埼玉県北本市の設計事務所 久保田篤正建築空間工房のブログ


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17年ぶりの再会

どうも近頃は集中力が持続できない・・・。

 

若い頃は昼休みを挟み出社から終電まで、もしくは徹夜にと作業に集中して没頭することができた。

 

独立し、自分の名前で仕事ができる昨今。あの頃の集中力があれば・・・。と嘆いてもみるが、どうやら歳のせいだけでもないようだ。

 

PCでの作図作業。

 

ピローンの音声と共にモニター下部にメール着信のお知らせ。急ぎの対応であれば作業は止まる。

携帯が鳴って作業が止まる。

LINEの電子音で作業が止まる。

ふと気になった建材をググって作業が止まる。

大谷さんの打席で作業が止まる・・・。

 

そこから作業に戻るまでコーヒーを飲みながらネットニュース、Facebookのチェック。

傍らの水槽をのぞき、メダカの卵を確認し別の容器に仕分けの作業・・・。

 

ひとりの作業は人の目が無いせいかダラダラと(スタッフのOちゃんは昨年11月から産休中・・・)集中を欠いて続いてしまう。

 

それも仕方がなく、同時進行の案件を含めマルチタスクで頭が追いつかず集中力が低下、劣化を起こしているのだろう。

 

ひとつのことに集中し続けることは不可能であって、だからこそ休日の仕事がはかどる訳でございます。

 

家人に用を頼み、用事が重なることで断られる時は「出来ないではなくて物事を整理して、出来るように考えなさいよ!」なんて小言を投げかけるが、自分が出来ていないことに大いに反省。

 

電話以外ではスマホと距離を置き、メリハリを持って一日を過ごそう。そうしよう。

 

                        ・

 

17年前の建設会社の設計部に在籍していた時にお引渡しをさせていただいたクライアントからご連絡をいただいた。

 

17年前、ご夫婦からのご依頼で住宅を設計させていただいた。

 

当時、奥様は第一子を身ごもり三人家族でしたが、今後の家族構成は未確定。

2階に寝室と子供室を設け、オープンスペースのプレイルームは壁で間仕切れば個室になるよう将来を考慮し計画していた。

 

そして17年後の将来である先日。

 

年頃になった二人のお子さんのために個室を用意するためお声がけ頂いた次第であった。

 

扉と壁の設置なので、図面を引くまでもなく大工さんを紹介し、現場にて確認を行う。

17年ぶりのお二人はあの頃のままで、お変わりがない。

 

変わったのはこちらの姿かたち・・・。

建物は変わることなくあの頃のまま。そして更なる将来へ。

 

独立前の仕事でしたので事務所のホームページでの掲載はありませんが、当時の竣工写真をこちらにてご紹介させていただきます。

 

現場始動しております

桶川市における専用住宅の地鎮祭。

 

土地を鎮めていただく宮司さんの「祝詞」にはぞれぞれの声や抑揚、所作を含め毎回楽しみとしている。

 

 

滞りなく神事が終わり、片付けをしながら宮司さんがいたずらっぽい笑顔を浮かべ、

「私、いくつに見えます?」

 

飲み屋のお姉さんから聞かれることはあってもお爺ちゃんからまさかの質問・・・。

ご高齢であることは理解できるが、実年齢より上をいくと失礼だし、下を行き過ぎても白々しい、返答に詰まる。

 

「お元気ですね。声も若々しくて・・・おいくつですか?」

 

「93になります。」

 

10年前の桶川市における案件の地鎮祭でもお世話になっていた。

その時にも、83歳と伺い驚かされたことを思い出した。

10年後にお会いする際には、忘れずに103歳と正解しよう。

 

ちょっと嬉しい出来ごと。

 

                  ・

 

一昨日は、羽生市の障害者施設における地盤調査。

昨年お引き渡しさせていただいた、隣接地の理事長宅の調査内容もよろしくなかった。

 

 

10ポイントの調査位置を確認し、2ポイントの立会を行ったがやはり芳しくない・・・。

 

 

現場を後にし、鴻巣市の農業用倉庫における柱状改良工事の確認。

 

 

軟弱地盤の土にセメント系固化材と水をあわせたセメントミルクを注入して、土の中に電柱のような杭を作る工法です。

 

 

そして昨日は、地鎮祭から2週間後の桶川市の現場にて基礎の配筋検査。

着々と現場が動き出しております。

 

 

計画案件も含め、なんとも正念場を迎えているような気がしておりますが、100歳まではまだ、43年と2ヶ月。

 

思ったより時間残ってるんじゃん!

