ROVO「LIVE at 日比谷野音2003.5.5」
スペース・ロック!
ROVO「LIVE at 日比谷野音2003.5.5-man drive trance special-」(2003年)です。
ROVOは、勝井祐二さん(ヴァイオリン)と、ボアダムズの山本精一さん(ギター)で、”太陽の塔”として結成。1995年に初ライヴ。同年にそのライヴを収めたライヴカセットで、デビュー。1997年に”ROVO”に改名。
ROVOの前身バンドの”太陽の塔”につて、勝井さんは、”スペース・ロック・バンド”(「マーキー」62号より)とおっしゃってますが、まさにそのもの!ドイツのプログレを、イギリスの音楽マスコミが”コズミック・サウンド”と称していましたが、それ!
音としては、ジャズ・ロックに近いんですけどね。管と重さを抜いた、ディディエ・ロックウッドさん在籍時のマグマ(MAGMA)かザオ(ZAO)といったところ。後期ソフトマシーンとか。ゴングか、ジャン=リュック・ポンティか。あー、インストですよ。ヴォーカルは入ってません(笑)。
この盤でのメンバー構成は、ギター、ヴァイオリン、ドラム×2、ベース、シンセ×2と、大人数バンドです。
このアルバムは、タイトル通り2枚組のライヴ盤です。
速くて、ノリがいいリズムの上を、浮かんでは消えていく深いエコーがかかった効果音的な演奏。一番表に出てくるのが多いのは、リーダーの勝井さんのヴァイオリンと、山本さんのギターなんですけどね(笑)。
キングクリムゾンみたいな即興=セッションの部分もあるんですけど、音が、外に向いてるんですよね。開放感。野外で行われたライヴだからというのもあるのかもしれません。
これ、夏の暑い夜に流しておけば、涼しく過ごせるかな(笑)と思ったりもしますね。スカッとさわやかな(笑)。どっかの炭酸飲料のCMコピーみたいですけど(笑)。
ライヴだから、ふわふわフワフワどこまでも浮かんで、グングンと上昇していく感じの。
このライヴ盤収録曲の、他ライヴでの映像なんですが…。
”Na-X” (2003年のFuji Rock Festival)
SOFT MACHINE「4」
これ、やっておかないと、いけないかな…と。あくまでも、私の中では、なんですけど(笑)
SOFT MACHINE「4」(1971年)です。
ソフト・マシーンは、1966年結成の英国のロック・バンド。1968年デビュー。
前身の”ワイルド・フラワーズ(WILDE FLOWERS)”は、”キャラヴァン(CARAVAN)”の前身でもあるわけだし、初期のメンバーには、フランスで”ゴング(GONG)”を結成するデヴィッド・アレン(DAEVID ALLEN)さんがいたり、アメリカでは、ジミ・ヘンドリックス(JIMI HENDRIX)さんとつながってたりするんで、まぁ~、ごちゃごちゃしてますけどね(笑)。
このアルバムは、タイトル通り4thです。ソフト・マシーンのアルバムタイトルは、全てそのアルバムが何枚目かという数字なんですけどね(笑)。
このアルバム好きなんですよ。ネットの中をチョロチョロ回ってみると、あまり人気ないみたいですけどね(爆)。
私の中では、とりあえず、”この4thまでで一区切り”と思っています。その一番大きな理由は、ロバート・ワイアット(ROBERT WYATT)さんがバンドを抜けたことです。この4thでは、ワイアットさんの持ち味の一つの、ヴォーカルが出てこないんですけど、この時期のライヴでは、ヴォーカルは披露してますしね。
エルトン・ディーン(ELTON DEAN)さん(サクセロ・エレピ)が正式加入して大活躍しています。このアルバム全体に流れている疾走感のもとは、彼のサクセロも大きいんじゃないか、と思っています。
1曲目の”TEETH”。これが強烈です。これぞ、シンフォニックなカンタベリー・ジャズ・ロック!という感じの。この疾走感がたまらないです。特にワイアットさんのドラム。
そして、4つのパートに分かれた、トータル20分強の”ヴァーチャリー”。この曲はヘヴィーです。ライブでは、8-9分ほどのコンパクトな長さになって演奏されていますが、この長いバージョンも良いですよ。カンタベリー特有のモワモワした浮遊感、あれを満載してる感じで。このモワモワ感を、冗長と取るかどうかは、好みの問題でしょうけどね。私は、大好きです(笑)。
このアルバムの映像ないかな、と思ったんですが、案外「4」収録曲のライヴが見つからなくて、↓こんなのがありました。
「4」のレコーディングのリハーサル風景。このアルバムの1曲目、”TEETH”のリハーサル映像。
マイク・ラトリッジ(MIKE RATLEDGE)さんが、この”TEETH”のリハーサルで、ピアノを弾いてるのに何か違和感を感じました(爆)。レコードやライヴでは、オルガン・エレピを多用しているからですけど(笑)。ホント、新鮮ですよ(笑)。
ケンソー「陰影の笛(ライヴ vol.2)」
KENSO。好きなので。
ケンソー「陰影の笛(ライヴ vol.2)」(1995年)です。
ケンソーは、1974年結成の神奈川のプログレバンド。1980年デビュー。
このCDは、ライヴ盤なんですが、ケンソーの活動停止時期にリリースされたものです。リーダーの清水義央さんが、当時活動停止していたケンソーの、過去のライブ音源を聴きなおして、バンドの原点を確かめた(清水さんによる解説による)、というライヴ盤です。
収められているのが、1989年10月(佐橋俊彦さんのラストライヴ)3曲と、1stに収められていた”かごめ”の別テイク、”空に光る”のデモテイク、そして、1982年4月のデビューライヴ6曲!です。
デビューライヴですよ!
