル活用するのが、特徴です。

 

自分の好きなことについては、周りが何も言わずとも情熱を持って熱心に取り組みます。ただやりたくないこと(その最たるものは勉強です)はなかなか手をつけようとしません。「やったらできる」こともわかっているので、コツコツと勉強することは苦手な方も多いです。

▶︎できちゃう子不登校にフリースクールや別室が合わないわけ

学校が合わないのであれば、フリースクールや、別室登校の方が合っているのではないか?と思われると思います。

 

確かに一時的には「こんな場所もあるんだ!」と喜んで行くこともあります。ただあくまで一時的にです。

 

フリースクールはその名の通り、自由度が高い学校ではあるものの、その分制約も少ないです。実はこれができちゃう子不登校にとっては、味気ないものになります。

 

初めは新鮮でいいのですが、慣れてくると「刺激がない」と感じるようになります。自由度が高いことは理想なのですが、かと言って自由過ぎるのも困るのです。ある程度適度な刺激がある環境の方が、合っていると言えます。

 

別室や保健室登校も、一時間くらいは行きますが、それ以上は「飽きて」しまいます。適応教室も同様です。ある程度の刺激がある中で、自分の裁量権もある環境が、適している状態となります。そのため、フリースクールや、別室、適応教室は、実は不向きになります。

 

▶︎できちゃう子不登校対応の3つのヒント

ここまで読まれて、「うちの子も当てはまる」と感じられた方はきっとこう思われているでしょう。「じゃあどうしたらいいんだ?」

 

学校のように決まりきったことをやるのも嫌、かといって制約がないフリースクールも嫌となれば、親御さんとしても困ってしまいます。

 

しかし大事なことは「できちゃう子不登校」が抱える特性をうまく活かしていくという発想です。

 

程よい刺激は必要なのです。なので学校に全く行かないというのもつまらないのです。ここからはどのような接し方が必要かについて考えていきましょう。

 

①本人の裁量を最大限尊重する

できちゃう子不登校は、周りからこうしろ、ああしろと言われることを嫌います。一方で、自分で何をすればいいかを考える力は強いです。そのため、本人の考えを尊重する姿勢が重要です。

 

「こんなことをやるより勉強してほしい」という思いも出てくるかと思いますが、まずはお子さんの思うようにやってもらうことを大前提とします。

 

そして提案するならば、「他の子がやっていないこと」を伝えるのもいい刺激になります。過去には小説やエッセイの賞に応募したり、学校では学ぶことのない音楽理論について熱心に取り組んだ方もいます。

 

絵が得意な方は、SNSに画像を掲載して、仕事の依頼を受けるようになった方もいます。ネット犯罪に巻き込まれないようにするのは大前提ですが、危険のない範囲で、オンラインも活用した展開は十分に可能です。

 

「学校に行っていないのに、こんなことをさせていいのだろうか」とつい親御さんとしては感じてしまうと思います。犯罪に触れないこと、本人に危険がないことを前提とできるならば、むしろやってみることをお勧めします。「人と違うことをやっている」ことがモチベーションにつながるからです。

 

②学校は「大学」のように考える

大学に行ったことのある方は、大学の持つ自由度をよくご存知だと思います。理系などはカリキュラムが厳しいので、余裕はあまりありませんが、文系の場合、本人の裁量権が非常に大きいです。

 

授業の取り方によっては、土日祝以外に、週に1日〜2日休みを作ることができます。例えば月水金は朝から最後まで授業をフルに入れて、火木はオフにする、ということもできます。午前中に授業を固めて、昼からはアルバイトや部活に精を出すこともできます。

 

学校は授業の時間割がきっちりと決められていますが、大学は自分で決めるところです。高校の場合は単位の問題があるので、自由度は低くなりますが、小学校や特に中学校においては「自分が好きな科目だけ行く」というような「大学方式」に発想を転換してみることもお勧めしています。

 

例えば数学は好きなので、数学の授業は出るけれど、国語はあまり好きじゃないので、その時間は別室や保健室で過ごしたり、早退したりするようなイメージです。

 

学校の先生とも話し合いながら、学校に行きづらい段階においては、このような方法で通うことを提案してみるのもいいです。「他の生徒に示しがつかない」と言われた場合は「学校に行きづらい状態を少しでも改善するための方法ということでご説明をお願いしたい」と伝えてみましょう。

 

できちゃう子不登校の場合、中学や高校はよく欠席をしていたけれど、大学の授業には真面目に取り組む方も実は多いです。真面目どころかGPA(大学の成績)においても、上位30%以内に入る方も少なくありません。その後倍率の高い専門職に就く方も多いのです。

 

自由裁量があることで生き生きとする傾向が高いのができちゃう子不登校の特徴でもあります。大学のシステムのように考えてみましょう。

 

③特別な課題を出してもらう

できちゃう子不登校の場合、学校程度の勉強だとそれほど努力せずとも平均点くらいを取ってしまいます。そのためあまり面白くありません。

 

例えば宿題の出し方においても、通常のものだけでなく「エッセイを書いてみよう」などを特別課題(自主勉強の形で構いません)として出すと嬉々として取り組むことがあります。

 

通常、学校は学期末のテストが終わった後であれば、授業も進まないこともあります。例えばその一時間の授業を企画してもらうのも喜んで取り組むことがあります。

 

「学校に来れていないから、あまり任せてはいけない」ではなく全く逆の発想で「むしろ任せてみる」ほうが生き生きと取り組むこともあるのです。

 

ある程度責任と裁量権を任されることが良い刺激になることがあります。この辺りも先生と話し合いながら、可能な限り対応していただくようにしましょう。

 

▶︎学校の捉え方を斬新な切口で考えるのがポイント

できちゃう子不登校の場合、学校という存在の捉え方を変えることがポイントになります。学校は我慢してみんなと同じことをしないといけない場所、ではなく、同級生が多くいる場所で、いろんな人と関われる場所、として捉えてみます。

 