 

忙しいなんて云っていられません。

まだまだ苦労と学びが必要な若造であります。

 

まだまだ続け正念場!

 

 

検査結果「不適正」を受け取る

「一般社団法人埼玉県浄化槽協会」より浄化槽の検査結果書がクライアントの元に郵送にて届いたのは先々週のこと。

 

昨年の秋に住宅をお引き渡したクライアントから金曜の夜8時半に携帯電話に連絡をいただく。浄化槽の検査書類が郵送で届き、判定結果が「不適正」であることを不安な口調で告げた。

 

不適正の理由として「流入経路に排水の一部が接続されていない。」と明記されていると云う。

 

会合での酔いが一挙に醒めて、血の気が引いていく・・・。

 

明朝に検査結果書を受領するため伺うことを告げ、施工業者に連絡し考えられる可能性を協議するが、見当もつかず眠れぬ週末を過ごし、翌週の月曜に浄化槽協会に連絡し、その週の金曜に再検査となった。

 

顛末はこういうことだった。

 

検査員は外から声をかけてクライアントに水を流してもらい、すべての水栓からの排水が浄化槽に流入しているかを排水桝を確認し検査を行う。

 

この度の住宅は、ご時世もあり玄関ホールに手洗い器を設置していた。

 

 

手洗器からの放流が確認できなかったと検査員は云う。

 

自動水栓であり、1回流しただけの水量はごくわずかなことに加え、他の水廻りから汚水桝までは遠く離れ排水管が緩勾配でもあり汚水桝までの放流に時間がかかり確認に至らなかったのであろう。

 

検査員は、玄関付近に設置されていた雨水桝の接続しているのではないかとの想像で「不適正」としていた。

 

自動水栓に数回手をかざし、下水管への放流の確認と相成った。

 

再検査までの1週間、この場に立ち会った設計監理者、工事施工者、水道業者は御協会から「手抜き工事」の烙印を押されクライアントからの信用が地に落ちたこと、不適正という重大な結果をクライアントに通達する前に、設計者、施工者に確認の連絡が何故ないのか、30代半ばと思われる検査員にねちねちと大人気なく恨み節を繰り返してしまう。

 

仕舞いには、「この建築見てごらんよ。良い住宅だと思わない?手前味噌だけど、これだけ手間をかけて創った建築がそんな手抜きをする訳ないでしょうが。」なんて言葉を辛辣に投げかける。

 

最後に深々と長い間頭を下げた検査員の肩は震えていた。

 

嫌な気分がまた1週間続くこととなった。

 

間違いは誰にでもあり、私自身も恥ずかしい間違いでたえず頭を下げている。

その都度、現場や職人の皆さん、建築に関わる多くの方々に助けられ建築設計の業務に携わっている。

 

責めを負うは、検査員ではなく協会組織の問題であろう。

 

疑わしきを「不適正」と判断させ、瑕疵建築である旨をクライアントへ直接郵送させるシステムに大きな問題があるのだ。

 

検査結果書には検査員のフルネームはあるものの、理事長の氏名は記載されていない。

 

建築業界の隅っこに生息する建築士の遠吠えは御協会の理事長様に届くことはないだろう。

 

そしてまた嫌な気分がぶり返す・・・。

 

 

いつも頭の片隅に

一ヶ月ほど前に作成した身障者施設のスタディー模型。

 

 

全体のバランスを確認しながら基本計画を纏めている。

 

前面道路からアプローチ、エントランスに至るまでの植栽と建物の見え方、建物の高さ、奥行きに留意し模型を眺めながらの基本図面作成。

 

