川越style「エリアリノベーションシンポジウム」&「かわごえデザイン会議」 | 「小江戸川越STYLE」

「小江戸川越STYLE」

「時が人を結ぶまち川越」
川越のヒト・コト・モノ、川越物語りメディア、小江戸川越STYLE。
川越の現場で様々なまちづくり活動にも従事しています。
「小江戸川越STYLE」代表:石川真

川越の今とこれから。
空き店舗等の遊休不動産を資源と捉えて、魅力ある場所に変えることでまちに変化をもたらし再生していくエリアリノベーション。

様々な事例を学びながら、川越のこれからを考える。

2019年2月17日にウェスタ川越南公民館で開催されたのが、「エリアリノベーションシンポジウム in 川越 2019」&「第5回かわごえデザイン会議」。


『行政主導の都市計画、助成金や市民の良心に依存したまちづくり、そのどちらでもない新しいエリア形成の手法「エリアリノベーション」。
専門家による全国のエリアリノベーションの事例や取り組みについての講演を交えながら、「リノベーションによる空き店舗等再生事業」の今後の展開についてのシンポジウムを開催します。また、川越で活躍するプレーヤーに話を聞く「かわごえデザイン会議」の第5回も続けて開催しますので、どうぞ最後までお見逃しなく。
川越のまちを面白くしたい方、市内で新たな事業を起こしたい方、不動産オーナーや不動産事業者の方、商店街の方、住民の方など、ご興味のある方はぜひお気軽にお申込みください。皆様のご参加をお待ちしております。』
日時
平成31年2月17日(日曜)午後2時から午後5時まで(午後1時30分より受付開始)
会場
ウェスタ川越南公民館講座室1・2号

 

川越市では昨年に続き、今年もエリアリノベーションをテーマに様々なま ちづくりのプロジェクトを進めてきました。 今年度の締めくくりとなるシンポジウムには、埼玉県・東川口の駅から離 れた閑静な住宅街エリアでカフェや雑貨店など様々なショップが立ち並び、 地元の住民や市外・県外からもたくさんの人が集まる〝senkiya〞店主の高 橋秀之さんをゲストに迎え、小さな点からエリアに価値が広がっていった 物語についてお話しいただきます。後半はコーディネートに公共R不動産 の馬場正尊さんを迎えてのトークセッション。 さらに、昨年10月に開催された〝まちづくりキャンプ〞から生まれた事業 の進捗報告も行い、これからの川越の近未来を考える場となる予定です。 是非ご参加ください。

 

■「エリアリノベーションシンポジウム in 川越 2019」14:00~15:30
テーマ:『人が集まる「まち」づくり』
講師:高橋秀之(senkiya代表)
埼玉県川口市にて家業である植木屋「千木屋」をsenkiyaに。一軒家でカフェと雑貨屋を営む。ほかにも敷地内の建物をセルフリノベーションし、アトリエ&ショップなどなどが混在する、新しいコミュニティ「KAWAGUCHI SHINMACHI」を展開。最近ではトニモ企画として宮代町の地域おこしイベント「トウブコフェスティバル」の企画運営に携わるなど、ソフト、ハード面の両方での活動も行う。
対象:このまちを面白くしたいと考えている方、市内での創 業を希望される方、エリアリノベーションに関心のある 方、商店街関係者の方、不動産オーナーの方、不動産 事業者の方など、どなたでもお気軽にご参加ください。
エリアリノベーションとは、空き家・空き店舗(遊休不動産)・公共空間を題材にまちを 再生する事業をつくることで、エリアの価値を上げて人とお金の循環を生み出すこと。 参考著書:「エリアリノベーション 変化の構造とローカライズ」(学芸出版,2016)

■「第5回かわごえデザイン会議」15:30~17:00
様々な分野で活躍する川越の方をゲストに、これからの川越を考えるトークシリーズ「かわごえデザイン会議」。第5回目となる今回は「まちの資源を活かして事業をつくる」をテー マにゲストが登壇。
テーマ:『まちの資源を活かして事業をつくる』
一人目のゲストは、いわき市出身で自転車コーヒー屋「COFFEE POST」として川越で活躍中の川島崇嘉さん。

