行雲流水的くっぞこ -194ページ目

高橋葉介「夢幻紳士【迷宮篇】」

 推理小説専門誌「ハヤカワミステリマガジン」で、2004年~2007年にかけて連載されていた”夢幻紳士”3部作の完結篇です。

 高橋葉介「夢幻紳士【迷宮篇】」(2007年)です。


 ”夢幻紳士”シリーズは、30年近く断続的に描き続けられてきた作品です。昭和初期を舞台に、夢幻魔実也を主人公としたシリーズです。長く続いていると言っても、話の時代と、主人公が一緒なだけで、掲載紙や時期によって、話のジャンルも、絵柄も違うんですけどね(笑)。

 このハヤカワミステリマガジン版では、幻想味が増した”妖しい”サイコ・ホラーな”夢幻紳士”です。


 私は、絵に詳しくないので、どうやって描かれてるのは分からないんですけど、この【迷宮篇】の絵は、面白いですよ。まるで、インク切れした、かすれたマジックペンで描かれたような(失礼! 笑)。

 全てをこのタッチだけで描かれているのではなくて、場面場面で絵柄は書き分けられてるんですけどね(ネタバレしそうなので、詳しくは言えませんが 失敬!)


 【迷宮篇】では、前半が特に面白いですね。夢幻魔実也の周りで、次々と連鎖して死んでいく、一見関連の無い人々。

 そして、”ハヤカワミステリマガジン版夢幻紳士”3部作の、前々作【幻想篇】・前作【逢魔篇】と、この【迷宮篇】前半での連鎖していく死の関連性の謎を総括して、それぞれの伏線をガッツリとまとめ上げていく中盤~後半にかけての急な展開。すごいですよ。これまでの話の裏が垣間見えてくるというか、なるほど!と(笑)。


 出来れば、【幻想篇】【逢魔篇】【迷宮篇】と、執筆順された順に読んでもらいたいですね。じゃないと、話の筋がわかりづらいかも…(笑)。私も、【迷宮篇】を一回読んだ後、【幻想篇】から、3作全部読み返しました(笑)。

PFM「JET LAG」

 梅雨明けの、この蒸し暑い今の時期に聴けば合うような。ジャケット絵のせいかもしれませんけどね(笑)

 PFM「JET LAG」(1977年)です。


 PFM(PREMIATA FORNERIA MARCONIプレミアータ・フォルネリア・マルコーニ)は、1965年にイタリアで、”BLACK DEVILS”(ひょうきん族? 笑)として結成、すぐに”QUELLI”と改名します。”QUELLI”として、1965年にデビュー。その後、マウロ・パガーニさん(ヴォーカル・ヴァイオリン・フルート)がグループに加わり、”PREMIATA FORNERIA MARCONI”と改名します。


 このアルバムは、8th(「蘇る世界」英伊盤含め)です。

 前作「チョコレート・キングス」発表後、ワールド・ツアーの疲れから、マウロ・パガーニさんが抜け、米国人ヴァイオリン奏者のグレッグ・ブロックさんが加わります。


 海の上を飛んでいく紙飛行機。まさに、アメリカで孤軍奮闘していた彼らを象徴するジャケット絵。しかも、このアルバムの発表後は、彼らは、イタリアに戻りますしね。PFMの人達は、そのことを、意識してたのか?意識してなかったのか?暗示してるような…。私は、井上陽水”紙飛行機”を連想してしまいますけどね(笑)。

 マウロ・パガーニさんが抜けた影響って大きいですね。この盤を聴いて、シンフォニックロックとは誰も思わないでしょう。

 ジャズロック色が強いんですよ。若干ファンキーな感じも。同時期のジェントルジャイアントほどじゃないですけどね(笑)。似たような感じといえば、そうかも…(笑)。

 これまでスタジオ盤では控えめだった、インプロヴィゼーションも大きくフィーチュアしてますし。ライヴみたいに伸び伸びやってますよね。風通しがいいというか、涼しげな音。前作「チョコレートキングス」と違って(笑)。

 1曲目、フランコ・ムッシーダさんによる、アコギのソロですからね。最後の曲「旅行者」に、1曲目「半島」のメロディが入ってきて、コンセプチャルな。あー、好きなんですよ。


 この頃、PFMのメンバーはカリフォルニアに住んでたそうですから、何か米国っぽいんですよね。グレッグさんのヴァイオリンが、どことなくカントリーっぽい気も。

 でも、イタリアなんですよね。イタリア民謡…地中海なメロディが印象的です。湿度が低い、カラッとした地中海のイメージ。イタリアと米国の融合とも言えなくも無いですね。

 ベルナルド・ランゼッティさんのハスキーでコブシが回ってるヴォーカルも賛否あるでしょうけどね(笑)。私は好きですね。

JIMSAKU「MEGA db」

 1990年代後半、ドラムンベースが流行ってましたね。流行ってると、他のジャンルのミュージシャンもあのリズムを取り入れたり。ドラムンベースって、結局、あの高速ブレイクビーツが入ってればいいので(あくまでも私の意見ですけど… 笑)、自由度が高いんですよね。

