自閉症スペクトラムとADHD。
ひとりの人の中にこの2つが併存しているケースは、
わりと多いように感じています。
自閉症スペクトラムとADHDは
分けて語られることが多いですよね。
自閉症スペクトラムとは~とか、
ADHDとは~、みたいな感じで。
私もこのブログでそのように記事にしてますしね。
でも、実は、
ひとりの人が
複数の発達障害を同時に持っていることは、
めずらしくありません。
ややこしいのは、
自閉症スペクトラムとADHDが併存すると、
お互いの特性を
打ち消し合ってしまうことがあるんです。
つまり、併存することで
あたかも特性がないか、
もしくはものすごく軽いように見えてしまう。
自閉症スペクトラムによるこだわりや
ひとつのことを集中して掘り下げたいという特性を
ADHDの不注意が打ち消しますので
こだわりたいのに
こだわりきれない
一方、ADHDの不注意や落ち着きのなさを
自閉症スペクトラムが打ち消しますので
ADHD(に対する世間のイメージ)にしては
落ち着いている
ということが起こります。
この状態をはたからみると、
自閉症スペクトラム・ADHDともに
特性があまり強くないように
見えてしまうんですよ・・
しかし!!
本人の中では、
常に自閉症スペクトラムとADHDが
東軍と西軍に分かれ、
天下分け目の関ヶ原レベルで
せめぎ合っている状態です
このストレスたるや、相当なもの。
特に、こだわることが
自閉症スペクトラムの安心材料であることを考えると、
こだわりきれないのは気持ちが落ちつかないし、
ものすごいフラストレーションになりますよね。
その時の状況で、
どちらの特性がより強く顔を出すか?というのも
違ってくるように感じています。
特にしんどいだろうなと感じるのは、
好きなこと、もっとやりたいことに対して、やり通せない。
いつもと違うイレギュラーなことをする時、
自閉症スペクトラムからの不安→
ADHDの落ち着かなさにつながって、
ますますできなくなる。
というような場面ですね。
特性が軽く見えてしまうので、
本人の努力次第、怠けている
というふうにも捉えられやすく、
怒られたり注意されたりする対象にもなりやすいと感じます。
この微妙な重複さん(と呼ぶことにします)の症状は、
おそらくひとりひとり多彩であると想像します。
この障害だから、この病気だから、
という見方ではなく、
その人その人を理解しようとする姿勢が
よりいっそう問われるケースなんですよ。
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