強迫性障害は、とても身近な病気です。
 
 
なぜかというと、
私たちはみんな、強迫性障害の傾向を持っているから。
 
 
仕事の性質上、
度重なる確認を強いられる場面もあれば、
 
子育て中に子どもの将来を心配するあまり
完璧主義的な育児に陥ってしまうことも
 
よくありますよね。
 
 
 
 
強迫的な性質が見え隠れする場面や
人生の一時期において強迫的な傾向がみられたりすることは
めずらしいことではないんです。
 
 
ただ、その強迫的な傾向が
生活の邪魔をするほどに大きくなってしまったとき・・
 
強迫性障害となります。
 
 
 
精神疾患はどの疾患もそうなんですが、
 
生活に支障をきたしているかどうか
 
が診断の大きなポイントです。
 
 
 
 
 
 
生活に支障をきたすほどに強迫的な傾向が出てきた場合・・
 
その人の中で起こっていることは、
 
生まれては消え、消えては生まれる
不安の無限ループ。
 
 
 
有名なケースで言えば、施錠の確認ですね。
 
 
家を出て数秒後に
「あれ?鍵かけたっけ?」となることは
誰にでもある日常の出来事です。
 
私、ぼーっとしてるんでしょっちゅうです滝汗
 
 
 
 
でも、強迫性障害でない場合は、
一度家に戻って確認すれば安心できますよね。
 
「なーんだ、無意識にかけてるじゃん音符」って。
 
 
ここで、一度の確認で安心感を得られない、
不安を消すことができないのが
強迫性障害を抱える方です。
 
 
さきほどの施錠の例だと、
施錠されていることを確認し、
いったんは「ほっ」とするのですが
 
また数秒後に
「あれ?さっきちゃんと確認した?」と
さきほど確認したばかりのことが不安になるのです。
 
 
 
 
そうして、さきほど確認したことを確認するために
また家に戻ります。
 
 
で、またいったんは「ほっ」とするのですが・・
 
という繰り返し。
 
 
これが不安の無限ループであり、
強迫性障害の正体です。
 
 
 
 
 
何が困るかというと、
度重なる確認行為は不安を消すための対処行為であり、
やらずにはいられない。
 
 
毎日何度も何時間も
確認行為を繰り返しているうちに
精神的にも身体的にもだんだんと疲弊してしまうんです悲しい
 
 
そうなるとうつ病を併発し、
生きている意味がわからないと感じるようになってしまったり、
(強迫性障害とうつ病の併発はめずらしくありません)
 
通勤や通学への影響が大きくなることで
不登校や引きこもりの原因となってしまうこともあります。
 
 
 
参考:『図解いちばんわかりやすい強迫性障害』原井宏明著
 

猫しっぽ猫からだ猫からだ猫からだ猫からだ猫あたま 

 

強迫性障害は、

発達障害の二次障害としても起こります。

 

忘れ物を怒られ続け、

確認を心がけているうちに

ADHDから強迫性障害になるケースは特によくみられます。

 

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