からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜 -35ページ目

人生やりこめ低レベルクリア

無駄な戦いはしないのさ。レベルがあがっちゃうからね。誰にも理解はされないさ。やりこむほど愛せよ人生ロンリーゲーム。

そういやずっと昔にこんな内容のモヤモヤシリーズを書いた気がするが、気のせいだろうか。
思えばあの頃は、恐るべきことにメロディーすら脳内作曲してた気がするぜ。病的だなこれは。
夏だから怖い話でもしようかなあ。


とある路地裏を歩いていた三人の男が、突然現れた大柄な男に声をかけられた。夕暮れから夜に変わろうとしている時だった。
男はその大きな体を包むコートを着て、ハットをかぶり、何より顔全体を覆うマスクをつけていた。
すべてを察した三人の男は震え上がった。助けを期待したが、路地裏には他に誰もいなかった。
「おい、今からおれの質問に答えて、それが正しい選択だったら助けてやる」
マスクの男がどすの聞いた声で言うと、コートの中から二丁の拳銃を取り出した。二丁の拳銃はそれぞれ黒色と白色の拳銃で、マスク男は右手に黒の拳銃、左手に白の拳銃を持ち、三人の男たちにその銃口を向けた。
「か、金ならやる。命は助けてくれ」
三人の男たちの内のひとりが震えながら命乞いをした。
マスクの男は静かに、
「撃たれるのなら、この黒い拳銃と白い拳銃、どちらがいいか?」
と、その命乞いをした男に言った。
「た、助けてくれ!、助けてくれ!」
命乞いをした男が質問に答えないと、マスクの男は両手の銃の引き金をそれぞれ二発ずつ引いた。命乞いの男は事切れた。
「お前は、撃たれるなら黒い拳銃と白い拳銃どちらがいいか?」
次に質問された男は、強烈なる恐怖にさらされながらも、質問に答えなければ命乞いをした男の二の舞だと、
「おれはブラックだから、黒い拳銃がいい」
と答えた。
するとマスクの男は、
「残念。おれは何者でもない」
と言って、その男を白い拳銃で射殺した。
最後に残った男に、マスクの男は語りかける。
「撃たれるなら黒い拳銃と白い拳銃、どちらがいいか?」
残った男は白い拳銃と答えようとした。だが、マスクの男は、
「いや質問を変えよう」
と言い、
「先に死んだふたりの男、お前はどちらに殺されたい?」
と続けた。
死んだふたりの男は、白人と黒人だった。
質問の意味が理解できなかった男は混乱し、ついマスクの男のルールを破ってしまった。
「言っている意味がわからない」
言ってから、しまった、と後悔した男だったが、それを聞いたマスクの男はハットをとり、マスクを脱いで、顔をさらした。
そこには、先に死んだふたりの男の顔が浮かび上がっていた。右半面に黒人の男、左半面に白人の男。
「どちらの男に殺されたいのか?」
残った男は驚愕したが、しかしそれ以上に悩んだ。果たしてなんと答えれば助かるのか。正答などあるのか。
「さあ、どちらの男に殺されたいのだ。答えなければどうなるかわかっているはずだ」
マスクの男が迫る。
残った男は意を決してこう言った。
「向かって右の黒い男に殺されたい」
マスクの男はしばらく沈黙したあとこう言った。
「どうゆうこと?」
残ったは懐から黒い液体の入った瓶を取り出して言った。
「しょうゆうこと!」
……………



