「やっと認めてもらえた」そう思えた瞬間から、なぜかまた苦しくなっていく。
職場で初めて頼れる先輩に出会えたはずなのに、気づけばその人の一言一言に心が振り回される毎日になっていました。
仕事でうまくいかないことが続いていた頃、ようやく「この先輩となら頑張れる」と思える人に出会いました。
初めて仕事ぶりを認められた気がして、救われたような気持ちになったんです。
認めてもらえることで自分に少しずつ自信もついてきて、これまで怖くて言えなかった上司への「NO」も言えるようになり、「ああ、私も変われてきたのかもしれない」と思えるようになっていました。
でも、少しずつ先輩の言動に過敏になるようになり、気づけば私は、先輩の反応ひとつで心が大きく揺れるようになっていたのです。
「先輩に認められなくなったら、私はまた元に戻ってしまう」そんな不安に支配されて、どんどん苦しくなっていった私。
今回は、そんな私が「誰かに認められたい」という気持ちにしがみつきすぎて、自分を見失ってしまった経験と、そこからどう抜け出してきたかをお話ししたいと思います。
「人にどう思われるか」に振り回されて苦しくなっている方に、届いたら嬉しいです。
やっと見つけた私の居場所
社労士の資格を取って転職した先で、私はすぐに壁にぶつかりました。
憧れて入った社労士事務所では、所長のパワハラにあい、心身ともに限界を感じて、短期間で辞めることになってしまったのです。
- また辞めてしまった
- 結局、私はどこに行ってもダメなのかもしれない
そんな思いを抱えながら、なんとかたどり着いたのが、次の職場でした。そこは民間企業の人事部。
そこで出会った先輩が、私にとっての転機となりました。
先輩も私と同じ社会保険労務士の資格を持っていて、知識も経験も豊富。それだけでなく、人事の仕事をとても丁寧に教えてくれました。
そしてある日、こんな言葉をかけてくれたのです。
「あなたは劣ってなんかいないよ。誰よりも頑張ってる。私、あなたに救われてるよ」
その言葉に、私は思わず涙が出そうになりました。やっと誰かに認められた。やっと、ここにいていいと思える場所が見つかった。
あの時の安堵と嬉しさは、今でも忘れられません。
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「認めてくれる人」への止まらない気遣い
先輩は仕事ができる人でした。その分、上司からどんどん仕事を任されるようになり、時には無理な要求もありました。
最初は、私もそれを見て「大変そうだな」と思いながら、声をかけたり、味方でいるように心がけていました。
でも、だんだん先輩と上司の関係がうまくいかなくなり、先輩の表情や態度も変わっていきました。
機嫌が悪い日は、話しかけても無視されることもあって…
そんな時、私はまるで世界が終わったような気持ちになりました。手が震え、胃のあたりが重くなり、心臓の鼓動が早くなるのが自分でも分かるほどでした。
「先輩に嫌われたらどうしよう」その不安で頭がいっぱいでした。いつの間にか私は、先輩の顔色を伺いながら過ごすようになっていました。
頼まれた仕事は無理をしてでも引き受ける。先輩より先に帰るのは怖くて、何も言えずに残る。「文句を言われるかも」「嫌われるかも」そんな思いが、私の行動を支配していたんです。
たとえ本心と違っていても、「どう思う?」と聞かれれば先輩に迎合し、同調する。嫌われないことが何より大事だったから。
気づけば私は、仕事をしているというより、“先輩に嫌われないように生きていた”のかもしれません。
支えだったはずの関係が苦しみに変わった
どうにかこの苦しさから抜け出したくて、私はカウンセリングを受け始めました。
自分でも学びたくて、カウンセリングやメンタルヘルスの勉強も始め、メンタルヘルス検定の資格にも挑戦しました。
でも、心が軽くなることはありませんでした。
そして、メンタルヘルス検定の試験を受けた翌日、私は十二指腸穿孔となり、救急搬送されました。
入院中、職場のことが気がかりで、病院から先輩に電話をかけましたが、その時、私のミスが発覚したようで、先輩からは厳しい言葉をかけられました。
ああ、もう戻れないかもしれない。
そう思って、ベッドの上で絶望したことを今でもはっきり覚えています。
退院してからも職場に戻りましたが、状況は何も変わりませんでした。先輩の機嫌によって、私の一日が決まる。
無視されれば、地に落ちたような気持ちになる。少し話しかけられると、「私はまだここにいてもいいんだ」と安心する。