二人目のゲストは、株式会社80パーセントの取締役であり、さらに「ちゃぶだい guesthouse、cafe&bar」をオープンさせた田中明裕さん。

コーディネーターは株式会社オープンエーの馬場正尊さん。シンポジウム講師の高橋秀之さんも参加し、川越市外の方から見た、川越の新たな魅力の活かし方を考えていきます。

対象:川越にお住まいの方、川越に通勤通学されている方、 川越が好きな方ならどなたでも大歓迎です。
参加費:無料

「エリアリノベーションシンポジウム in 川越 2019」&「第5回かわごえデザイン会議」

主催:川越市
企画運営:川越市/株式会社オープンエー
問い合わせ:川越市産業振興課
〒350-8601 埼玉県川越市元町1-3-1 
TEL:049-224-5934(直通)
FAX:049-224-8712

 

このイベントは、川越市の「リノベーションによる空き店舗等再生事業」の一環として行われ、
「エリアリノベーションシンポジウム」、「かわごえデザイン会議」は、コラボで開催する時もあり、かわごえデザイン会議を単独で開催することもあり、かわごえデザイン会議は今回で5回目。

誕生は2017年8月、エリアリノベーションシンポジウムの今に繋がる、「かわごえエリアリノベーション講演会」と「第1回デザイン会議」が川越商工会議所で開催されました。

エリアリノベーション講演会。
昨年度に引き続き行う「リノベーションによる空き店舗等再生事業」のキックオフイベントとして、大阪等でエリアリノベーションに取り組むサルトコラボレイティブの加藤寛之さんの講演会を開催。

テーマは「まちのリブランディング~地域のコンテンツを丁寧に読み解く作法~」。
第1回かわごえデザイン会議。
今年度新たに、様々な分野で活躍する川越の方をゲストに、これからの川越を考えるトークシリーズ「かわごえデザイン会議」。記念すべき第1回には、kawagoepremiumの編集長櫻井理恵さん、コエドブルワリーの朝霧重治さんをお迎えし、川越エリアリノベーションを指導している株式会社オープンエーの馬場正尊さんと上記講演会講師、加藤寛之さんの4名で、「伝統と革新をつなぎ合わせる、まちの編集とデザイン」について語りました。

この年、2017年11月20日ウエスタ川越2階会議室で単独で開催されたのが、「第2回かわごえデザイン会議」。

この時に登壇したのは、川越で家守会社「株式会社80%」を設立し、代表取締役社長を務める荒木牧人さんと、元町1丁目裏宿通り入口に残る長屋で「喫茶といろいろbanon」を営む白土真弓さんでした。

(「株式会社80%(エイティーパーセント)」連雀町の交差点長屋のリノベーション

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12288585222.html

 

(川越style「BANON」喫茶とあれこれ 札の辻~市役所 本町通りにあるカフェ

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11997590488.html
この次はエリアリノベーションシンポジウムとかわごえデザイン会議が合同で開催される形に。

2018年3月11日ウェスタ川越南公民館で開催された、「エリアリノベーションシンポジウム&第3回かわごえデザイン会議」。

・エリアリノベーションシンポジウム
テーマ:「ぼくらの、まちの魅力づくり」
講師:東海林 諭宣(株式会社see vision代表取締役)
1977年秋田県出身。デザイナー。
東京で就職したがUターンし、2006年に秋田市にて「株式会社See Visions」を設立。インテリア、グラフィック、webなどに関わるデザインや、企画・運営などを手がける。近年では「株式会社スパイラル・エー」を設立し、秋田市中心部で飲食店「酒場カメバル」「サカナカメバール」、飲食雑貨店「亀の町ストア」を運営。自社が入居するヤマキウビルのリノベーション事業を機に、リノベーションによって町の魅力を引き出す活動を精力的に行っている。
・第3回かわごえデザイン会議
テーマ:「夜のかわごえ」
ゲストは川越で飲食店を営むお二人。ワインスタンドPON!店主の佐藤かなこさんと、デイリースタンドコポリ店主の染谷悟さんでした。