恐ろしい話だ。












うわっ、いま猛烈に後悔してる…………。いろんなことに後悔してる…………。

くれないの男

実在する女になんてまるで興味がないと
無職の親友が笑ってギャルゲの嫁を自慢する
バス停の横のコンビニで働く娘がかわいい
僕もあいつとおんなじでリアルは嫌なのに
彼女と連れ立って、誰かから逃げてしまおう
古い車に乗るときはブレーキをやさしく踏むよ
妄想で終わるならば
それにこしたことないけど
バスを待つ間ずっと
彼女の姿さがしているよ
いつもなら脳内で補完するだけでいいのに
それだけじゃ満たされない、どうすればいいんだ
こんな気持ちを誰にも打ち明けることは出来ず
だけどひとり考えていてもろくな答えは出てこない
あいつにならこの気持ちをさらけ出すこともできる
無職の親友は笑って「修行が足りないな」
こいつと縁切ろう、まずはそこから始めよう
君と子供の頃からのお友達だけれど切ろう
親友を犠牲にして、僕のやることが見えた
告白っていうやつをこの口から言うだけじゃないか
忘れ物したフリで乗るはずのバスを過ごし
君の目の前に立つ、決めゼリフを言うよ
この世に生まれ落ちて誰しも恋と出会う
「僕に君の時給を払わせてください」
なんて
言わないよ絶対
逃げ出してバスを待つ
遅刻して怒られる
親友と仲直り
二次元の嫁に土下座
修行が足りなかった
埃をかぶった猫




モヤモヤ。おもしろ方向でいこうかな、おかしな設定方向でいこうかな、まじめ方向にいこうかな、で右往左往しながら一旦思考停止して、てきとーでいっか、と結論を出すのがパターン。こんなブログしてるのバレたらもう恋なんてできない。二度とできない。ならば怖いものなしだよ。恋を知らないから。恋を捨てたからね。布をさ。きたねえウエスをさ。おれが死んだらきたねえババアのきたねえ腰巻きから作ってきたねえ便所のきたねえ便所コオロギを何匹も何匹もきたねえうんこと一緒に潰してきたきたねえウエスを、顔にかけてくれよ。罪まみれ恥まみれで生きてきた男だってことでよ。おれの死体に鞭うてよ。埋めたとこからきたねえ花を咲かしてみてえんだ。ネズミすら近づかねえきたねえ花をさ。咲かしてみてえんだ。ウエスをよ。きたねえウエスをよ。おれのおくりびとはきたねえアル中でさ、おれの清掃してる間にエタノールかっくらっておれのきたねえウエスの上にゲロをぶちまけるんだ。誰も怒り出しはしないのさ。当たり前のことだっつって。罪まみれ恥まみれで生きてきた男にはお似合いの仕打ちだっつって。三途の川の渡し賃すらきたねえウエスで包んでし
かも足りやしねえ。だけど奪衣婆すらその職務を放棄するほどきたねえおれだから、ずっとずっときたねえウエスつけたままボーっとしてんだ。鬼に笑われてさ。ああこいつは恥まみれの男だっつって。ひとりの鬼だけは泣いてこっちをみていてね、なんで泣いてんのって聞いたら、騙されてやんのってその赤鬼が。嘘泣きの赤鬼が。鬼だね。まあおれだってお前があの時泣いたのは嘘泣きだと思ってるしね。お前があの時流した涙は嘘泣きだと思っているからね。そしたら赤鬼が怒ってさ、おれをブレーンバスターで投げ飛ばすんだ。ずっとずっとさ。投げ続けるんだ。どうやら現世とは時間の感覚が違うらしい。いつまでやるんだって聞いたら、永遠だっつって。永遠だっつって。永遠にブレーンバスターで投げ続けるんだっつって。気長な鬼だよ。気長な鬼もいたもんだよ。だけどおれは恋を知らないからさ。永遠だって言われても、怖いものなしだよ。恋をしないから。その赤鬼に惚れたりしないもの。何回投げられようとも永遠に惚れたりしないもの。顕微鏡みたくじっと赤鬼の毛穴見てるもの。おれはすぐにボロ雑巾みたくズタズタになって、きたねえウエスに生まれ変わるのだ
もの。永遠の先っぽで待ってるのは、相変わらずセックスばっかりしてる未来の人類のきたねえババアがしてる腰巻きからできたウエスになることだって。そして未来のきたねえおれみてえな奴が死んだ時に、顔におれをかけるんだ。そうしておれはまた一部になってね、また赤鬼の嘘泣きに騙されて、永遠にブレーンバスターを受けるんだ。それが永遠だっつって。赤鬼が笑ってさ。

