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1989年7月2日ーにぎやかな七月ー

文月(ふみづき・ふづき)

蘭月

涼月

親月

七夕月

愛逢月

女郎花月(おみなえしづき)


いずれも7月の別名だ。

前にも書いたように、それだけ、にぎやかな月でも

あるからだろう。


このうち本命は「文月」。

語源にも、様々な説がある。

一番、よくいわれているのが「フフミヅキ(含月)」。

つまり、稲の穂が実を含み始める月、とでもいった意味だ。

旧暦の7がうだから、いまでいえば8月。

確かに稲穂が波打ちだす時だね。

このほか、七夕に詩や歌を書いた文を供えたからだともいう。

書を読む月だともいわれる。

どれが本当だろうか。


1989年7月1日ーフランス革命200周年記念ー

7月。

都議会議員選挙、参議院議員選挙と、

日本国内もにぎやかだが、何といっても、

世界的なイベントは「フランス革命200周年記念」だろう。


革命記念日の7月14日(日本ではパリ祭という)に向けて、

フランスはすでに祝賀ムードでいっぱいだ。

日本の旅行社も黙ってはいない。

近畿日本ツーリストなどは、王妃マリー・アントワネットの

一生をウィーンからパリまでたどる、「愛と悲しみの軌跡12日間」

ツアーを企画。大好評だという。


日本で楽しむとなると、下のような200年祭公式マーク

(レ・トロワズワゾー「三羽の鳥」)をつけたグッズを買うこと。

ワイン、化粧品、文具などが日本でも売り出される。

テレホンカード(1000円)もあるそうだよ。



LETTER-レ・トロワズ ワゾー

1989年6月30日ー風と共に去りぬー

ベストセラーといえば、いまでも語り草になっているのが、

この小説だ。

「風と共に去りぬ」

著者はマーガレット・ミッチェル。

南北戦争を背景に、主人公のスカーレット・オハラの

愛の遍歴と破滅を描いた大長編小説であることは、

よく知っているだろう。


定価は3ドル。

いまの日本円にして約420円だったが(当時のアメリカに

しては高かったかもしれない)、3ヶ月で50万部が

売れたという。


南北戦争というのは、日本の明治維新のときの

薩長と徳川幕府の戦いのようなもの。

維新が日本人の精神の一部であるように、南北戦争は

アメリカ人の心の風土となっている。

それを女を主人公に書かれているのだから売れるはず。

最後の言葉がいい。

「明日はまた、明日の風が吹く」

1936年6月30日に発売された。

1989年6月29日ーハーメルンの笛吹き男ー

綾子ちゃん事件のように、日本でも最近、

幼児が誘拐され、殺されるケースが増えている。


アメリカでは、それどころではない。

年に何万という幼児が、こつぜんと消え、行方不明

になっている。

多分、それだけ、変質者が、たくさんいるのだろう。


実は、ヨーロッパでは、中世、幼児の

集団蒸発事件が多発した。


有名なのが「ハーメルンの笛吹き男」。

西ドイツのハーメルンという都市は、いつも、

よそ者の「ネズミ捕り男」にネズミを退治して

もらっていた。

その方法は不思議な笛の音色でネズミを一か所に

集めて殺すのだという。

ところが、町が、その笛吹き男に、十分な金を払わなかった

ため、130人の子供全員が笛の力で連れ去り、ついに

再び子供だちは現れなかった。

1284年6月26日のことだ。

1989年6月28日ー上海郊外列車事故と満州事変ー

中国の上海で列車が爆破され、乗客が多数死んだ。

民主化運動に参加した人たちを次々と処刑している

中国政府への報復テロという見方が強い。

だが、お父様などは、少々、ひねくれた考え方をしてしまう。


「民主化運動の学生を死刑にするのは、世界の世論が

あってまずい、いっそのこと、学生の乗った列車を、

もろとも爆破してしまえ」


つまり、中国政府の仕業だと。


なぜなら、むかしの日本軍がよくやった手口だからだ。


昭和3年6月4日には、満州で当時の中国実力者、

張作霖(ちょうさくりん)を、列車ごと爆死させ、

中国人の仕業にしようとし、昭和6年9月には

満州の柳条溝で満鉄の線路を爆破、それを口実に

満州事変を起こし、満州国をつくってしまったからだ。

中国も日本のマネをしないでほしい。



1989年6月27日ー日本人の平均寿命ー

日本人の平均寿命が、ますます延びて、21世紀は

“おばあさんの時代”になるという。

厚生省の頼まれて、寿命学研究会などが計算した結果では、

2010年の日本人の平均寿命は男子が78.86歳、

女子は85.95歳になった。


昭和55年に計算した時には男子78.12歳、女子83.58歳だったから、

女子の方が、2歳以上も長生きすることになる。

これは、医療制度の充実、和食・洋食とバランスのとれた

栄養摂取、日本人には長生きの遺伝子があるらしいこと、

生活水準の向上などがその理由だが、女の方が長く生きるのは、

やはり男より楽だからだそう。

それに出産や更年期障害などでの死亡が減ったことも大きい。

しかも男子の方が結婚適齢期には多いのでよりどりみどり。

“女性天国の時代”だ。


2011年6月

現在は女性の方が楽だと言えるだろうか?