家で一人でやりたいことをやるのも得意ですが、そればかりだと刺激がなくなります。人と会うことが大きな刺激となるので、たまにそれを味わいに行くというように捉えてみるのです。

 

「学校に行かないといけないものだ」と考える方が今も多いと思います。大人の方が発想を柔軟にする必要があります。「大学のように考えてみる」「友達に刺激を受けに行く場と考えてみる」というように学校の存在を多角的に捉えるようにしてみましょう。

▶︎お子さんに合った学校との付き合い方を考えてみる

できちゃう子不登校のお子さんは、学校を蔑ろにしているわけではありません。むしろ友達と過ごすことのできる場所は必要なものだと考えています。

 

けれど、毎日通うのはしんどく感じることがありますし、自由度が低い活動が続くのもつらくなります。

 

かといってずっと休むのも本意ではありません。毎日、毎時間の強制が苦しいので、たまに行ったりするのはむしろ望んでいることでもあります。

 

学校の捉え方を見直し、学校での役割も担いながら、お子さんのペースに合った形で学校に通う方法を考えてみましょう。

 

「でもこんなことを続けていると怠け癖がつくのではないか?」と思われると思います。そんなことはありません。むしろ「完璧にしないといけないのに、それができていない」ことにストレスを感じています。

 

怠けてはならない、ではなく「怠けるくらいがちょうどいい」のです。うまく力を発散し、「今日は行く日。今日は休む日。」と考えられるようになると学校への負担が減ります。負担が減ると、自然と学校に行く頻度が増えるようになります。

 

自発的に自分の行動を考える力を持っているので、お子さんにある程度の裁量権を持ってもらいながら、学校との付き合い方を考えてみましょう。

 

【怠けているように見えても実はそうではありません。その理由は👇からどうぞ】

 

▶︎できちゃう子不登校でお悩みの方はご連絡ください

できちゃう子不登校の場合、柔軟な発想力が必要とされます。従来の不登校対応では対応しきれない部分が出てきます。対応が難しいと感じる方は、一度ご連絡くださいね。

 

頭を柔らかくして、お子さんのこれからについて一緒に考えていきましょう。

 

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「誰かに相談したいけれど、なかなか言いにくい」という方もいらっしゃると思います。そのような思いを持たれている方は、一度当事業所にご相談ください。方向性を見出し、きっとご安心いただけると思います。

 

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■略歴:
中学時代に不登校を経験。その後学校復帰。関西学院大学に合格する。大学卒業後、人材紹介会社にてマーケティング・人事を経験。

 

あるひきこもりの青年に出会ったことから、起業を決意し、専門的なカウンセリング・学習サポートを行うOFFICE NAKAGAWAを2011年2月に設立。公認心理師、産業カウンセラーの資格を有する。

 

ひきこもりや不登校、発達障がいのご当人、並びにご家族のカウンセリング、学習サポートを行う。PTA、学校関係、行政関係など講演も行う。

 

初めまして、不登校・ひきこもりカウンセラー(公認心理師)なかがわひろかです。

 

今このブログをお読みいただいている方は、お子さんの不登校のことで日々悩んでいらっしゃると思います。

 

私はあるひきこもりの青年と出会ったことをきっかけに「心の問題で悩む人たちの助けになりたい」と思い心理相談室OFFICE NAKAGAWAを2011年に立ち上げました。これまで12年以上にわたって親子のサポートや8050問題にも取り組んでいます。

 

学校に行けなくなったとき、お子さんも親御さんもどうしていいかわからなくなると思います。

 

私が得意としている分野は次の3つです。

1. 不登校やひきこもり、またそのご家族のケア

2. 心理療法を応用した学習サポート

3. 親子の関わり方

今が一番辛い時期だと思います。でもきっと脱け出すことができます。どうやったらいいのかという「具体的な方法」について一緒に考えていきましょう。

 
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子どもたちの自己肯定感を高める方法

 

この記事では、不登校やひきこもりのお子さんに関わる親御さん向けに「自己肯定感」についてお伝えしています。

 

自己肯定感の重要性は、いたるところで取り上げられます。この記事では自己肯定感とは何か、そしてその必要性はどのようなものがあるか、また高める方法についてお届けします。

 

こんな方におすすめです!

・自己肯定感について知りたい

・自己肯定感が高いと何がいいんだろう?

・自己肯定感を高めるためにどうしたらいいだろう

 

お子さんが自分のことを受け入れることで、今の状態から一歩踏み出すことが行いやすくなります。そのために周りのサポートでできることは何かを一緒に考えていきましょう。

自己肯定感について知り、

お子さんへのサポートに活かしてもらえたら嬉しいです!

この記事を書いた人
▫️不登校・ひきこもり専門公認心理師なかがわひろか
▫️学校・PTA・自治体での不登校・ひきこもり講演多数
▫️児童期から青年期のカウンセリングを得意とする

 

【不登校の対応の基本についてはこちらの記事👇もご覧ください】

▶︎自己肯定感とはなんだろう?

自己肯定感とは「自分は自分でいいんだ」と受け入れる感覚のことを言います。他人と自分を比べて自分の立ち位置を見出すのではなく、ありのままの「自分」を大事にすることにつながります。

 

自己肯定感が高いことで、他者の目を意識しすぎない状態で、物事を進めることができます。いわゆる「自信がある」と言われる方は自己肯定感が高いと言えます。

 

自己肯定感が高い人の特徴

▫️自分は自分、他人は他人と思う力が強い

▫️自信を持って物事にチャレンジすることができる

▫️自分を主語に物事を進めることができる

▫️できないことよりも、できているところに目を向けられる

▫️いろんな立場に立って物事を考えることができる

▫️落ち込むことがあっても、時間と考え方に変化を与えることで乗り越える力がある

他者は他者、自分は自分と思うことができるため、あまり周りの意見に左右されず自分がやりたいと思ったことに果敢に取り組む姿勢が見られます。

 

うまくいかないことがあっても、「どうやれば乗り越えられるだろうか」と考えまたチャレンジすることができます。

 

