下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【28】
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下記の続き
【十分 充分 辞書】
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mixi日記2022年02月日から
テーマサイトは下記。
【充分と十分の違い】
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質問者:sakuratojoruri質問日時:2022/01/24 17:15回答数:3件
題名の2つの言葉は同義語で当てる漢字が違うだけとも思えるが、
後者は時刻・時間の10分と混同して読まれることもないだろうか。
そこで前者なら決して間違わん気もするのだが、いかがでしょうか。
それとも意味に違いがあるとか、こちらが正しく他はダメとか、
ならば、前者だけ使用。他を時刻・時間以外は使わずという方向はどうでしょう。
文章前後の関係で大丈夫、使い分け可能でしょうかね。
===========引用終了
いまだにこういう質問があるのね。
そして、デマサイトをウノミにした珍回答……。
なんとかならんのか。
この分別に関しては知恵袋で毎度回答するホニャララ専門回答者がいる。
【「充分」と「十分」の使い分け教えてください】
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ベストアンサー
快仁21面相さん
2021/8/28 18:32
十分 充分
「じゅうぶん」は、「十分」だけで“じゅうぶん”です。
..最新の「文部科学省用字用語例」(平成23年3月)では、
「十分配慮する」「不十分である」のように、「充分」とは書かず、「十分」と書くようになっています。
..したがって、公文書、法令、学校教育では「十分」と書かれます。
..また、新聞の用字用語集では、「じゅうぶん」は「十分」に統一するようになっています。
【ご参考】
「十分・充分」は、満ち足りて何の不足もない意味ですが、本来の形は「十分」です。「充分」は、「充足」などの類推から出たものです。
..教科書や新聞では、一般に「十分に検討する」「必要にして十分」「不十分」「必要十分条件」などと使いますが、「十分(じゅうぶん)・十分(じっぷん)煮る」のように意味が紛らわしいときは、「充」を使うこともあります。文学作品では「充分」も根強く好まれています。
..なお、「十二分に満足する」では、「充二分」とは書けません。
……北原保雄編『問題な日本語』大修館書店より
「駅から十分歩く」と書いてあると、人によっては、「10分間歩く」と解釈する人もあれば、「十分(たっぷりと)歩く」と解釈する人もあって、なかなか厄介なものです。
..そこで、そうした誤解を避けるために、「ジュウブン」と読ませる場合には、わざわざ「充分」と別の表記をする人もあるほどです。
..しかし、この「充分」は誤用です。「たっぷりと満ちている」という意を表すために「充」の字をあてているのでしょうが、わざわざそんなことをする必要はありません。
..もともと「十」の字には「たっぷりと満ちている」の意が備わっているからです。表意文字である漢字の世界では、「十」は単に数字の10を表すだけではなく、その形態にも暗示されているように、“東西南北+中心点”の「全方位」つまり「全部・完全」を表しているのです(こちらのほうが本義となります)。
..したがって、「たっぷりと」も「十分」で“充分に”に差し支えないのです。
……宇野義方監修『漢字の使い方ものしり辞典』大和出版より
===========引用終了
下記だとさらに出典が加わる。
【充分と十分との違いについて】
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「十分」と「充分」――いずれも普通に行なわれている。憲法では「充分」を使っている。本来は「十分」であって,「充分」はあて字である。また,「十」のほうが字画も少なく,教育漢字でもあり,「充」はそうでないことなどからも,漢字を使うとしたら「十分」を採るべきであろう。しかしながら,最近では,この語はかな書きにする傾向がある。
公用文や「文部省刊行物表記の基準」などでは,かな書きを採り,「十分」と書くことを許容している。
===========引用終了
今回は珍しく原典を示している。ただし、この人は原典を示している場合でも引用のしかたがメチャクチャなので、ウノミにするのは危険。
たとえば下記。
【引用のご作法21 拝読させていただく 拝見させていただく 拝見いたします】
http://
下記をたどるとゾロゾロと……。
【ネットのご作法】
http://
で、本題に戻る。
ネット検索すると有象無象スゴいことになっている。細かく見ていったらキリがない。
〈1〉でもひいた、信頼しているサイトの全文をひく。
【十分と充分の使い分け 】
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===========引用開始
同じ意味の言葉でも書き方が何通りかある言葉があります。
「さびしい(寂しい/淋しい)」や「ほめる(褒める/誉める)」、「じゅうぶん(十分/充分)」などです。
今回はその中の「じゅうぶん」を取り上げます。
元々は十分
同じ意味の言葉でも書き方が何通りかある言葉のほとんどは、常用漢字とそうでない漢字(常用外漢字)の組み合わせであることがほとんどです。
しかしながら、十分・充分の「十」と「充」はどちらも常用漢字。音読みで「ジュウ」が登録されているところまで一緒です。
元はどちらの字が正しかったのでしょうか?