そして、2018年8月23日にウェスタ川越2階会議室で単独で開催された、「第4回かわごえデザイン会議」は、ゲストは霞ケ関北にオープンしたこだわり野菜のカフェ&バーvegetable bar base Tの店主・栗原司さん、そして、西川越の酒屋をリノベーションしてワインと日本酒を提供する角打ちスペースをオープンした、川越角屋酒店の店主・長堀真一さんでした。


(川越style「川越角屋酒店(かどやさけてん)」人が集まるコミュニティとしての酒屋 西川越駅
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12394289461.html

 

そして今回、2019年2月17日にウェスタ川越南公民館で開催された、「エリアリノベーションシンポジウム in 川越 2019」&「第5回かわごえデザイン会議」。

南公民館講座室1・2号に詰めかけた参加者。川越のまちづくりの関心を寄せる人たちの熱気が覆われた会場。

開会に先立ち、川越市産業振興課粟生田課長、デザイン会議ゲストの馬場正尊さんが挨拶。

・馬場正尊

株式会社 オープンエー 代表取締役 公共R不動産 ディレクター
1994年早稲田大学大学院建築学科修了。博報堂で博覧 会やショールームの企画などに従事。その後、早稲田大学 博士課程に復学。雑誌『A』の編集長を経て、2003年 OpenA Ltd.を設立。建築設計、都市計画、執筆などを行 う。同時期に「東京R不動産」を始める。2008年より東 北芸術工科大学准教授、2016年より同大学教授。建築 の近作として「道頓堀角座」(2013)、「佐賀県柳町歴 史地区再生」(2015)など。近著は『エリアリノベーショ ン 変化の構造とローカライズ』(学芸出版,2016)

「川越は、日本のまちづくりで成功した画期的な事例だと思います。川越は観光もあるが、日常の川越・夜の川越、郊外の川越に、観光では収まり切れなかった場所のまちづくり、未来へ向けてのまちづくりを考えて実践を始める場所にしようとエリアリノベーションシン事業を始めました。かわごえデザイン会議を見る度に、若い人に新しいタイプの資本主義が広がって、そういう人たちが出会う場所にもなっていると思います」。


今イベントの前半は、「エリアリノベーションシンポジウム」。

まず、川越市の3年にわたるエリアリノベーション事業の動きを振り返る。

川越市主催のまちづくりキャンプから「株式会社80%」が誕生し、「ちゃぶだい」が誕生し、昨年のまちづくりキャンプは川越の霞ヶ関で開催して、そこから、角栄商店街で事業を展開しようとする動きが生まれています。

2018年10月に霞ヶ関で開催した「まちづくりキャンプ」では角栄商店街の空き物件を対象に事業検討をしてきました。参加した1チーム「38℃」が事業化に向けて動き出し、角栄商店街でカフェ・コワーキング・シェアスペースの店舗を今春にオープンすることになました。いよいよ霞ヶ関の角栄商店街がまちづくりの舞台に。

ちなみに38℃は、川越商工会議所・川越市主催で2019年1月26ウェスタ川越多目的ホールで開催された「かわごえビジネスプラン発表会2019」に登壇し、事業プレゼンが見事に第一位に輝いています。

(川越style「かわごえビジネスプラン発表会2019」ウェスタ川越多目的ホール2019年1月26

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12436180736.html

 

今エリアリノベーションシンポジウムでは、38℃のメンバーの土屋さん・宮下さんが登場し、38℃の事業展開を説明しました。


続いて、シンポジウムのゲストは高橋秀之さん。

テーマ:『人が集まる「まち」づくり』


・高橋秀之 senkiya代表
埼玉県川口市にて家業である植木屋「千木屋」をsenkiyaに。 一軒家でカフェと雑貨屋を営む。他にも敷地内の建物を セルフリノベーションし、アトリエ&ショップなどが混在 する、新しいコミュニティ「KAWAGUCHI SHINMACHI」 を展開。最近ではトニモ企画として宮代町の地域おこし イベント「トウブコフェスティバル」の企画運営に携わ るなどソフト、ハード面の両方での活動も行う。
「senkiya」
〒333-0823
埼玉県川口市石神715 KAWAGUCHI SHINMACHI
048-299-4750

http://www.senkiya.com/ ;


