映画、言いたい放題!
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しばらく北野武監督作品を観ていなかったのですが、

これ、気になっていました。

 

天下統一を掲げる織田信長の家臣、荒木村重が反乱を起こし失踪する。

激怒した信長は村重の妻子を処刑し、羽柴秀吉、明智光秀らを集め、

今後の働き次第で自分の跡目をその者に与えると宣言する。

ところが、元忍びの芸人・曾呂利新左衛門を使って信長の密書を入手した秀吉は

「働き次第で家臣の誰かに跡目を譲る」というのは、

信長が部下をその気にさせる虚言に過ぎなかったということを知ってしまう。

 

物凄い豪華なキャストと残虐なシーンでびっくりしました。

残虐なシーン、苦手なのですよねf(^^;)

そういえば、アウトレイジシリーズは1本しか観ていなかった。
龍三と七人の子分たち」と「アキレスと亀」は面白かったのですが。

出演している俳優さんたちが、

楽しそうでした(^_^;

個人的には、中村獅童さんが良かった。

位の低い人に見えるんですよね。

ごちゃごちゃしてわかりにくかったけれど、

それを含めて、なんだか凄い映画でした。

 

 

ストーリー  ★★★
映像     ★★★
音楽       ★★★
総合評価   ★★★

 

 

 

 

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

ゲゲゲの鬼太郎には興味がないけれど、

この作品、結構評価が高かったので気になっていました。

しかも音楽は私の好きな川井憲次さん(*^^*)

 

昭和31年、政財界を牛耳っていた、龍賀時貞が死去する。

東京で帝国血液銀行に勤める水木は

龍賀一族の経営する製薬会社「龍賀製薬」の担当者であり、

次期当主と目される龍賀克典にアピールし出世の足掛かりとすべく、

一族が暮らす哭倉村へと向かう。
邸宅で発表された時貞の遺言は、

引きこもりだった時貞の長男・時麿を当主に指名する内容であり、その場は混乱する。
その翌朝、時麿が何者かに惨殺される。

村長の長田幻治が犯人候補として捕らえたのは、

行方不明の妻を探すため村に訪れたという謎の男だった。

男は、村人たちに殺されそうになるが、

水木の説得により阻止され、龍賀家の指示により水木の監視下に置かれる。

男は水木に名を問われても名乗らず、水木は仕方なくゲゲ郎というあだ名をつける。

その後、龍賀一族の人間が次々と不審な死をとげる。

 

初代・鬼太郎の声をやっていた野沢雅子さんが

目玉のおやじの声をやっていて、

ちょっと笑った。

ゲゲゲの謎、というタイトルでしたが、

特に知りたい謎の解明ではなかった(爆)

それでも見ごたえありました。

雰囲気は横溝正史シリーズ(^_^;

内容もそんな感じなのだけれど、

こちらは妖怪がからむから、

横溝正史シリーズの方が怖いね(^^;)

 

 

ストーリー  ★★★
映像     ★★★
音楽       ★★★
総合評価   ★★★

 

 

関心領域 The Zone of Interest

アカデミー賞、国際長編映画賞受賞作品。

アウシュビッツ強制収容所の塀を隔てて、

隣に住む家族の話、というテーマが面白いと思って、

ずっと気になっていました。

 

ナチスドイツ占領下にあった1945年のポーランド。

アウシュビッツ強制収容所で所長を務めるルドルフ・ヘスは、

妻のヘドウィグと5人の子供たちと、

収容所と壁を隔てたすぐ隣の家で暮らしていた。

戦時下とはいえ、花壇や温室やプールがある庭を備え、

時にはピクニックや川へ釣りに行ったり、

平和に暮らしていた。

ある日、ヘドウィグの母親が訪ねてきて、

その豊かさに驚くのだった。

一方、ルドルフはベルリンから届いた人事異動の知らせに頭を悩ませていた。

 

