東京九州フェリー
三浦半島は都心から距離がありますが、時に交通の便が良かったりします。昨年夏、横須賀と北九州を結ぶ東京九州フェリーが就航しました。北九州に実家のある私にとっては、まさに渡りに船...今年の夏はこれでクルマを持って帰ることにしました。ちょうど夏休みでも最も混む時期なので、乗船2ヶ月前の予約開始日に張り切ってネットで予約。定員4名(基本はツインルームですが)はわずか18室、乗用車も30台しか乗せられないのです。対してトラックは154台ですので、そちらがメインなのでしょう。さて、家族3名でおいくら万円?基本料金18,000円 x 2名 + ステートルームチャージ 38,400円 + 乗用車 (5m未満)48,000円(ドライバーの基本料金含む)= 122,400円うぐっ!これで片道です。まあハイシーズンだもの、仕方ないですね...お盆近辺の料金がいくらかはちゃんと調べませんでしたが、恐らくは飛行機+レンタカーの方が安いはず。それでも家から家にクルマで移動できる便利さは何にも変えられません。さていよいよ乗船の日がやってきました。葉山から横須賀なんて30分ですよ。すごい便利...出発は横須賀23:45。乗船後25時までお夜食頂けますフェリーながらパブリックスペースは割と豪華。吹き抜けですお風呂。露天風呂もあって、なかなかですステート。出典:東京九州フェリー (だって乗ったの夜中でいい画像がないんで)台風の接近がちょうど伝えられていた時期でした。出航後しばらくは穏やかでしたが、夜中にかなりの揺れがやってきました。隣のベッドで寝ていた妻が「おお〜」などと言ってます。どうやら妻は朝起きてから完全に船に負けたようで、朝食に誘いましたが、青白い顔でパスとのこと... そうなんです、船は逃げ場がありません。自信のない人は酔い止めを早め早めに飲んだ方がよさそうです。その後、波も収まりました。よかったよかった息子(受験生)は多少揺れても平気とのこと。頼もしい21時に新門司着。カーナビが寝ぼけてます。まだ横須賀にいるつもりらしい北九州には珍しく4泊しました。父亡きあと一人暮らしをしている母のタクシー代わりに色々と用事を済ませたり、多少は親孝行しましたよ。喧嘩もしたけど...ほんのちょっとだけ家族だけで息抜きに出かけたり、まあ何にせよ自分のクルマがあるのは便利です。考えたら実家にクルマを持ち帰ったのは学生時代以来。あの時は今もあるオーシャン東九フェリーだったけど、徳島に寄港するやつで32時間... 広間みたいなところで雑魚寝で、足も伸ばせず何かお客扱いされていなかったような。昭和の終わりでしたね。今回は家族で一部屋、船は新しくて綺麗、直行の高速船で21時間。満室だとは思うのですが、そもそもの乗客数も少ないので、風呂やレストランもそれほど混んでなくて、快適でした。帰りは穏やかな船旅でした。船首を臨むフォワードデッキ往路では出来なかった、姉妹船との行き合いもバッチリ確かに飛行機だと実質乗っている時間は1時間40分くらい。羽田にクルマで行って駐車場に入れるか、勿体無いから逗子葉山からエアポート急行で行くか。遅くとも2時間前には家を出ます(ちょっと余裕ないか)。で、北九州空港でレンタカー借りて、だけど深夜だったらピックアップ無理で。返す時にガソリン入れるのも面倒くさいし。荷物は都度都度運ぶ必要あるし、荷造りのプレッシャーあるし。お土産持たせられがちなので重いし。諸々考えると、フェリーは圧倒的に楽でした。素晴らしい。というか、この船がよかったんです。何でも11月以降は期間限定で、日本海航路のひと回り大きな船に入れ替えるそう。ずっと満室が続いているから?らしいのですが、いやいやそういうことは止めましょうよ。せっかく新造船を投入して、横須賀にちなんだ「はまゆう」、北九州にちなんだ「それいゆ」という名前までつけてるんだから。古い船に入れ替えたままなら乗りませんよ!