一番の特徴は「他者の目を気にしすぎない」ことです。自分の思いを大事に物事を進めるため、達成感も得られやすく、活動的になります。

 

子どもたちの場合は自己肯定感が高いことで学力やスポーツの面で成果を出すことが多くなります。

 
自己肯定感が低い人の特徴

一方で自己肯定感が低い子どもたちの特徴は以下のものです。

▫️他者と自分を比較することで自分の立ち位置を見る

▫️主体的な行動を取ることが苦手

▫️行動できず後悔することが多い

▫️完璧主義、2分割思考(善か悪か)など極端な考え方に走りやすい

▫️チャレンジすることが苦手

特徴としては周りの目を気にしてしまい、一歩を踏み出すことに躊躇してしまう傾向があります。このことにより学力にも影響を及ぼします。「いい点数を取れないならテストは受けない」という極端な思考になることがあります。

 

▶︎実は低い日本の若者の自己肯定感

 

平成26年に文部科学省が発表した調査(「高校生の生活と意識に関する調査」における国際比較)によると、「私は、自分自身に満足している」の質問に対して「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた割合は、調査対象となった国の中でも最下位になっています。

 

日本の高校生は、他国と比較しても自己肯定感は大幅に低い状態です。つまり全体的にチャレンジすることが苦手で、周りの目を気にしてしまう傾向が強いことが示唆されます。

 

一般的に不登校やひきこもり状態にある子どもたちは自己肯定感が低くなりやすいです。皆が学校や就労してときに自分だけできていないことに自信を失う傾向があります。

 

一方で、自己肯定感が低いため、他者と自分を比較し劣等感を強く持ち、そのことが要因の一つとして不登校やひきこもりになる、ということも考えられます。

 

この調査が行われたのは今から10年近く前ですが、この10年の間に小中学生の不登校数が2倍以上に増えたことを考えると、「自己肯定感が低い」ことが不登校の要因の一つであることは高い確率で言えるでしょう。

 

▶︎子どもたちの自己肯定感を高めるために親にできること

では、低くなっている自己肯定感を高める方法としてはどのようなことが考えられるでしょうか。自己肯定感について考える際に気を付ける点は、自己肯定感は「自分だけで高めるのが難しい」という点です。

 

他者と比べないようにしよう、チャレンジしよう、と言われても、それがすぐにできるわけではありません。そもそもですが「自信を持とう」と言われて持てるのであれば誰も悩みません。

 

お子さんたちの自己肯定感を高めるためには、本人の気づきだけではなく、周りからの声掛けも大きなきっかけになります。自信は自分だけで得られるものではないのです。

 

そのため親御さんたちが行う最初の一歩は「お子さんをありのままに観ること」です。

 

まずは周りから比較をやめる

勉強ができていない、スポーツが苦手、ピアノの練習をしない、この評価の中には「他の同級生たちと比べてしまっている」ことが挙げられます。「他の子に比べて」が枕詞としてついているのです。

 

無意識のうちに言葉の端々に「比較」の言葉が表れています。まずご自身の言葉がけについて見直すことを考えてみましょう。

 

その上で、この子ができていることは何だろう、という視点でお子さんをもう一度観るようにしてみましょう。ただ「見る」のではなく観察するように「観る」のです。

 

「でもつい比較してしまう」と思う方は、「過去のお子さんと今のお子さんを比較」するようにしてみましょう。生まれた頃のお子さんは立つことも話すこともできませんでした。しかし今お子さんは走ることもできるし、親に言い返すこともできます。

 

これとて大きな成長です。他者との比較ではなく、過去のお子さんとの比較という視点を持つようにしてみましょう。

 

過去のお子さんと比べたとき、今のお子さんにはたくさんの違いがあるはずです。どんなお子さんも必ず成長しています。成長した部分に目を向けてみましょう。

 

言葉に出して伝えることを忘れない

評価というのは言葉にしないと相手に伝わることはありません。心の中で思っていてもそれが伝わることはないのです。大袈裟に褒める必要はありません。「褒めるのが苦手」とする方も多いですが、褒めるのが苦手な方は「感謝を伝える」ことを意識してみましょう。「助かったよありがとう」の一言だと言いやすいのではないでしょうか。

 

自己肯定感は一日で高まるものではありません。日々の言葉がけの連続の中で「自分も誰かの役に立っている」と感じられることが徐々に育んでいくのです。

 

【不登校でよくある「あるある家庭編」については👇をご覧ください】

 

▶︎お子さん自身ができること

 

 

お子さん自身ができることについてもお伝えします。自己肯定感が低いお子さんは「完璧主義」「思い込み」「深読み」「0か100思考」が強いことが挙げられます。

 

これらを「無くす」のではなく「緩める」発想を持ちます。例えば完璧主義であれば「全部を完璧にするのではなく、これだけはというものに力を注ぐ」というようにです。

 

思い込みが強い場合は「事実と主観は何か」と考えるようにします。紙に書き出して整理するといかに思い込みが強かったかということがわかるようになります。

 

自分の考え方の「くせ」を知ることによって、考え方の偏りに気づくことができます。物事の捉え方に変化を与えられるようになると「完璧じゃなくてもいいか」と思えるようになります。

 

このように考え方の幅が広がると、違う視点から自分のことを見つめ直すことができます。そうなったときに「自分も頑張ってきたことがある」と気づけるようになります。

 

▶︎本当の自己肯定感とは自己肯定感が低い自分も受け入れること

ここまで自己肯定感が低いお子さんの傾向や、親ができること、そしてお子さん本人ができることについて見てきました。

 

最後にあえてお伝えしたいのは、本当の自己肯定感とは「自己肯定感が低い自分のことも受け入れられること」です。

 

「自分は自己肯定感が低いところがあるな」と受け入れることが、実は本当に自己肯定感が高い状態になります。なぜなら「ありのままの自分を受け入れること」が自己肯定感がだからです。

 

この記事をお読みいただいている方やお子さんたちは、自分には自信がない、と思われている方多いと思います。

 

