是を以ちまして仕事納めといたします | 埼玉県北本市の設計事務所 久保田篤正建築空間工房のブログ

是を以ちまして仕事納めといたします

業務の移動手段を電気自動車にしてから6年が経過した。

 

走行距離も10万キロを超えて満充電してもバッテリーの劣化により走行可能距離が70㎞となってしまった・・・。

 

埼玉の真ん中である北本から北は深谷、南は大宮駅あたりが往復の限界となり、業務での使用に支障をきたす状況となった。

 

ディーラーに問い合わせると、バッテリー交換は半導体不足により見合わせの状況であり交換できたとしても高額なためお勧めできないとのこと。

要は、電気自動車に乗りたければ走行距離の伸びた新車を購入しなさいと云うことだ。

 

クリーンなイメージのある電気自動車。

 

国も行政も補助金を用意し販売促進に税金を使い促している。

6年の使用でゴミになる使い捨ての車はSDGsに貢献するエコカーなのか?

 

電気自動車と併用して利用している50数年前に生産された相棒FIAT500。

近年の車検では、排ガス規制が厳しくなり車検を通すのが困難とのこと。車検を安価にお願いしている近所の自動車整備士さんからは、次回は旧車専門店にてお願いしてみてはいかがでしょうか。と体よく次回の車検をお断りされた。

 

 

建築においても、2025年4月から原則すべての新築住宅、非住宅に省エネ基準の適合が義務付けられる。

 

建築の性能を数値化し、それに満たない建築は建築ではないと判断される。

開口を大きく取り、自然と共有した建築は建築ではないと法律で取り締まりを受け許可されない時代がすぐそこまで来ている。

 

地球環境を想い、将来のことを考え法を整えるのは大いに賛成だが、頭ごなしにそうでなくてはならないと押さえつけられるのは耐え難い。

 

果たしてより良い住環境を導くための方策、施策となるのだろうか。

電気自動車同様、おかしなことにならないことを願うばかり・・・。

 

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北本市にて今年5月に着工した造園会社の自己用倉庫が昨日、お引き渡しを迎えた。

 

 

市街化調整区域での計画のため、着工までの行政対応に時間を割いたが無事に竣工したことに心から安堵している。

 

隣接地には数年前に設計させていただいた社屋があり、既存建物との関係など詳しくは竣工写真の受領後に述べさせていただく。

 

年の瀬もいよいよ迫り、何かと落ち着かない心持でいるが区切りをつけこのブログ更新を以って今年度の仕事納めとしたい。

 

今年度も多くの皆様とのご縁をいただき建築を生み出すことができました。

皆様のご厚情に心から感謝申し上げます。

 

久保田