行雲流水的くっぞこ -195ページ目

「はじまりの森」 と ニンテンドウパワー

 唐突ですが、”ニンテンドウパワー”はご存知でしょうか?


 知らない方がほとんどだと思います。1990年代後半、任天堂がやってた、スーパーファミコン用のカセットに、ゲームを書き込んだり、消したりできたサービスのことです。普通のカセットじゃなくて、形状は同じなんですが、フラッシュメモリを内蔵した専用カセットですので、ゲームの書き込み・消去が可能だったんですけどね。


 どこでそんなことをやってたのか?というと、コンビニのローソンに、コンサートのチケット等を買う端末がありますよね。あの機械の上部のほうに、このニンテンドウパワー専用カセットを挿す部分があるんですよ。そこに、カセットを挿しこんで、端末を操作してゲームの消去・書き込み(購入)してました。

 過去のスーパーファミコンのソフトであれば1000円、ニンテンドウパワー専用ソフトなら2000円で、書き込めました。

 ローソンでのゲームの書き換えは、数年前終了しましたが、その後は、任天堂に直接カセットを送れば、書き換えできたんですね。しかし、そのサービスも、2007年2月で終了してしまいました。


 そのニンテンドウパワー専用のソフトの中で、任天堂から発売された「はじまりの森」(1999年)というテキスト・アドベンチャーゲームがありました。

 どういうストーリーかというと…

 昭和30年代。主人公は、都会に住んでる小学生の男の子。

 夏休みに、父の実家がある山奥の祖父の家に一人で遊びに行きました。
 駅に迎えに来るはずの祖父は、まだ来てなかったので、駅員に聞いて、蛍を見に行きます。ところが、少年は、蛍を追いかけ、崖から落ちてしまいます。そこで、同い年くらいの浴衣姿のかわいい女の子を見かけます。

 その少女と次第に打ち解けて、駅への帰り道を教えてもらいます。駅に着き、祖父が現れると、その少女はいなくなります。

 少年は、もう一度その女の子に会うために、同じ場所へ出かけます。

 このゲームは、以前、ファミコンのディスクシステムで出ていた、任天堂の「新鬼ヶ島」「遊遊記」「タイムツイスト」と同系統の、ほのぼのファンタジー路線のテキスト・アドベンチャーゲームです。

 あの、ほのぼのファンタジー路線のゲームが好きなのであれば、大推薦ですね。面白いですよ。

 サブタイトルに、”ファミコン文庫”と付いている(↑のオープニング画面参照)ので、続編が出るのを、当時結構楽しみにしてたんですが…。その後は出なくて。売れなかったんでしょうね。売れなかったというより、ニンテンドウパワー自体を知らなかった人が多かったんでしょうけど(笑)。


 任天堂のサイト「はじまりの森」のページ


 なんで、このゲームを紹介したのか、というと、実は今、任天堂のWiiの、”ヴァーチャル・コンソール”の中に、この「はじまりの森」が入ってるんですよ。

 

 ヴァーチャル・コンソールの「はじまりの森」のページ


 ヴァーチャル・コンソールというのは、Wiiで、昔のゲーム(ファミコンやPCエンジン・メガドライブやニンテンドウ64のゲーム)を遊べるシステムです。1ゲーム辺り、数百円~千円程度で買うんですけどね。

 1000円~5000円の専用プリペイドカードを買って、そのカード番号をWiiに打ち込むんですね。その登録したお金で、ゲームをWiiにダウンロード出来るんですよ。


 ニンテンドウパワーが大ヒットした、という話は聞かなかったですし、遊んだことが無いひとは、多いんじゃないでしょうか?だから、安くこのゲームが遊べるのなら、いいと思いますよ。当時、ニンテンドウパワーだったら、2000円で書き換えてましたから(笑)。

横溝正史MM(ミュージック・ミステリー)の世界 ― 金田一耕助の冒険 ―

 羽田健太郎さんが先日お亡くなりになりましたね。

 「横溝正史MM(ミュージック・ミステリー)の世界 ― 金田一耕助の冒険 ―」(1977年)です。


 このアルバム、実は、映画やTVドラマのサントラじゃないんですよ。

 1970年代半ばの”横溝正史ブーム”の中で作られたもので、横溝正史さんの探偵小説の中で、”金田一耕助もの”の探偵小説10編を題材に、羽田健太郎・高田弘・成田由多可の3氏が、数曲ずつ作曲編曲したインスト集なんですね。いわゆる”イメージ・アルバム”というやつです。