私の毎日は、先輩の感情に振り回される日々で、言葉にこそ出さなかったけれど、私は毎日、神経をすり減らしていました。
それでも私は思っていたのです。
「この職場で、私を守ってくれているのは先輩だけ」
「先輩さえいてくれれば、ここでやっていける」
でも、ある日、先輩が明らかに私に怒っているような態度を取ってきました。理由も分からない。業務のことを聞いても突き放され、説明もしてくれない。勝手に進めるとまた怒られる。
私はどう動いても間違いになるような感覚に陥りました。「この関係、おかしいかもしれない」そう思い始めても、私はどうしても先輩を手放すことができませんでした。
先輩との別れが教えてくれたこと
先輩との関係は、常に怖いわけではありませんでした。
むしろ、機嫌がいいときの先輩はとても優しく、仕事も丁寧に教えてくれる。そんな日には、「やっぱりこの人のそばにいたい」「こんなに私を分かってくれる人は他にいない」と心から思えました。
だからこそ私は、どんなにしんどくても、先輩との関係を手放せなかったのです。他の人に認めてもらえなくても、先輩さえ分かってくれればいい。そんなふうに思っていました。
でも、関係性が悪くなったときの苦しさは、本当に耐えがたいものでした。
- きっと、私が何か悪いことをしたんだ
- 機嫌を取らなきゃ、見捨てられてしまう
そんなふうに自分を責め続けていました。
この状況から抜け出したくて、私は毎晩、ノートに思いつくまま「私はなぜこんなに苦しいのか」「どうすれば抜け出せるのか」と書き出しては、破って、また書いて……を繰り返していました。
本当は、先輩から離れたかった。でも、「離れる=裏切る」という感覚が強すぎて、転職にも踏み出せず、ただただ、時間だけが過ぎていきました。
そんなある日、先輩が転職することになりました。その知らせを聞いたとき、自然と私は「だったら私も退職しよう」と思いました。
本当はずっと辞めたいと思っていました。でも、人事の仕事を一から丁寧に教えてくれた先輩を裏切るようで、自分から「辞めたい」とはどうしても言えなかったんです。
辞めたい気持ちがバレないように、素振りすら見せないよう、ずっと気持ちを押し殺して働いていました。けれど、先輩が辞めるなら、私もここで終わりにできる。
先輩を裏切らずに退職できるのは「今しかない」と、心のどこかで思っていました。
ようやく先輩と離れたことで、私ははっきりと気づきました。
私は、認めてくれた先輩に依存していた。「味方がいる安心」を、自分の存在価値と結びつけてしまっていたんだと。
承認欲求の罠から抜け出すまでの長い道のり
先輩と離れたあと、私は改めて「自分を変えたい」と思いました。
でも、それまでに学んだメンタルの知識や、カウンセリングの資格だけでは、私の心の奥にある問題は解決できませんでした。
そこから私はさらに学びを深めることになります。他のカウンセリングスクール、心理学、NLP、こころにまるをのマスター講座など、心の仕組みについて少しずつ自分のペースで学び続けていくうちに、ようやく気づけたことがあったんです。
それは、感情の責任は自分で取るもの。人の感情にまで責任を持つ必要はない、ということ。
人から認められても、自信が持てるのはほんの一瞬。またすぐに「もっと認められたい」と思ってしまって、結局苦しくなる。それは、自分で自分を認めていないからなんですよね。
本当の安心は、「誰かが味方してくれること」ではなく、「誰も味方がいなくても、自分だけは自分の味方でいる」ということなんだと、やっと腑に落ちました。
そして私はようやく、たとえ失敗しても、仕事ができなくても、誰かにがっかりされても、私は私でいいんだと思えるようになったんです。
あの頃の私は、人に嫌われるのが怖くて、人の期待に応えない自分を許せなくて、誰かの顔色で自分の価値を決めてしまっていました。
でも今なら、自分を苦しめていたのは他人の目じゃなくて、自分の心だったんだと、はっきり言えます。
もし今、あなたが「誰かに認められないと不安」「支えてくれていたはずの人との関係が苦しい」と感じているなら、まずは自分の心の声を聞いてあげてください。
そして、自分の気持ちにだけは正直でいてあげてほしいと思います。誰かの目ではなく、自分の気持ちを軸にして大丈夫なんです。
でも「分かっていてもどう動いていいか分からない」「気持ちを整理したいけれど、一人では難しい」と思うこともありますよね。
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