日常、と私たちが呼んでいるものは、昔から変わらぬ形で今に永続しているものではなく、日常、と呼ばれる日々が作られるまでには、初期に開拓者が存在し、周りに白い目で見られることがありながらも、時に罵られながらも、自分を信じて一心不乱に突き進んで行く姿がある。荒野に道を作りならしながら、あとに続く者が歩きやすいように切り拓いていく姿がある。
一本の細道が作られれば、周りの協力者が加わって整地し、何もなかった地に誰もが通ることができる道(日常)が出来上がっていく。
今当たり前のようにあるこの道は、決して当たり前のようにあったわけではなく、簡単に作られたものでもなく、彼の歩んできた軌跡を振り返る度に、日常を作り出すことは本当に大変なことなのだと感じ入り、これだけのキャラクターの日常化を創造した功績の大きさは計り知れない。
初めて目にしたのは、そうそう、一番街で毎月開催されていたイベント、「宵の市」だった。
中市本店さんの店先で列整理などを行っていた猫のキャラクター。
やがてその猫は、2015年にキャラクターが集まる自主イベントを川越で開催していくことになる。
そこから快進撃が始まっていくのだ。
全ては、一匹の猫から始まったことだった。
一匹の猫がまずははじめてみようと我さきにと走り出し、文字通り街を開拓していった。
一匹の奮闘は、やがて周りに知られるようになり、協力したい、応援したいと手を差し伸べる人やキャラクターが徐々に増えていった。
あれから数年、気付けば川越はキャラクターの街になり、人とキャラクターが幸せな形で共存するまさに楽園のようになっていた。。。
節目の10回目であり、これまでの集大成として開催されたのが、2018年6月17日(日)ウニクス川越「裏キャラクター祭り」。
「表やってないのに裏やっちゃいました!過去最大級のキャラクターが大集合!?
ステージイベントも物販もフードコーナーもあり!たくさん遊んで、たくさんふれあってください♪」
主催:キャラクター祭り実行委員会
キャラクター祭りを取りまとめているのが、川越でお馴染みのキャラクター、ミケさん。
一番街にあるねこまんま焼きおにぎりで知られる「中市本店」さんの裏庭に住まう猫として、時に店前で列整理や観光客との触れ合いなどお店のお手伝いをしている姿はご存知でしょう。
(一番街中市本店さんにてミケさん)
宵の市で見かけ、手前味噌ですが発掘し、ミケさんの中市本店さんでの奮闘を記事にすることでミケを世に発信したのは、この川越styleが初になります。2014年7月のことでした。
初回の時は双方ともどう伝えるのかという部分を密に話し合ったのを昨日のことのように憶えています。
ミケさんの原点で初期活動です、ミケさんファンはぜひご覧ください。
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(川越style「ねこまんま焼きおにぎり中市本店 ミケ猫さん」ミケさんの宵の市への想い
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-11889950495.html)
中市本店さんをホームにして、徐々に活動の範囲が広がっていったミケさんは、川越を盛り上げるべく、各地で様々な活動にも関わるようになっていく。
主催する、「キャラクター祭り」は年に表と裏合わせて数回開催し続け、前回は2018年2月に小江戸蔵里で開催しました。
(川越style「小江戸蔵里キャラクター祭り Revenge 妖屋河岸(アヤカシ)の逆襲」
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12351406009.html)
小江戸蔵里キャラクター祭りにウニクス川越の裏キャラクター祭り、これまで一体何体のキャラクターが川越の地に立ったことだろう。
川越がキャラクターの街と呼ばれるようになった裏には、ミケさんの地道な奮闘があったからに他ならない。
着実に回を重ね、キャラクターの街として広がりを見せている川越、突っ走ってきて気付けば今回で節目の10回目、10回目にしてミケさんは特別な想いでイベントの準備を進めていたのだった。
想いであり、覚悟。