 もしかして、サントラと勘違いして買った人も、いるんじゃないんでしょうかね(笑)。ジャケット絵が、角川文庫版の横溝正史さんの「悪魔が来たりて笛を吹く」の表紙絵と同じ絵を使ってますしね(笑)。角川映画の「犬神家の一族」封切りが1976年ですから。その翌年に発売されたもの。ん~。時代というか。


 音のほうは、ファンキーでポップなフュージョン~ジャズロック辺りの音です。これがいいんですよ。かっこいいんですよ、実は。

 金田一モノということで、琵琶や琴、笛など邦楽器が使われてるのもいいですね。

 まぁ~、横溝さんの金田一モノは、封建的な日本の風土の中で、いかに探偵小説を成立することが出来るか? という実験でもあった訳で。ふすまや、障子の家の中にいかに密室殺人を成立させるのか?というような。だから、邦楽器が登場するのは当然といえば当然ですけどね(笑)。


 好きだから、完全に贔屓目ですが、各曲、「金田一耕助の冒険」というタイトルにあってると思うんですよね。探偵小説の狂言回しの役柄としては、キャラ立ちしてる(映画等の映像による影響も強いんでしょうけど…)金田一耕助の、飄々とした感じが出てると思うんですよね。どうでしょうか?

 各3氏とも、特徴があって面白いですよ。特に、羽田健太郎さんは、シンフォニック・ジャズロック路線ですね。

 7曲目、ハネケンさん作編曲の”迷路荘の惨劇”では、冒頭に”展覧会の絵”が出て来て(笑)。

 10曲目、羽田健太郎さん作編曲の”犬神家の一族”なんですけど…。”犬神家の一族”といえば、やっぱり、映画版の大野雄二さんの曲を想像しますよね。ところが、全然違う、ピアノ曲になってて、驚きますよ(笑)。


 CD化に伴って、ボーナストラックが9曲(!)追加収録されています。

 前述の大野雄二さんの角川映画「犬神家の一族」のテーマ曲の、金子由香里さんのヴォーカルバージョンや、映画「女王蜂」(1978年)の塚田三喜夫さんが歌うテーマ曲、テレビ版「横溝正史シリーズ」の茶木みやこさんが歌うテーマ曲、テレビドラマ版金田一耕助の古谷一行さんが歌ってるテーマ曲とか。

 個人的には、茶木みやこさんの”まぼろしの人”、”あざみの如く棘あれば”の収録がうれしかったですね。このテレビシリーズ、DVDを持ってるくらい好きなんですよ。このアルバムがCD再発した頃(2000年)は、茶木みやこさんのこれらの曲が収録したアルバムは、まだCD再発してませんでしたから。

 古谷一行さん、歌うまいです(笑)。

美狂乱「DEEP LIVE!」


 美狂乱「DEEP LIVE!」(1995年)です。


 美狂乱は、1974年、静岡で結成、今も活動を続けるロックバンドです。

オフィシャルサイトです。

1982年にデビューします。1983年にアルバム2枚を残して、活動停止します。その後、1995年に活動再開します。美狂乱は、静岡のキングクリムゾンとして有名ですね。

 このアルバムは、1995年6月16日、その活動再開の再結成ライヴの録音です。


 この再結成時は、8人編成でした。リーダーでギタリストの須磨さん曰く、”アフロ・プログレ”。以前の音楽性に比べて、ラテン民族音楽色が強いんですよ。個人的には、フランク・ザッパのチェンバーロック色+ジェントル・ジャイアント+ラテン音楽・そして、最後にクリムゾンじゃなく、須磨さんのギターが来る、というような感じですね(笑)。

 ヴォーカルの田沢さんが黒っぽいソウルフルな感じで。はじめて聴いたときには、違和感があったんですけど、ジェントル・ジャイアントのデレク・シャルマンさんをはじめとする、70年代ブリティッシュ・ロックを想起しだしたら、妙に納得してしまって(笑)。


 その後、リリースされたスタジオ盤「五蘊(ごうん)」のかっちりした演奏も好きなんですが、この再結成美狂乱お披露目ライヴの、迫力ある音も好きなんですよ。とにかく熱いんですよね。


 ”狂パートⅡ”のリハーサル映像(1994年)

   (美狂乱のオフィシャルサイトから)


 ↑の”狂パートⅡ”のリハーサル映像でも分かると思うんですが、以前演奏していたアレンジと全然違うんですよ。この”狂パートⅡ-2”は、このライヴ盤の1曲目です。


 この再結成美狂乱の中で、一番以前のイメージぽかった叙情曲”DEEP”。過去を振り返りながら、美狂乱の再出発を静かに宣言している、このライヴを代表している1曲です。アルバムタイトルにもなってますしね。今、私が、”美狂乱”という言葉を思い浮かべるとき、まずこの曲が頭の中で流れるんですよ。いまだに。それぐらい好きな曲です。