「宮代トウブコフェスティバル〜こどもとトコトコ〜」

http://tobuco-fes.com/index.html


埼玉県川口市にて家業である植木屋「千木屋」を夫婦でsenkiyaに。
現在もこの一軒家を改装しながら、不定期でカフェ、雑貨店、ギャラリーをオープン。
他にも様々なクリエイターが工房や工場などを構え、この敷地を”KAWAGUCHI SHINMACHI”として仲間たちで魅力的な土地になるように日々盛り上げている。
年に数回、senkiya全体を使った音楽イベントも開催。
・cafe
ゆっくりと流れる時間と独特の空気を味わえる交流スペース。
店主や住人達との会話を楽しみに、毎日様々なお客さんがやって来ます。
・zakka
senkiyaの視点で選んだ衣料品や雑貨、日用品を取り扱うセレクトショップ。
なかなか巡り会えない逸品との出会いの場です。
・okatte
購買部メンバーが、不定期で食にまつわるイベントを開催。
・gallery tanabike
senkiyaにゆかりの深い作家や地域の作家、そして若手作家に開放される作品発信の場。
Work ShopやPop Up Shopの場としても活用されます。


高橋さん自身が語る、「千木屋がsenkiyaになるまで」。

スクリーンに映し出されるパワーポイントの資料に・・・と思いきや!プレゼンテーションはまさかの自作の手描きのパワーポイント!紙芝居スタイルで説明されました。これには会場から温かい笑いが起こる。

そして、手描きパワポと高橋さんの語り口に、時折会場がどっと沸くというかつてないプレゼンテーションになりました。

高橋の実家は植木屋「千木屋」。高橋さんで4代目となる。

周囲にも植木屋が多く、「小さい頃から植物に関する仕事に就くだろうと思っていた」。

千木屋は代ごとに仕事内容が変わっていき、高橋さんが取り組もうとしたのが、花。

花の専門学校に通い、花屋に就職。

その後、学校時代の友人から紹介されたお店が、二十歳の高橋さんの人生を変え、決定付けることになった。

「『何なんだこの街は!?』、『完成形だ!』と衝撃を受けました」。

今でこそリノベーションという言葉がありますが、そこは、空き物件を利用して様々なお店が展開されている街でした。

その中心にあったのが、栃木県那須塩原市、黒磯駅の近くにある、「1988 CAFE SHOZO」さん。

「1988 CAFE SHOZO」
http://www.shozo.co.jp/

1988年創業で、「まちづくり」を叫ぶ前から既にまちづくりを行っていたお店。

高橋さんはCAFE SHOZOに通うようになり、「ここで働きたい」と面接を受けてお店で働くことになった。

CAFE SHOZOで2年半ほど働き、退職後は地元へお店を開くために奮闘していく。

高校時代の同級生たちと空き物件を活かしたお店を作りたいね、商店街を作りたいねと意気投合していたが、商店に使えるような場所が地域にはなかった。

そこで高橋さんがひらめいたのが、「そうだ、うちなら植木屋で使っている建物がある」。

これを使ってどんどんお店を作ればいいんだ、エリアを作ろうと方向が定まったのでした。

お店を作りながらも音楽LIVEを企画したり、周りを巻き込みながら進んで行く。

2011年3月の東日本大震災をきっかけに「人の集まる場所を作らなければ」と急ピッチに作業を進め、2011年5月に雑貨とカフェ「senkiya」をオープン。

そこに面白い人たちが集まってきて、敷地内にお店を次々にオープン。

小さなお店が集積する「KAWAGUCHI SHINMACHI」を形成していきました。


高橋さんが大事にしているのが、「良い違和感」。

良い違和感に魅力を感じ、人を惹きつけることができると信じている。

手描きパワーポイントの軽妙な語り口で、あっという間のプレゼンでした。

 

