【プラスチックごみ対策】G20サミットにて~海洋プラごみ ゼロ目指し具体化へ(まとめ) | Just One of Those Things

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科学オタクの主婦が一人でこねくっております、危機管理シリーズ。環境保護に関するデータ編。
 

北極も深海も 海洋生物を死に追いやるプラスチック」、「微細プラ製造、自粛求める 洗顔料・歯磨き粉で使用」、「プラごみ減へ循環戦略 使い捨て見直し・再利用 来夏までに」、「イルカやクジラなどの死体 50頭すべてからプラスチック」、「海洋汚染のプラスチックごみ 首相に対策強化求める共同声明~クジラから大量のプラスチックごみ」、「“クジラの胃のプラスチック”で海洋汚染を学ぶ」、「マイクロプラ 海だけでなく「山でも検出」 大気中を浮遊か」、「回収ペットボトル100%有効利用へ 経団連が目標」、「ADB、海洋ごみ対策に5500億円=24年まで、生態系保護など」、「「海で分解するプラスチック」国が開発企業を支援へ~ADBプラスチックごみ対策などに50億ドル支援」、「廃プラスチック 中国が輸入禁止 日米はごみ削減急務~プラスチックごみ保管増などの影響」、「リサイクル困難な「汚れた廃プラ」 輸出入規制へ国際ルール~「レジ袋はタダ」法令で禁止の考え 環境相」、「気候変動やプラごみ“地球規模の危機”環境白書~レジ袋有料化 経産相は?~プラごみ世界の7割輸入は」、「【プラスチックごみ対策】G20開催を前に:G20閣僚会合(まとめ)」、「【プラスチックごみ対策】G20を前に:有識者会議~ASEAN(その他まとめ)」より。
 

以下にNHKの報道を時系列で示します。

 

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G20 プラごみは…「気候変動や環境」の最終セッション開始
2019年6月29日 12時56分 NHK
 
G20大阪サミットは、気候変動や環境などをテーマにした最後のセッションが行われています。サミットは、このあと首脳宣言を採択して閉幕する予定で、G20の結束を示すメッセージを打ち出せるのか注目されます。
 
G20大阪サミットは2日目を迎え、午後0時半すぎから、気候変動や環境をテーマにした最後のセッションが行われています。各国の首脳らは、海洋プラスチックごみ対策や、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」などについて討議しているものとみられます。
 
各国首脳は、討議の結果を踏まえ、海洋プラスチックごみによる新たな汚染を2050年までにゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を発出する方向で最終調整を進めています。
 
一方、午前中行われた世界的な格差への対処などをテーマにしたセッションで、安倍総理大臣は、持続可能な世界の実現に向けて、途上国の財政状況に配慮したインフラ投資や、すべての人が基礎的な医療を受けられる制度の実現が不可欠だと訴えました。
 
サミットは、午後2時ごろにはすべての日程を終了し、首脳宣言を採択して閉幕する予定で、その後、安倍総理大臣が議長として記者会見することにしています。
 
貿易や温暖化対策などをめぐり各国の主張が対立する中、首脳間の討議の結果を踏まえてG20の結束を示すメッセージを打ち出せるのか、注目されます。
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G20 「大阪宣言」採択し閉幕
2019年6月29日 13時58分 NHK

G20大阪サミットは、「閉会セッション」で首脳宣言を採択し、閉幕しました。この後、安倍総理大臣が議長として記者会見し、2日間の討議の成果などを発表することにしています。
 
G20大阪サミットは2日目の29日、女性の活躍推進の首脳特別イベントと、世界的な格差への対処などをテーマにしたセッションに続いて、気候変動や環境などをテーマにしたセッションが開かれました。
 
このあと、最後の日程となる「閉会セッション」が開かれ、首脳宣言となる「大阪宣言」が採択されました。
 
議長の安倍総理大臣と、来年のG20サミットの議長国・サウジアラビアのムハンマド皇太子がそれぞれあいさつし、安倍総理大臣は、
 
「グローバル化による、急速な変化への不安や不満による対立が強調される中、国際社会が団結して、課題に立ち向かい、力強いメッセージを発出することができた」と述べました。
 
そのうえで、自由、公正、無差別な、貿易体制の維持発展について、合意できる共通点を見いだすことができたなどとして「去年の
ブエノスアイレス首脳宣言を踏まえ、さらに踏み込んだ主要な合意ができたことは、国際社会に改めてG20の結束を示すことができた」と述べ、G20大阪サミットは閉幕しました。
 