 ”DEEP”のデモ・MIDI(美狂乱のオフィシャルサイトから) 


 そして、その後メドレーで続いていく”21世紀のアフリカ”。ほんとに面白い曲ですね。このライヴ盤のほうが、コンパクトに短縮版になってますけどね。


 でも、想起されるのは、やっぱり日本なんですよね。日本の田舎。田んぼでケロケロ、カエルが鳴いているような。田舎の音楽。

ERIE「PRAYER」

 たまにはこういうのも。

 ERIE「PRAYER」(2001年)です。


 ERIE(エリー)は、河井英里さんのユニット。この盤は、武沢豊さん(安全地帯)との共同プロデュース作品です。


 河井英里さんの歌は、10年くらい前のテレビ番組「ワーズワースの冒険」のテーマ曲で、初めて聴いたんですよ。太田裕美さんの歌声から、舌足らずさを抜いた感じ、と思ってます。そのテーマ曲だった”シャ・リオン”もアレンジを変えて、この盤に収録されています。


視聴できます(各曲30秒ですけど)。


 解説を見ても、”癒し系”だとか、当時の流行ことばが出てくるくらいの、その方面に入れてもおかしくない音ではあるんですけどね。実際、いいんですよ。生で聴いてみたいような歌声ですね。

 簡単にいうと、似非欧州民謡ポップスなんですよ。ヴォーカルも、英語だったり(サイモン&ガーファンクル”スカボロ・フェア”をカバーしてます)、コバイア語みたいな造語だったりしますし。日本語は一切でてきません。

 クラッシックのヴォーカルじゃなくて、そこからポップス系へかなり寄った感じの。クリスタル・ヴォイスとか(クリスタル・キングに非ず!)、ヨーグルトとかチーズとかのCMソングに使われてもおかしくなさそうな(笑)、そういった音ですね。


 アカペラ・バージョンとオリジナル・バージョンと2パターン収められた、幻想的なコバイア語みたいな造語詞の”サンクチュアリ”。面白いですよ。個人的には、コバイヤ語というより、東欧系なイメージですけどね。

 前述のテレビ番組の主題歌”シャ・リオン”の、オリジナルのバージョンより肉体的なリ・アレンジバージョン。

 この中では一番欧州民謡ポップス色が強い、何故かハンガリーのマジャール語詞の”エーデシュ・ラーニュ”。

 キリスト教聖歌風な、英詞の”オー・マイ・グローリー”。

 淡い風景画のようなアレンジの、サイモン&ガーファンクルのカバー”スカボロ・フェア”。

 そして、包み込むような、この盤全体のエンディングとしての”プレイヤー”。エンドロールが出てくるような感じの(笑)。


 この盤は好きな作品ですね。好きな盤50枚選べ、と言われたら入るような。ただ、全7曲・28分と、曲数が少ないので、ちょっと物足りないんですよ。ただ、それ以上の満足感はあるんですけどね。

もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド

 任天堂DSのゲームです。クリアしました。

 これ買ったのが、去年の10月ですから、9ヶ月…(笑)。間に、他のゲームしたり、Wiiも買って遊んでたり、してましたからね(笑)。

 何か、こんだけ時間かかってると、難しいんじゃないかとか、面白くないんじゃないかとか、思われそうですけど、面白いんですよ。もちろん(笑)。やさしいですし。


 「もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド」(2006年)です。


 このゲームは、アクションアドベンチャーゲームですね。このゲームの外箱や任天堂のサイトの紹介ページには、”RPG”と書いてありますが、私見ですが、違うと思います(笑)。


 主人公は、”チンクル”といいます。箱絵で、緑の全身タイツを着て、両手を挙げている人です。

 チンクルというのは、ニンテンドウ64の「ゼルダの伝説 時のオカリナ」に初登場して以来、「ゼルダ」シリーズにずっと出続けている人気キャラクターです。チンクルは、妖精に憧れて、いつも緑色の全身タイツを着て生活している35歳の男性、というちょっと電波入ったキャラなんですけど(笑)。

 このゲームは、そのチンクルを主人公としたゲームです。このゲームの、他のキャラも濃ゆいですよ(笑)。

 例えば…、この女性は、”ピンクル”。案内係なんですが、何故かアメコミ調(笑)。

 とある村に、35歳の独身の男性が暮らしていました。男は毎日、生活が単調でつまらないなぁと、思いながら暮らしています。ある日、頭の中にどこからか声が聴こえてきました。「家の西にある泉の前に来い。」