後半は、様々な分野で活躍する川越の方をゲストに、これからの川越を考えるトークシリーズ、「第5回かわごえデザイン会議」。

テーマ:『まちの資源を活かして事業をつくる』
一人目のゲストは、いわき市出身で自転車コーヒー屋「COFFEE POST」として川越で活躍中の川島崇嘉さん。

二人目のゲストは、株式会社80パーセントの取締役であり、さらに「ちゃぶだい guesthouse、cafe&bar」をオープンさせた田中明裕さん。


・川島崇嘉 COFFEE POST 店主
1994年生まれ。福島県いわき市出身、福島大学 スポ ーツ芸術創造専攻。大学卒業後、アウトドアメーカーの mont-bellに就職するも、自転車コーヒー屋に憧れて1 年で退職。2018年5月、「人と人が繋がるコーヒー屋台」 をコンセプトに、高校時代に同じ野球部だった関原洋文 と共同でCOFFEE POSTを立ち上げ、福島でコーヒー 豆の焙煎所を営んでいる父から取り寄せたコーヒーを使 用している。

 


・田中明裕 株式会社coto代表 株式会社80%取締役 株式会社ちゃぶだい 共同代表
埼玉県日高市出身。日高市在住。大学で建築を学んだ後 にリフォーム会社、家具製作会社等で実務を積んだ後に 東京中目黒でリノベーション会社(株)cotoを設立。 2016年の川越市主催の「第1回まちづくりキャンプ」に 参加した事をきっかけに、まちづくり会社(株)80%に 参画。旧大工町長屋リノベーション(すずのや/glincoff ee) 等を行い、空き家、空き店舗再生を行っている。また 2018年秋に川越市三久保町で築100年の古民家を改 修し「ちゃぶだいguesthouse、cafe&bar」をオープン させた。「ちゃぶだい」を通して、川越の魅力、埼玉の魅 力を伝えたいと思っている。

 

この二人の組み合わせがなんとも因縁深い。

2018年11月のちゃぶたい「お披露目会」では、建物裏側の庭にて、 COFFEE POSTさんが特別出店していたという関係があります。

(2018年11月のちゃぶたい「お披露目会」)

 

(川越style「COFFEE POST(コーヒーポスト)」三輪自転車コーヒー屋台 人が繋がる場所

https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12399093653.html

「COFFEE POST(コーヒーポスト)」
10:00~19:00(基本営業時間。出店場所により変動する)
月・火曜休み
 080-6045-0661
coffeepost.46@gmail.com
・Facebook:
https://www.facebook.com/coffeepost46/

Twitter:
https://twitter.com/coffee__post
・Instagram:
https://www.instagram.com/coffee__post/
・HP:
http://coffeepost.jp

■COFFEE POSTの現在の営業日と場所は概ね以下の通り
月曜日・火曜日定休
水曜日 三番町ギャラリー 川越市南通町14-3
木曜日 川越八幡宮 川越市南通町19-3八幡通り側
金曜日 大学いも川越いわた 川越市新富町1-8-17
土曜日 札ノ辻 辻の吉野屋 川越市元町2-4-2
日曜日 札ノ辻 辻の吉野屋 川越市元町2-4-2
販売場所・営業時間は事前にSNS等で確認してください。

 

