【前回】息子の二十歳の誕生日に、私は今までのことを謝った。
こんにちは、仲村ゆりかです。
息子は、奨学金を借りることは拒否しましたが、毎日授業にも出ているようでした。
成績表を見ても、まあまあの成績でした。
あんなに勉強していなかったのに、落ちこぼれていないのが不思議でしたね。(笑)
息子は、天才か？運の強い男なのか？
必死に努力して生きてきた私にとって、息子の人生はちょっと理解できないものでした。
就職活動も始まり、街にはリクルート姿の学生さんをよく見るようになりました。
娘の時は、何社も説明会に行って、履歴書送って・・・
何だか疲れていたことを思い出していました。
何十社も落ちて、落ち込んでいる学生さんの話しも、よく聞いていました。
そんなことが、息子に出来るのだろうか？
内心とても心配で、口がでそうになるのを、グッと我慢していました。
息子が、スーツで出かけるのは、本当にたまにでした。
「就活は、どうなっているの？」
息子に聞いてみたかった。
でも、これをきかっけに、また暴れるようなことがあったら・・・
そう思うと、聞くことが出来ませんでした。（トラウマになっていましたね）
何も分からないまま、月日が経ちました。
周りからは、内定をもらった話しを耳にするようになりました。
「就職のことで、相談にのらなくていい？」
「もし、分からない事があれば、お父さんに聞いてみたら？」
とだけ、声をかけてみました。
息子は「いい（NO）」とだけ答えました。
息子は、焦っている様子もなく、学校、バイトの毎日でした。
あ～ぁ、私が恐れたことが起きるんだ・・・と、一人落胆していました。
秋くらいになると、帰りも深夜近くなりました。
就活もしないで！！
我が子ながら、愛想が尽きてきました。
もう、私にはなすすべがありませんでした。
そんなある夜、息子がリビングに来ました。
「内定貰ったけど・・・」
その言葉を聞いただけで、嬉しくて、飛び上がって喜びそうになりました。
なんだ、やる時にはやるじゃん！
息子を、誇らしくも思いました。
が、その後の言葉
「でも、断わることにした。」
なななななにを言っているんだ！
一瞬にして、私は奈落の底に落とされたのです。
続きは、次回です。
★息子の家庭内暴力に至るまでの家庭内環境＆私の心の葛藤については、コチラをご覧ください。
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