「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」を観てきた | ビバ!アジアン映画好きな日々

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この時期になると仮面ライダーの映画の時期が来たなぁと思う今日この頃。

以前のブログでも書いたけど、

春先の「スーパーヒーロー大戦」シリーズ
夏場の「劇場版仮面ライダー」シリーズ
冬場の「MOVIE大戦」シリーズ

で、今回は「スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」だった訳で早速見に行ったんだけど。


…テンション下げるかもしれんけどなんだかなぁ…


例によって以下はネタバレになります!


ストーリー

1972年2月10日。

人類征服を企む悪の秘密組織ショッカーは人類の自由の為に反旗を翻した改造人間、仮面ライダー1号こと本郷猛(声:稲田徹)と仮面ライダー2号こと一文字隼人(声:河本邦弘)によって叩き潰された。

ショッカー首領の自爆と共に基地は壊滅し人類に平和が訪れる…はずだった。

しかし基地から脱出した直後のダブルライダーの前にショッカーに作られた新たな戦士「仮面ライダー3号」が立ちはだかる。

ダブルライダーと3号は戦いを繰り広げ、ダブルライダーは3号に敗れてしまった。


時は流れて2015年。

ロイミュードと戦う警視庁特状課のメンバーであり仮面ライダードライブでもある泊進ノ介(演:竹内涼真)は今日もロイミュード102号を追って同僚の詩島霧子(演:内田理央)と共に現場へ向かっていた。

ロイミュード102号に追いつきそれを倒して安心する進ノ介達。

しかしその直後謎の光が街を包む。

霧子には直前にシフトカーがカバーしたが、気が付くと目の前の進ノ介は普段のスーツ姿ではなくラフなカジュアル姿になり周りはショッカーマークを付けた飛行船や行進するショッカー戦闘員であふれかえっていた。

本拠地である特状課も対仮面ライダー用に作られた特殊セクションとなっていた。

そんな中、サーキット場に仮面ライダーが現れたという通報が入る。

とあるサーキット場ではショッカーユーゲントを育成する為の選考会がブラック将軍(演:高田延彦)指揮の元、開かれていた。

その選考会で選ばれた少年ミツル(演:江﨑政博)・ナオキ(演:佐藤光将)・シゲル(演:佐野代吉)の3人はショッカーの幹部候補生として受け入れられようとしていた。

そこへ現れたのが人類の自由の為に戦い続ける仮面ライダーBLACKこと南光太郎(演:倉田てつを)だった。

BLACKを迎え撃つ怪人たちに加え、ライダーを倒すために進ノ介と霧子もその場に現れる。


怪人たちとドライブの挟撃により大けがを負うBLACKだったが、仮面ライダーの存在を説くBLACKと勝利の為なら子供たちすら盾にするショッカーの在り方に疑問を持ち始める進ノ介。

そこへ一台の車が乱入して来る。

その車、トライサイクロンに乗っていたのはあの仮面ライダー3号だった。

3号を追撃する進ノ介だったが、まかれてしまい更に霧子が光太郎とともに姿を消してしまうという情報が入った。

ドライブピットへ戻った進ノ介はそこで光太郎を介抱する霧子を見つける。

光太郎はかつて1号と2号がショッカーによって倒され、世界はショッカーの手に落ち、その後も仮面ライダーは生まれたものの殆どは倒され、ショッカーライダーとして人類の敵になってしまったという。
世界が変化してしまったという霧子の疑念も重なって揺れ動く進ノ介だったが、考える間もなくドライブピットにショッカーが押し寄せてくる。

光太郎は自身が盾となって二人を脱出させる。

しかし脱出直後、特状課課長の本願寺純(演:片岡鶴太郎)が粛清されてしまう。

本願寺も表向きはショッカーに従っていたが、心の底では仮面ライダーによって人類が助けられることを願っていたのだった。

進ノ介は本願寺の今際の言葉を聞き、怒りを滾らせドライブに変身し、迫る怪人軍団と戦いを繰り広げるが、霧子が人質に取られ、霧子は進ノ介に後を託して警察署から飛び降り生死不明となってしまう。

同僚を二人失い呆然とする進ノ介の前に再び仮面ライダー3号が現れ脱出する二人。

仮面ライダー3号こと黒井響一郎(演:及川光博)は倒れた1号と2号の意識を電子頭脳に移植させており、生き残ったライダーが電子頭脳のあるライダータウンへ集まりつつあるという。

