道北ヤブ山日記 -5ページ目

烏帽子岳-神威岳(札幌市)ー2024.5.1

烏帽子岳-神威岳(札幌市)ー2024.5.1 (単独)

 

今年のGWで自分が自由に使えるのは、飛び飛びに4日ほど。

4/28に引き続き、単発で定山渓界隈へ。

しばらく山をお休みすると登らなくても平気になるものだが、何とか奮い立たせて移動する。

 


今回登るのは烏帽子岳-神威岳で、木挽沢ルートから。

定山渓は道南より近くて楽である。

林道入口には立派なさっぽろ湖展望パーキングがあった。

 

5/1は暦上は平日なので誰もおらず静かでイイ。

GWとは思えない気温の中、のんびりと歩き出す。

 

木挽沢林道は概ね良い路面が維持されているが、崖崩れの箇所も見られた。

眼下に見える木挽沢は、ゴルジュっぽい部分もあるようで、沢登りが楽しめそう。

 

1時間程度歩くと林道終点で、降り立ったところは620m二股となっていた。

すでに水量は少なく、右に入れば神威岳南コルの登山道にすぐ出るようだ。

 

ここは左に入り、先に烏帽子へ向かうことにする。

小さな滑が現れ、久しぶりの沢の感覚を味わう。

 

次第に沢を埋める雪渓を淡々と詰めると、ヤブ漕ぎの無いままにCo890付近の夏道に出る。

 

烏帽子岳の東肩は目の前。

斑状となった雪面と夏道を繋いで200m程の登りである。

 

実は初めて目にする神威岳。

頂上がドーム状となっていて、地形図で想像していたよりも特徴的だ。

 

百松沢方向。

雪が繋り具合によっては縦走を考えていたが、少し時期が遅かったか・・・・。

 

風により霧氷が飛び、さらさらと音を立てながら地面に落ちていく。

顔に当たると地味に痛い(笑)

 

烏帽子岳山頂。露出していた三等三角点も同名だ。

 

北の展望。

アンテナの林立する手稲山の向こうには、まだ白い増毛山塊。

 

喜茂別岳から無意根山の白い連なりを右手に見ながら次は神威岳に向かう。

 

で、神威岳山頂までの距離は近かった。

ドーム状のてっぺんからの展望は良い。

 

定山渓天狗岳と余市岳。

 

ビルの立ち並ぶ市街地を目にすると、札幌の山なのだと納得。

 

急な夏道を降りて振り返ると、山頂部はほぼ岩の塊のように見えていた。

 

750mコルから雪渓に埋まる沢を下ると、難なく620m二股に到達。

あとは山菜を探しながら林道を歩いて終了。

 

ルートはこんな感じ。

誰とも会わない静かな春山を満喫して帰旭。

 

 

 

 

屏風岳-和宇尻山-春香山ー2024.4.28

屏風岳-和宇尻山-春香山ー2024.4.28 (単独)

 

今年は雪融けが早いらしい。

増毛や大雪は残雪が多いのは当たり前だが、未踏峰の多い道央や道南となればチョイスが難しい。

もう少しスキーを使いたいと考え、朝里峠周辺の山を狙ってみる。

 

朝にゆっくり旭川を出てきたものだから、朝里峠のPはこのありさま。

その殆どがモービルやスノーバイク?のトレーラーだった。

峠の北に位置する屏風、天狗、春香山、和宇尻山を狙う。

 

峠から延びる林道に雪があるかが最大の問題だった。

モービル跡があろうと無かろうと、その懸念が払拭されただけで十分。

春香山をメインに、後は流れに任せることにした。

 

行程の殆どが林道歩きで、頭を使うことが無い。

最も高い春香山でさえ、峠からの標高差は200mソコソコで気楽なものだ。

・779の先で西に折れてまずは屏風岳へ。

 

屏風岳752m山頂到着。

天狗への吊り尾根はヤブに埋もれてスキーでは無理っぽい。

少し北にある沢形を偵察すると、ツボで雪とヤブを繋げば行けそうだが、スキー靴で急斜面のヤブ漕ぎはさすがに面倒だろう。天狗岳には夏道があるので、まだ何時かの機会に・・・。

 

 

再び林道に戻って東へ進むと、春香山と和宇尻山のベタッとした山容が見えた。

林道は意外にアップダウンがある。

 

和宇尻山と春香山との815m中間コルに抜ける。

樹林越しに春香山は確認できるが、和宇尻山は平坦すぎて良く分からない。

 

先に私製標識のある和宇尻山山頂。

木立に囲まれた平坦地で、山頂感はゼロだ。

 

コルに戻って春香山に80m程の登り返すと、疎林に変わって良い雰囲気になる。

銭函のルートで来たと思われるツボ足の登山者の姿が見られた。

 

春香山山頂。

和宇尻山とは違って展望は抜群で、石狩への海岸線や手稲山などが良く見えた。

ただ、黄砂の影響で霞がちなのが惜しい。

 

滑りを楽しめたのは春香山の北斜面だけで、後は峠までの長い林道を引き返す。

正面に見える朝里岳は残雪豊富でまだまだ行けそうだった。

 

ルートはこんな感じで、ただの林道ハイクに近い。

未踏峰3座踏めて満足、取りこぼした朝里天狗は今度。

 

 

 

 

 

 

 

ポロヌプリ山(枝幸町歌登)ー2024.4.21

ポロヌプリ山(枝幸町歌登)ー2024.4.21 (2名)

 

職場の山仲間からの提案により、久しぶりに道北のポロヌプリ山へ・・・・。

 