このあと、安倍総理大臣が議長として記者会見し、2日間の討議の成果などを発表することにしています。
 
一方、安倍総理大臣は29日夕方から、大阪市内のホテルでロシアのプーチン大統領との日ロ首脳会談に臨み、北方領土問題を含む平和条約交渉などについて意見を交わすことにしています。
 
■サウジ ムハンマド皇太子 来年のサミットへ抱負

来年のG20サミットの議長国となるサウジアラビアのムハンマド皇太子は、「われわれの包括的かつ共通の利益に向けてさまざまな挑戦が必要になっている。公正な経済や若者の能力開発、中小企業の発展などが課題だ。各国がさまざまな協力を進め繁栄を実現するため強い決意で臨む」と来年のサミットにむけた抱負を述べました。
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G20 安倍首相 「力強い経済成長けん引で一致」
2019年6月29日 16時18分 NHK

安倍総理大臣はG20大阪サミットの閉幕にあたって記者会見しました。米中の貿易摩擦などによる経済の下振れリスクに対し、G20が結束して力強い経済成長をけん引していく決意で一致したと述べました。また、自由や公正、開かれた市場など自由貿易の基本的原則を確認することができたと成果を強調しました。
 
この中で、安倍総理大臣は、「世界は結束できると信じて精いっぱい議長役を務めた。多くの分野でG20諸国の強い意志を世界に発信することができた」と述べました。
 
そして、「世界経済には、貿易をめぐる緊張から、依然、下振れのリスクがある。こうした状況に注意しながら、さらなる行動を取り、力強い経済成長をけん引していく決意で一致した」と述べました。
 
また、貿易については、「本来、何を求めていたのかという原点に立ち返った。自由、公正、無差別、開かれた市場、公平な競争条件といった、自由貿易の基本的原則を明確に確認することができた」と述べました。
 
さらに、「プライバシーやセキュリティを保護しながら、国境を越えたデータの自由な流通を確保するための、国際的なルールづくりをスピード感を持って進めていく。WTO改革の流れにも新風を吹き込むに違いない」と述べ、「大阪トラック」と名付けた枠組みのもと、データの流通などに関するルール作りを加速させる考えを示しました。
 
そのうえで、来月にも大阪トラックの初めての会合を開催し、来年には実質的な進展を得たいという考えを示しました。
 
また、気候変動を含む地球環境問題について、「環境と成長の好循環の実現に向けて世界が共に行動していくことが重要で、今回、こうした認識で一致できた意義は大きい」と述べました。
 
そして海洋プラスチックごみ対策について、「新たな汚染を2050年までにゼロにすることを目指す『大阪ブルー・オーシャン・ビジョン』を共有できたことは大きな一歩で、実現に向けた具体的実施の枠組みでも合意した」と述べました。
 
一方、イラン情勢については、「各国が強い関心を示していた。私も各国首脳との会談で先のイラン訪問を紹介し、各国からは、地域の緊張が高まっていることを懸念する声が相次いだ。今後とも国際社会と連携しながら緊張緩和に向けて努力していきたい」と述べました。
 
また、安倍総理大臣は、米中の貿易摩擦に関連し、「世界の大きな関心である米中貿易摩擦について、両国の首脳とそれぞれ話し、世界1位、2位の経済大国が、建設的な議論を通じて、安定した経済関係を構築していくことが極めて重要だと申し上げた」と述べました。
 
そして安倍総理大臣は、「世界では、対立ばかりが強調されがちな中にあって、共通点や一致点を見いだす日本ならではのアプローチを通じて、世界のさまざまな課題に対し、G20が一致団結して、力強いメッセージを出し、具体的な行動に移していく大きなきっかけにすることができた」と述べました。
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G20閉幕 “大阪宣言” を発表
2019年6月29日 18時52分 NHK

G20大阪サミットは29日午後閉幕し、首脳宣言となる「大阪宣言」が採択されました。調整が難航していた貿易・投資について「自由・公平・無差別で透明性があり安定した貿易と投資環境を実現するよう努力する」としたうえで、WTO・世界貿易機関の改革への支持を盛り込む一方、「保護主義と闘う」という文言は去年に続いて盛り込まれませんでした。
 
それによりますと、世界経済の現状について、「足元で安定化の兆しを示しており、ことし後半から2020年に向けて緩やかに上向く見通しだが、リスクは依然として下方に傾いている。何よりも、貿易と地政をめぐる緊張は増大し、われわれはこれらのリスクに対処し続けるとともに更なる行動をとる用意がある」としています。
 