微笑シリーズ。夜泣きは大人の仕事みたいなもんだよ

「聞いてくれよ」
『なんだよ』
「おれ昨日の夜中にさ、ユーチューブ観てたんだよ」
『ああ、ユーチューブね。おれもたまに観るよ。あれだろ?、夜中に昔のアニメのオープニングとか観て、なぜだかよくわからないけどまつげが濡れるでおなじみのユーチューブだろ?』
「うん。おれも昨日の夜中にユーチューブ観ててさ、ふと子供の頃に観てたアニメの主題歌を聴きたくなって探したんだよ。そしたらあれ大人になって聴くと心の琴線に触れるというか、ものすごく陽気な歌だったりワクワクするような歌なはずなのになぜだか涙が止まらなく…ってお前はエスパーか!!」
『なにが?』
「なにがって、おれが熱く、身振り手振りを振り乱して熱く語ろうと思ってたことをあっさりとしたテンションで先に言っちまいやがってよ!」
『まあでも、なんだか涙が出るよな』
「まあ、そうなんだよ。で、特にというか、おれキン肉マンのオープニングに」
『あれは、特に嬉しいわけでも悲しいわけでもない、しかも懐かしさを楽しんでるわけでもないのになぜ涙が出るかというとね、世の中に溢れ日頃目に耳にする情報の9割方が悲しかったりうんざりするニュースだからなんだよ。テレビをつけりゃ殺人やら事故、新聞見りゃ殺人に事故、不況やら政治家の不祥事やら、または渋滞なんかもそうだよ。そんなもので溢れてる。しかもそんな悲しかったりうんざりすることは、なにもテレビや新聞の中だけで起こってるもんじゃない。人間生きてりゃ身の回りに嫌なことがいくらでも起こる。大人になりゃ一年365日中だいたい364日ぐらいはうんざりしてるもんなんだよ。怒られたり、自分の思い通りに物事が進まなかったり、好きな人に好きな人がいたり。こうなると、そういった悲しいことやうんざりすることに耐性がつくんだな。知らず知らずのうちにフィルター通して情報を聞くようになってくる。映像から流れるうんざりする情報に分厚いフィルターを用意してんの。誰それが殺されただバスが事故ただ毒ガステロだ不況で自殺者が増えるだ犬が死んだだ、聞き流すことはしないけど、分厚いフィルターで心に直接届かないよう
に、心を惑わす刺激物を濾過して聞いてんの。まあ普通のことだよ。じゃないと、いちいち感傷に浸ってたら心が傷んで自分の生活に支障をきたすからさ。でも、その分厚いフィルターってのは、エネルギー保存の法則にのっとりというか、どっか外部から仕入れてきた材料で出来てるわけじゃないんだよな。自分の心にもとからある、心を守るフィルターの材料は物心ついた時から一定で、どこかを分厚くするとどこかが薄くなるんだよ。毎日のうんざりする現実から自分を守るためにその部分のフィルターを分厚くする代わりにどこが薄くなるのか。それは必然的に普段あまり使われないフィルター部、すなわち子供の頃に知った非現実的世界のヒーローに対する憧れと、それに付随するバカみたいにストレートなメッセージへのフィルターなんだよ。子供ってのはどこか残酷だろ?。セミとかを躊躇なく殺したりさ、それは心をフィルターがまんべんなく覆って、どこも厚くなく薄くもない状態だからだよ。残酷な行為に対しても厚くも薄くもないからさ。その分、あのバカみたいにストレートで前向きなメッセージも柔らかく伝わってる。だから子供ってのはどこか冷めたようにも見
