21世紀の自然治癒の健康相談ー18,膀胱炎
三石巌:全業績ー6、分子栄養学の健康相談、より
32歳の女性、二児の母です。三年前に膀胱炎で入院しましたが、根治しません。退院後も薬を飲み続けて、止めるとすぐ悪くなります。膀胱炎の徹底的な治療は、どうしたらよいでしょうか。
私のアドバイス、
膀胱炎は感染症です。だから、これの薬としてよく使われるのは、抗菌作用のあるサルファ剤です。サルファ剤は、血液に運ばれ、腎臓をとおり、尿の中にとけていきます。そして、膀胱壁にとりついている細菌にじかに働きかけることになります。
サルファ剤以外にも、抗菌作用を示す薬はいろいろありますが、尿にはいる前に肝臓や腎臓で分解(薬物代謝)されるものが多い関係上、膀胱炎に対して効くことを期待するのが難しくなります。
そこで、ビタミンCの抗菌作用を利用しようという考え方がでてきます。ビタミンCを大量にとれば、そのままの形のものが尿に出てくるからです。あなたの場合、かなり大量のビタミンCをとってみたら、どうでしょう。
ビタミンCの細菌に対する作用は、直接と間接と、二つあると考えられています。
直接のほうは、その殺菌作用です。ビタミンCの殺菌作用はブドウ球菌、大腸菌など、膀胱炎の原因となる細菌に対してあらわれます。
そこで、ビタミンCがいくらあったら良いかという問題ですが、細菌の増殖をおさえるだけなら50ppmと推定されています。これは、体重60kgの人では3gにあたります。細菌を殺すためには、その2倍が必要だと言われています。
間接作用は、こうです。細菌にたいして、好中球とよばれる白血球が貪食能をあらわしますが、このはたらきは、白血球が十分なビタミンCを含んでいるときでないと、完全に果たせません。ビタミンCの補給は、二重の意味で、細菌にたいして強くなる方法なのです。
なお、膀胱の内膜は粘膜になっています。ここを健全に保つためには、つまり抵抗力をあたえるためには、ビタミンAもなくてはなりません。ビタミンAを、合成品なら一日30000単位ぐらいとってみてはどうでしょうか。
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2017年4月;
膀胱炎には高用量のC。
膀胱炎に限らずウイルス感染、細菌感染にはCをまず試みてみるべきでしょう。
最低6g程度、下痢をしない最大量。
ビタミンAはNow25000IUを1~2錠。
上記の話は、タンパク不足があれば話になりません。
感染症への抵抗力=インターフェロン=タンパク質+C。
2024年3月;
尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎)の予防には、
1)プロテイン*2+低糖質食
糖質は細菌の餌になる。
2)高用量ビタミンC
6~9g(分三)。
当院では上記を指導しており、指示通り継続できている人は尿路感染症の再発なし。
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