他人の不幸には無関心の人々の話、

と聞いていたのだけれど、

それはちょっと違うと思いました。

確かに、彼らの裕福な生活は、

隣の収容所で数えきれないほど殺されたユダヤ人の持ち物だったりするのだけれど、

戦争です、あなたの住む家はここです、となった時に、

人間の心のバランスをとるために人はどうなるか、という話だと思う。

あの手入れの行き届いた庭は、

はじめは野原だったものを、数年かかってヘドウィグが作り上げたものだ。

外からのぞき込んでいる観客からすれば、

歯を集める少年、

夜、徘徊する少女、

豪華だけれど、殺されたユダヤ人の毛皮を、

そして口紅をつけてみる行為、とか、

異様でしかない。

しかし、あの状況におかれたら、

人間て、ああなるのか、なるのだろうな、、、

と感じた。

人を殺すことに関しての会話が日常会話なのも

恐ろしいけれど、

彼らが特別で、悪いわけではないと思う。

それは、関心とか無関心とかの話ではないと思う。

改めて、本当に恐ろしいことが

現実にあったということを感じた。

 

途中の白黒反転させた映像とか、

後半の現在の収容所の映像とか、

いらない気がしましたが、

どれくらいの人が殺されたか、

どういう殺されたかをしたか、

ということを知らない人もいると思うので、

やはり必要なのでしょうか。

 

『夜と霧』という本があるので、

写真も沢山載っているし、

事前に読んでおくと良いと思いました。

 

 

ストーリー  ★★★
映像     ★★★
音楽       ★★★
総合評価   ★★★☆

 

 

 

ケイコ 目を澄ませて

この映画、

話題になったし、

日本アカデミー賞の主演女優賞だけ取ったので

気になっていました。

 

生まれつきの障害で

耳が聞こえないケイコは

再開発が進む下町にある小さなボクシングジムで

プロボクサーとしてリングに立ち続けていた。
だがそのジムが、練習生が減っていることもあり、

閉鎖されるという噂が流れている。

ケイコは最近少し練習に身が入らなくなっていた。

 

聴覚障害と向き合いながら、

実際にプロボクサーとしてリングに立った

小笠原恵子さんがモデルだそうだ。

とても良かったです。

というか、他の作品でもそうだけれど、

例えば、ボクサー役をやるとなったら、

それが自然に見えるまでの準備が必要なわけで、

単純に凄いと思います。

俳優の皆さん、素晴らしかったけれど、

会長の奥様役の仙道敦子さんが

出番自体はそれほど多くはないのだけれど、

ケイコの日記を読む声が聞きやすくて

良かったです。

 

ケイコが聞こえない音とか声とかに

聞きたくないだろう音も表現されていて、

発見がありました。

あれって字幕になってるのかな。

聴覚障がいの方にも伝わりますように。

 

 

ストーリー  ★★★
映像       ★★★
音楽       ★★★
総合評価   ★★★

 

 

 

 

 

バービー

オッペンハイマー」と抱き合わせに宣伝され、

“バーベンハイマー(Barbenheimer)”という造語まで出来、

炎上した映画ということで、話題になりました。

オッペンハイマー」がかなり良かったので、

観てみようと思いました。

 

バービーランドは、

女性はみんなバービーという名前で、

医師も社長も大統領もバービーたちが務める、

女性が力を存分に発揮できる国で、

皆、ハッピーに暮らしていた。

ところがある日、定形的バービーに異変が起きる。

完璧なはずのボディにセルライトができ、

突然、死について考えるようになったのだ。
現実世界にいる彼女の持ち主の抱えている問題を解決すれば、

元通りになるとの助言を受け、

ボーイフレンドのケンと一緒に現実世界に赴くのだが。。。

 

何の前情報もなく、観る前は、

ほんと、お人形遊びの子供向け映画なのではないかと思っていたのです。

とんでもない!

とっても面白かったです。

実在(?)したバービーの紹介で

社会の背景がわかるし、

現実社会がいかに男性優越社会かがわかる。

バービーランドだって、作られた世界だ。

そんなことを皮肉っている大人の作品でした。

とはいえ、女性が現実社会を生きていくためには

結構参考になるかも。

ちょっとグッときたところもあります。

2時間だけど、歌ありダンスありで

長く感じなかったです。

マーゴット・ロビーがとにかくキュート。

 

 

ストーリー  ★★★☆
映像     ★★★☆
音楽       ★★★☆
総合評価   ★★★☆

 

 

 

Winny

この事件も映画も話題になったので

気になっていました。

 

2002年、開発者・金子勇は、

簡単にファイルを共有できる革新的なソフト「Winny」を開発、公開をする。

当人同士が直接データのやりとりができるシステムは、

瞬く間にシェアを伸ばしていくが、

大量の映画やゲーム、音楽などが違法アップロードされ、

社会問題へ発展していく。
開発者の金子勇は著作権法違反幇助の容疑で逮捕され、

弁護を引き受た、サイバー犯罪に詳しい弁護士・壇俊光は、弁護団を結成し、

警察の逮捕の不当性を主張するのだが…。

 