しかしそう思えている時点で、実は自分のことをよく観ているのです。ありのままの自分を観ることができているからこそ自信がないことに落ち込むことができます。

 

あとはその評価の視点を変えてみることです。本当に自分はできていないのか。お子さんには何の成長もないのか。視点を変えて比較対象をお子さん本人にすることで見え方が異なります。

 

自信がなくてもいいのです。それを逃げずに直面している時点で、もうチャレンジは始まろうとしています。あとはほんの少し、見方を変えてみましょう。きっと違う自分の側面にも気づけるようになります。


【不登校のお子さんとの向き合い方はこちらもご覧ください】

 

▶︎なかなか難しそうだな、と思った方へ

「でも子どもたちに伝えるのは難しいな」「うちの子にはなかなか思いが伝わらないな」と思われた方もいらっしゃると思います。

 

そんな方のために当事業所が存在します。お子さんに自信を持った生活を送ってほしい、お子さんのために親としてできることをしたい、そんな思いを持たれている方は、一度無料カウンセリングをご利用ください。お子さんとの向き合い方のヒントを掴んでいただけたら嬉しいです。

 

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今このブログをお読みいただいている方は、お子さんの不登校のことで日々悩んでいらっしゃると思います。

 

私はあるひきこもりの青年と出会ったことをきっかけに「心の問題で悩む人たちの助けになりたい」と思い心理相談室OFFICE NAKAGAWAを2011年に立ち上げました。これまで12年以上にわたって親子のサポートや8050問題にも取り組んでいます。

 

学校に行けなくなったとき、お子さんも親御さんもどうしていいかわからなくなると思います。

 

私が得意としている分野は次の3つです。

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2. 心理療法を応用した学習サポート

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不登校あるある「家庭編」5選子どもたちが学校に行きづらくなると、親御さんにはこれまで気にかけたこともなかったようなことが次々と起こります。

 

今回は「家庭でのあるある5選」を取り上げます。不登校の親御さんが直面する「あるある」についてお伝えし、それぞれの対応についても見ていきましょう。

 

この記事でわかること

▶︎不登校親が抱える家庭での「あるある」

▶︎困ったときの対処法

▶︎あるあると向き合うためにできること

 

この記事を書いた人:なかがわひろか
▫️不登校・ひきこもり専門カウンセラー
▫️学校・PTA・自治体での不登校・ひきこもり講演多数
▫️自身も中学時代に不登校を経験

 

▶︎不登校あるある「家庭編」5選

お子さんが学校に行きづらくなったとき、家庭で、学校で、親同士の関係性で思いもよらないことにぶつかります。今回は「家庭編」を見ていきましょう。

【不登校親あるある「家庭編」】

1.    前夜の「学校行く」当日朝の「やっぱり行かない」問題

2. 不登校の理由がわからない問題

3. 昼夜逆転問題

4. スマホ・ゲーム問題

5. 学校とのやりとり問題

【不登校の対応の基本についてはこちらの記事👇もご覧ください】

 

1. 前夜の「学校行く」当日朝の「やっぱり行かない」問題

不登校状態のお子さんがいらっしゃるご家庭で、特に初期段階で必ずといっていいほど起こるのがこの問題です。

 

学校に行けなかった日の夜には「明日は行くから、時間通りに起こしてね」とお子さんは言います。

 

翌朝言われた通りに起こそうとすると、お子さんはなかなか起きてきません。何度もやりとりを繰り返して、親御さんが仕事に出る直前に「やっぱり行かない」と言います。そしてその夜にはまた「明日は行くから」「月曜日になったら行くから」とお子さんは続けます。

 

これはもちろん親をからかっているわけではありません。お子さんとしては前夜の時点では「本当に」行こうと思っています。

 

しかし朝が来ると、なかなか起き上がることができません。学校のことを考えたら気持ちが沈みます。しかし「今日も休むから」とはっきり決断することもできません。お子さんもギリギリまで迷っています。

 

そして時間(親が仕事に行くなど)が来てやっと決断することができます。決断した後はしばらくは元気がないですが、だんだんと調子が出てきます。夕方頃になると元気になり、また夜になると「明日は行けそう」という気持ちになります。そして翌朝また同じことが繰り返されます。

 

本当に行こうと思っているのもまた事実なのです。親を安心させるため、というのもありますが、夜の時点では「本当に」行けそうな気持ちになります。サボろうと思っているわけでは決してないのです。

 

【怠けているように見えても実はそうではありません。その理由は👇からどうぞ】

 
対応:期間を決めて休んでみる

毎日のように「行く」「行かない」で親子でやりとりするのもお互いに疲れます。学校への連絡もありますし、ただでさえ親も朝は忙しいです。下にきょうだいがいる場合はさらに忙しさに拍車がかかります。

 

この状態が続くようであれば、「一週間ほど休んでみようか」と話し合ってみることをお勧めします。

 

期間を決めることがポイントです。1ヶ月だと長いですし、2~3日だとちょっと短いかもしれません。一週間ほどがちょうどいいのではないかと考えます。

 

提案することでお子さんも受け入れることもありますし、「いやそれでも行こうと思う」と言うかもしれません。前者の場合は、思い切って休んでみるようにします。後者の場合は、「わかった。じゃあもう一週間ほど様子を見てみよう。それでもしんどそうだったら、一度思い切って休んでみよう」と伝えるようにします。

 

学校へは毎日連絡するのではなく「一週間様子を見たいので、その間は行ける日があったら連絡します」というように伝えます。このタイミングで一度学校と親御さんで話をすることも検討しましょう(おそらく学校から提案もあると思います)。

 

お子さんも行きたい気持ちは持っています。しかし朝になるとそれが叶わない状態にお子さん自身も葛藤しています。「行かない」というよりは「行けない」方が強い思いです。この状態が続く場合は、期間を決めて休むことでリフレッシュできることもあります。

 

2. 不登校の理由がわからない問題

毎朝の「行く」「行かない」問題と同様に親御さんを悩ませるのが「理由がわからない問題」です。

 