 

スタイロ(押出法ポリスチレンフォームの断熱材)を熱線カッターにて切り刻みカタチを成型する。

 

20代にお世話になった設計事務所でスタイロ模型を習得させていただいた。

 

当時の設計事務所での計画案件は、街並みや都市計画に関する計画が多く、初期段階のスタディー模型からクライアントに確認を得るための最終模型まで、すべて事務所のスタッフで作成していた。

 

スタディー模型は何案も作成しては壊してを繰り返し、理想の建築に近づけていく。

 

今になって考えると数週間から数ヶ月もの期間をスタッフが模型作りに付きっきりで時間を費やすことを良しとする創造環境は、私にとって大きな財産となっている。

 

その分、随分と締め切り前は徹夜もしたけれど・・・。

 

バブル崩壊により、重なっていた案件が頓挫したした後も師匠はこのスタイルを変えることはなかった。

 

※山本浩三都市建築研究所の模型 日経アーキテクチュア 1990-9-17号

 

 

建築家は設計事務所の事業主でもある。

 

個人で出来ることは限られ、業務が重なってくると提案内容が散漫となることもあり得ることだが、生産性を優先する事業主ではなく私は効率の悪い建築家であり続けることを心掛けたい。

 

 

いつも、このことは頭の片隅に置きながら業務にあたりたい。

 

創造だけではない設計の仕事

毎月ごとに郵送で届く、障がい者グループホーム「笑顔の家」からのニューズレター。

管理者である佐伯さんをはじめ、事業に係る方々の近況や福祉支援に関する喜び、悩みが綴られている。

 

 

以前、佐伯さんにお会いした際「お忙しい中で作成するニューズレターは業務の負担になりませんか?」との私の問いに、「この事業を立ち上げた際に相談した相手からダメ出しをされて、実はその人に読ませる思いで送っています。」との返答。

 

ある種の怨念を感じながら、毎回楽しく襟を正し拝読させていただいている。

 

「笑顔の家」からの主な業務は、既存住宅を改修し障害者施設への用途変更の際に必要な建築士の意見書の作成。管轄する行政へのバリアフリーに関する申請業務を毎年1件程度仰せつかっている。

 

先日もメールを頂戴し、新規案件についてのご相談をいただいた。

冒頭、「ときどき更新されるブログを拝読しています。」とチクリと刺される・・・。

 

佐伯さんとの出会いも、私のブログからの問い合わせであった。

情報発信を怠り、深く深く反省をし、久しぶりのブログ更新です。

 

                                              ・

 

先月のことになるが、コンビニエンスストアの看板工事(工作物申請)における完了検査立会のため茨城県古河市に足を運んだ。

 

建築士の業務として建築だけではなく、看板などの工作物の設計も含まれており、年に数回ほど申請業務を仰せつかっている。

 

埼玉ではあまり遭遇しない北海道発のコンビニエンスストア。

 

看板施工は、上尾市の「アイワ工芸」さん。

 

建設会社の設計部に勤めていた25年ほど前、ご自宅の設計をお手伝いさせていただいてからのお付き合いで先代の社長から会社を受け継いだ同年代の息子さんとのお付き合いも四半世紀になる。

 

看板の計画なので主要な検討は構造業務となり、意匠(デザイン)はコンビニエンスストアの規格があり受領した資料を基に申請用に描き直す。

 

用途変更における意見書の作成、工作物申請も建築設計において安全を提供する重要な業務であるが、それ以上に地域に根を張り専門分野で活躍される方々と袖振り合わせ事業の一翼を担えることに大きな喜びを感じている。

 

計画内容の如何ではなく、仕事を共有する方々との想いを共有し大切にして地域で生きていきたい。

 

工務店から仰せつかる代願業務、建築設備定期報告など、このブログで紹介出来ない業務も私にとって大切な仕事。

 

組織に属することで得ることができる知識や知恵がある一方、私は、私を必要としてくれる個々の方々との想いを共有財産として成長を継続し、必要な情報を提供できる自分になりたいと考えている。

 

