「漢詩をよむ 李白の人生と詩 青空の雲を追いかけて」(松原朗、著/NHK出版)を、読了しました。
この本は、NHKラジオFM「漢詩をよむ」の2026年4月から9月までの放送テキストです。私は、番組を「聴き逃し配信」で、全部聞きました。また、漢詩は、書き下し文を、2回ずつ音読しました。
今年度は、一年をかけて、『李白』の漢詩を、彼の人生の流れに沿って読んでいくという企画になっています。私が思うには、一つのことをある程度深く掘っていくと(詳しくなっていくと)、なぜだかわからないけれども、横のつながりも、自然とできてくる(そのほかの事項との関連性も何となく見えてくる)という現象があります。「漢詩をよむ 人生をたたえる詩 白居易の生き方」(赤井益久、著/NHK出版)を、何回か通して、音読した時も、確認しました。
というのも、自分で言うのは、気が引けるのですが、掘っていった深さに応じてということになりますけれども、なんとなく、そのほかの事項に対する「解像度」みたいなものが上がっている気がするのです。以前読んだ本から引用しますと、「人文知1 心と言葉の迷宮」(唐沢かおり、林徹、編/東京大学出版会)という本の「シリーズ刊行にあたって」という文章(「まえがき」に相当?)に、以下のようにあります。
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ミクロコスモスへの注視は、マクロコスモスを思い描くための想像力を鍛え、領域を横断していくための知性を磨くことにつながる。
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その通りだと思いました。私は、東京大学工学部航空宇宙工学科を卒業し、一応、同大学院の工学系研究科航空宇宙工学専攻の修士課程までなら終えていますが、いろいろと勉強していた時に、どことなく似ているところがあると思って、関連性が見えたことがあったように思います。そういう意味で、専門の勉強は大切です。そういう現象とは、具体的に何かを問われると、答えに窮してしまうのですが、そういう現象はあったように思います。
翻って、漢詩の世界に戻ってくると、ある詩人の作品について、ある程度詳しくなっていくと、その他の詩人についても、なんとなく理解が深まるということは、あるのではないかと思います。そういう意味で、今年度の番組企画は、理にかなっている構成になっています。
さて、下半期も、番組を聞いていくことにしましょう。