ミケさんが取りまとめるキャラクター祭りは、今回で一旦一区切りとなる。(ミケとしての活動はもちろん継続していく)
キャラクターたちの活躍の場は創った、これからはそれぞれのキャラクターに頑張っていって欲しい。
達成感とバトンリレー。そんな時期に来ているのかと、こちらも完売深いものがあります。
宵の市で目にしてからもう5年以上。。。ミケさんとも長い付き合いになりました。
今回の決意を耳にし、ゆえに、今回は特にこれまでの軌跡を振り返らねばならないと考えています。
キャラクターと一言で言っても範囲は多岐にわたり、自治体のマスコットキャラクターや企業のキャラクター、商品のキャラクター、それに個人として活動している個人キャラクターなど世の中には星の数ほどキャラクターが存在しています。
よく知られているような全国区のキャラクターは実はごく一部で、キャラクターの世界には一般には知られていないけれども多種多様なキャラクターが活動しています。
全てのキャラクターに共通しているのは、人を笑顔にしたい、という想い。
ただ、全てのキャラクターに活躍の場があるわけではなく、スポットライトを浴びるのはごく一部のキャラクターというのが現実。「笑顔にしたい」という想いを抱いていても、大勢のキャラクターたちは人の目に触れることがないという現実がある。
そんなキャラクターたちの気持ちを知ったミケさんは、中市本店さんのお手伝いという枠を飛び超え、いつしか、キャラクターと社会とのパイプ役の自覚に目覚め、キャラクターたちが活躍できる場を次々に作っていったのでした。
キャラクターであるミケさんだからこそ、キャラクターたちの気持ちが痛いほどに良く解る。
キャラクターは外見のインパクトだけでなく、本当はみな内側に心がある生き物である。
当然、喜怒哀楽がある。
ミケさんはまず自分が率先して場に関わり、そこへ他のキャラクターも招待してキャラクターたちの登場する舞台を作る。一つずつ増やしていく。めまいがするほどの地道な道のりを歩んできました。
川越市民にとっては、街にキャラクターが居ることは自然な日常風景になっていますが、キャラクターがこんなにも居る街、活動できる街っておそらく全国的にも珍しいでしょう。これを作ったのがミケさんなのです。
ここにも、こんなところにも!と川越内でどれほどの広がりを作ってきたのか、ミケさん視点で川越内のキャラクターの動きを振り返ってみる。
2018年1月に尚美学園大学が蓮馨寺で開催した、「和、かわいい!〜川越のかわいい集めました〜」は、イベントのサポート&盛り上げ役としてミケさんはじめキャラクターたちが関与。
(川越style「和、かわいい!〜川越のかわいい集めました〜」蓮馨寺 尚美学園大学
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12348919860.html)
2017年11月ウェスタ川越の「WOMEN BIZフェスタ(ウーマンビズフェスタ)」では多数のキャラクターが女性起業のイベントを盛り上げました。こうしたイベントにキャラクターが招聘されるのも、ミケさんのパイプによるものという舞台裏があることをお伝えします。ウェスタ川越では、矯正展や産業フェスなどでもミケさんがまとめ役となってキャラクターが関わっています。
(川越style「WOMEN BIZフェスタ(ウーマンビズフェスタ)」2017年11月ウェスタ川越
https://ameblo.jp/korokoro0105/entry-12332043377.html)
さらに、ウニクス川越では、ウニクス川越中尾支配人とミケさんは意気投合した仲で、毎月のイベント「にぎわいマルシェ」を他のキャラクターたちと盛り上げている。
ウニクス南古谷で開催されている「いろどりマルシェ」では、ステージの担当していることも知られています。
(ウニクス南古谷いろどりマルシェ)
ミケさんは他にも、なでしこリーグ・ちふれASエルフェン 埼玉の公認応援サポーター就任中で、こうした街との関わりの他に、主催事業として、キャラクター祭りを開催していたのです。
なんというエネルギー、なんという想い。中市本店からなんという発展。。。