これからは、女性の平均寿命が縮むのではないだろうか。

1989年6月26日ー象牙ー

象牙が、いま、注目を集めている。

この前もテレビでやっていたが、アフリカでの、

すさまじい象の密猟が、世界に紹介されるなどして、

急速に、関心が高まった。


なかには、機関銃で象を大量虐殺する密猟者もいるらしい。

このため、日本も、この19日から、象牙の輸入を、これまでの

13%に制限することにした。

しかし、それでも、手ぬるいといわれている。

なにしろ、日本の象牙輸入量は全体の4割で世界一だからだ。

しかも、その53%が、印鑑に使われている。

特に最近になって印相(ハンコで運命を占うこと)ブームで、

象牙使用がうなぎのぼりに増えた。

象牙そのものも、細い彫りができ、朱肉ものりやすいといわれる。

ピアノの鍵盤も象牙がいい。

しかし、日本特有のハンコ行政が、本当は見直さなくては

いけないのかも知れない。


2011年6月

象牙輸入は、現在基本的に禁止。

2008年に1回、自然死した象などの象牙のみ

という条件のもと、中国と日本に輸入許可された。

1989年6月25日ー美空ひばりの死ー

美空ひばりが死んだ。

といっても、○○○ちゃんらには、ほとんど関係のない話だろう。

お父様自身は、ファンでもないし、余り好きな歌手ではなかったが、

日本の歌謡界にとっては、やはり、大変な存在だった。


歌謡界だけではない。

昭和21年、横浜の青空市場(ヤミ市のようなもの)の魚屋さんの

娘として12歳でデビューさいたひばりは、一曲一曲が多くの

日本人の心をとらえ、日本の戦後史そのものだったのだ。


でも、日本人の歌に対する感覚も変わった。

まずプレスリーでロックに、そしてビートルズで、そのころの

世代の人たちは、日本の歌謡曲、とくに演歌から確実に離れた。

つづいてニューミュージック。

いまでは同じ国の人間とは思えぬ歌がベスト・テンを占めている。


こういう面でも日本人が国際化するのはいいと思う。

○○○ちゃんがうらやましいよ。


1989年6月24日ーマウスバンクの火事で医学の進歩に打撃ー

世界の先端(最も進歩した)医学の研究が2,3年

遅れるかも知れないと、いま、心配されている。


研究用のマウス(ハツカネズミ)を世界各地の研究所に

供給しているアメリカのジャクソン研究所が、この5月10日に

大火に見舞われたからだ。


この研究所はニューイングランド(東海岸の北の方にある)の

バーハーバーにあり、またの名を「マウス・バンク(銀行)」という。

計80万匹のマウスがおり、うち50万匹が他の研究機関用に

飼われている。


しかし、火事で、この50万匹のほとんどが焼死してしまった。

こんな施設があることは、お父様も知らなかったが、人体実験の

できない医学研究はマウスがいないとお手上げ。

本当に医学の進歩が2,3年遅れるかも知れない。

しかし動物実験に反対する人も増えている。

この火事をきっかけに、新しい研究方法も出てくるかもわからない。


1989年6月23日ー世界人口51億人突破ー

世界の人口が、51億人を突破した。

国連の人口局によると、昨年の半ばだという。

これからも、毎年、8700万人ずつ増加し、

2000年には62億人、2025年には84億人に達する計算だ。


このうち、発展途上国の人口は、どのくらいなのだろう。

日本の厚生省人口問題研究所の計算では、6月23日に、

40億人に大台に乗るそうだ。

国連の計算でも、この日に40億180万人になる。

つまり、日本、北米、欧州、ソ連、オーストラリアなど

先進工業国群は、わずか11億人に過ぎない。


これからの世界は、こうした途上国の人口爆発が大問題

になることは間違いない。

一体、食糧はどうなるのだろう。


2011年6月

1999年で60億突破、2010年で、約69億人らしいので、

ほぼ計算は正しかったことになる。

食糧はもちろん、地球は、これからどうなるのだろう。

わたしたちは、本気で次の世代のために、地球のこれから

を考えなくてはいけない。