創造だけではない設計の仕事
毎月ごとに郵送で届く、障がい者グループホーム「笑顔の家」からのニューズレター。
管理者である佐伯さんをはじめ、事業に係る方々の近況や福祉支援に関する喜び、悩みが綴られている。
以前、佐伯さんにお会いした際「お忙しい中で作成するニューズレターは業務の負担になりませんか?」との私の問いに、「この事業を立ち上げた際に相談した相手からダメ出しをされて、実はその人に読ませる思いで送っています。」との返答。
ある種の怨念を感じながら、毎回楽しく襟を正し拝読させていただいている。
「笑顔の家」からの主な業務は、既存住宅を改修し障害者施設への用途変更の際に必要な建築士の意見書の作成。管轄する行政へのバリアフリーに関する申請業務を毎年1件程度仰せつかっている。
先日もメールを頂戴し、新規案件についてのご相談をいただいた。
冒頭、「ときどき更新されるブログを拝読しています。」とチクリと刺される・・・。
佐伯さんとの出会いも、私のブログからの問い合わせであった。
情報発信を怠り、深く深く反省をし、久しぶりのブログ更新です。
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先月のことになるが、コンビニエンスストアの看板工事(工作物申請)における完了検査立会のため茨城県古河市に足を運んだ。
建築士の業務として建築だけではなく、看板などの工作物の設計も含まれており、年に数回ほど申請業務を仰せつかっている。
埼玉ではあまり遭遇しない北海道発のコンビニエンスストア。
看板施工は、上尾市の「アイワ工芸」さん。
建設会社の設計部に勤めていた25年ほど前、ご自宅の設計をお手伝いさせていただいてからのお付き合いで先代の社長から会社を受け継いだ同年代の息子さんとのお付き合いも四半世紀になる。
看板の計画なので主要な検討は構造業務となり、意匠(デザイン)はコンビニエンスストアの規格があり受領した資料を基に申請用に描き直す。
用途変更における意見書の作成、工作物申請も建築設計において安全を提供する重要な業務であるが、それ以上に地域に根を張り専門分野で活躍される方々と袖振り合わせ事業の一翼を担えることに大きな喜びを感じている。
計画内容の如何ではなく、仕事を共有する方々との想いを共有し大切にして地域で生きていきたい。
工務店から仰せつかる代願業務、建築設備定期報告など、このブログで紹介出来ない業務も私にとって大切な仕事。
組織に属することで得ることができる知識や知恵がある一方、私は、私を必要としてくれる個々の方々との想いを共有財産として成長を継続し、必要な情報を提供できる自分になりたいと考えている。
そんな春宵一刻。