どうして学校に行けないのかについてお子さんの尋ねても、はっきりとした理由は出てきません。ただお子さんも理由なく休むのは良くないと考えています。

 

そのため何かしらのことを伝えます。「友達に嫌なことを言われた」「先生が怒る声が怖い」「勉強が面白くない」「教室にいて授業を受けるのが苦痛」などです。

 

もちろんこれらも理由の一つのなのですが、これだけが理由ということはまずないと言っていいでしょう。お子さんにも気づいていないようなことが背景に隠れていることも十分に考えられます。

 

一般に不登校の理由としてあげられるのは、以下の5つが考えられます。

 

【不登校の主な要因】

1. 心理面

2.   身体面

3. 社会面

4. 個人面

5. 家庭環境

 

それぞれについては👇の記事で詳しくお伝えしています。

 

主なものを5つ挙げましたが、これとて本当の理由かどうかは簡単にはわかるものではありません。お子さんもわからないし、親御さんもわからない状態になります。

 

 

対応:犯人探しより「疲れを癒す」

理由を探すのは行き過ぎると「犯人探し」につながります。ときにご両親がお互いに責任を押し付けあってしまう場合もあります。

 

お子さんは「自分のせいで親が喧嘩している」と感じ、より「自分が悪いんだ」という思いを持つようになります。

 

不登校の理由は簡単にはわかりません。しかし確実に言えることは「お子さんは疲れている」ということです。

 

不登校は何かしらの理由で疲れ、学校に行く気力を持つことができなくなっている状態です。理由は後からだんだんと「これが理由だったかもしれない」ということが見えてくるものでもあります。

 

まずは疲れを癒すことです。しっかりと休息を取ります。心の中を整理するのは、しばらく休んでからでも遅くはありません。むしろそうしないと冷静に把握することが難しくなります。

 

明確ないじめがある場合は別ですが、そうではない場合は理由がはっきりすることの方が少ないです。まずしっかりと休む。心の整理はその後に行うことを心がけてみましょう。

 

【お子さんとの上手な対話法についてはこちらもご覧ください】

 

3. 昼夜逆転問題

不登校には必ずといっていいほど起こるのが「昼夜逆転」です。昼過ぎ〜夕方頃に起きて、夜中中ゲームやスマホで過ごし、朝方になってから寝るという生活です。

 

昼夜逆転が起こると、生活リズムが乱れ、情緒も不安定になりやすくなります。また家族とも接触する機会が減り、話をすることも難しくなることがあります。

 

静かに夜を過ごすこともあれば、大音量で音楽やテレビを流し、家族の睡眠が阻害されることもありますし、親は翌朝からも仕事があるのに、夜中中話に付き合わされることもあります。夜なので、テンションも高めになり、親を攻撃したり、誇大妄想的な発言も起こりやすくなります。

 

対応:昼夜逆転の背景を知る

ただ昼夜逆転にも理由があります。日中同級生が学校に行っている間に、一人家にいる時間は想像以上に苦痛です。自分だけが社会から疎外されたような気持ちになり、取り残されたような思いになります。

 

学校に行っていたら観ることのできないお昼の生番組を観ても、嬉しくありません。「どうして自分はこの番組が観れてしまっているのだろう」と考えることになります。

 

これは大人でも同じです。例えば鬱になり仕事を休職せざるを得なくなった方は、日中一人で家にいると言いようのない孤立感を抱えることがあります。「もう自分は社会に必要とされていない」と感じ、意欲も湧きにくくなります。

 

子供たちも同じです。そんな苦しい時間を過ごすくらいならば、寝て過ごすことで時間を「ワープ」させることができます。

 

夕方になると学校も終わる時間です。同級生も帰宅することになるので、自分だけが学校に行っていないということにはなりません。

 

また夜は家族も寝静まり、誰もうるさく言ってくることもなくなります。またオンラインゲームの世界には、自分と同じような境遇の人たちもたくさんいます。そういった方達と触れ合うのはお子さんにとっても癒しの時間になります。

 

昼夜逆転は頭ごなしに否定するのではなく、どうしてそうならざるを得ないかを考えることから対応が始まります。

 

お子さんが安心して日々を過ごせるようになると、日中に起きることもできるようになります。

 

無理に早起きを奨励しなくていい

また昼夜逆転をしている場合に、無理に早起きをするように伝える必要もありません。まずは必要な睡眠をとることから始め、それができたら、「午前中には起きるようにしよう」と幅を持たせた時間に起きることを伝えます。

 

午前中なので11:59までに起きれればいいのです。そこから11時までに、10時までにというように少し早めていきます。

 

9時くらいに起きられるようになると、朝早く起きる必要がある場合も対応できるようになります。朝早く(6時や7時)に起きても、やることがなければ早く起きる必要も感じられなくなります。

 

例えば朝に起きたら、散歩をしてみたり、軽く運動をしたり、家事を手伝ったりなど午前中にやることができると起きやすくなります。

 

昼夜逆転の改善は、早起きをさせすぎないことです。まずは午前中から始め、9時~10時くらいに起きられるようになったらそれでいいとし、午前中の予定を入れるようにしていきます。
 

社会的時差のずれを無くす

睡眠においては、「社会的時差」という考え方があります。これは就寝してから起床するまでの時間の「ちょうど半分の時間」というものです。

 

例えば、夜12時に寝て、朝8時に起きたとしたら、間の時間は4時になります。これが朝3時に寝て、昼12時に起きたとしたら、間の時間は7時半になり、3時間半ずれることになります。

 

この就寝から起床までのちょうど真ん中の時間(中央値)のずれが大きくなると生活リズムは乱れやすくなると言われます。

 

乱れの目安は2時間です。2時間以内であれば、リズムは大きく崩れることはなくなります。つまり12時に寝て8時に起きる人が、2時に寝て9時に起きても、中央値はそれぞれ4時、5時間半となるので、大きくずれることはなくなります。

 

