ナラティヴ・セラピーで紡いでいこうとする会話のひとつに
ダブル・リスニングというのがあります。
これは何かというと、
まだ語られてはいないけれど、そこに確かにある
希望の側面に耳を澄ませる
というもの。
人は、なにかに苦しいとき、つらいとき、
何かを大切にしようとしているから
大切な思いがあるから
苦しんでいるという考え方です。
一見して苦しんでいるだけ、
困っているだけのその行動の裏側には
その人が大切にしたいことが隠れています。
見ようとしなければ見えないけれど、
聴こうとしなければ聴こえてこないけれど、
そこに確かにあるんですよね。
つらい過去がありながら今日まで生きてきたのは
そこにその人の努力があるからだし、
相談の場に足を運んだのであれば、
なんとかしたいと思っている気持ちがあるからです。
家族関係がうまくいかない、
それでも誕生日にはなぜかケーキを買ってしまう。
そこにも何か大切な思いがあります。
誰かの話を聴くとき、
ふたつの耳を持ち、
苦しみの浸み込んだストーリーだけでなく
その裏側にあるものも聴こうとする、汲み取ろうとすることが
大切なんだと感じています。
今日は一日中、このダブルリスニングの練習。
1時間×4セットやったので
さすがに疲れましたーー
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