える。成長するにつれ色々と学習したり経験することでフィルターの厚さを調節していくんだ。そして気がつきゃどこかを厚くする代わりにノーガードの部分が出てくる。そりゃ人によってどこをノーガードにするか様々あるよ。それが人の感情であり価値観ってもんだから。酒を飲んだ時の泣き上戸とか笑い上戸ってのは、フィルターの分布がアルコールで狂ってるんだよ。色々あるっつってもたいがいの人は言った通りでさ。文化だね。アニメ主題歌のバカみたいにかっこつけてたりバカみたいにストレートなメッセージは、おれらのノーガードな心に直接叩きつけられることになるんだ。だから、泣く。わけがわからない感覚で泣くのは、普段フィルターを通した感情整理しかしてないから。心の許容量が一瞬で溢れてしまって機能不全になってんだな。アニメ主題歌を聴いて感じたその感情がなんなのか判断できなくなってる。鼻つまんで料理食ってるようなもんだよ。だから感情が先じゃなくて、なぜだか涙が出る現象が生じる。したがって………、したがって??』
「なんだよ!、おれに聞くなよ!。なんなんだよ延々と独り語りしやがって!!。おれはただアニメ主題歌の話をしたかっただけなのに!」
『なら初めからそう言えよ。疲れただろ』
「言おうとしたら勝手に暴走したんだろ!。なんだよフィルターって!。なんかを発見した気にでもなってるのか!?。そんなもん心理学やってる奴ならきっとみんなもっとうまく説明できんだよ!!」
『おい、ひどすぎだろ。物には言い方があると思うんだ。それとかあれとかつまらないものですがとか』
「……ほんと…くだらねえなお前は…」
『お、くだらねえと呟いたな』
「うるせえ!、誰が今宵の月のようにだ!!」
『怒るなよ。そうだ、一緒にヘルス行こうぜ!』
「なんだそれ、ガハハ親父かお前は」
『わかってるよ。アニメ主題歌の話をしたいんだろ?』
「そうだよ」
『お前昨日どの主題歌聴いて泣いたんだよ』
「おれは昨日キン肉マンの“キン肉マン GO FIGHT!”を聴いてさ、泣いたわ。泣きぬれたわ。リピートしまくった。あのな、心に愛がなければスーパーヒーローじゃないんだよ!?、果てなき夢を追いかけてスーパーヒーローになるんだよ!?。バッファローマンは改心の涙とともに目から結構大きな鍵を出すんだよ!?」
『だからなんだよ』
「あとはやっぱりドラゴンボールだね。やっぱり観てたしさ。チャラヘッチャラなんか叫ばれてもって当時は思ってたけど、今聴くとなんかくるんだよ!。オープニング動画の中で悟飯が幼少期から段々と成長していく姿が映し出されるんだけど、めちゃくちゃ泣いた」
『なんでだよ。ていうかバッファローマンの件はなんだよ』
「成長してるじゃん悟飯。すげー成長してるじゃん。子供の時から戦い詰めなのにすげー成長してるじゃん!!。一大叙事詩じゃん!?。涙出た。すげー涙出た。ぞわぞわしたよすげーぞわぞわした」
『バッファローマンの件はなんだよって』
「ああ!?」
『いや、バッファローマンの目からミート頭部救出に必要な鍵が出てきて、それがなんだよ。どうした?』
「かちくらわすぞコラ!!」
『………』
「………」