そんな春宵一刻。

事務所建築 基本計画のまとめ 

さいたま市における自己用倉庫を有する事務所建築の計画。

基本計画の纏めとして、1/80スケールの模型を作成した。

 

 

老眼が堪えるものの、図面にて検討していた事柄が立体として確認できることは何物にも代えがたい。

 

 

昨年の4月より倉庫用途における庇の建築面積が大幅に緩和された。

 

計画案における大型庇の段差は、倉庫出入口と事務所出入口の庇を一体化した場合、緩和を受けることができず苦肉の提案であったが、思いのほか違和感なく纏められた。

 

 

外観の検討だけではなく、内観の確認も可能である。

 

 

屋上を外せは3階の事務所スペース。

 

近隣への配慮とし建物高さを10m以下としたことで天井高さの制限の解決策としてスキップフロアとし、スロープで空間を繋ぎ広がりを与える。

 

 

更に床を外すと1階の倉庫部分の確認が可能。

 

 

クライアントにご確認いただく以上に、計画上誤りはないか設計者自身が確認をする作業でもある。

 

以前作成したスタイロフォームによるボリューム模型を喜んでいただいたので、来週に予定している打合せ時でのクライアントのリアクションが今から楽しみであり、一番有効なプレゼンツールであると確信している。

 

でも、でも、腰が痛く、目がショボショボするのは気のせいかしら・・・。

 

謹賀新年 2024

 

謹んで新春をお祝い申し上げます。

 

「おめでとうございます!」と元気よく申し上げるには憚れるニュース映像が元旦、二日と続いた。

 

建築に携わる者として、倒壊する建築の画像を目にすることは耐え難い。

SNSを通じて知り合えた建築関係者も能登に多く、復興に尽力される皆様には安全に留意されご尽力されることを心からお祈りしたい。

 

私はと云うと、元旦の午後から二日いっぱい寝込んでいた。

普段「のほほん」と過ごしているようで気を詰めているのか、休めるとなると体も頭も、急激にOFFモードに切り替わってしまい床に伏していた。

 

図らずも年末から-2㎏のダイエットとなり、身を軽くして新年のスタートを切ることができる。

 

今年10月の着工に向け、新たなプロジェクトもスタートする。

 

本年は気持ち新たに、より一層努力していく所存でございますので、変わらぬ御指導を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

2024年1月3日 久保田

 

 

是を以ちまして仕事納めといたします

業務の移動手段を電気自動車にしてから6年が経過した。

 

走行距離も10万キロを超えて満充電してもバッテリーの劣化により走行可能距離が70㎞となってしまった・・・。

 

埼玉の真ん中である北本から北は深谷、南は大宮駅あたりが往復の限界となり、業務での使用に支障をきたす状況となった。

 

ディーラーに問い合わせると、バッテリー交換は半導体不足により見合わせの状況であり交換できたとしても高額なためお勧めできないとのこと。

要は、電気自動車に乗りたければ走行距離の伸びた新車を購入しなさいと云うことだ。

 

クリーンなイメージのある電気自動車。

 

国も行政も補助金を用意し販売促進に税金を使い促している。

6年の使用でゴミになる使い捨ての車はSDGsに貢献するエコカーなのか?

 

電気自動車と併用して利用している50数年前に生産された相棒FIAT500。

近年の車検では、排ガス規制が厳しくなり車検を通すのが困難とのこと。車検を安価にお願いしている近所の自動車整備士さんからは、次回は旧車専門店にてお願いしてみてはいかがでしょうか。と体よく次回の車検をお断りされた。

 

 

建築においても、2025年4月から原則すべての新築住宅、非住宅に省エネ基準の適合が義務付けられる。

 

建築の性能を数値化し、それに満たない建築は建築ではないと判断される。

開口を大きく取り、自然と共有した建築は建築ではないと法律で取り締まりを受け許可されない時代がすぐそこまで来ている。

 

地球環境を想い、将来のことを考え法を整えるのは大いに賛成だが、頭ごなしにそうでなくてはならないと押さえつけられるのは耐え難い。

 