面白かったし、わかりやすかったです。

あの事件が起きた当時、

このソフトが原因の情報漏洩があまりにも多く取り上げられてたので、

そりゃ、開発者は有罪だよね、って

思ってしまっていたのだが、

この映画を観て、よくよく考えたら、

ナイフを使った犯罪が、ナイフを作った人のせいになるのはおかしな話で、

じゃあ、ノーベル賞の存在はどうなのよ、

ともなる。

確かに開発者が有罪なのはおかしいですよね。

あの事件も、

どうなったか忘れてしまっていて、

まして、金子氏がまさか亡くなっていたなんて知らなかったです。

観て良かった。

東出昌大さんは、

熱演は伝わるのですが、

裁判中などの、恐らく本人を意識した

大きなリアクションとかは

「やってます!」感に見えて、逆に不自然に見えました。

同じことを「聖の青春」の羽生名人役の時も思ったんですよね。

体重もかなり落とされたようですが、

最後の本人映像を観たら、減量しない方が

本人に近かったのでは、と思いました。

 

ご本人にこの映画を観て欲しかったですね。

愛媛県警裏金事件をからめたのは

面白かったし、こちらも知らなかったので

本当に観て良かったです。

 

 

ストーリー   ★★★
映像      ★★★
音楽        ★★★
総合評価    ★★★

 

 

ヤクザと家族 The Family

ある社会学者兼映画評論家の人が紹介していたので、

観てみることにしました。

 

1999年、父親を覚せい剤で亡くした山本賢治は、

柴咲組組長の危機を救ったことで父子の契りを交わす。 

2005年、山本は、組長や兄貴分に信頼され、

弟分には慕われていた。

そんな中、ホステスをしている工藤由香と出会う。

しかし山本は、激化する抗争の中である決断をする。

2019年、14年間の服役を終えて出所した山本が目にしたのは、

暴力団対策法の影響で変わり果てた柴咲組の姿だった。

 

何の前知識もなく観たのですが、

面白かったです。

とても丁寧に作られている印象なのは、

単にヤクザを描いているだけではなく、

社会的背景や人間描写が丁寧なのだと思いました。

尾野真千子さんは、

最初、何歳の設定なのかわからなかったf(^^;)

でもお綺麗ですよね(*^^*)

後で知ったのですが、

綾野剛さんと同い年。

綾野剛さんも若く見えますよね。

男の人って、ヤクザやると生き生きやりますよね(^_^;

あとゲイとか。

舘ひろしさんの存在感が凄かった。

若い人も芝居が丁寧で良かったです(^ ^)

 

 

ストーリー  ★★★
映像     ★★★
音楽       ★★★
総合評価   ★★★

 

 

ステップフォード・ワイフ(2004年公開版)

何も考えないで楽しめる映画が

時々観たくなるのです。

そういえば、これ、見てなかったけど

どうでしょう。

 

ジョアンナはニューヨークでテレビの敏腕プロデューサーとして働いていたが、

過激な番組が元で辞任させられてしまう。

すっかり意気消沈した彼女を気遣う夫のウォルターは、

コネティカット州のステップフォードに移り住むことを提案。

ステップフォードは美しい町で

ジョアンナはクレアがまとめる婦人たちの集会に参加するのだが。。。

 

コメディタッチなのですけれど、

結構シニカルなないようでしたね。

物語の途中までは、

世の男性が望む世界なのか、、、という感じなのですが、

そうそう、男に仕えるのが好きな女って、

存在するのよね、女の敵は女、というのを

思い出しました。

 

いろいろな意味で、グレン・クローズが完璧。

セットと衣装が素敵で、

クリストファー・ウォーケンも良かったです。

この頃、ベッドミドラーが

歌手ってイメージが強かったのに、

良い映画に沢山出ていましたね。

ヒット曲も沢山あります、懐かしい。

そして、この頃は、

ニコール・キッドマンは

ただ綺麗なヒロイン役、が多かったイメージですが、

とんでもなく凄い人でした。

それを知って観るとまた違うイメージですね。

 

 