川越をキャラクターの街にしてきた道のり、これまでの集大成を、これまで広げてきた輪をここに全て出そうと、節目の10回目をミケさんはかつてないほどの情熱を注いで準備を進めてきた。
全ては、楽しみにしていてくれる「人たち」のために、楽しみにしている人を喜ばせようとする「キャラクターたち」のために。
各地のキャラクターを招待し、キャラクター祭りで人を笑顔にしたいと誓うキャラクターたちを受け入れ・・・と、気づけば、とんでもないことになっていくことになる。。。
そして、集大成の日を迎えたのだった。
2018年6月17日、ウニクス川越にぎわい広場に各地から続々と集結したキャラクターたち。
キャラクターが姿を現すたびに、駆け寄っていく子どもたち。それぞれのキャラクターに熱烈なファンがいるのだ。キャラクター祭りお馴染みのキャラクターに、今回初登場のキャラクターも多く、総勢なんと確認できただけで50体以上。史上空前の規模となったキャラクター祭り。
把握できたのは・・・
ミケ・ローニャ
クロミ
ミケ・ランジェロ
ちょこ太郎
てるる&てるる子
大根ちゃま
チビウサヒ
あさく侍
バクバクちゃん
ミスターC。
らびっこ
キャットC
ごかぼちゃん
笹郎
アカロー
キャンディーバニー
使用人のネネ
クマコウ
コテツ
銀太郎
ボルテ
マルビナ
ソルト
ヘリオ
フゥ
黒猫のぁ
山葵
雪上のわ
謎の宇宙人
イータくん(川越税務署)
イーグルくん(イーグルバス)
マミー&るーたん(ぱど)
つえぽん(塙保己一学園)
イチプラくん(第一住宅)
ポポラさん(ポポラマーマ)
コバトン
さいたまっち
フェイズ(東北アニマルファミリー)
フィーガン(東北アニマルファミリー)
うさぎのどんちゃん(東北アニマルファミリー)
エグネル(東北アニマルファミリー)
シグマ(東北アニマルファミリー)
エッジ(東北アニマルファミリー)
ハティ(東北アニマルファミリー)
リューゲル(東北アニマルファミリー)
のらねこくん
うさぽん団長(うさぽん団!)
おおかみのどんちゃん(うさぽん団!)
ぱんだのりんちゃん(うさぽん団!)
震電
ウサギ人間
超義士ストラング
BE-05(ビーファイブ)
電脳勇神 プラグオン
超獣甲機 カヌマイザー
鬼獣武列伝 王虎
猿猴(鬼獣武列伝 王虎より)
名前はまだない
福祉戦隊ワコレンジャー(レッド)
炎狼鬼
シタッパー(田園戦士かわじマン)
カードインヴァーター・ファングル(白銀の機神ガルディア)
妖怪三人衆
ゴロゴローネ
ミハエル・トカイスキー(田園戦士かわじマン)
つくも
紅狐(河越藩狐衆)
多田野丑(できるとわかるパソコン教室・川越校)
アーシャ
自治体関係や企業キャラクターは少なく、個人キャラクターが多数を占めていた。
その光景に思うのだ。
ミケさんが川越でやろうとしたキャラクター祭りが、ついに、ここに、理想の形が実現したのではないか、と。
当初は、自治会・企業キャラクターが多かったキャラクター祭り。
回を重ねていくごとにミケさんは本当にやりたいこと、やらなければならないことが明確になっていき、個人キャラクターの割合が多くなっていったこのイベント。
そうなっていくと、キャラクター同士、イベント運営者・出演者という関係以上の個々の繋がりが深くなっていき、同志とも呼べる関係の仲間が増えていくことになる。イベント会場がアットホームな優しい雰囲気になっていったのは、一緒に盛り上げようとするキャラクターたちの一体感ゆえのことでした。。
個人の繋がりから、上記様々なイベントなどに登場して協力していくことにも展開していったのでした。
これは川越独特な現象であり、川越の街でしか起こり得なかったかもしれない。
個人のお店が多い街で、個人で川越を盛り上げようとする人が多い街、川越。
人もキャラクターも、個人が頑張っている街なのだ。
裏キャラクター祭り、多彩なプログラムを用意しているのも特徴で、キャラクターたちとの触れ合いが最大のテーマ。キャラクターのイベントでここまで交流を意識したものはきっと他にないだろう。
10:30~オープニング
11:00~ちょこ太郎誕生日会
11:30~うさぽん団ステージショー
12:30~オトナのジャンケン大会
13:00~あえかステージ
13:30~試食コーナー&告知
14:30~ファッションショー