そこへ、ショッカーの手先となった仮面ライダーV3やライダーマン、X、アマゾン、ストロンガーが現れる。

ライダーたちと戦う3号とドライブに仮面ライダーマッハこと詩島剛(演:稲葉友)も加わりライダーたちを退ける事に成功する。

ライダータウンを目指す一行だったが、ある森では仮面ライダーJがジャンボフォームで追撃してきたため、3人は散り散りに。

黒井と剛は合流してライダータウンを目指す一方、進ノ介は仮面ライダーゼロノスこと桜井侑斗(演:中村優一)に助けられていた。

侑斗から3号こそが1号と2号を倒した戦士であり、本来の歴史であれば存在しないライダーだと伝えられる。

侑斗は黒井を監視し続ける一方で進ノ介はショッカーに関する情報を探すため別行動を取ることに。


一方の黒井達は道中で仮面ライダーカリス(声:森本亮治)と戦う仮面ライダーギャレンこと橘朔也(演:天野浩成)を見つける。
橘はショッカーに協力し、アンデッドを生み出している仮面ライダーレンゲル(声:北条隆博)とカリスを止めるために仮面ライダーブレイド(声:椿隆之)と戦いを挑んだが、ブレイドが捕まってしまい危機に陥っていた。

黒井は監視していた侑斗に声をかけて仲間に引き入れ、ブレイドを助けるために基地へ乗り込む。
しかしすべては橘の演技であり、ショッカーに忠誠を誓う為の罠だった。
ブレイド達4人と戦う黒井達だったが、そこに仮面ライダーファイズこと乾巧(演:半田健人)が割って入る。

戦いを中断した黒井達は巧を追う。

洞窟にたどり着いた黒井はここを抜けるとライダータウンだという。

その場に現れたファイズは剛が相手をし、先に進む黒井と侑斗。

しかしその洞窟にもショッカーの手先となった仮面ライダーディケイドを始めとするライダーたちが押し寄せてくる。

黒井は自身を盾にして侑斗を先に進ませる。

一方、ファイズは剛に対して「今の人類に守る価値が無いという点では3号と同じ」と言い放ち、3号こそはショッカーの改造人間と言う事を伝える。


洞窟を抜けた侑斗はある声に導かれて屋敷にたどり着く。

本郷の表札がかかったその屋敷には立花藤兵衛(演:井手らっきょ)という執事がおり、地下に案内される侑斗。

地下には本郷家が財産を投入して作られたコンピューターがあり、そこに1号と2号の意識が保存されているという。

だが、そのコンピューターに保存されていたのはライダーではなく、ショッカー首領の意識だった。
執事の立花藤兵衛もブラック将軍の怪人態ヒルカメレオンの変装であり、ライダータウンではなく、ショッカーの本拠地ショッカータウンだったのだ。

更にその場に現れたのは多数の怪人を従える黒井だった。

黒井はもとよりショッカーの改造人間であり、ライダーたちを欺くために芝居を打っていた。

そこへ進ノ介も現れ、黒井の行動がショッカーに敵対するライダーたちをおびき寄せる一連の罠だった事を看破する。

しかしショッカーも生死不明となっていた霧子を人質としてとっており、進ノ介達の形勢は依然として不利だったが、完全な勝利にこだわる黒井の性格を利用し、進ノ介はライダーによるレースを提案する。

それを承諾したショッカー首領はショッカーグランプリ開催を宣言するのであった。

果たして進ノ介達は歴史を修正することが出来るのだろうか―






って内容なんですが。

率直な感想を言うと、原作ネタつながりで3号以外にも原作を意識したネタが投入されているのはびっくりした。

立花藤兵衛と言えば、立花レーシングクラブの会長で、ストロンガーまでのライダー達と共に悪の組織と戦った良き理解者ってのが一般的なイメージだが、石ノ森の原作では本郷の執事であり、テレビ版程は出番ないんだよね。

原作寄りの内容である「仮面ライダー THE FIRST」での立花藤兵衛もイメージとしてはテレビ版だったしね。

で、地下のコンピューターは同じく原作の「10月計画」のビッグマシンだったな。
ビッグマシンって名前自体は確か昭和vs平成にも出てなかったかな、ちと覚えてない。
1号2号の意識を電子頭脳云々も同じく原作ネタで、原作においてショッカーライダーに倒された本郷の意識を地下コンピューターに移植した際のセリフが元。

後はディケイド本編以来ガッツリ活躍した南光太郎や久々の登場となる橘朔也(スピンオフのスーパーヒーロー大変乙で変身ポーズをとっているが)、桜井侑斗、昭和vs平成から引き続きストーリーに絡む乾巧とか良かったねぇ。

特にRXに強化されてからの久々のリボルケインはキター!って思ったっス^^

そして今回は本当にルラギッタ裏切った橘さんとか、本編見ていればニヤリとするネタもちりばめられているしね。
(ヒルカメレオンの「出てこいや!」って中の人ネタ含めてねw)