睡眠リズムがうまく維持できないお子さんは、社会的時差がずれている共通点が挙げられます。試しに一週間ほどお子さんの様子をデータに取ってみましょう。2時間以内に収まっていたら、安定していると考えられます。ずれていたらまずそのずれを修正することから始めてみましょう。

 

【昼夜逆転のご相談はこちらからどうぞ】

なかがわひろか 不登校の相談

 

4. スマホ・ゲーム問題

昼夜逆転同様(もしくはセットで)に起こるのが「スマホ・ゲーム問題(戦争と言ってもいいでしょう」です。

 

中学生くらいになるとスマホを持ち始めます。SNSに没頭したり、友達とオンラインで繋がることで、就寝時間が遅くなることもあります。

 

1日に何時間もスマホやゲームに没頭することもあります。学校に行かないのはまだ許せるとしても、一日中ゲームばかりしている姿を見ていると、親御さんとしても腹が立ってきます。不登校に限らず、多くのご家庭でこのルール作りについては悩まれています。

 

かといって、ゲームを隠したり、Wi-Fiを使えないようにするという方法はまたやりすぎで、お子さんとの関係性が悪化する要因になります。

 

スマホ・ゲーム問題については、親子で話し合いながらルールを作る必要があります。

 

 

5つのコツを大事にルールを作ってみましょう

スマホやゲームのルール作りにはコツがあります。まず大前提として、没頭しなければならない背景を知ることです。多くの子どもたちは、「現実から逃避するため」に行うことが多いです。

 

学校に行けていないという現実を直視するのはとても辛いことです。そこから目を背けるためのやむを得ない手段の一つとして、没頭することがあります。この背景を理解した上で、次の5つに基づいてルールを作ってみましょう。

 

【スマホやゲームのルールづくり:5つのコツ】

1.  楽しんで取り組めているかの確認

2. お子さんの意見を聴く

3. 現実的な提案を行い、再度お子さんの意見を聴く

4. 1ヶ月ほどをかけながら修正しルールを固めていく

5. 決めたルールは守る

それぞれについて、👇の記事で詳しくお伝えしています。こちらもご参考ください。

 

 

5. 学校とのやりとり問題

毎日の連絡や、プリント類をどうするのか、先生の家庭訪問をどのように受け入れるのか、スクールカウンセラーとの連携をどうするのか、また外部機関との連携をどのようにするのかなど、学校とのやりとりで疲れてしまう場合もあります。

 

またPTAの役員などに当たってしまうケースもあり、この場合、お子さんが行事に参加していないのに、親だけが行かないといけない状態が生まれます。

 

さらに年度が変わると、担任の先生が変わったり、スクールカウンセラーが異動になることもあります。せっかくこれまで関係性を築いても、また一から信頼を築かないといけなくなります。

 

まとめるとこのようなことがよく起こる問題です。

 

【不登校親あるある「学校編」】

1.    毎日の欠席連絡

2. 担任の先生の「熱血」問題

3. プリント問題

4. PTAなどの役員問題

5. 担任やSCの変更問題

 

こちらについては、「不登校親あるある『学校編』」でも詳しくお伝えしています。ご覧いただけたら嬉しいです。

 

 

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多くの親御さんが同じような思いを持っている

ここに挙げた「あるある」はよくある5選になります。他にも友達との付き合いや、勉強面での問題も挙げられます。(勉強面については、それだけで記事を作ります)。

 

あるあるの対処法についても、皆さんでもやり方が異なることもあると思います。口に出さないだけで、多くの方が思っていることでもありますので、親の会などに参加したり、同じような子どもさんがいらっしゃる親御さんと話をしてみると共感できることもあります。

 

【不登校対応に疲れた親御さんへのメッセージはこちらです】

 

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私はあるひきこもりの青年と出会ったことをきっかけに「心の問題で悩む人たちの助けになりたい」と思い心理相談室OFFICE NAKAGAWAを2011年に立ち上げました。これまで12年以上にわたって親子のサポートや8050問題にも取り組んでいます。

 

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2. 心理療法を応用した学習サポート

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子どもたちが学校に行きづらくなると、親御さんにはこれまで気にかけたこともなかったようなことが次々と起こります。

 

今回は「学校との付き合いあるある5選」を取り上げます。不登校の親御さんが直面する「あるある」についてお伝えし、それぞれの対応についても見ていきましょう。

 

この記事でわかること

▶︎不登校親が抱える学校との「あるある」

▶︎困ったときの対処法

▶︎あるあると向き合うためにできること

 

この記事を書いた人:なかがわひろか
▫️不登校・ひきこもり専門カウンセラー
▫️学校・PTA・自治体での不登校・ひきこもり講演多数
▫️自身も中学時代に不登校を経験

 

【お子さんとの上手な対話法についてはこちらもご覧ください】

 

▶︎不登校あるある「学校編」5選

お子さんが学校に行きづらくなったとき、家庭で、学校で、親同士の関係性で思いもよらないことにぶつかります。まず「学校編」について見ていきましょう。

 

【不登校あるある「学校編」】

1.    毎日の欠席連絡

2. 担任の先生の「温度差」問題

3. プリント問題

4. PTAなどの役員問題

5. 担任やSCの変更問題

 

1. 毎日の欠席連絡

お子さんが学校に行きづらくなったとき、最初に親御さんが毎日行うことになるのがこの「欠席連絡」です。

 

熱が出た、風邪をひいた、インフルエンザになった、などわかりやすい症状が出ている場合は、すぐに連絡をすることが可能です。

 

しかし学校に行きづらいお子さんの場合、ギリギリまで行こうと頑張ります。制服を着て、玄関までは行くのですが、そこからなかなか一歩が進めません。

 

親御さんも仕事があるなどして、朝もバタバタしています。その状態で行くか行かないかを迷われるのはなかなか大変なことです。

 

それで行けるのであればまだ忍耐強く待つこともできるかもしれませんが、多くの場合「やっぱり今日も休む」とギリギリになって言うことが多いです。

 

そこから急いで学校に連絡して欠席を伝える、ということが毎日のように繰り返されます。この毎朝の学校への欠席連絡は、ボディブローのようにダメージを受けるものです。

 