じゅうぶんは元々は「十分」と書きました。
その意味は「満ち足りて不足のないさま」「充実して完全であるさま」です。
満ち足りているさま、充実しているさまという意味から「充」という字が当てられるようになりました。
公文書のじゅうぶん
公文書ではどちらの「じゅうぶん」を使えばよいのでしょうか。
文化庁が公表している「用字用語例」にはこんな記載があります。
字句 言いかえ・書きかえ例 摘要
C 充分 じゅうぶん,(十分)
用字用語例は、公文書を作成するときに参考にするための資料で、問題となる漢字漢語について言いかえや書きかえの基準を示したものです。
公文書は用事用語例の書き方に則って作成されるのが一般的なのです。
上の表の「C」は、当用漢字表・同音訓表には記載があるものの、「公用文作成の要領」によって、かな書きが適当とされるものを表わします。
また、言いかえ・書きかえ例に括弧で「十分」が挙げられていますが、括弧内のものは、やむを得ない場合以外は使わないことと定められています。
つまり、公文書においては「じゅうぶん」はひらがな表記が好ましいとされているのです。
ところが、日本国憲法第37条で使われているのは「充分」という漢字表記です。
このことから、あくまで用事用語例は絶対の規則ではなく、参考資料にとどまっていることが分かりますね。
第三十七条
すべて刑事事件においては、被告人は、公平な裁判所の迅速な公開裁判を受ける権利を有する。
刑事被告人は、すべての証人に対して審問する機会を充分に与へられ、又、公費で自己のために強制的手続により証人を求める権利を有する。
刑事被告人は、いかなる場合にも、資格を有する弁護人を依頼することができる。被告人が自らこれを依頼することができないときは、国でこれを附する。
十分と充分の使い分け
さて、全く同じ意味の「十分」と「充分」ですが、使われている漢字の違いから、使い分けをしている人もいるようです。
「十分」の「十」は数を表すことから、数値的、物理的、客観的に満たされていることに関して使うことが多いとか。
対する「充分」の「充」は、「充足」や「充実」などの言葉が表わすように、満ち足りていることに重きを置きます。つまり、物質的というよりは精神的・主観的に満たされていることに使われるそうです。
どちらを書くか迷った場合は、元々の表記であった「十分」を書く方が無難でしょう。
ただし、「十分」は時間の「10分」と混同してしまう場合が稀にあるため、「十分、炒めた」などの表記をする際はひらがなや充分を使った方がよさそうです。
参考:デジタル大辞泉 / 違いがわかる辞典 / 文化庁 公用文の書き方資料集
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基本的にはこういうことでいいと思う。ただ、疑問を感じる点もある。
■じゅうぶんは元々は「十分」と書きました……なのか?
アチコチでこういう記述を見るけど、典拠が不明。まあ、たぶんそうなんだろう。日国を見ると古い用例は「十分」だし。
■「十分、炒めた」だとまぎらわしい?
回避する方法はいくらでもある。根本的な問題として、横書きなら何も問題にならない「ten minutes」なら「10分」で、「enough」なら「十分」だろう。
縦書きなら「約十分炒める」「十分に炒める」などにしてもいい。それでまぎらわしい例はめったにない。近年は縦書きでも「10分」を使うことが多いはず。
■「充分」は精神的な満足?
〈「十」は数を表すことから、数値的、物理的、客観的に満たされていることに関して使うことが多い〉
〈「充」は、「充足」や「充実」などの言葉が表わすように、満ち足りていることに重きを置きます〉
このテの主張もよく目にする。どこから出てきたのだろう。〈「充足」や「充実」などの言葉が表わす〉のはそのとおりだけど、話が逆では。「充足」や「充実」などの言葉が〈満ち足りていること〉を表わすから、「充分」という書き方が生まれたのでは。そういうメンドーな話はどうでもいいや。
たとえば「じゅうぶんな報酬をもらった」ならどっちなんだろう。金額的な満足か精神的な満足か。
「じゅうぶんな謝礼をもらった」
「じゅうぶんなお礼の気持ちを表現した」
どれが精神的でしょうか。そんなの知らんよ。
これって、例の主客の問題になってないか? 関知したくない。
【主観と客観 辞書】
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これも張っておこう。
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===========引用開始
飯間浩明
@IIMA_Hiroaki
·
2020年4月23日
返信先:
@IIMA_Hiroaki
さん
補足すると、「十分・充分」について、個人個人がそれぞれ違うニュアンスを感じて、自分なりの意味づけをして使い分けるのは自由だと思います。それを否定するつもりはありません。でも、一般に明確な意味の区別は存在しないのに、区別があるかのように説明するのは問題があります。
===========引用終了
テーマサイトのコメントを読むと、いろいろ疑問が浮かぶ。
まずNo.1。ただ、リンクを張っただけ。リンク先の記述が信用できるのだろうか。これ、前にもひいたことがある。一応これでも「監修者」がいるんだよなぁ。
【まさか同じと思ってない? 「十分」「充分」の違いと使い分け】
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結論は【使い分け例】を見るとよくわかる。
===========引用開始
【使い分け例】
試験勉強の結果を示すとき:「試験の結果はじゅうぶん頑張った甲斐があった」
→この場合、点数の数字が納得いくものならば「十分」。数字は関係なく精神的にOKならば「充分」
食事中:「じゅうぶん足りています」
→この場合、人数分揃っている場合は「十分」、お腹が満たされていっぱいの時は「充分」
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「試験の結果はじゅうぶん頑張った甲斐があった」って例文自体どうなんだろう。
説明も何がなんだか。
これで「まさか同じと思ってない? 」って脅されてもなぁ。
No.2。
断定好きの回答者としては煮え切らない。
まぁ、分別関連の話でムヤミに断定するほうがどうかしているんだけど。
それよりも〈十分(じゅっぷん)という時間〉って記述が気になって……いったいどの程度まで踏まえてこういう書き方をしているのだろう。「十分」の読み方というのは、それだけでひとつのテーマになる。
思わず質問してみた……。
【「十分」の読み方】
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下記の仕様がかわってコピーできるようになったのだが、使用権が微妙なので、全文の保存はやめておく。
信用しているサイトだが、この記述はイマイチ。
「腹八分目だけど、じゅうぶん満足できた」って例文はおもしろい。
【十分と充分の違い・使い分け】
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