「Voyage en France A Short Novel in Easy French」(Sylvie Lainé、著)を読了しました。
この本は、端的にいってしまうと、簡単なフランス語で書かれた、古い友人に会いに行く話です。
以前読んだ、同じ著者の「Le Pendentif Short Stories in Easy French」と比べると、私の感覚ですと、やや難しくなっているように感じました。一文は長くなっていますし、作品全体も、約2倍の長さになっています。この本の構成は、5行から10行ぐらいで、単語の注があります。注は、英語です。そのため、英語がわからないと、意味が分からないときがありました。でも、そのまま読み通しました。というのは、話の本筋ではないところで、そのような単語が出てきたからです。
ところで、「読書はパワー」(スティーブン・クラッシェン、著/長倉・黒澤・塚原、共訳/金の星社)という本を、図書館で借りてきました。この本によると、「第2言語で楽しみ読みをすれば、授業を受けなくても、先生に教えられなくても、勉強をしないでも、たとえ人と実際に会話をしなくても、第2言語は上達していきます。」とのことでした。私は、フランス語を、授業なし、先生なし、会話なしで勉強していますので、大変励みになりました。この本を読む大きな意味があるのです。
また、どこで読んだのか忘れてしまったのですが、第2言語において、楽しく読書するときの注意事項として、楽に読めるぐらいの水準の本がいいと、目にしたことがあります。私は、仏検を受けたことはないのですが、おそらく、3級から準2級ぐらいだと思っています。そして、今回の本である「Voyage en France A Short Novel in Easy French」は、表紙によると、CEFRで言うところの、「A1~B1」水準です。水準比較をすると、「仏検3級=A1」、「仏検準2級=A2」ぐらいになるそうです。私に、ぴったりの水準の本でした。実際、そんなに苦労せずに読み通すことができました。
さらに、学問的に証明されたのかどうかはわからないのですが、最後まで通して読むと、途中でやめてしまったときよりも、読解能力は、高まるというようなことも、どこかで読んだことがあります。その意味では、私は、最後まで読んだので、一応は、読解能力は高まったかと思います。