多くの親御さんが最初に経験する、これまで体験してこなかった出来事の一つになります。

 

 
対応:連絡方法について話し合う

学校に行けないことを毎日学校に連絡するのは、精神的にもじわじわと苦しくなってきます。またお子さんにとっても、毎日行けるかどうかについて迷うことは辛いものです。

 

数日欠席連絡が続いたら、早い段階で「行けるときに連絡する」という方法に切り替えるよう担任の先生に伝えておきましょう。

 

基本的には欠席連絡はしない方向で話を進めておきます。その上で、「今日は行けるかもしれない」というときだけ、連絡するように決めておきます。

 

多くの学校はこのことを受け入れてくれますので、早い段階でお願いしておき、朝のしんどくなる行動を一つ減らすようにします。

 

学校側として、毎日の欠席連絡を受けなければならない、ということが万が一あったとしたら、例えばメールや、Googleフォームなどで欠席連絡をできるような仕組みを考えてもらうように提案することも考えてみましょう(すでに取り入れているところもあります)。

 

電話連絡するよりも、オンラインで対応できた方が、まだ気持ちの負担は少なくなります。

 

この辺りはスムーズに学校も対応してくれることが多いです。欠席が続く様子があるようであれば早めに対応しておきましょう。

 

2. 担任の先生の「温度差」問題

先生の中には、生徒さんへの思いが熱く、いわゆる「熱血」先生もいらっしゃいます。誤解の無いようにいただきたいのは、熱血がダメだということではありません。むしろそちらの方が生徒さんの受けはいいと思います。

 

ただ学校に行きづらいお子さんの場合は先生のテンションについて行くだけの元気がお子さんの中にないことがあります。

 

先生によっては、クラスメイトからの色紙を用意したり、家まで毎日のように迎えに来たり、必要以上にクラスメイトにお子さんのことをケアするように伝えたりとしてしまうこともあります。

 

生徒さんのことを思ってのことなのですが、熱くなればなるほど、その温度差にお子さんがやられてしまうこともあります。

 

また、特に不登校が始まった頃は、家まで迎えに来る、というのもなしの方向がいいと考えています。その理由はお子さんにとって家は、唯一自分の身を守ることのできる居場所だからです。そこに先生が「お客さん」として訪問するのはいいのですが、連れて行こうとされると居場所を侵食されたような気持ちになり、過去の例を見てもあまりいい結果に落ち着くこともないのです。

 

あくまで学校に行くのはお子さんの意志を尊重します。よほどお子さんから「先生が来てくれたら行く」と言わない限りは、先生は学校で待っておいてもらうのが良い対応です。

 

 

対応:やってほしいこととしてほしくないことをはっきり伝える

先生は嫌がらせをしようとしてやるのではなくあくまでお子さんのことを思って行動されます。そこは誤解のないようにしましょう。ただそれがお子さんにとって、またご家族にとって負担になることもあります。

 

やってほしいことと、やってほしくないことは「はっきり」と伝えるようにします。例えば毎朝家まで迎えに来ようとされる場合は「学校に行くかどうかは子どもの意志で決めさせたいと考えています。先生は学校で待っていてくれたら嬉しいです」というようにです。

 

熱血先生は、今の時代は死語かもしれませんが、悪い先生ではありません(というよりむしろ良い先生の方が多いです)。ただ不登校対応においては、特に初期の段階においては「熱さ」よりも「クールさ」の方が重要になります。

 

お子さんの安心できる場所を侵さないようにしつつ、学校での居場所を作れるようにとお願いするようにしていきましょう。

 

3. プリント問題

学校によっては、欠席した生徒さんのお家に、近所の子がプリント類を届ける制度があるところもあると思います。

 

プリントを届けるだけでなく、先生から「毎朝迎えに行ってくれないか?」と友達に頼むこともあると思います。

 

学校に行けないときに、友達にプリントを届けてもらったり、毎朝迎えに来てもらうのは、お子さんを苦しめる行為になります。自分が学校に行けないから迷惑をかけている、と感じるためです。

 

また中には「先生に言われたから来た」という子もいます。無理やり来させられたことを知るのもお子さんにとっては辛い気持ちになります。

 

 

対応:定期的に学校に取りに行くなどを考える

週に一度まとめて取りに行くか、先生の家庭訪問の際に持ってきてもらうようにお願いします。

 

取りに行くことで、先生の負担も減りますし、もしかしたら放課後だけならお子さんも学校に行けることもあるかもしれません。

 

事務的なやりとりについては、友達を介するはせず、学校と家庭でやりとりができるようにとお願いしておきましょう。

 

4. PTAなどの役員問題

学年をまたいで不登校状態が続くとき、問題になるのがこの「役員問題」です。PTAの役員は投票制であったり、くじ引きであったりと学校によって決め方が異なります。

 

年間行事で学校に行かざるを得ない日も出てきます。しかし自分のお子さんが学校に来れずいない状態で、役員をするのは本当に辛いことになります。

 

「不登校は関係ない。みんなが担うべきだ」という考え方のところもあります。できれば避けたいと思っている方が多いため、積極的に助けてくれる人も少ないことがあります。

 

対応:学校と事前に話し合っておく

必ずしもうまく行くとは限りませんが、まず学校側に事情を話し、配慮してもらうように話し合っておきます。

 

その際に「役員は引き受けられない」だけを伝えると、他の親御さんから反感を買うこともあります。

 

「役員は難しいけれど、裏方の仕事のサポートはできる」というような形でできることも伝えるようにしておきましょう。

 

私はPTAさんが主催の講演会に呼ばれることもありますが、お子さんが不登校状態だけれどPTAの役員を引き受けていらっしゃる方は想像以上に多いと感じています。

 

ただこれはやはり精神的に本当に辛い気持ちになります。他の子どもたちは元気に通っているのに、自分の子はいない環境はそれだけでも追い詰められたような気持ちになります。

 