しばらくの沈黙を置き、ふたりは会話を再開した。少年の頃に出会った石ころの話、初恋の相手が不登校になった話、初めて貰った給料の話、愛について、生命について、人生とは、ふたりの会話は飽きることなく続き、空が白み始めた頃、再び訪れた僅かな沈黙のあと、ふたりは小さな口づけを交わした。




終わり。なにこれ。スラムダンクは観たことないし読んだことないんだよね。本来深いものごとをあたかも浅いことのように語るのはいいよ、でもね、その逆だけは絶対にやってはいけないよ。だってそれはまちがいだからさ。

微笑シリーズ。夏休みスペシャル

『今回は世の中夏休みだということで、夏休みスペシャルと題してみた』
「うん、題してはみたな確かに」
『うん』
「………」
『………』
「……で?」
『は?』
「あ?」
『え?』
「………」
『………』
「………いやいや、で、夏休みスペシャルと題してまでお前は何をしたいんだ?」
『題してみたんだよ』
「ああなるほど、題してみたんだ」
『そうだよ』
「題してみただけなんだな?」
『え?』
「いや、題してみただけで具体的な内容は何も考えてないんだな?」
『へえ?』
「だから、夏休みスペシャルと題してみた、それでお前の中では完結してるんだな?」
『ん?』
「その返事やめろよ!。あたかもおれが何も理解してないみたいだろ!」
『理解されてると』
「だから要するにタイトル先行の見切り発車だろ!?」
『よくわかってるじゃないか』
「むかつくなお前!」
『じゃあ夏休みスペシャルということで話を進めていいんだな?』
「知らねえよ!」
『知らないの!?』
「いや、それはおれ達の裁量次第なんじゃ」
『お前も知らないの!?』
「それはおれ達の裁量次第なんじゃねえかってことを言いたいんだよ!」
『じゃあ、例えば今から足長おじさんの足が実際は短かったらどうしようって話をしてもいいのか?』
「やっぱりなにがしか夏休みに関連した話をした方がいいんじゃないか?」
『足長おじさんの足が短くて、肩がやけに長いおじさんだったらどうするって話を』
「肩がやけに長いってどういう状態なんだよ!。肩幅だったら普通広いっていうだろ」
『肩長おじさんだよ』
「なんでも言えばいいってもんじゃないぞ」
『こう、みぞおちの辺りまで肩幅が』
「だからどんな状態なんだよ肩長って」
『どんなシャツ着てもつんつるてんなんだよ。ずいぶん腕が長いんですねえ、いや私は腕が長いんじゃないんですよ肩が長いんです』
「じゃあ、あれか、肩を回そうもんなら」
『小型犬のしっぽみたいなもんだよ。パタパタ回りやがる』
「ラジオ体操してるとこ見てみたいな肩長おじさんの」
『深呼吸なんてすごく速いよ』
「パタパタしちゃって」
『パタパタしちゃって。どうしてもリズムが合わない。肩長だから。これは人類が10進法を使う理由と同じ。肩長おじさんには肩長のリズムがあって、肩短おじさんにはそれが理解しにくい』
「肩短おじさんってなんだよ!」
『だから。腕が長いんですね、いや腕が長いんじゃないんですよ肩が短いんですっていうおじさんだろ』
「なんなんだよそいつらは!。変なおじさんばっかりじゃねえかよそのラジオ体操!』
『………あのさあ、お前ひょっとして夏休みを意識してラジオ体操と言ってるの?』
「…まあ一応」
『やめてくれるそういう、私はちゃんと出来る人間ですってアピール』
「どういうことだよ!お前がちゃんとしてなさすぎだからだろ!。結局なんかしらないけど足長おじさんの話してるし!」
『足長おじさんの足が実際には短かったらって話はしてないだろ!』
「肩に食われてその設定忘れてただけだろ!」
『肩に食われてってなんだよ!』
「ぽっとでの肩長の存在感に食われて本来のパンチラインである短足がふっとんだってことだろが!」
『短足といやあ、おれ子供の頃に豚足工場へ連れていかれたことがあるな』
「はあ?」
『いや、子供の頃に豚足作ってる工場に行ったことがある』
「短足といやあ豚足ってお前、普通は繋がっちゃいけない回路を繋げてるからな?」
『お前行ったことある?。豚足工場』
「ねえよ」
『あれな、とんでもなくくさい…あ、わざとじゃないですよ?』
「いいよ。豚だけに“とん”でもなくなんていちいちかまってられん」
『じゃあまあ、あれな、とんでもなく臭いんだよ。想像を絶する臭さだ。大量に豚足を茹でてるから、もう豚のにおいが無茶苦茶辺りに立ちこめてんの』
「豚のにおいねえ」
『お前豚のにおいナメてないか?』
「でも、食うもんだろ?」
『そうなんだけど、いや、おれはその臭さにやられて豚足見るだけで吐き気がしてくるようになったんだよ。それほど臭い。子供にトラウマつけるほど臭い』
「はあ、そんなに」
『あれだから、童貞がいざク○ニしようとしてあのにおいがあれからしてきたら確実に“うっ”て言うから』
「わかりづれえよ」
『親から箱に入った自分のへその緒を見せられた時にあのにおいがへその緒からしてたら、確実に“うっ”って言うから!』
「わかんねえよ!。大事なとこが“うっ”だから!」
『ツクツクボウシの鳴いてるリズム狂わすぐらい臭いからね。ホーシンツクツクツクホーシンツクツクツクウィヨウィヨウィヨ“うっ”って』
「大してリズム変わってねえし、あれほどおれを諫めた夏を絡めてくるし!!」
『…何を?』
「夏を!、セミを!」
『…しまった。しまったねえ、これはしまったよ』
「うるせえよ!、確信して言っただろ!」
『あのさあ、もういっそ夏休みの話しないか?』
「初めからすれば良かったのにな!」




