2023年4月末に一泊で巡った静岡の湯一人旅シリーズ。
約四半世紀ぶりぐらいに土肥温泉に来たお話あたり。
本編の前にここまで行程のリンク集から。
御食事処 よこ田(食事)
仁科漁協直営 沖あがり食堂(食事)
激しい雨だけでなく、海のそばゆえかさらに風も強くなってきた。
土肥温泉の屋形温泉共同浴場から次に向かったのは、直線距離で北側に6~700mのところにある「弁天の湯共同浴場」。
天気が良ければ歩いて行っても良いがとてもじゃないがまともに歩けない。
車だと一度国道136号に戻り、県道17号を旅人岬方面へ。
途中にあるなまこ壁みたいな装飾のある新しくそこそこ立派な建物がそうだった。
専用駐車場もある。
土肥温泉 弁天の湯共同浴場
レンズの水滴をぬぐえないまま到着撮影!
またびしょびしょ。
駐車場は建物脇とかではなく、ご覧のように↓少し回り込んだところなんですわ。
まあ駐車場からはショートカットの階段があって実際は道路を挟んだ向かい側に停めているような状況。
そんなことよりもこちらの営業時間。
以前は朝からやっていたが現在は13時~20時。
基本は毎週火曜が定休日。
上の案内に二階と書いてあるように、こちらの1Fは地区の公会堂。
この辺は大藪区というんですねぇ。
住所の地名には出てこないこういう区分けは共同浴場巡りをしていると出会いますよね~。
というわけで外階段で2Fへ。ここ↓が弁天の湯の入口。
15時前頃に到着。
入浴料は500円。
屋形温泉より100円高いが、こちらは露天風呂もあるとのこと。
ちなみに新500円玉は使えなかった…貴重な100円玉を使用。
屋形温泉は受付が無人だったがこちらは有人。
館内は空いていた。
平日15時でこの荒天だったからかもしれない。
受付がコロナ仕様になっているけれども、さすがに今はこんなシートは外してあるでしょう。きっと。
男女別浴場は共に内湯と露天風呂があり、入れ替わりもあるとのこと。
それぞれ露天風呂の感じが違うらしい。
ではこの日の男湯へ。
先客が1人居たけれども2つの浴槽をうまく使い回して基本的に独り占め状況
内湯と露天風呂は入口が違う。
左側↓の内湯に一人先客がいたので、右側の露天風呂から。
露天風呂といっても屋根はあり目隠しもしっかりだが、外の風や雨(^^;は感じられる。
その外↑をご覧いただきたい。
土肥港がすぐのところにあるのがお分かりでしょう。
浴槽はせいぜい2人ぐらいまでのサイズ。
ただし石をくりぬいた贅沢な仕様。入りやすいように床を作って埋め込み型にしてある。
使用源泉は先の屋形温泉共同浴場と同じ。
無色透明な湯は源泉名が「土肥温泉(混合泉)」。
掲げられていた分析書も同じで、やはり混合された源泉の具体的な内容についての明記はなかった。
先のコピペになるけれども、源泉温度54.3度、pH8.3のカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉。
成分総計は1.587g/kg。
この湯を完全かけ流しにて使用している。
オーバーフローはしっかりあった。
浴槽の温度を測ってみると。。。
44.5度と共同浴場仕様の熱さ。
まあ外の風を感じながらならこれぐらいでも心地よいレベルでしょう。
ちなみにもう一つの浴場の露天風呂は岩風呂らしい。
写真を見る限りもう少し大きな浴槽だった。こちらは後から造ったのかな。
湯口のパイプには泉質を物語る白いモコモコ。
やはり淡く石膏や芒硝系の薬っぽい香り。
淡い塩味と僅かなダシ味がした。
湯口の温度を測ってみると。。。
52.5度とこちらもなかなかよい状況で投じられている。
スベスベ感があった。
次第にスベスベ感がしっかりしてきた気も。
露天風呂から一度脱衣所エリアへ。
今度はこのガラス戸↑、左側へ。写真は使い回し。
ここからが内湯。
石タイル造りの近代的な浴場、浴槽。
4~5人ぐらいの浴槽規模。
写真↓右側の浴槽の幅が狭くなっているところについては後述。
使用源泉はもちろん露天風呂と同じ。
洗い場はシンプルでシャンプー類の設置はない。
カラン、シャワーから出るのは真湯。
管理の方に聞くと、石鹸を使えるようにあえて真湯を使用しているとのこと。
成分の数値を抜粋。屋形温泉のコピペ。
陽イオンはカルシウムが300.7mg、ナトリウムが174.4mg。以下カリウム5.7mg、マグネシウム1.0mgなど。
陰イオンは硫酸が817.9mg、塩化物が214.1mg。以下炭酸水素23.7mg、炭酸1.2mg、臭化物0.1mgなど。
非乖離成分はメタケイ酸が46.9mg、メタホウ酸が1.3mg。
内湯も完全かけ流しで使用されている。
浴槽内に何やら怪しい穴が見えるけれども大丈夫。
吸い込みや吐き出しはありませんでした!
浴槽の温度を測ってみると。。。
45.4度と露天風呂よりも熱い!
湯もみをし、加水などはもちろんしないで入浴。
ここで浴槽手前の狭くなった部分。
おそらくジェット気流用の穴だと思われるが使用されてなかった。よしよし
全体的に湯使いは、もしかしたらある時から良くなったのかもしれませんねぇ。
湯口の白いこんもりはここでも顕著。
風味は露天と同じ。
湯口の温度を測ってみると。。。
52.4度と露天とほぼ同じ。
しっかり投入されていて頼もしい。
内湯も露天もなかなか熱いお湯でゆっくりたっぷり入浴とはいかないものの、共同浴場らしくて好感が持てた。
土肥温泉の共同浴場はあと2つあるものの、それは翌日に回すことに。
この後はこの日の宿がある、静岡県のさらに西へ。
土肥温泉 弁天の湯共同浴場
静岡県伊豆市土肥61-3
0558-98-1212(伊豆市観光協会土肥支部)
入浴料 500円
13時~20時
定休日 第2火曜日(8月は第4火曜日)
※年末年始も営業(1月1日~3日は18:00終了)
<源泉名:土肥温泉(混合泉)>
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
54.3度
pH8.3
成分総計1.587g/kg
淡石膏系や淡芒硝系の香りあり
淡塩味、微ダシ味あり
スベスベ感あり
完全かけ流し
2023年4月入湯
※数値はH22年の分析表より