道北ヤブ山日記

主に道北の山を中心に登ってます。その理由は情報が極めて少ないからです。 情報過多の現在においても、道北の山はブラックホールのように情報はありません。 だからこそ、この目で確かめてみたいと思って行動しています。ピークを多く踏むよりも、縦走する山行が好きです。 


 

↓↓最近の山行↓↓


7月21日 多峰古峰(千歳市)

7月20日 長尾山(札幌市)湯の沢川北東面沢

7月12日 空沼岳(札幌市)-湯の沢川

7月7日 坊主山(三笠市)&坊主山(栗山町)

6月30日 金山(豊浦町)-小鉾岸川南東面沢

 


2011年から2024年までの山行一覧は こちらから

 

 

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空沼岳(札幌市)-湯の沢川ー2024.7.12

空沼岳(札幌市)-湯の沢川ー2024.7.12 (単独)

 

札幌で人気の山、空沼岳へ。

 

平日なので車は2台だけと静か。

登山口に車を置いて採石場まで戻り、空沼林道へ入り直す。

 

沢だけを楽しむなら下流から入るべきかも。

朝の自宅出発が遅れたことと、空沼岳のピークハントが目的だと自分に言い訳をして、林道終点まで歩いた。

 

Co490で入渓。想像より細い流れだ。

 

湯の沢と言う名の通り、水はやや濁っている。

温泉成分が付着しているらしく、沢の岩は変色していた。

 

沢はコンパクトながら滑や小滝が現れ、変化があって面白い。

岩は全然滑らないので滑も気持ち良く登れる。

 

狭いゴルジュの向こうに滝。

 

登る滝としてはこれが唯一だった。

 

Co800で現れる、すだれの滝。

右のルンゼを途中まで登ってみたが、急な土壁となって諦め、素直に右岸の巻き道を使った。

沢に戻って100m程稼ぐと林道に出た。

 

初めて見る立派な万計山荘。

 

目の前には万計沼が広がり、最高のロケーション。

ここで昼寝して帰れば幸せと思えるが、鞭打って空沼岳のピークへ出発。

 

突然暗雲が立ち込め、天候は急激に悪化。

雨が本降りとなり、久しぶりに合羽着用。

 

真簾沼はスケールが大きくて立派だった。

晴れた日に畔でダラダラとしたいものである。

 

貸切の空沼岳山頂。

雨で諦めていた展望だったが、山頂滞在中にガスが取れた。

 

漁岳への稜線と未踏の恵庭岳。

 

藤野方面の低山。

今シーズンは札幌周辺の山に数多く入り、残りが少なくなったことを実感する。

 

万計山荘からの登山道は快適だったが、長く単調で少し疲れた。

 

ルートはこんな感じ。

 

長く感じる行程で、今の自分にはこの位が限界か。

 

 

 

坊主山(三笠市)&坊主山(栗山町)ー2024.7.7

坊主山(三笠市)&坊主山(栗山町)ー2024.7.7 (2名)

 

年一回だけ開催される阿蘇岩山ウォーキングツアーのため当別町入り。

しかし不安定な天候で直前に中止と言い渡される。

所詮道路歩きであり、雨なら合羽を着用すれば良いだけの話だが、子供の参加もあるようで、無理はできないのだろう。航空自衛隊側が決めたことなので為す術もなく、潔く諦めた。

 

急遽の転進先は・・・・。

まだ残してあった低山二山、三笠と栗山にある坊主山とした。

 

坊主山161m(三笠市)

高速を通る度に目にしていたが、何かのついでにと思っていた山。

遂についでの日が訪れた。

南側の採石場入り口に車を置かせていただく。

日曜日のため作業は行われていなかった。

 

ちょっくら採石場にお邪魔して上部へ抜ける。

 

尾根の笹は低く、膝下程度。

鹿道が発達していてヤブ漕ぎ場面はほぼ無い。

 

少し雨が降った後で、心配されたダニの付着も無かった。

 

坊主山山頂。三等三角点「坊主山」。

 

 

坊主山167m(栗山町)

栗山の坊主山は栗山市街地の南東にある低山。

麓に神社があり、神社の鳥居を潜ってスタートする。

 

