季節は着実に巡っているのだ、ということを、その姿で見せてくれている林。
この林が近くにあることで、川越にあることで、季節の感じ方がくっきりと持てるよう。
2018年11月24日栗原造園で開催されたのが、「オープンガーデン 2018.秋」。
『秋のオープンガーデンです。
庭が一番輝く季節。庭で過ごす時間を楽しみませんか?
美味しいものと素敵なもの、そして心地よい音楽でお待ちしています。』
今年のオープンガーデンは二部構成
①昼の部 10:30〜15:00
『いつものオープンガーデン。素敵な出店者の皆様とお待ちしています。』
d`cic peu ●花、雑貨
Boulanger Lunettes●パン
野々山養蜂園 ●蜂蜜
tobibako ●食事
紅茶の時間 ●紅茶
masa's factory ●自家焙煎珈琲
kino●焼き菓子
飛び入り参加
パティスリールアジュ● お菓子
樽木栄一郎●ギター 歌
入場自由 だいたい13時半頃と15時頃の2回。お楽しみに♪
*tobibakoさんのお弁当800円
②宵の部 樽木栄一郎 ソロライブ 17:00〜(16:30開場)
『日本中を旅する樽木栄一郎さんのライブ
栗原造園の木工作業場にてゆっくり聴きたい方は宵の部へ。チケットをご予約ください。席に限りがございますのでご予約はぜひお早めに。当日券あり。
チケット 2000円 ワンドリンク付
木工作業場の材木たちとギターの共演?!
響きあう音をどうぞお楽しみください♪』
*昼間の店舗さんの出店はありません。
★なるべく公共交通機関をご利用いただければと思いますが、栗原造園から徒歩1〜2分のところにコインパーキングが3ヶ所、南大塚駅付近にも数カ所コインパーキングがありますのでお車でお越しの際はご利用ください。
駐車場のご用意はございませんので、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。
栗原造園があるのは、西武新宿線南大塚駅からほど近く、歩いて7~8分ほどのところにあります。
駅南口から踏切がある大田街道へ出て通り沿いにあり、国道16号からだとマクドナルドがある交差点を入って行った先。バスだと川越駅西口より西武バス61,62系統 南大塚東下車 徒歩3分。
通りに面して木々が茂る一角が現れたらたら、そこが目当ての林。
その季節ごとの姿を見せてくれています。
「栗原造園」
埼玉県川越市南大塚4-6-3(旧番地311)
10;00〜17;00
日曜/祝日定休
お問合せ tel 049-245-8065
mail/kuriharazouen@nifty.com
HP:
Facebook:
https://www.facebook.com/kuriharazouen/?fref=ts
以下、栗原造園ホームページより。
業務内容
●植栽工事 樹木、草花類の植込み・花壇の植え替え・土壌改良
●外構工事 ブロック・フェンス・門扉・駐車場等全般
●木工事 デッキ・パーゴラ・フェンス・扉・室外機カバー等
●石工事 石組み・石積み・アプローチ等
●アイアン工事 アイアンフェンス・アーチ・門扉等
●メンテナンス 樹木の剪定・補修工事等 店舗等の定期的なメンテナンス
樹木と草花類の自然な植栽と、自然石、木など自然素材を使ったデザインを得意としております。オリジナルデザインによる木製フェンスやパーゴラ、デッキ等お気軽にご相談下さい。
また、植栽においては「土」を大事にしております。花壇の土の入れ替えなどもどうぞご検討下さい。
デザインのご提案
『お客様と共同作業で造ったデッキ
ご自分でも庭を造ってみたいという方へ、デザインのご提案だけでも承ります。
現地にてご要望をお伺いし、アドバイスまたはラフプランを作成します。』
<施行例>
川越市内で、いいお庭があるなと思うと、実は栗原造園さんに頼んでいたというのは、川越あるあるでもある。