 泉の前に行くと、”ルピー(この国のお金の単位)の達人”ルピじぃ、と名乗る老人が現れて、「この泉にルピーを投げ入れて、酒池肉林な幸福な世界”ルッピーランド”に来ないか?」と。

 男は、つまらない日常を捨て、ルピじぃに”チンクル”に姿を変えられて、ルッピーランドを目指す事になります。


 任天堂サイトの「もぎたてチンクル」のページ


 任天堂サイト内のスタッフインタビュー


 このゲームで一番大事なことは、”お金を稼ぐ”事なんですよ。何故か?

 実は、チンクルは、お金(ルピー)の量が体力なんですね。つまり、持ってるお金が、0ルピーになると死にます。だから、お金を貯めないとチンクルは生きていけないんです。


 たいていのゲームだと、町の人に話を聞いて、情報を集めますが、このゲームでは、町の人に話を聞くにも、お金(ルピー)を払わなければ、話してくれないんですよ(笑)。しかも、お金をただ払うんじゃなくて、お金の交渉をするんですよ。

 まず、勘で、”このくらいかな?”とお金を払います。それが、向こうの希望額より少ないと、情報は教えてくれませんし、お金も返ってきません(笑)。多く払い過ぎても、損するし…。ここが、悩み所ですね。

 他にも、町の人からは、重要なアイテムや調理レシピなんかも貰えます。これも、もちろんお金を払ってですけど…(笑)。


 それ以外の、余ったルピーは、泉に投げ込みます。

 泉は実は塔の屋上で、ある一定金額投げ入れると、塔がだんだん高くなっていきます。

 それで、上空にある”ルッピーランド”へ行ける、ということですね。ただ、投げ込みすぎて、所持金が少なくなると、チンクルの体力 = 所持金(ルピー)ですから、すぐ死にます(ゲームオーバーなので、セーブしたところからやり直し)。


 お金(ルピー)を貯める方法として、


①モンスターを倒す。

 モンスターを倒すと、アイテムを残します。それをお店に売って稼ぐんですね。そして、前述の”調理レシピ”を手に入れていれば、チンクルの自宅の鍋で、アイテムを調理する事が出来ます。それを売れば、単品で売るより、高額で引き取ってくれます。これが、このゲームの基本ですね。

②依頼を受ける。

 町の人や、フィールドにいる人から、「○○を見つけて欲しい」「○○を連れてきて欲しい」とか、依頼を受けるんですね。それを達成すれば、依頼主から報酬をもらえます。ただ、これも交渉しなければいけません。安い金額を言ってしまった場合、その金額しかもらえないんですよ(笑)。でも、高く言った場合は、何回か値段を言い直せる(ときもある)ので、高めに言う方がいいですね。


③白地図を埋める。

 町に地図屋があります。フィールドのなかにある建造物や名所を地図に書き込めば、情報料として買い取ってくれます。


 チクチクとモンスターを倒して、お金を貯めるのが基本なので、そういう作業が嫌いな人は向かないかもしれません。私は、そういうのが好きなので、ばっちり、はまりましたけどね。

 以前、RPGゲームで、レベルを上げるのに熱中していて。ふと気付いたら、ストーリーを忘れてしまって、次にどこに行けばいいのか分からなくなって、挫折した事があります(SFCの「ファイナルファンタジーⅣ」でした 笑)。


 初めに、”RPGじゃない”と書きましたが、その理由は、チンクルが全然成長しないんですよ。ゲームが進んでも、別に、体力が増えることもないし、攻撃力が増すわけでもないんですよ。初めのほうは、チンクル1人でも、モンスターを倒せますが、先に進むと、モンスターも強くなって、チンクル1人じゃ倒せづらくなります。

 そこで、用心棒を雇います。フィールド上に”用心棒屋”があって、そこで用心棒を雇います。もちろん、ギャラの交渉をします。安く雇えるのに、高い金を払っていたりするんですよ(笑)。相手のリアクションで分かるんですけど(笑)。

 ちなみに、モンスターとの戦闘は、チンクルか雇った用心棒を、モンスターに当てるだけ。アニメみたいな砂埃が上がって、勝手に戦ってくれます。

 チンクルは、ダメージのたびにルピーが減っていきますし、用心棒は体力が減っていきます。


 最後に、このゲームの短所を一つ。

 チンクルの移動速度が遅いんですよ。遊び始めた頃は、ちょっとイライラしましたね(笑)。すぐに慣れるとは思うんけどね。