過去にポロヌプリ山は2度登っている。

1度目は2010年に間の川からの西ルートで1泊して珠文まで縦走で。

2度目は2019年に749m神居山乗越ルートで。(その記録

何れもオリジナリティ溢れるルートだったと自負していたが、3回目にして普通のルート?となった。(笑)

 


歌登地区からパンケナイ川沿いの道路に折れ、ポンパンケナイ川分岐付近まで車が入った。

周辺の山に雪は少なく、スキー登高可能か不安なまま出発となる。

 

林道は雪が切れたり繋がったりを繰り返し、約5kmで歌登安田鉱山到着。

当初は鉱山の向かいの尾根から419-597を繋ぐ計画だったが、予定の尾根は真っ黒け。

南斜面を計画するのには無理があったようだ。

 

結局は6.5km地点の174m標高点より右岸沿いの斜面をトラバース気味に辿る。

薄い雪を繋ぎながらのルート取りだが、途中から作業道が現れて俄然登り易くなった。

 

沢の突き当たりにある二股から中尾根に取り付く。

狭めの地形にジグを切って登るうちに、Co500で雪は安定し広尾根になった。

上部はガスに覆われている。

 

主稜線は意外にもヤブや灌木が煩く、それらをかわしながらの登りとなった。

 

山頂直下で雪が完全に切れ、シーデポしてツボで登る。

西側に回り込むとハイマツの丈は低い。

 

ゴツゴツとした岩肌が特徴的なポロヌプリ山山頂。3度目。

視界が利かないのは残念であるが、別ルートでピークを踏めただけで十分だろう。

同行のS氏も念願の初登頂となり、ご満悦の様子だった。

 

咲来にて海鮮丼蕎麦セットを平らげ(美味い)、天塩川温泉に入ってから帰旭。

 

母の葬儀などで落ち着かず、久しぶりの山行だったが、山にも仲間にも恵まれて充実したものになった。

 

今回のルートは青です。

安田鉱山まで車が入ればさらに楽。

来期以降はもう1ルートで狙います。秘密のルートで(笑)

 

 


 

 

787m峰/点名・舎熊山(増毛町)ー2024.3.16

787m峰/点名・舎熊山(増毛町)ー2024.3.16 (3名)

 

787m峰は信砂岳の北西に位置するタダのコブ。

点名は「舎熊山」と立派である反面、信砂岳よりも低くて山自体の存在感は薄い。

増毛山塊を大方登ってきた自分はその存在は知っていたが、優先度はかなり低かった。

因みに更に北西には舎熊岳という三角点のピークがある。

 

今回職場の山仲間から787m峰への提案があった。

気を遣って、自分が未踏と思われる山を探したとのことで、登る良いきっかけとなった。

 

ルートは恵比寿橋から456-667へ続く北東尾根を辿るシンプルなプラン。

恵比寿橋の先に運良くパーキングがあって、苦労なく車が置けた。

400m程戻って、恵比寿橋の先からスキーを装着して出発する。

 

水線のある小沢は埋まっていて、問題なく尾根に取り付く。

456までは小さなアップダウンのある小尾根である。

 

唯一のスキー斜面となる△667への段差に差し掛かると、突然暗雲が立ち込め、猛烈な勢いで霰が降ってきた。

 

ひなあられを連想させる粒の大きさだった。

 

トドマツの麓で暫く待っていると、すぐに天候は回復。

通り雨ならぬ、通り霰だったよう。

 

ただただ平坦な北東尾根を進むと、頂上近くで疎林の綺麗な斜面となった。

 

山頂からは、信砂岳同様、抜群のロケーションである。

暑寒別山塊の景色が一望できる。

 

余裕があれば蚊の沢岳とも考えていたが、無理するのはやめた。

歳取ると諦めるのも早い。

 

舎熊山山頂から北斜面を一本滑ってから下山とした。

 

ルートはこんな感じ。

無名峰でも初登頂は嬉しいものである。

 

 

 

加車山-丸山(白老町)ー2024.3.10

加車山-丸山(白老町)ー2024.3.10 (単独)

 

来馬岳下山後、9時のゲート開放を待ってから登山開始地点へ。

橘湖からの南ルートも考えていたが、ヤブの出方を鑑み、無難に・596のカーブからとする。

 

早々に車が集結する大盛況ぶりで、人気の高さが半端ない。

少しでも遅れると駐車できない事態もありそう。

 

法面には夥しいシューのトレース。不思議なことにスキートレースは皆無である。

 

スキー不向きの山なのかと不安になったが、全然そんなことは無し。

ただ単にシューの人気が高いだけのようだ。

713mコルに抜けると、もはや北の肩が現れた。これは近い。

 

肩から北望するオロフレ山。

 

そして登ったばかりの来馬山。

 

車から僅か40分程度、休憩する間もなく加車山山頂である。

南側斜面は断崖地形にも関わらず、植生の影響で展望は今イチだ。

 

引き続き丸山へ向かう。

標高が低い上に平凡な山容は興味をそそられず、ピークハントと割り切った。

 

北東尾根から753に抜け、霞みがちな太平洋を見ながら弧を描くように進む。

丸山の山容も横長からドーム状に変化し、一応それらしい存在感にはなった。

 

530mコルはすでにヤブが出ていて、ギリギリかわしながら丸山基部へ抜ける。

あと一週間もすれば雪も切れることだろう。

 

稜線より左目の斜面の方が、やや疎林で登り易い。

ジグを切って90m程を登り切ると平坦な台地に出た。

 

平坦な丸山山頂。

 

加車山とは打って変わって、トレースの無い静かな山だった。

殆どの人は加車山で引き返すのかもしれない。

 

ルートはこんな感じ。

 

オロフレ峠周辺は、オロフレ山、来馬岳、加車山、丸山の4座を踏み、イイとこ終わりだろうか。