果たしてより良い住環境を導くための方策、施策となるのだろうか。

電気自動車同様、おかしなことにならないことを願うばかり・・・。

 

                        ・

 

北本市にて今年5月に着工した造園会社の自己用倉庫が昨日、お引き渡しを迎えた。

 

 

市街化調整区域での計画のため、着工までの行政対応に時間を割いたが無事に竣工したことに心から安堵している。

 

隣接地には数年前に設計させていただいた社屋があり、既存建物との関係など詳しくは竣工写真の受領後に述べさせていただく。

 

年の瀬もいよいよ迫り、何かと落ち着かない心持でいるが区切りをつけこのブログ更新を以って今年度の仕事納めとしたい。

 

今年度も多くの皆様とのご縁をいただき建築を生み出すことができました。

皆様のご厚情に心から感謝申し上げます。

 

久保田

北本市造園会社 自己用倉庫現場進行中

地元のお祭り、中学の同級生、高校の同窓会、地域のお仲間と週末の飲みの席が続いている。

 

この後も忘年会のお誘いが続く・・・。

コロナ渦からの脱出で反動が大きいようにも思うが、やっと日常が戻ったようだ。

 

先々週、熊谷で行われた高校の同窓会。

当然参加者は恩師を除いて同窓生なわけで同い年の中年男性(男子校)の集まりとなる。

 

38年ぶりに再会する学友もあり、経年変化故に名前が浮かばず改めての自己紹介で合点がいく次第であった。かくいう私も経年変化ならぬ経年劣化により随分と激変し、「お前誰だ?」などという冗談交じりの仕打ちを受ける。

 

たとえ体形や毛量が変わったとしても、あの頃抱いていた先が見えないことへの期待、ウズウズと何かを待ち焦がれる気持ち、根拠のない自信、そんなものは失わないようにしたいと酔った頭で思いを巡らせた高校の同窓会であった。

 

北本市にて工事中である造園会社の自己用倉庫も年内のお引き渡しに向けて進行中である。

 

外壁貼りの完了に合わせ内装のボード貼りが進行し、来週からは仕上げの塗装工事が始まる。

 

計画当初は種苗貯蔵施設、農機具等の収納施設であったが、堆肥舎兼用施設となり当初から倍近い規模の自己用倉庫となった。

 

お隣の木造社屋は、私の設計で5年前の竣工になる。

 

隔週の定例会議で使用させていただいたが、落ち着いた素材、色彩が時間と共に環境に融和し綺麗に使っていただいていることに感謝し安堵している。

 

足場が外れ木造社屋と鉄骨造が並びお披露目になるまであと少し。

今から楽しみで仕方がない。

 

障害者福祉施設のスタディー模型

建築を創造する上で悩み、発見し、確認の上選択し、決断をする最初の作業。

 

概略のプログラムを整理した上で模型等を作り建築に導く一連のプロセスを「スタディー」と呼ぶ。

 

この「スタディー」にかける時間と情熱が建築の方向性、形状の良し悪しを決定する。

 

長年建築設計に携わり年に数棟の建築を生み出してはいるものの、この「スタディー」の段階で悩み苦しむのはいつものこと。

 

ひとつの案に絞るために、数案の模型を作成し最終形に導くためのスタディー模型を作成する。

 

あえて「これはないだろう・・・。」も作成してみる。

 

小難しいことは考えずスタイロフォームの塊を切り出し、1/200スケールで無心に無造作に、思うがままに手を動かしては腕組みし、また手を動かす。

 

20代に在籍した設計事務所ではスタッフがひとり1案作成し、所長の案を含め数案に絞った後、クライアントと協議の上最終案を決定していた。

 

あの頃と変わらぬスタイルでスタディー模型を作成するが、変わったのはひとりで数案作成すること・・・。

 

埼玉県羽生市にて計画予定である身障者福祉施設のスタディー模型4案。

 

 

この中の案から決定するわけでは必ずしもない。

可能性は無限大である。

 

もう少し悩み苦しみ楽しみながら、意中の1案を導いたうえで、お打ち合わせをいただこう。

 

 

久保田

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