山腹は痛々しいほどの伐採地。

歩き辛さこの上なく、植林地へ逃げる。

 

車からの標高差は僅か100mで、短時間で山頂となる。

二等三角点「坊主山」。

 

山頂からの展望は無い。

 

中腹で伐採地に抜けると、栗山の平野地帯が一望できた。

 

確かに不安定な天気ともいえるが、阿蘇岩山に登れなかったのは正直痛い。

来年は予約が確実に取れる保証はない。

 

 

 

 

 

 

金山(豊浦町)-小鉾岸川南東面沢ー2024.6.30

金山(豊浦町)-小鉾岸川南東面沢ー2024.6.30 (単独)

 

金山は豊浦町と黒松内の境界線上にある標高501mの山。

室蘭から函館方面へ高速道路で向かうと、金山トンネルに入る直前に金山の東面が良く見える。

山頂直下は断崖の岩肌が露出していて、通る度に気になっていた山だ。

西からのアプローチが容易に思われるが、怖いもの見たさで東面から登ってみたい。

 

沢口川橋手前のゲートされた金山林道入口に車を置いて歩く。

金山トンネル設備へ通じる道のため、綺麗に管理された道である。

 

 

トンネル設備裏に回り込んで東面沢に降り立つと、前も見えぬほどの酷い状況。

確かに足元には水がチョロく流れているが、初っ端からヤブ被りではヤル気が失せる。

山頂へ向かう分岐もクソも無い。

たまらず右手の尾根に上がると伐採跡があり、沢より百倍位歩きやすかった。

 

尾根に逃げては崖を見ることなく終わってしまう。

再び沢に戻りヤブを掻き分けて進むと、岩盤地形となる箇所もあった。

 

ルンゼ状の急な沢形を攀じ登ると、時折左手には断崖地形が垣間見られた。

アレを直接登るのは難しそうに思え、結果的に回り込んだのが正解ようだ。

 

Co420から稜線までのヤブが酷い。

蔓系植物が体に絡み、一本一本切りながら進むのに時間がかかった。

稜線上は何となく作業道の雰囲気を感じ、歩きやすい場所がある。

 

金山山頂。三等三角点「金山」周りを綺麗に整備。

点の位置はヤブの中だが、断崖上にギリギリに立つと高度感ある展望が得られた。

 

幌扶斯山と噴火湾、そして駒ケ岳。

 

山あいを縫って走る高速道路の曲線を見下ろす。

いつもは車から見上げていた山頂に遂に立つ。

 

山頂から東に続く尾根は直下が断崖のため、一本南側の尾根を下る。

苦労した蔓系植物は皆無で、あっさりCo270で沢に当てる。

登りの苦労からすれば極めて容易なルートである。

 

砂防が現れたので沢を離れて土手に上がると丁度金山トンネルだった。

 

ルートはこんな感じ。

ピークハントなら下りに使ったルートで登るのが早い。

 

 

 

 

 

漁岳(恵庭市)-漁川本流ー2024.6.29

漁岳(恵庭市)-漁川本流ー2024.6.29 (単独)

 

6月末でも30℃超えの最高気温予想で、北海道らしからぬ暑さに山に行く気も失せる。

予定していた長尾山はヤブ沢ヤブ漕ぎが辛そうで急遽取りやめた。

少しでも涼しげな沢のチョイスとして、漁川からの漁岳とした。

 

支笏湖周辺の山はほぼ手つかずで未踏だらけ。恵庭岳すら未踏。

今シーズンは定山渓の西部、北部の山を中心に登ってきたが、今後は南下して支笏湖方面にに移行することになりそうだ。

 

仕事疲れで思い切り寝坊し、自宅出発が大幅に遅れた。

下流から遡行する予定を変更し、林道ショートカットルートとする。

目的はピークハントと割り切った。

 

林道から見る漁岳の稜線。すでに気温が上がってカンカン照りだ。

 

Co750で入渓。

脱水や熱中症防止のために、極力水の中を歩くように心掛けた。

 

小滝が程良く出てきて、水しぶきが気持ち良い。

驚くべきは全ての滝にFIXロープが垂れ下がっていることだ。

流石は道央。

 

