DSM-5によると、
多動性および衝動性とは、
下記の症状のうち、
6つまたはそれ以上が
少なくとも6ヶ月以上持続したことがあり、
その程度が発達の水準に不相応で、
生活に悪影響を及ぼしている状態のこと。
症状は12歳になる前から存在し、
2つ以上の状況(家庭、学校、職場など)において
みとめられます。
(以下、DSM-5を引用しています。)
しばしば手足をそわそわ動かしたり、
トントン叩いたりする。
またはいすの上でもじもじする。
席についていることが求められる場面で、
しばしば席を離れる。
(例:教室、職場、その他の作業場所で、
またはそこにとどまることを要求される他の場面で、
自分の場所を離れる)
不適切な状況で
しばしば走り回ったり、
高いところへ登ったりする。
静かに遊んだり、
余暇活動につくことがしばしばできない。
しばしば「じっとしていない」、
または「まるでエンジンで動かされているように」行動する。
(例:レストランや会議に長時間とどまることができないか、
または不快に感じる。
他の人達には、落ち着かないとか、
一緒にいることが困難と感じられる)
しばしばしゃべりすぎる。
しばしば質問が終わる前に
出し抜いて答えはじめてしまう。
(例:他の人たちの言葉の続きを言ってしまう。
会話で自分の順番を待つことができない)
しばしば自分の順番を待つことが困難である。
(例:列に並んでいるとき)
しばしば他人を妨害し、邪魔する。
(例:会話、ゲーム、
または活動に干渉する、
他人のしていることに口出したり横取りする)
注意欠如・多動性障害(AD/HD)の多動性および衝動性は、
学校など集団生活との相性が悪いです。
悪いように目立ってしまうことも多く
トラブルメーカーになりがちで、
容易に「困った子」という
レッテルを貼られてしまいます。
お子さんも親御さんも追い詰められてしまうケースが
少なくありません。
このような特性が見られる場合、
ご両親で抱え込まず、
専門家に相談して
助けてもらってください。
お子さんのせいでも、
親御さんの育て方のせいでもありません。
しつけの問題だと捉えてしまい、
厳しくしつけようとしたり
注意したりすることで、
多くの場合、
お子さんの心が不安定になることから
さらに状況が悪くなります。
ひとりで困らないことが大切です
特別な事情がなくても
子育ては大変なもの。
ADHDの多動性・衝動性をもつお子さんであれば、
大変に感じて当たり前なんですよ。
お子さんに関わる人を増やし、
たくさんの人で成長を見守りましょう
多動性や衝動性が生活に及ぼす影響が
大きい場合には、
主治医の先生の判断にはなりますが、
お薬を服用するという選択肢もあります。
(6歳からになります。)
ちなみに、多動性や衝動性は、
大きくなるにつれて
本人が努力で抑えられるようになることが多いです。
小さいお子さんでは
動き回ったりするイメージがありますが
成長とともに足をモゾモゾしたり
貧乏ゆすりをしたり、
という程度になっていきます。
大人でADHDの特性を持つ方も、
走り回ったり、ということはありません。
体の一部をつねにモゾモゾさせたり、
という落ち着かない面はあるのですが
成長とともに不注意の特性に
困りごとがうつっていきます。
【こちらもADHDに関する記事です】
ADHDの特性を持つお子さんの子育てのポイントや
学校生活でどんな工夫をすればいいか
苦手を少しずつ伸ばしていく方法など
相談会でお伝えしています!
名前や顔を知られずに相談したい・・
今すぐ予約して話したい・・
そんな方は匿名電話カウンセリングをご利用くださいね!