1982年4月というのは、ケンソーが、2ndアルバムの「KENSOⅡ」(1982年)の録音(同年7~8月)の直前の時期です。
演奏曲目も1st収録の清水さん作の曲と、2nd収録曲のうち、既に作曲されてた”空に光る”・”さよならプログレ”・”氷島”です。曲名だけ見ると、もろに萩原朔太郎さんですね。
この盤に収録してある、”空に光る”のデモというのは、このデビューライヴのためのリハーサルの模様です。
ケンソーは、1983年の、家庭用カメラで撮られたプライベートなライヴ映像(フルートの矢島史郎さんのラストライヴ)も残ってて、後にしっかり商品化してたり(「秘匿的心象」に収録)して、物持ちがいいバンドではあるんですけどね(笑)。
東京のライヴハウスには、行ったことがないし、このバンドのライヴも見たことがないんですけど、デビューライブの音を聴いて、やっぱり何かあるんですよ。それは、自分自身にも及んで。自分を見直す、といいますか。
好きだから、完全に評価の対象としては、聴けませんね(笑)。デビューライヴが収められた盤なんて、好きな人じゃなかったら買わないでしょうし。2ndアルバムの「KENSOⅡ」が好きな私にとっては、このライヴ盤は、存在しているだけで愛してしまっている(笑)一枚でもあります。
フルートの矢島さん在籍時のライブ音源はあまりないので、その部分でも重宝してますね。
あの”かごめ”の別テイクである”日本の春”も、2分半に編集されてますけどね、あの片鱗はありますよ。
このライヴ盤が発売された1995年当時、講談社の漫画雑誌「月刊少年マガジン」に、何故かこのCDが、1ページを丸々使って紹介されてました。しかも、このCDを、何枚か読者プレゼントしてたんですよ(笑)。普通の漫画雑誌ですよ、「月刊少年マガジン」ですから。
ホントに、いまだに不思議なんですけどね(笑)。雑誌の編集者の中に、ケンソーのファンがいたんでしょうかね(笑)?
SYMPHONY X「THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY」
ゼロ・コーポレーションの遺産です…ね(笑)
SYMPHONY X「THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY」(1996年)です。
シンフォニーXは、米国出身のバンドで、1994年デビュー。今も活動を続けています。
米国のバンドと言っても、当時(1996年)米国内では、CDをリリースしておらず、日本のレコード会社からアルバムを発売していました。
ジャンルは、様式美系メタルです。ネオクラシカル?どっちでもいいですけどね(笑)。
このアルバムは、3rdです。
アタマ3曲の、ヘヴィーでクラシカルでQUEEN風な、キャッチーな短い曲、中盤のシンフォニックな様式美変拍子な曲、そして、後半の大作。すごいですよ。
ヘヴィーかつ、哀愁を誘ういいメロディ。様式美だけど、エッジが鋭くて、触ると切れそうな音。やっぱり、メロディラインがいいのは、良いなぁ(笑)、と単純に思ってしまいますね。
この前、紹介した、カリフォルニアのブラック・メタルバンドKROHMといい、このニュージャージーのシンフォニーXといい、米国のミュージシャンなのに、米国的じゃない(笑)北欧っぽい音の盤も結構ありますね。完全に偏見ですけど(失敬! 笑)。
一番好きなのは、10分近い曲の”The Accolade”です。個人的には、PFM+ジェントルジャイアントが様式美メタルだったら……と思っている曲なんですけどね(笑)。クルクルと曲調が変わっていく曲。落ち着きがないと言うか(笑)。でも、ヘヴィーなんですよ。
表題曲の”The Divine Wings of Tragedy”は、20分を超える曲なんですが、全然だれなくて。好きだから飽きないというだけかもしれませんけどね(笑)。
最後の”Candlelight Fantasia”は、アタマの歌メロが、EL&Pの”The Only Way”なんですけど(笑)、まぁ~、そこは置いといて(笑)。
私は、初めて聴いたシンフォニーXのアルバムがこれだったので、これ以降のシンフォニーXのアルバムが、何か薄味に感じてしまうんですよ(笑)。個々のアルバムは好きなんですけどね。このアルバムは、全体的に見て、何となく濃ゆいですよ。
どうも、新譜が出るみたいで、そっちも楽しみです。