登攀レベルの低い自分には丁度良いお手頃の滝が続く。

岩が全然滑らないので登り易い。

 

傾斜の緩いナメ滝。

 

水が切れても稜線近くまで沢形が続いている。

中腰や四つん這いになって進むシーンとなるが、ヤブ漕ぎするよりは全然楽なものだ。

稜線には立派な踏み跡があり、苦労することなく山頂へと導かれた。

 

漁岳山頂。

ド快晴の山頂からは360度の大パノラマが広がる。

 

東望。

眼下にはオコタンペ湖と支笏湖。そして恵庭、風不死、樽前。

 

南望。

急峻な小漁東面、遠くには徳舜別、オロフレ。

 

北望。

空沼、狭薄、札幌、余市方面。

 

西望。

喜茂別、無意根の懐かしい稜線。

 

無知だった山域でも、通いの成果なのか、山の形を見て同定できるようになったことが嬉しい。

久しぶりに山頂でゆっくり過ごしてから下山。

 

人気のルートだけに多くの人に会うと思っていたが、スライドしたのは男性1名とだけ。

お話を伺うと普段クライミングを中心に活動されているとのことで、共通の知人も多かった。

 

ルートはこんな感じ。

ショートカットルートなので、登り2時間30分位。

 

二山目も十分狙える時間だったが、暑さでやる気が出ずやめた。

温泉でウダウダと過ごした後に車中泊。

 

 

 

 

美比内山(札幌市)‐右大江沢東面沢ー20234.6.23

美比内山(札幌市)‐右大江沢東面沢ー20234.6.23 (単独)

 

中山峠から朝里峠の稜線上のピークで残っているのは、美比内山と長尾山の二座。

何れも積雪期なら容易に片付きそうな山ではある。

まずは美比内山。最近の山行同様、一つ一つ丹念に登ることにした。

 

前日偶然にも札幌出張でラッキーだった。

そのまま居残り、計画ルートの下見を済まして現地に車中泊。

ルートは豊羽鉱山の道道終点から右大江沢を辿る計画だ。

 

スタート地点の標高がすでに600m近くもある。

美比内山は1000m峰とは言っても標高差は500mにも満たないのである。

 

よってダラダラと標高の上がらない沢歩きである。

水の流れる音があまりせず、道北のヤブ沢によく似ている。

 

やっと2mほどの小滝が現れたと思ったら、コンクリの人工滝だった。何の遺構だろうか。

以前は奥深くまで人手が入っていた証拠だが、今は自然に戻ろうとしている。

 

右大江沢の特徴は、岩が良く滑ることだ。

ヌメリなどは無いので、角の無い丸い形と取っ掛かりの少ない岩質によるものらしい。

いくつか出る二股は判断に迷う場面は無かった。

 

沢は難しくなくとも、ブッシュが被って見通しが悪く、押し倒しながら進んだ。

熊の糞も見られ、単独であれば常に恐怖が付きまとう。

 

平坦な流れはピークの東まで続き、Co970で遂に水切れ。

ヤブ仕様を決めて尾根に突っ込む。

 

ヤブ度はナカナカのもので、70m程で主稜線に乗る。

稜線上もネマガリと灌木で、薄い場所を見つけながら進んだ。

 

山頂はヤブに覆われていて見晴らしは無し。三角点が無いので恒例の標石探しも無し(笑)。

私製標識がつけられたカンバに攀じ登ってみたが、やはり何も見えなかった。

 

頂上手前の見晴らしが最も良く、引き返して大休止とする。

 

平坦な長尾山から無意根山に続く主稜線。

6月とは思えないクソ暑い日だったが、この場所だけは風が抜けて心地良かった。

 

特徴的な定山渓天狗、奥に烏帽子-神威。

 

余市-白井-朝里。

 

前方後方羊蹄。

積雪期なら展望を存分に楽しみながらの縦走ができそうだ。

 

下りでは気を付けながらも滑る岩に何度も転んだが、怪我せず熊にも会わず無事帰還。

 

ルートはこんな感じで特に難しいところは無い。

 

さて残った長尾山は何時どこから攻略しようか・・・。

 

 

 

 

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