『いじめ・暴力に向き合う学校づくり
~対立を修復し、学びに変えるナラティヴ・アプローチ~』より
大人が彼らに好奇心を持って共感的に質問することが大事である。
(中略)
あらゆる人が常に複数のストーリーを持っており、あるストーリーが前景に出るかどうかは、どんな会話をするかにかかっているということである。
できごとにはいろんな側面があります。
どんな会話をするかによって
もっと言えば
どんな部分に興味を持って
話を聴いてもらえるかによって
どの側面に
スポットライトが当たるのかが変わります。
ここで大切なのは、
「この側面にスポットライトを当てよう」と
正しい(と自分が感じる)方向に誘導し
正しい答えにたどり着かせよう、
という意図をもってはいけないこと。
そこにあるのは、
「ここにたどり着かせよう」
という意図ではなく、
そこで何が起こっていたのか
どんな思いがあってそのできごとに至ったのか
ということに対する純粋な興味です。
同じ本の53頁に
開かれた姿勢で好奇心を持って生徒と会話することが大事だ。
(中略)
衝動的に行動する時の気持ちや暴力行為に移る時の気持ちについて生徒たちに聞いていくことも、実りある話し合いとなり得る。
とも書かれています。
ふだん
その人がどんな印象を
人から持たれてしまっているのか
どんな地位にある人なのか
ということからも無意識に
いろんなことを判断してしまいがちですよね。
そういうことからもいったん離れて、
そこで起こっていることに興味を向けること
どんな考えや思いがあるのかを聴いていくこと
が大切な気がしています。
野村涼子が書いた本です
自分の家庭での体験をたくさん盛り込みました。
読んでいただけたら嬉しいです!