終わり。なぜだろう、堕ちてく一方だ。こんなのただの会話じゃん。しかもつまらない会話じゃないか。絶望的だ。勝手にやって、勝手に絶望しちゃう人。
やめどきは間違ってないかな。いつもなら、普通に続けちゃうもんな。

超駄作シリーズ。夏休みロードアゲイン。早急に解決へ導きたい

『なんか色々おかしいと思ったら、世間は夏休みに入ったんですね』
「そうだけど、なにかおかしいと思うことあったのか?」
『だっておかしいだろ』
「なにがだよ」
『最近おかしいだろ気づかない?』
「だから、なにがだよ」
『童話“赤ずきん”に出てくる狼とは、狼そのものではなく、昔、重罪を犯した人間が教会から断罪され追放された。罪人は狼人間と呼ばれ、狼のかっこうをして月夜をさまよわなければならなかった。赤ずきんの狼とは社会から追放された彼ら狼人間たちが食料強奪など夜な夜な犯す犯罪をメタファーしている』
「…は?」
『だっておかしいだろ』
「はあ」
『狼は人語を喋りません』
「………」
『赤ずきんは人里離れた森の中おばあさんと二人暮らしだろ?。女手二人でどうしてそんな過酷な環境に身を置く?。赤ずきんの両親はどうした?。人里から離れる理由があるんだ。そう、両親は罪人、狼人間だったんだよ。狼人間を生んだ一族だということで村からはぶられたんだな。まあ母親はとっくに死んだだろうけどね。つまりあの狼はおばあさんの息子なわけ。まあ義理の息子かな。赤ずきんはそのことを知らない。だから狼は赤ずきんと仲良く暮らしているおばあさんになりかわろうとしたんだよ。長年の狼生活で精神も破綻していてね、おばあさんになりかわりさえすれば娘と仲良く暮らしていけると短絡的な思考をして、実行したんだよ』
「…あっそう」
『わずかばかりの邂逅だったわけ。こんな悲劇がありますか!?』
「さあ…」
『夏休みの思い出でも語ろうか』
「そうだな」
『もう何度目か知らないけど、本日は夏休みについて話そうね』
「なんか気持ち悪いな」
『この歳になると思い出にすがりついて生きてくしかないんだよね』
「お前まだ若いだろ」
『たとえ人からは他愛のない思い出だなと蔑まれようと、おれにとってその他愛のないありふれた思い出は宝物なんだよ』
「今日はどうした?。何かあったのか?」
『そんな思い出を家に集めて、恍惚として生きてく。そんな状態のことを私は思い出ゴミ屋敷の住人と呼んでおりますがね』
「始まってからまだ一回も笑ってないよおれ」
『いやさあ、実のところ暑くて暑くて頭が回らないんだよ』
「ああ、やっとまともなことを。猛暑日だってんでね」
『そう猛暑日』
「最高気温が35度以上の日が続いてるよ」
『もうしょわけございません』
「は?」
『もうしょわけございません、つって』
「それは、高嶋政伸の物真似をしてるのか」
『猛暑日が続いてもうしょわけございません、つって。お前のあつ苦しい顔みてると余計暑くなるわ!!、つって。“じゃあ兄とロック談義でも”、より暑くなるだろが!!、つって』
「完全に頭を暑さにやられてるな」
『“では高嶋家の最終冷却装置、忠夫の鬱を発動し”、それはやめてくださいお願いします!!、つって』
「なんなんだよもう」
『台無しにしたいんだ』
「あ?」
『昨日、このブログのアクセス数がなんでか知らないけど跳ね上がったから、台無しにしたいんだ』
「やめろよ」
『おかしいだろ。普段二桁をキープしてたのに急に四桁に伸びるって』
「そういう内情はあまりおおやけにするなよ。せっかく見てくれた人を不快にさせるだろ」
『絶対、何かの捜査入ったろ』
「そんなことはないんじゃないか」
『おかしいだろ。仮に読者が増えていたとしたら、台無しに、したいんだ』
