道北ヤブ山日記 -6ページ目

八剣山(札幌市)ー2024.5.5

八剣山(札幌市)ー2024.5.5 (単独)

 

四ツ峰下山後の帰りついでに八剣山へ寄る。南口コースから。

 

二山目以降の登山は、一度落ちた気持ちを盛り上げるのが難しい。

昼過ぎからの登山開始となれば、朝の爽やかさは無く尚更である。

 

登山道は整備されていて快適。午後でも多くの方が登っていた。

 

 

岩尾根の末端に到達すると視界が開けて石山方面の展望が広がった。

 

細尾根を巻いたり登ったりと変化のあるルートで楽しい。

 

札幌岳方面の景色。

断崖絶壁上に立つと高度感が半端なく、股間がゾクゾクする。

まるで飛行機から見ている景色のよう。

 

焼山の三角具合もなかなかのモノ。

次回の通りがかり的登山はアレかな。

 

念願の八剣山山頂。

短時間でこんな素敵な景色が手に入る山は貴重かもしれない。

 

山頂から奥には見事な岩峰群が続く。

山谷には冬季リッジルートが載っていたが、ここを越えていくのは怖い。

 

 

四ツ峰(札幌市)-西面沢ー2024.5.5

四ツ峰(札幌市)-西面沢ー2024.5.5 (単独)

 

今春は朝里峠ー定山渓周辺の山に入っている。

登山口の標高が高いために獲得標高差は低く、デブった年寄りには丁度良いのだ(笑)。

 

四ツ峰もさっぽろ湖周辺にある山の一つ。

記録は積雪期ばかりで、無雪期に登るモノ好きはいないようだ。

ならば自分らしくヤブから登ることにする。

 

滝の沢の林道を進んで東から登ればアッサリと思うが、林道歩きは熊が気になって好きになれない。

いきなり沢に入れる西面沢ルートの方が精神衛生上良いだろう。

山菜取りの車に混ざって駐車。

 

西面沢はショボい沢。

両岸が土壁になっていて、生えている笹もショボい。これはもらったゾ。

 

顕著な500m二股を左に入り、小さくなった沢を詰める。

 

振り返れば定山渓天狗。

沢が切れても薄ヤブで、ヤブ漕ぎと呼べる場面はない。

 

アッサリと四ツ峰到達。

ヤブの薄いお陰で三等三角点「四ツ峰」を整備する必要なし。

 

山頂付近の展望は今一つである。

近くを通る送電線は良く分からなかった。

 

ルートはこんな感じです。

 

人気の札幌近郊の山でも、まだまだ開拓の余地がありそうで一安心。

可能なかぎり既定路線ではなく、自分なりのルートで楽しもうと思う。

 

 

 

 

朝里・天狗岳(小樽市)ー2024.5.5

朝里・天狗岳(小樽市)ー2024.5.5 (単独)

 

GWで自由に使える日の4日目最終日。

前日の無意根山の縦走とは方向性を一転させて小粒な数座を単発で。

 

まずは一週前の春香山縦走で取りこぼしていた朝里・天狗岳へ。

朝里峠へ向かう途中の送電線下に登山口がある。

少し手前の道路脇の草地に車を置いて出発。

 

暫くは送電線下の明瞭な刈分け道を直線的に登る。

 

左から出合う立派な沢。

地形図で確認すると沢から登った方が早そうに思えるが、夏道ルートはもう少し刈分けを進んだ先で左に折れていた。

 

再びこの沢を横断し、150mほど尾根を登ると朝里・天狗岳山山頂となる。

登山道は整備されていて実に登り易かった。

山頂からの展望は良い。

 

朝里岳方面も数日で融雪が加速したようである。

 

屏風岳。

一週前に断念した稜線は、完全に雪が消失してヤブ化していた。

 

送電線作業道を利用した夏道ルート。

 

下山後は朝里峠の向こうにある四ッ峰へ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

喜茂別岳-無意根山ー2024.5.4

喜茂別岳-無意根山ー2024.5.4 (単独)

 

先日の烏帽子岳-神威岳に引き続き、GW3日目は中山峠周辺へ。

今回は喜茂別岳-無意根山への縦走を目論む。

 

中山峠から北に延びる林道入口に駐車して出発。

 

数日前に喜茂別岳を登った山仲間から積雪情報を得ていたが、聞いた情報よりも一段と融雪は進んでいた。

スキーの着脱を何度か繰り返し、電波塔を過ぎると雪面が広がっていた。

 

右手に見える無意根山は意外に近くに望まれる。

東側にある幾筋の沢を大きく回り込むので、近そうで遠いというところか・・・。

 

喜茂別岳の東尾根に乗っかると、ダラダラした登りが最後まで続いた。

地形図では西の方が高いが、三角点は低い東側にあるようだ。

 