COFFEE POSTさんは、川越ではもうお馴染みとなった、三輪自転車で珈琲を提供している。

曜日により市内各所に出店し、着実にファンを増やしている。

会場では、「COFFEE POSTさんを知っている人?」と問いかけると多くの人の手が挙がったという一幕もありました。

COFFEE POSTの川島さんから、COFFEE POSTを始めたきっかけから、川越で広がった縁、自分たちが大事にしていることなどの話しがありました。

COFFEE POSTさんは、5月のスタート以降あっという間に広がり、川越市内の出店場所それぞれに馴染みのお客さんがいて、代名詞の三輪自転車が根付き始めている。

あの珈琲を、あの人に会いに、あの場所に、それぞれのCOFFEE POSTがあるのだ。

COFFEE POSTの川島さんと関原さんは、同じ福島県立磐城桜が丘高校時代には、野球部の主将・副将という関係で甲子園を目指し日夜練習に励んでいた。例年にない躍進で学校は秋、夏の大会共にベスト16まで進むという結果を残した。当時から「将来一緒に何かできたら面白いね」と話し合っていた。
高校を卒業後は、それぞれ別の大学へ進学して一旦道が分かれた。
関原さんは大学卒業後、大学の先生の繋がりから単独タイへ行きました。タイの東北地方で日本語教育に携わり、現在は体育を教えています。今までの日本の中だけで生きてきた関原さんにとってタイでの生活は刺激だらけ。
タイは喫茶店の数がとても多く、大半が大手ではなく個人経営によるものです。そのせいか、店主の趣味が反映された個性溢れる喫茶店が多くあります。
タイでは多くのものが移動販売されています。そこで特に注目したのが店主とお客さんとの交流。いつものように屋台に人が集まり、そこで店主と楽しそうに会話をします。

 

自分が好きなものを自由に表現しているからこそ個性が生まれ、個性があるからこそ輝いてみえる。

新しい仕事のあり方、自分がワクワクできるような楽しいことを仕事にという思いから川島さんと「COFFEE POST」 を始める決心をした。
COFFEE POSTがなぜ自転車の移動販売にしたのか?という問いは、理由のひとつとして、タイの体験があったのです。

一方、川島さんがコーヒーの世界に入るきっかけは紛れもなく父の影響。
珈琲に目覚めたのが「ウェルハース」の珈琲豆で淹れた珈琲、美味しさに感動し珈琲に惹き込まれていく自分を自覚した。
思い立ったら即行動。大学時代、「cafe TAKIBI」という名で大学近くや街中のシェアスペース、地方のイベントにて珈琲やホットサンドを提供するカフェを開くこともあり、珈琲の道を突き進んでいった。TAKIBIは焚火、人の集まる場所は当時から強く考えていたのだ。
しかし、カフェは楽しくはありつつも、仕事にするべきか、そこに1歩踏み出す勇気をなかなか持てずにいた。
そんな時。
千葉県の勝浦で自転車コーヒー屋台を営む人の存在を知り、心が動くままに車を4時間走らせ会いに行った。それが、SPAiCE COFFEEの紺野さん。紺野さんと出会い、「自分も好きなことを仕事にできるように、本気チャレンジしてみよう。」と決心したのだった。
タイでの経験も甦り、気軽に営業を始められる形態として自転車に目をつけ、探して至ったのが、所沢の「サンリン自転車生活社」さん。COFFEE POSTの三輪自転車を制作依頼し、納得の、象徴となる三輪自転車が完成した。

ここで埼玉県と繋がり、サンリン自転車生活社さんの紹介で川越の「株式会社80%」の荒木さんと繋がり、川越に足を踏み入れる。福島県いわき市から川越へ、なんというダイナミックな流れでしょう。
2018年5月に六軒町でCOFFEE POSTをスタートしました。


そして、二人目の田中明裕さんは、第1回のまちづくりキャンプに参加し、川越ゲストハウスプロジェクトを始動。

現在は、三久保町の古い建物をリノベーションして、ゲストハウス、カフェ・バーを営業しています。

「ちゃぶだい」Guesthouse,Cafe&Bar

川越市三久保町1-14

049-214-1617
Cafe11:00~16:00

Bar(木曜日)18:00~22:00

水曜日休み
info@chabudai-kawagoe.com

HP:

https://chabudai-kawagoe.com/

Facebook:
https://www.facebook.com/chabudaikawagoe/

Blog:
http://chabudaikawagoe.hatenablog.com/
chabudai_guesthouse
Instagram:https://www.instagram.com/chabudai_guesthouse/
chabudai_cafe_bar 
Instagram:https://www.instagram.com/chabudai_cafe_bar/

 

田中さんからは、ちゃぶだいのメンバーが出会ったきっかけのまちづくりキャンプrの話しから始まり、完成・オープンまでのこれまでを振り返る話しが展開されました。

 