2017年度のウェスタ川越の講座「ECO LIFE デザイン 子どもと一緒の環境講座」では、講座の中に栗原造園の栗原さんによるお庭作りの話しもあり、参考になると参加者から好評を博していました。
(2017年「ECO LIFE デザイン 子どもと一緒の環境講座」)
栗原造園の林は、造園会社としての敷地に巨大サンプルのように施工例を見せているような林で、さらにそれ以上の意味を超えて、地域で既に広く知られている今、南大塚(通称ナンツカ)の中で象徴的なスポットになっている。
今からだと想像できないかもしれませんが、この林は、何もないところから栗原さんが手作りで、長い年月で作り上げたもの。木々は自分の力で大きくなり、人間の力と自然の力の融合で唯一無二の林がここに出来上がっています。
この林は、四季折々で変わる姿が見もので、緑が一番濃くなる季節が5月もいいし、紅葉の秋もいい。
色んな木や花が植えられ、居る場所により見える景色や風の通り抜けが変わるよう細かく設計されていて、栗原さんの想いと仕事が存分に実感できるガーデンとなっています。
栗原造園さんでは、この庭を体感してもらおうと毎週木曜日は庭を見学できるオープンガーデン日になっていて、さらに毎月第三木曜日は、川越の人気花屋「ディシプー」さんによる出張アレンジ教室「庭asobi 花asobi」が開かれています。
2018年12月の回は、みんな大好きクリスマスに向けてのリース作り。
部屋の中はまさに森林浴。針葉樹の香りに包まれてせっせと手を動かす参加者。
(2018年12月栗原造園「庭asobi 花asobi」より)
そして、春と秋に、川越市内外の質の高いお店を呼んでオープンガーデンを開いており、庭で過ごす楽しい一日をつくっている。造園会社でここまでの発信・展開しているのは本当に稀なこと。
川越内でも注目の場所と造園会社であることから、様々なネットワークが広がっているのも特徴で、2018年5月に開催された「川越ガーデンツアー」では、今福の雑木林の次に栗原造園の林を見学に行くというコース設定になっており、庭を見学しながら昼食をとって寛いでいた参加者たちなのでした。
(川越style「川越ガーデンツアー」福原ファームクラブ×ウニクス川越
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12377428093.html)
また、2018年5月~11月に行われたウェスタ川越の講座「おもてなし花壇づくり教室」では、全6回の最後の回に参加者による栗原造園さんの林見学会が行われ、庭作りのヒントを伝授されました。
『花壇はみんなの「かすがい」です。
打ち水や軒先の緑が、日本のおもてなしのはじめ。訪客のお出迎えに留まらず、町の涼やかさや華やぎを担ってきました。
暑さ寒さも厳しい昨今、植物への気づかいには知識も技術も要します。それでも、春夏秋冬草花は日本の良さ。ひとの憩い。 現代では福祉の現場にも取り入れられ、穏やかに人を繋ぐコミュニケーションツールとしての役割を担っています。
酷暑の折から冬の植え替えまで、時節を楽しみあえる、通りすがりにはなしも弾む小さな緑を、あなたの傍に育ててみませんか。』
(2018年5月~11月ウェスタ川越の講座「おもてなし花壇づくり教室」)
川越では事があれば取り上げられる栗原造園さんの林。
そして、今年も5月にオープンガーデンが開催され、無事に終わると林にはまた日常が戻り、春から夏への衣替えを済ませて季節を表現。
暑い夏を過ぎ、ゆっくりと、しかし着実に秋の気配が漂い始めた頃、栗原さんはまた、秋のオープンガーデン開催の準備を進めていったのでした。
2018年11月24日、今回もオープンガーデンには素敵な出店者が集結。この顔触れが一堂に集まるなんて特別な日にならないわけがなく、今回も幸せな時間を過ごそうと参加者は楽しみにしていた。
栗原造園さんでは、事前の告知はFacebookなどでも行っていますが、庭の入口に立て看板をちょこんと置いており、それを見た人たちが開催を知る。地域の人たちもナンツカの特別な時間を楽しみにしているのだ。