ピークのある台地は直線的にはヤブが出ていたため、適当なところでスキーをデポる。

ヤブには薄い踏み跡があり、それを辿ると立派な標識のある山頂に到達した。

休憩もほどほどに、引き続き中岳へ向かう。

 

喜茂別岳の先の1102mコルでスノーシューPを追い抜く。

シューに比べてスキーのアドバンテージは圧倒的。

Pのトレースは右手から現れたので、峠ではない違うルートで来ていたようである。

 

羊蹄とニセコ連峰。

この日はお天気も良く、終始展望を楽しみながらのスキーツアーとなった。

若干霞みがちなのが残念ではある。

 

1258mコブは東側の山腹を巻き、ヤブを上手く避けながら中岳へ向かった。

もう少し早い時期の方が、悩むことなく進めただろう。

 

中岳の岩壁は見事。

基部にスキーを置いて、ツボで登頂する。

 

北西にはまだ白い積丹の山々。

 

中岳山頂。

北側には無意根山と遠く余市岳。

無意根山のヤブの模様を頭に叩き込んで出発だ。

 

危うくヤブに取っ捕まりそうになりながらも、ギリで潜り抜ける。

いよいよこの日最大の急登は標高差150mの一気登りだった(笑)。

 

山頂台地に上がると、スキートレース発見。

豊羽鉱山からのルートで来ていたようだが、すでに引き返されたらしい。

 

無意根山山頂。

昨年からの積丹といい、道南といい、そして最近の道央といい、人だらけとの先入観と大きく異なり、会うことが殆どないのは意外である。クマも同様・・・。

 

定山渓天狗岳。

 

3日前に登った烏帽子岳ー神威岳も良く見えていた。

 

札幌近郊+GW+有名な山+好天=大賑わい・・・・

・・・・との予想に反し、実際は静かな縦走を心ゆくまで楽しむことができた。

 

ルートはこんな感じ。

標高差は少ないがピストンすればそれなりの距離にはなる。
2台で行けば、苦労せず豊羽鉱山まで突き抜けられよう。


昼には下山し、プラプラと倶知安へ。

倶知安市街地手前の蕎麦処「ふく井」で昼食。

店は清潔感があるとは言えないが、天ざるそばが美味しいのでオススメ。

 

 

 

烏帽子岳-神威岳(札幌市)ー2024.5.1

烏帽子岳-神威岳(札幌市)ー2024.5.1 (単独)

 

今年のGWで自分が自由に使えるのは、飛び飛びに4日ほど。

4/28に引き続き、単発で定山渓界隈へ。

しばらく山をお休みすると登らなくても平気になるものだが、何とか奮い立たせて移動する。

 


今回登るのは烏帽子岳-神威岳で、木挽沢ルートから。

定山渓は道南より近くて楽である。

林道入口には立派なさっぽろ湖展望パーキングがあった。

 

5/1は暦上は平日なので誰もおらず静かでイイ。

GWとは思えない気温の中、のんびりと歩き出す。

 

木挽沢林道は概ね良い路面が維持されているが、崖崩れの箇所も見られた。

眼下に見える木挽沢は、ゴルジュっぽい部分もあるようで、沢登りが楽しめそう。

 

1時間程度歩くと林道終点で、降り立ったところは620m二股となっていた。

すでに水量は少なく、右に入れば神威岳南コルの登山道にすぐ出るようだ。

 

ここは左に入り、先に烏帽子へ向かうことにする。

小さな滑が現れ、久しぶりの沢の感覚を味わう。

 

次第に沢を埋める雪渓を淡々と詰めると、ヤブ漕ぎの無いままにCo890付近の夏道に出る。

 

烏帽子岳の東肩は目の前。

斑状となった雪面と夏道を繋いで200m程の登りである。

 

実は初めて目にする神威岳。

頂上がドーム状となっていて、地形図で想像していたよりも特徴的だ。

 

百松沢方向。

雪が繋り具合によっては縦走を考えていたが、少し時期が遅かったか・・・・。

 

風により霧氷が飛び、さらさらと音を立てながら地面に落ちていく。

顔に当たると地味に痛い(笑)

 

烏帽子岳山頂。露出していた三等三角点も同名だ。

 

北の展望。

アンテナの林立する手稲山の向こうには、まだ白い増毛山塊。

 

喜茂別岳から無意根山の白い連なりを右手に見ながら次は神威岳に向かう。

 

で、神威岳山頂までの距離は近かった。

ドーム状のてっぺんからの展望は良い。

 

定山渓天狗岳と余市岳。

 

ビルの立ち並ぶ市街地を目にすると、札幌の山なのだと納得。

 

急な夏道を降りて振り返ると、山頂部はほぼ岩の塊のように見えていた。

 

750mコルから雪渓に埋まる沢を下ると、難なく620m二股に到達。

あとは山菜を探しながら林道を歩いて終了。

 

ルートはこんな感じ。

誰とも会わない静かな春山を満喫して帰旭。