 以前紹介しましたが、キングクリムゾンみたいにバカテクな人達は、人力であれをやりたがるんですよ(プロジェクト・シリーズとか 笑)。これも、そういう一枚です。



 JIMSAKU「MEGA db」(1997年)です。


 JIMSAKUは、神保彰さん(ドラム)と櫻井哲夫さん(ベース)のユニットです。二人とも、日本のフュージョンバンド・カシオペアの元メンバー。二人とも一緒にカシオペアを抜けて、1990年に”JIMSAKU”を結成します。

 ユニット名は、二人の名字の頭文字(神・櫻)をつなげたものです(笑)。この「MEGA db」を出した後、1998年にユニットを解消します。


 このアルバムのコンセプトは、前述通り、”人力でドラムンベースをやったら”ということです。文字通り、ドラム(神保さん)・&・ベース(櫻井さん)ですしね(笑)。本当は、ドラムンベース+αという感じです。


 タワーレコードのページ(試聴できます)


 前半4曲が櫻井さん、後半4曲が神保さんの作編曲プロデュース、と完全に2分されています。実際、メロディアスな路線の櫻井さんの曲、リズミカルな路線の神保さんの曲、と音の感じも違いますね。

 桜井さんの作編曲で、1曲、女声ヴォーカル曲”KAOS”が入っています。この曲は、ポップスにドラムンベースのリズムを取り入れた、というもので、面白いですね。

 神保さんの曲が南米ぽい感じでしょうか? インパクトありますよ。


 全体的に、高揚感がすごいんですよ。エネルギッシュというか(笑)。

 でも、これ人力なんだよなぁ~、って(笑)。ボーっと聴いてると、つい、打ち込みか人力か、忘れてしまいがちですけどね(笑)。

昭和六十四年発行・拾円玉

 財布のなかを漁っていて、昭和64年の5円玉を見つけた、という話を、先月、ブログで書きましたが(ここ )、今度は十円玉を見つけました。

 だから何だって話ですけど(笑)。

 実は、あれから、気をつけて、ちょこちょこ見てはいたんですけどね(笑)。見つかると嬉しいもんですよ、私、根がマニアだから(爆)。


 これにて、十円(終演)!

KRAAN「WIEDERHOREN」

 何書こうかな~なんて、悩んでると…、とりあえずドイツものへ逃げちゃいます(笑)!

 KRAAN「WIEDERHÖREN」(1977年)です。


 クラーンは、1971年ドイツで結成、1972年デビューのロックバンド。1984年に一度解散しますが、その後1987年に再結成し、また1991年に活動停止。今は、また活動してるのかな…?(笑)


 クラーンって、個人的にドイツのプログレっぽくないバンドだと思うんですけど…。でも、このバンドが、GURUGURUに大きな影響を与えてるんだから、訳わかんないですよね。GURUGURUもプログレっぽいのか?と言われれば、…(笑)?ですけどね(爆)。

 バカテク・ポップ・オマヌケ・中近東なジャズロック~フュージョンな音。でも、これそのまんまGURUGURUにも当てはまりそうな感じですけど(笑)


 このアルバムは、6thです。半分の曲で、コニー・プランクさんが関わっておられます。編成は、ギター・キーボード・ベース・ドラムの4人。前作まで在籍していたサックスが抜けて、キーボードが加入しています。


 HMVのページ(試聴できます)


 ”Vollgas Ahoi”(テレビでの、スタジオライヴ映像。1977年)

 ↑のyoutubeの”vollgas ahoi”のスタジオライヴ、音はかっこいいんですけど、演奏を、ただ単に邪魔してるだけにしか思えない、”道化師ダンサーズ”が面白いな~(笑)。


 素直にかっこいいんですよ。でも、ドイツだから、ウィー~!なつぶやき系ヘタウマヴォーカルも炸裂してて(笑)。そこん所は、やっぱりドイツだなぁ~、と(笑)。

 でも、一般的なドイツのプログレのイメージとは、180度違うと思いますよ。軽くて、軽くて。

 このアルバムでの音は、「アウトバーン」の頃のKRAFTWERKやラ・デュッセルドルフと、似た匂いがしないでもないですね。ただ、やってることは、全然違いますけどね(笑)。クラーンは、ジャズロックですから。キラキラしたあの感じ、匂いなんですよ。キーボードが加入したから、と言うのもあるんでしょうけどね。