やって来る人のためにも、林も紅葉の装いを済ませ迎え入れる準備万端なのだった。
林に出店者に、いよいよ舞台は整った。
あとは当日を待つのみ。
当日を楽しむのみ。
春夏秋冬、季節というのがどれだけ劇的かというのは、川越に居て体感できる。
そう、栗原造園さんの林があるから。
上記、2018年5月の「川越ガーデンツアー」の林の様子と、11月のオープンガーデンの様子を比べてみれば、いかに季節がダイナミックに動いていることか実感できるはず。
季節によって移ろう林、地域の人にとってはこの林を通して四季を知るという人も多いはず。
誘われるように、という表現がまさにという庭は、誘われるように足を踏み入れていけば、自然と別世界に染まっていく。
木々に囲まれた中に身を置く安心感。
人として、生き物の一つの人間として、忘れてはならない何かを取り戻しているような感覚になっていく。
見上げて紅葉した木々に目を細め、屈んで地面に目を凝らして小さな世界を覗き見る。
発見に満ちた林は、一方で人に発見の楽しみを体験させようと趣向が随所に施されていることも見逃せない。
凹凸がある地面は、地面は平らに舗装されているものという世の価値観とは逆、しかしこれが自然。変化に富み、変化があるからこそ人の感覚は鋭敏になり注意するようになる。
発見しようという気持ちが自然と湧き起ってくるのだった。
また少し歩を進める。
落ち葉を踏む足の裏の感触。ふかふかとしてなんとも言えない心地良さ。
冬は土の感触が気持ちいいのだ、ということを改めて気付かせてくれるよう。
おや?向こうに見えるのは・・・
「進んで行くと木々の間から何やら美味しそうなものが並んでいるがうっすらと見える」、という昔読んだ絵本か古典的物語に出てきそうなくだりの展開を実体験しながら、川越の人気店「ブーランジェリュネット」さんのパンに辿り着く。
その横にはずらりと、masa's factoryさん、パティスリールアジュさん、野々山養蜂園さん、紅茶の時間さん、kinoさんといったお店が並ぶ。
質の高いお店がずらり。ナンツカにこんなにいいお店が集まっているなんて、と地域の人にとってテンション上がるのは当然なこと。
通りに面して分かりやすく出店というより、林の奥で待っている感がなんともいい。
自分だけの林、自分だけの大切なものをより感じられるよう。
それにしても、林にパンとお菓子とコーヒーと蜂蜜。
まるで物語の設定のようではないか・・・いや、現実としてここにある楽しみを噛み締める。
栗原造園さんで毎月出張アレンジ教室を開いている花屋ディシプーさんは、オープンガーデンに欠かせない出店。
そして、食べ物には予約制でtobibakoさんのお弁当もあり。
ウェスタ川越の講座「おもてなし花壇づくり教室」の林見学会でもお昼ご飯はtobibakoさんのお弁当で、この林と言えばという食事。
林の中で主張せず、林の一部じゃないかという溶け込みようで、出店者がここに在る。
あくまで庭、林を感じてもらおうとするのがオープンガーデンの趣旨で、出店数をあえて絞っているのが特徴。
もっと出店数があったら??いえいえ、考えてみてください。
この林にどっぷりと浸るのに、これ以上の出店が必要か否か。お店は主役といより、本当は林のための名脇役たちなのです。
出店者は栗原さんがこのお店に来てもらいたいと呼んでいるもので、ゆえに林の雰囲気と絶妙に合っている。
考えてみれば、どのお店もが林の雰囲気に溶け込んでいることが実は凄いこと。
普通に考えたら林の中にお店が出店していれば、やはり目立ってしまうもの。
だけれど栗原造園のオープンガーデンの出店者は、ずっとここに居ました的な佇まいで、溶け込んでいるのだ。
お店含めて林の全体像。
きっとそれは、それぞれの店主の持っている感性が、この林に合っているのだ。
強すぎる主張はせず、活発な呼び込みをするような人でもなく、どちらかというと大人しめで、じっとやって来る人を待っているような人たち。
