私のしゃべる仕事は、ブライダル司会から始まりました。
その後、イベント、式典、メディア方面に広がって行ったのですが。。
イベントを始めて、すぐの出来事です。
県主催のイベントでした。
数社のイベント代理店がコンペで仕事を獲得し、運営します。
イベントにもテレビやラジオと同じように、ディレクターがいて、
その人のもと動いて行きます。
台本も何稿も書き上げ、最終稿が出来ても当日変更が出てくるのは珍しくありません。
特に行政のお仕事の場合、
「へっ
」
って思うような、こだわり過ぎのチェックが入ります。
何か失敗があった時、自分に・・・・・・・・・・・・ように・・・・・・・・・・・・・・・。
(としか思えないようなことが、結構ありました。)
イベントって、そんなにシビアで緊張感一杯の中やっているとは、
まだ、知らなかった頃の話です。
その日のスケジュールは、
第一部、式典。
県知事による挨拶や表彰式が含まれています。
その後、
第二部、楽しくステージイベント。
この日の最重要課題は、式典を滞りなく遂行することです。
なのに、朝、会場に着くと、
ディレクターをはじめ、イベント代理店の部長さん、大勢のスタッフ、県の担当者などが、
喧々諤々、塊になって何やら一大事の様子。
伺ってみると、
県知事が急きょ、公務で東京に行かなければいけなくなった。
○時○分には、会場を出ないと飛行機に間に合わない。
今日のイベントの挨拶と表彰式は、本人が絶対にしなければいけない。
代理を立てるなどは無理。
どんなに巻きで行なって途中退席してもらっても、タイムリミットには間に合わない。
さて、どうしよう。。。
ということでした。
それでですね~。
私は、先ほど書いたようにイベントは始めたばかりで、周りの皆さんからしたら
素人同然だったと思うのですが、
私、【出来るのに】って、思ってしまったんです。
ちゃんと、県知事さんによる挨拶、表彰式をしていただいて、
「ご公務により、退席!!」で、時間までに終わるのに~って思ったんです。
何故、出来ないと言っているのかが分からないぐらいで、
【出来ることになっているのにな~】
【何で、出来ないと思っているんだろう
】っていう感じでした。
それで、
【出来ます】ということを、伝えました。
この時点で、あなたは何者ですか?って感じですが・・・。
その時の自分がどんな感情だったかは、古い記憶で忘れてしまったのですが、
あろうことか、
「すみませんが、ここの時のこの確認、どなたかしていただけませんか?」
「ここの時なんですが・・・・・・・。」
と、早く終わらすための、最小限の指示をしてしまったのです。
最小限とは、周りの人からすると、
「じゃあ、あの確認は?」
「あれは、どうするの?」ということがいくつか残っていて、
「それは、私がします。」って言っちゃたんです。
その時の心情は今も良く覚えていて、
「出来ないと思っている人にしてもらっても出来なくなってしまうので、自分でする」
って、思ったんです。
世間の常識にどっぷり浸かった今なら、
これが失敗した時に何が起こるか想像できる今なら、
絶対に言わないと思います。
が、
その時は、しないといけないことにだけ意識が向いていたので、
何の恐れもなかったし、
さっき、書いたように
【出来ることになっているのに】
っていう揺るがない思いがあったんです。
結果、
無事に、しかも、時間的にとっても余裕で、県知事さんは、
会場を後にしました。
第一部が終わった時に、
イベント代理店の部長さんが、
「ありがとう」と言って、握手をして下さったことを覚えています。

あの頃は、
【○○することになっているのに】っていう、
それが、【当たり前なのに。。。】っていう感覚のことが時々ありました。
そして、本当にそうなっていました。
でも、これは、周りの人たちからすると、
一緒にハラハラしない私だし、一人だけ意見の違う私だし、
人と違うことを言うと、シーンとされるし、
何よりも、何の根拠も無いことが、私としても押しが弱くなるところだし、
わざわざ、言うことではないと思うことがドンドン増え、
人と違うことは、言わない方が良いと学んでいったんですね~。
こんな直感は、自分にとってはこの世の中生きにくくする邪魔なものと
感じるようにもなっていきました。
だから、今は、その直感は、さっぱりです・・・。
ちょっとした直感は今も案外ありますが・・・。
でも、
その直感を取り戻すことにしました

(どうやって?っていうのは、分かりませんが。。たぶん、上手くいくでしょう。)
なぜかと言うと、人にどう思われても平気な自分になったからです
それと、言うべきタイミングや、
自分の考えが受け入れられない時の寂しさやジレンマなど、
年の功で、以前よりも柔軟に対応できるようになったと思うから。。
私の直感は、いつも心が教えてくれていました。
宇宙と繋がった心が。。。その時の心はもの凄く静かなんです。
まだ、魂という感覚がなかった頃です。
これからは、もっと深い愛に連動した直感を開きたいです