また米中の貿易摩擦を背景に調整が難航していた貿易・投資について、「国際的な貿易と投資は、成長・生産性・イノベーション・雇用創出、開発の重要なけん引力だ」としたうえで、「自由・公平・無差別で、透明性があり、予測可能で、安定した貿易と投資環境を実現し、市場を開放的に保つよう努力する」と原則を明記しています。
 
一方、「保護主義と闘う」という文言は、去年に続いて盛り込まれませんでした。
 
さらに、WTO=世界貿易機関の改革について、「必要な改革への支持を再確認しほかの加盟国と建設的に取り組む」としたうえで、貿易をめぐる紛争解決の機能についても加盟国の交渉に基づいた見直しが必要だと指摘しています。
 
一方、海洋汚染の原因となっているプラスチックごみについては、「すべての国や関係者の協力のもとで、国内的・国際的に対処する必要があり、海洋プラスチックごみなどの流出の抑制や大幅な削減のために適切な行動を速やかにとる決意だ」として、新たな汚染を2050年までにゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」への賛同を、G20以外の国にも呼びかけるとしています。
 
また国際的な枠組み「パリ協定」について、「2020年までに、更なる世界的な努力が必要であることを考慮する。パリ協定に従って、緩和と適応の双方に関して開発途上国を支援するための財源を提供することの重要性を強調する」としています。
 
また、アメリカのパリ協定から脱退するとした決定を再確認し、「アメリカは引き続き、エネルギー関連の二酸化炭素排出量を減らし、よりクリーンな環境を提供し続けるため、先進技術の開発と配備にコミットする」としています。
 
さらに急速に拡大する「デジタル経済」について、「データや情報などの国境を越えた流通は、生産性の向上やイノベーションの増大をもたらす。プライバシーや知的財産権などの課題に引き続き対処することで、データの自由な流通をさらに促進し、消費者やビジネスの信頼を強化できる」としています。
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海洋プラごみ ゼロ目指し具体化へ 日本支援策まとまる
2019年6月29日 19時32分

G20大阪サミットでまとめられた、海洋プラスチックごみに関する新たなビジョンを具体化するため政府は、各国の人材育成や、ごみ処理能力の向上など、日本が取り組む支援策をまとめました。
 
G20大阪サミットで各国の首脳らは、海洋プラスチックごみによる新たな汚染を2050年までにゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を取りまとめました。
 
これを具体化するためには、各国の取り組みを後押しする必要があるとして、政府は、「マリーン・イニシアティブ」と名付けた支援策をまとめました。
 
この中には、ODA=政府開発援助などによって、途上国でのリサイクル施設の建設や、環境法制の整備などを支援することや、世界全体でごみ処理の専門家を2025年までに1万人育成することが盛り込まれています。
 
また、海洋プラスチックごみの排出量が多い、ASEAN=東南アジア諸国連合のごみ処理能力の向上に協力するとしています。
 
さらに、国内の企業やNGO、地方自治体も、プラスチックの代替品の製造やリサイクル技術などの国際展開を推進するほか、国際会議などでも日本の技術を発信するとしています。
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NHK以外の報道では、メディアセンターで、いかがわしい「脱・使い捨てプラ ストロー」の「木製品」が出てきました。
 
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メディアセンターは脱・使い捨てプラ ストロー、フォークは木製 G20
毎日新聞 2019/06/29 00:33
 
 
©毎日新聞 国際メディアセンター内の飲食スペース。皿、コップは紙製、フォークは木製が用意されている=大阪市住之江区で2019年6月28日午後8時4分、大場あい撮影
 
 大阪市で開催中の主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)会場に、世界中の報道関係者が作業をする「国際メディアセンター」が設けられている。G20サミットで海洋プラスチックごみ対策が議題の一つになっていることを踏まえて、センター内では使い捨てプラスチックを使わず、代替素材や分別収集などで日本のごみ対策をアピールしている。

 センター内に設けられた飲食スペースでは、コーヒーや水などを紙コップで提供する。ジュースは缶入りだけで、ペットボトル入り飲料はない。菓子やおにぎり、パンなどの軽食も個別包装のものは置かず、大皿の上から必要な分だけ紙製の小皿に取るやり方だ。

 また、ストローやフォークなどは木製を用意した。プラスチック以外のごみも捨てた後にリサイクルしやすいように、缶▽新聞・雑誌▽燃えるごみ――に分別するよう求めている。

 ただし、紙ナプキンはごく普通の真っ白なもので、適正に管理された森林の木材を使ったことなどを示す森林認証マークはなく、原料への配慮がある製品か分からない。紙コップの使用制限などもない。【大場あい】
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森林の保護は地球温暖化対策や生態系を維持するに環境保護対策を行う上で必須です。何考えているんでしょうね。
 
 

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