1988年1月5日ー喉仏をアダムス・アップルと呼ぶ理由ー

ことしも5日。

旧約聖書だと、この日、魚や鳥が神によってつくられた。

あすは、人間。

最初の人間が「アダム」だということは知っているね。

神は、一人じゃ、かわいそうだ、というので「イヴ」をつくった。

これが、女性の大先祖だ。

しかし、2人が「エデンの園」で、余り楽しくやっているので、

悪魔がねたんで、神から禁じられている「知恵の木の実」を

食べさせてしまう。

このため、2人は追放され、人間はいつもこの罪を背負って

生きることになる。

男の喉仏（のどぼとけ）のことを「アダムス・アップル（りんご）」という。

アダムが神の目を盗んでリンゴを食べようとしたとき、

神に呼ばれ、あわてて飲み込もうとしたので、喉にリンゴがつかえ、

あのような「喉仏」ができたんだって。

1988年1月4日ー天地創造ー

旧約聖書は「創世記」から始める。

世界が、どのようにして、できたか、が書いてある。

これを「天地創造」という。

「世のはじめ、地上には、まだなんの形もなく、

ぼんやりとして、くらやみが、大きな渕の上にあり、

神の霊が水の上をおおっていた」

これが書きだした。

そして、6日間で、この世界をつくった。

第1日目は、昼と夜。

2日目は、大空

3日目は、陸と海と草木

4日目は、太陽と、月、星

5日目は、水の動物、空の動物

そして、最後に、地の動物と人間だ。

いまの科学では150億年前に、この宇宙が生まれ、

最も小さい粒子クオークが、様々に組み合わさって地球が

できたことになっている。

なにか旧約で言っているみたいだ。

1988年1月3日ー聖書ー

聖書を英語で「バイブル」という。

ギリシャ語で、紙の原料バビルスの髄ビブロスを意味する

言葉から、つくられた。

世の中で「もっとも、すぐれた本」という意味にも使われる。

聖書には「旧約聖書」と「新約聖書」の2つある。

「約」とは「神の約束」だと覚えていればいい。

神とはイスラエル人が、むかし信じていた神のこと。

「旧約」は、キリストが生まれるまでに、

人々によって伝えられた、神の約束、つまり

教えが、書かれている。

紀元前1000年ごろ、すでに本になっていたといわれる。

「新約」は、キリストを通して、人々に伝えれれた、

神の約束（教え）が書かれている。

キリストの死後、約50年ごろから、次第に書き伝えられてきたそうだ。

1988年1月2日ー文化と宗教ー

新年早々、熱を出したのは残念だったね。

でも、ゆっくり、テレビが見られて、よかったろう。

外は、「おだやか」という言葉が、この日のためにあるように、

雲も風もなく、暖かくやさいい光に、みちあふれた「元旦」だった。

お母様とは霊南坂協会に行った。

心静まる、ひとときをすごしたかったからだ。

日本人は仏教と神道、外国人のほとんどはキリスト教。

外人が日本の文化を知るためには、仏教を知らなくてはならない。

日本人が西洋の文化を知るためには、キリスト教を知らなくてはならない。

とくに、文学、哲学を学ぶときには、キリスト教の聖書の知識が

ないと理解できないことが多い。

ときどき、聖書のことを書こう。

お父様の勉強になるからね。

1988年1月1日ー筑波大付とお茶の水女子ー

あけまして　おめでとう。

ことしの正月は、○○○ちゃんにとって、

いつもと違う、正月なんだそうだね。

小学生最後の正月。

この春から中学生になる正月。

4日から「四谷」の講習が始まるらしいけれど、

それまでは、思う存分、気に入るようにすごしたらいいよ。

ただし、お父様は、受験の年の正月には、

1日も遊ばなかったけれどね。

参考のために、筑波大付属は、むかし高師（こうし）付属といった。

東京高等師範といって、先生になる人の大学の付属校だったからだ。

お茶の水は、東京高等女子師範の付属校。

女の先生の高校だね。茗荷谷に来る前は、お茶の水にあったので、

こう呼ばれる。

あのセーラー服と、腰の茶模様のバンドは

東京中の男の学生の憧れの的だったんだよ。

まあ、がんばってみるんだね。