親御さんも決して楽をしたいわけではないのです。不登校の親は、経験した人にしかわからない苦しさを毎日毎時間抱えていらっしゃいます。

 

お子さんが学校に行けるなら喜んで役員もされるでしょう。怠けたいわけではないということは学校側も、他の親御さんもご理解いただきたいところです。

 

ただ一方で、メリットがないわけではありません。親がPTAの役員をすることで、クラスで何かをする際にお子さんも参加しやすくなるということもあります。学校と話し合った上で、どうしても引き受けなければならない場合は、その立場を活用するようにも考えてみましょう。

 

5. 担任やSCの変更問題

一番悩ましい大きな問題と言っていいでしょう。SC(スクールカウンセラー)だけでなく、

SSW(スクールソーシャルワーカー)、養護の先生、そして担任の先生と、お子さんに関わりが深い先生が「異動」になることは十分に起こり得ます。

 

中学校であれば、学年団が持ち上がることが多いため、学校を変わるということは少ないでしょうが、小学校であれば、昨年まで担任だった先生が今年はいない、ということはざらに起こり得ます。

 

また異動にならなかったとしても、進級に伴い担任が変わることは日常茶飯事です。またSCに関しても、年度毎の採用となるため、来年も学校に来てくれる保証はありません。先生方の異動は、3月の下旬にならないとわからない(口外できない)と言われます。ギリギリまでどうなるか、先生たち本人にもわからない状態なのです。

 

しかし公立の場合は年度が変わるごとについてまわる問題になります。

 

担任が変わったとしても、引き継ぎがしっかりされていれば安心なのですが、例えば異動したばかりの先生が担任になった場合は、引き継ぎが十分でないことが多くなります。この場合の対応について考えてみましょう。

 

対応:引き継ぎをスムーズに行えるようにしておく

担任やSC、SSWなどお子さんに深く関わる先生が変わらない場合は特に問題はないのですが、変更になる場合引き継ぎが十分になされないことが予想されます。

 

そのときに備えて、親御さんで「これまでのお子さんの経緯」や「性格傾向」「お願いしたいこと」について用紙にまとめて、いつでも渡せるようにしておくことが重要です。

 

そして年度が変わったら、早めに担任になる先生を教えてもらい、面談をお願いし、直接先生にお子さんの様子について伝えるようにします。

 

ある程度の引き継ぎはあるでしょうが、実際に親御さんが面談を希望することで「深刻なケースなんだな」と受け止めてもらいやすくなります。

 

引き継ぎは「なされていない」と思って行動するくらいの気持ちが大事です。これは先生方の怠慢ではなく、先に述べたように急に異動が決まったりするので十分な時間を先生方も持つことができないことが背景にあります。

 

十分にできていないかもしれない、と想定し、わかりやすく内容をまとめたものを作成し、先生と新学期前に事前に面談するようにしておきましょう。先生の負担も減らしながら、お子さんの環境を整えていく発想は必要なことです。

 

あるあるは多くの親御さんが体験している

ここに挙げたことは、お子さんが不登校状態になったときに、学校との関わりの中で起こりやすい「あるある」です。

 

基本原則は「先生たちと話す時間を取ること」に尽きます。話すことで親御さんとしての思いを伝えることができます。

 

思いは黙っていても伝わることはないのです。そのためにきちんと言葉にして伝えることが必要になります。

 

「でもそんなことをしたらモンスターと思われないだろうか……」そんな心配も出てくるでしょう。

 

ポイントは「伝え方」です。「こうしないとあなたは教師の資格がない!」と人格否定するのはモンスターとなります。そうではなく「この点をお願いしたのですが、可能でしょうか?」というような伝え方であれば、決して無理難題を伝えることにはなりません。

 

伝え方さえ間違わなければ、モンスターを呼ばれることはありません。むしろどうしてほしいかはっきり伝えた方が先生たちも動きやすくなります。

 

先生方も「毎日家庭訪問した方がいいだろうか?」「家まで迎えに行った方がいいのだろうか?」「プリントはどうしたらいいだろう?」と悩んでいらっしゃいます。だからこそ「うちはこのようにしてほしい」とはっきり伝えた方が先生たちの負担も減ることになります。

 

【不登校の対応の基本についてはこちらの記事👇もご覧ください】

 

困ったことがあったら

学校との関わりに、迷われたときは、一度ご相談ください。OFFICE NAKAGAWAでは無料相談を行っています。

 

状況によっては、直接学校の先生方とお話しすることも可能です。お困りの際は一度ご利用ください。課題を整理し、より良い方法を考えていきましょう。

 

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■略歴:
中学時代に不登校を経験。その後学校復帰。関西学院大学に合格する。大学卒業後、人材紹介会社にてマーケティング・人事を経験。

 

あるひきこもりの青年に出会ったことから、起業を決意し、専門的なカウンセリング・学習サポートを行うOFFICE NAKAGAWAを2011年2月に設立。公認心理師、産業カウンセラーの資格を有する。

 

ひきこもりや不登校、発達障がいのご当人、並びにご家族のカウンセリング、学習サポートを行う。PTA、学校関係、行政関係など講演も行う。

 

初めまして、不登校・ひきこもりカウンセラー(公認心理師)なかがわひろかです。

 

今このブログをお読みいただいている方は、お子さんの不登校のことで日々悩んでいらっしゃると思います。

 

私はあるひきこもりの青年と出会ったことをきっかけに「心の問題で悩む人たちの助けになりたい」と思い心理相談室OFFICE NAKAGAWAを2011年に立ち上げました。これまで12年以上にわたって親子のサポートや8050問題にも取り組んでいます。

 

学校に行けなくなったとき、お子さんも親御さんもどうしていいかわからなくなると思います。

 

私が得意としている分野は次の3つです。

1. 不登校やひきこもり、またそのご家族のケア

2. 心理療法を応用した学習サポート

3. 親子の関わり方

今が一番辛い時期だと思います。でもきっと脱け出すことができます。どうやったらいいのかという「具体的な方法」について一緒に考えていきましょう。

 
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