15:00~あえかステージ
15:30~エンディング
15:40~ボーナストラック
オープニングはキャラクター紹介。
ウェスタ川越交流広場の花道を、観客に見守られながらキャラクターたちが登場していく。
「今日は一緒に楽しもう!」
どのキャラクターも晴れやかな表情で、この日を待ちわびていたことを窺わせる。
登場後の集合写真では、まさに圧巻の一言。
これがミケさんが夢見た光景、今現実のものとなりました。
ちょこ太郎誕生日会は、キャラクター祭りや各地のイベントを一緒に盛り立ててきたキャラクター、ちょこ太郎さんの誕生日をみんなで祝いました。
いわゆるキャラクターイベントで、キャラクターの誕生日を来場者が祝うというのは見かけますが、「キャラクターが」、「キャラクターを」祝う誕生日会ってそうそう見られるものではないのではないでしょうか。
キャラクターたちが続々と壇上にあがり、ちょこ太郎さんの誕生日を祝っていく。こういう光景こそ、キャラクター祭りの神髄。キャラクター同士の繋がりが深く、その感じが来場者も感じ取って、さらにキャラクターが好きになっていく。
うさぽん団ステージショーは、コントあり歌ありという華麗なステージで観客を魅了。
オトナのジャンケン大会は、「オトナの」と付いているのがポイント。
どういうこと・・・??
それはジャンケン大会の勝者の商品に秘密があった。。。
オトナのジャンケン大会も優勝賞品はなんと、、、ビール。オトナが悦ぶものはこれだろうと、目の前のヤオコー川越西口店で調達したビールを賞品に。これには人間の大人たちの目の色が変わり、俄然ステージに駆け寄って殺到しました。
それにしても・・・キャラクターイベントでビールがプレゼントされたことがかつてあったでしょうか。キャラクターイベントだからこうでなければならない、という枠を超えて、多分根底にあるのは、人とキャラクターが仲良く暮らすことなんだろうと思う。
大人たちを前に、大人のガチのジャンケン大会が繰り広げられました。
優勝者が決まると、なんと会場の人に賞品のビールを振舞うと宣言し、キャラクター&来場者合わせて乾杯が行われました。キャラクターイベントでの史上初の乾杯。
斬新な切り口として、キャラクターのファッションショー。そう、キャラクターによるファッションショーなんです。
キャラクターのファッションをフィーチャーしたことがなんとも新しい。
これもミケさんだからこそ知る、実はキャラクターたちは、みんなファッションにとても神経を注いでいる。人前に出る以上ファッションに気を配るものとはいえ、キャラクターたちもそうだとは想像したでしょうか。自治体・企業キャラクターは決められた服装があり自身におそらく選択権なく変動しないものですが、個人キャラクターは全てを自分で決めることから、自分で自分をプロデュースする能力に長けている。
そしてキャラクター祭りと言えばの催しで人気なのが、お玉レース。
キャラクターと子どもから大人の人が混じって参加し、笑いがありながらの真剣勝負を繰り広げました。
全てのプログラムが終わると、キャラクターたちが一列に並び、来場者とハイタッチをして見送る。
なんという光景でしょう。こんなことは他のキャラクターイベントでは見られない。
キャラクターと人の気持ちが一つになった瞬間でした。
キャラクターたちが気持ちを一つにして開催した、ウニクス川越裏キャラクター祭り。
こんなにもキャラクターと一緒になって楽しめるイベントは全国でもここにしかないでしょう。
一日を通してずっと会場で過ごす来場者が多く、キャラクターたちとの触れ合いを楽しみ尽くしたイベントになりました。
「キャラクター」という存在は、ここまでできるのだ、とポテンシャルを試す、引き出そうとしてきたのがキャラクター祭りとも言えた。キャラクターの固定観念を塗り替えようとするチャレンジだったのかもしれない。
そのチャレンジの成果は・・・キャラクターたちの表情に見事に表れていました。
10回目の節目で、集大成として臨んだキャラクター祭り。
ミケさんはしばらくは中市本店さんの裏庭でゆっくりし、鋭気を養いながら、きっと、きっと、また川越の街に姿を現して活動するに違いない。
ね??ミケさん。
キャラクターたちの活躍は、始まったばかりなのだから。