ちゃぶだいの3人が知り合うきっかけとなったのが、2016年11月に川越市産業振興課主催で2泊3日で行われた、「まちづくりキャンプin川越」でした。

ゲストハウスチームで一緒だった田中さん、戎谷さん、西村さんは意気投合し、川越にゲストハウスを誕生させようと具体的に行動をはじめていきました。

地域の人に川越ゲストハウスプロジェクトのことを知ってもらうために、また、ちゃぶだいは街の人と一緒に作っていく場でありたいという思いから、ちゃぶだいのメンバーは2018年に入ってから積極的に街の人に参加してもらうイベントを行っていきます。オープン前からこうした活動を行っていることに注目。

街の人と意見を交わし、街を巻き込みながら進めていこうと、トークイベントなどの企画を展開していったのです。

2018年3月に開催したのが、ちゃぶだいイベント 第1卓「マチにとけ込む宿-椎名町のお話-『日常を価値にしてまちを楽しむ』」。

そして、ゲストハウスを展開する物件がついに決まり、リノベーションが本格的に始まっていきました。もともとあった古材をできるかぎり活かしているのもちゃぶだいらしい。
毎日作業が続けられている中、毎週土曜日が特にイベント化されてみんなで作業しようという日になっていた。

「ともにつくる」。

さらに作業ワークショップも活発に開催し、街の人と一緒に作り上げることを考えた。

2018年9月にオープンの足音が近づいてきた中開催された作業ワークショップが、左官ワークショップ。
大勢の人が参加し、ちゃぶだいの壁を塗っていく光景。

ちゃぶたいを応援したいという人は多く、街を巻き込みながらという過程を大事にするちゃぶだいならではの現象がここに巻き起こっていました。

他にもワークショップは、「断熱ワークショップ」、「床貼りワーク ショップ」、「タイルワークショップ」、「ウッドデッキワークショップ」、「ちゃぶだい作りワークショップ」などを開催し、作業をみんなで楽しみながらちゃぶだいを形作ってきました。
工事期間を経て、ついに2018年11月4日に「ちゃぶたい」を多くの人に見てもらう「お披露目会」が開催されました。
お披露目会はもう引っ切り無しに人が訪れる状態で、ちゃぶだいの運営3人におめでとう!という祝福の嵐。
単にこの日誕生したという以上に、ここに至るまでの過程で、作業お手伝い・ワークショップ開催などちゃぶだいは街を巻き込みながら進んできたからこそ、街の人にとってもついにこの日が・・・と感慨ひとしおだった。

事業説明会では、ちゃぶたいの3人からこれまでの経緯やこれからの展望などの話しがありました。
その後の関係者の懇親会では、食事とお酒を楽しながらここまで来た道のりをみんなで噛み締めていたのでした。

(川越style「ちゃぶだい」ゲストハウス、カフェ・バー『つながる・たのしむ・ひろがる』
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12359057770.html

 

COFFEE POSTとちゃぶだいという今の川越を象徴する二人の取り組みに、会場はぐいぐい惹き込まれていったのでした。

最後は全員でトークセッション。登壇した全てのゲストに共通するのは、ゆるやかにでも楽しく事業を始めて続けていっているといういい意味での気負いのなさ。だからこそ他者と繋がり合い、輪が広がっていっっているのかもしれない。

 

“住む”“暮らす”“過ごす”をテーマに考えたとき、川越はどのようなイメージでしょうか。
在住者や通勤通学で街の中で過ごす人たちの目線で街を考えた時、川越の新たな一面が見えてくるかもしれません。
これまでを、そして今を大事にしつつ、「川越」をもっと豊かに、もっと面白く。
川越の今とこれから。

「エリアリノベーションシンポジウム」、「かわごえデザイン会議」の今後の展開に注目です。

 

「エリアリノベーションシンポジウム」「かわごえデザイン会議」

主催:川越市
企画運営:川越市/株式会社オープンエー
問い合わせ:川越市産業振興課
〒350-8601 埼玉県川越市元町1-3-1 
TEL:049-224-5934(直通)
FAX:049-224-8712