栗原さんが惹かれるのは、そのお店の品物はもちろん、その奥にあるその人の感性、内面。
オープンガーデンが人気なのは、林の気持ち良さと出店者の気持ち良さの両方があるから。
こんな場、川越では他でありえない。
栗原さんが呼び、林が呼んだお店たちは、当然ながら出店者同士の感性も繋がり合い、一緒にオープンガーデンを盛り上げようとする仲間のようだった。
回を重ね、今集まっている出店者が栗原造園の林に、栗原さんとの繋がりに、とても重要な人たちなのだと確信を深める。
今のオープンガーデンが、きっと一つの完成形なんだろう。
おや、そろそろライブの時間が始まりそうですよ。
今回のオープンガーデンでは、オープンガーデン初の試みとなる、音楽ライブが。
樽木栄一郎さんによる弾き語り演奏が行われました。
樽木さんも林の中にずっと居ました的な佇まいで、ふとそこに立ち、ふと歌いだし、音楽が始まったという時間の区切りを感じさせないような、林に溶け込みながら自然と始まっていた。
珈琲を片手に音楽に耳を傾け、子どもたちも遊びながら聞き、林の木々の葉が揺れる音に耳を澄ませるような心持ちで、その歌声に聞き入っていたのでした。
その後も、濃い時間を林で過ごしながら、何かを受け取ったり、何かを取り戻したりする人たち。
ここに居さえすればいい、ここで楽しみしさえすればいい。
出店者同士の繋がり、出店者とやって来た人同士の繋がり、やって来た人同士の繋がり、林が大きな包容力で全ての人を繋ぎ合わせ、全ての人を林の一部にして、林全体がまた大きくなるようだった。
2018年秋の栗原造園のオープンガーデンの昼の部は無事に終わり、ここからは、これも今回初の試み、宵の部として17時から樽木さんのライブ開催。
昼から宵へ。なんとも贅沢な林の時間なのでした。
栗原造園の栗原さんは、今回のオープンガーデンを振り返ります。
『庭を見ていただくことではなく、庭の中で普段私たちが過ごす気持ち良さを体感していただき、みなさんと共有したいとの想いがいつも根底にあります。
太陽の光の下でたべる
みんなとたべる
こぼしても気にしない
遊んだ手で多少汚くたって気にしない
のんびりゆっくりたべる
たべる ばっかりだな 笑
せっかちになりがちな自分自身に言い聞かせるようですが、そうした時間が何より好きです。
人それぞれ、落ち着く場所、好きな過ごし方は違うと思いますが、もしこの庭で同じような[感じ]が少しでもあったらいいなと思います。
そして
昨日はさらに好きな音楽まで贅沢にあって…。
最初はリュネットさんに紹介されて樽木さんのCDを借りて、9月にMasa's Factoryさんのライブに行かせてもらい魅了され、その場で今回の日程が決まりました。
庭や、木工作業場をライブ会場に…夢のよう。一緒に妄想してくれたリュネットさん。
そう、もう一つ「ワクワク」がオープンガーデンの原動力でもあります。
いろいろ反省も含め続けることの大切さと変化や挑戦?自分たちが楽しいなと思えることに正直に向き合って、これからもいきたいと思います。』
林はこれから、冬を迎えるために衣替えを進める。
葉を落とし、地面を葉一体にして温めるのと同時に、葉を落とした枝間から日の光を通しやすくして地面を温める。本格的な冬を越えるための林たちの支度。
寒い冬を過ぎれば、その先に緑が萌える春を迎えるだろう。
また、春のオープンガーデンの日がやって来る。
林はずっと四季に対応し、四季を表現し続けてきた。
その先だってきっと、いや間違いなく、変わらない。
春夏秋冬。
ずっとずっと季節は、巡り続けるのだ。
「栗原造園」
埼玉県川越市南大塚4-6-3(旧番地311)
10;00〜17;00
日曜/祝日定休
お問合せ tel 049-245-8065
mail/kuriharazouen@nifty.com
HP:
Facebook:
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