今回の目玉である3号も正義に目覚めた→実はウソでした→しかし脳改造は受けていなくて葛藤があったっていう3段構えの流れは良かったなぁ。

どうせならFIRSTシリーズで出てきてほしいデザインだったけどね。

ただ、個別のネタはそれぞれ面白かったんだけど、全体的なストーリーは微妙と言うか設定に穴在り過ぎでなんだかなぁって感じだった。

ライダーが倒されてショッカーライダーとなったって言うけど、どこからV3以降はどうやって生まれたのって話なんだよな。

ショッカーが継続した以上、V3なんてダブルライダーがいないのに生まれることが無いし、それぞれの組織で改造手術を受けたライダーはどうやって生まれたんだろ。

BLACKもゴルゴムではなくショッカーの改造人間になるのかね。

そして敗れた者がショッカーライダーになったというならラストバトルで参戦したブレイド達ボード製ライダーは端っから敗れたのではなくショッカーについていた、もしくはつこうとしていたって事になるんだけど。それをなんでブレイド達4人に限定したかが分からない。

自身の意思でショッカーに付くライダーがいても良いし、平成からの悪役系ライダーは良い材料だと思うんだけどな。

で、ショッカーの非道さを押し出そうとしたからなんだろうけど、味方ごと撃つってパターンを使い過ぎ。

最初のBLACKが盾になる事を見越してミツル達もろとも攻撃する、終盤のレースでドライブを倒すために観方のショッカーライダーもろとも攻撃する3号、ラストバトルで味方ごと攻撃しかけるライダーロボって感じで。

ライダーロボも歴史改変ビームっていう存在を消す武器があればそもそも直接ライダーに照射して終わらせればいいだろ!って気もするんだよな。

そして何よりニンニンジャーの存在。

はっきり言っていらねぇだろ。

過去のスーパーヒーロ大戦ではストーリーに絡んでいたから良いものの、本作は最後にぽっと出で出てきて即巨大ロボ召還でライダーロボとバトルってマジで要らねぇって思った。

これだったら普通にJかディケイドのジャンボフォームでバトルさせるとかで良いじゃねぇかよ。

後、Jを巨大キャラに固定するのも止めてほしいな。

オールライダー対大ショッカーみたいに、巨大なライダーロボを残ったライダーのライダーキックとかでいいじゃんって思うんだけどなぁ。

出番と言えば同じく出す必要があったのか魔進チェイサー(声:上遠野太洸)

今回は歴史改変のせいか幹部クラスを含むロイミュードが全く登場しない中でラストのレースで唐突に登場したものの、これまたいきなりの復活を遂げたRXとライドロンとバトルしてフェードアウトしたという。
何しに出てきたんだお前は。

ネタバレにある3人目の仮面ライダーだからって理由かな。

バトルシーンは良かったけどね。

終盤のレースでのファイズのアクセルフォームvsカブトとか、序盤の馬乗りパンチでXをボコボコにする3号とか。
この3号のラフファイトで何か裏にあるなって思えたり。

で、オリジナルの俳優を使っているライダーはちゃんとトドメ技を使ってくれたのも良かった。

RXのリボルケインやギャレンのバーニングディバイドとか。

でもやっぱり今回は脚本がなんだかなぁ…って感じなんだな。

Dビデオ配信の4号につなげるせいかもしれないけど、最後のマッハが死亡したどんでん返しは「は?」ってなったけど、「おお!」とはならんかったんだよね。

配布された4号の1話自体は面白かったけど。

そうそう、触れてなかったけど、今回はショッカーの一員になっていた追田現八郎(演:井俣太良)が変身する合成怪人チーターカタツムリは昭和の匂いがする良き合成怪人だったなw

ゲルショッカーの認知度が低いからショッカー怪人になった(byウィキ)のは残念だったが^^;

とはいえ、やはり小ネタは良かったけどそれだけな印象しかない感じだな。

設定をもうちょっと整理すれば面白さが上がったのと、戦隊の扱いが友情出演レベルならはっきり言ってカットしてオールライダーとしてシフトした方が良いと思うんだよなぁ。
只でさえ戦隊入れると人数過多で纏めきれなくなるのに。

夏は放送中のライダー、冬はMOVIE大戦、春はオールライダーで十分だと思うけどなぁ。

そして今回も確定した夏の映画。
時期的には最終回に差し掛かる辺りと予想なんだけど、どうなるか。

個人的にはルパンを復活させてほしいなぁと思ったりw

さて、次は香港映画のレビューになります。
ネタは決めてあるもののまだ観きれてないので、観しだいアップしたいと思います。