ストーリー   ★★★
映像      ★★★
音楽        ★★★
総合評価    ★★★
 

 

 

 

オッペンハイマー

GWは既に公開されている、

この映画を観に行くことにしました。

アカデミー賞、

作品、監督、主演男優、助演男優賞等を取った作品です。

しかし、3時間の映画、

疲れも溜まっている今日この頃、

寝ないで観ることができるのか、私f(^^;)

 

第二次世界大戦下のアメリカ、

極秘プロジェクト「マンハッタン計画」に

 J・ロバート・オッペンハイマーは優秀な科学者たちを率い、

世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。
しかし、原爆が実戦で投下され、その惨状を知り、

彼は深く苦悩する。

 

いやー、一睡もしなかったし、

かなり面白かったです。

オッペンハイマーのことを

原爆の父、アインシュタインと理論が対立、

くらいしか知らない私ですが、

楽しめました。

ともかく物凄い情報量なので、

物理の知識がほぼない私は、

字幕を追うので精一杯。

ここは吹き替えで観て

俳優さんたちの表情とかをもっと観たかった。

知識がなくても、歴史をゆるがしたエピソードが多いので

楽しめると思います。

『オッペンハイマー 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』という、

伝記を元に作られているので、

実際のエピソード(セリフ)も入っていると思うのですが、

どれも印象的です。

兵器を作るのは罪ではなく、

使ってしまうのが、

人間の罪、

そんなことを思いました。

また、

俳優さんたちが年をとっていてびっくり(+o+)

マット・デイモンは、おっさんだし、

ロバート・ダウニー・Jr.はおじいちゃん、

ゲイリー・オールドマンは、

化けすぎていて、わからなかった(爆)

ラミ・マレックはフレディ?(^_^;

登場は小さい役っぽいのだけれど、

そんなはずはないだろ、と思ったら

最後に、重要な役で、

やっぱり。。。(-_-)

実在する人物だから、ネタばれってほどでもないけど、

こういうキャスティングはどうなの、、、って思ってしまう。

まー、それでも、

あまり期待してなかったので

大満足な映画でした(^ ^)V

 

終映後、

高校生くらいの3人の男の子が話すのが聞こえたんだけど、

人物が多すぎて、誰が裏切ったのかわかりづらかったと言っていた。

あと、金髪の男の子が、

オッペンハイマーがどういう人物か全く知らずに見た、

「俺が、オッペンハイマーがどういう人か知ってるように見える?(^_^;」

とお仲間に言っていて、微笑ましかった、

というか、私と同じレベル(爆)(爆)

でも楽しんだような印象でした。

 

 

ストーリー  ★★★
映像     ★★★
音楽       ★★★
総合評価   ★★★☆

 

 

 

新幹線大爆破(1975年公開版)

リブート制作されると話題になり、

それで知った作品です。

高倉健さんが犯人役。

どんな感じなのでしょう。

 

新幹線の乗客を人質にとった爆弾脅迫事件が発生する。

爆弾は走行中の東京発博多行きの「ひかり109号」に仕掛けられており、

列車の速度が時速80キロ以下になると爆発するという。

この爆破計画は、工場の元経営者・沖田哲男と工員の大城浩、

そして元過激派の古賀勝の手によるものだった。

運転指令長の倉持は運転士の青木に事件発生を知らせるとともに、

警察庁の須永刑事部長、公安本部長の宮下を招集し、緊急対策本部を設置する。

沖田と捜査当局との虚々実々の駆け引きが展開されるのだが。。。

 

もう、「ザ・昭和の映画」と言う感じで

突っ込みどころ満載、ゲラゲラ笑ってしまうところは

沢山ありました。

強盗犯を追っかけている警察が、

出くわしたジョギング中の体格の良い柔道部員たちに

「その犯人を捕まえてくれ!」なんて、

今の世にはありえないですよね(^_^;

それでも見ごたえあり、面白かったです。

犯人が高倉健さんだと悪者に見えない、

というか、犯人たちのバックボーンが丁寧に描かれていて、

社会派映画になっています。

国鉄の職員さんたちの台詞も社会批判的なものがあって、

単なるパニック映画になっていないのが良いです。

それにしても豪華キャスト!

観ていて楽しめました。

令和のリメイクが気になりますね。

 

 

ストーリー ★★★
映像    ★★★
音楽      ★★★
総合評価  ★★★☆

 

 

 

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