「なんなんだよ」
『おれはね、ハードルが低いうちは、もっと高いハードルも余裕で越えられるぜと思うが、いざハードルが人の背丈ぐらいに上がると、こんなの越えるの無理だよって思ってね。簡単なリンボーダンスだなあ、と思うことにしてる』
「向上心のかけらも見当たらねえ奴だな!」
『素通りリンボーだからね。下を直立二足歩行で素通りしてくから。陽気な音楽と共に素通りしてくから。それが今』
「だからあんまりそういうこと言うなよって」
『笑えよ』
「お前」
『このブログ見て、笑えよ』
「怖いよ!、やめろ!」
『まあ、冗談ですよ』
「なにが!?」
『夏休みの思い出ででしたね。ありますよ』
「ないほうがおかしいだろ」
『ない奴だっているだろ!』
「めんどくせえよ!、いちいちつっかかるな」
『おれの場合、夏休みは7月の下旬から8月一杯ありまして』
「お前だけの場合じゃねえよ!。北国以外はだいたいそうだよ!」
『あれ?、そうなんですか?』
「そうなんですかじゃねえよ。クラスのみんなも一緒の期間休んでたろうが」
『はあ』
「なに腑に落ちない風な返事してんだよ」
『まあ、それでも別にいいですけど』
「おれが間違ってるみたい!?」
『やっぱり夏休みと言えば里帰りかな』
「ああ、やっぱお盆になるとおじいちゃんおばあちゃんちに帰省してね」
『お!、よく知ってるね!』
「当たり前だろ」
『うちは母親の実家に行ってた。二世帯住宅だったからね』
「ふうん」
『むこうは、もう絵に描いたような田舎なんだよ。トトロ的なさ』
「そんなとこだと、帰省、って感が強まるな。おれんとこは二親とも東京だからな」
『山ん中でさ。もう田舎っつうか限界集落みたいな感じなんだよ。実際、人がいねえし、跡取りはみんな町に出てるしでさ。コンビニなんかねえし。退廃してく一方みたいな』
「いい感じでノスタルジックな気持ちになってたのに急に田舎の暗い面を語り出すなよ」
『ところがどっこい、急に村に人が集まるようになった』
「ほう」
『なぜかというと、観光資源ができたから』
「観光で人が」
『しかも、ばあちゃんちの裏庭に』
「裏庭に!?」
『詳しく言うとあれだから言わないけど、急にばあちゃんちの裏庭が観光地になったんだ』
「はあ、何を観光するのかは詳しくは聞かないけど」
『まあ、ちょっと歴史的で立派な自然的なものがあると。観光バスが来るんだから』
「的ばっかだな。それを観にくるんだな」
『でもね、毎年毎年二、三回おれはばあちゃんちに行ってたわけ。そのおれがその存在をまったく知らなかったんだよ』
「はあ」
『それが急に、観光地になりました、だよ!?』
「はあ」
『母親にしてみれば実家が急に観光地だよ!?』
「はあ、としか言えないけど」
『おかしいだろ!?』
「いやまあなあ。母親はなんて言ってるんだよ」
『母親は、そういえばそんなものあったなあ、ぐらいの扱いだよ。なんなら、あそこで初体験を』
「気持ち悪いこと言うな!」
『おれの母親を気持ち悪いって言うなよ!』
「お前の母親じゃなくてお前が気持ち悪いんだよ!」
『母親だって若い頃アオカンぐらいしてるだろ!』
「やめろよ!、聞くに耐えねえよ!」
『市から補助金と言うんですか?。観光地として整備するために地元に金が舞い込んできたりさ。おかしいだろ』
「お前はさっきから何が言いたいんだ?」
『うちのばあちゃん観光地偽装してますよ!、ってこと』
「身内を犯罪者呼ばわりすんなよ」
『じゃあ、終わりましょうね』
「えっ、今回の出来はひどすぎるだろ。なんかどんでん返しみたいなこと入れるべきだろ」
『台無しにしたいんだ』
「出たよ」
『台無しにしたいんだよ。怖いんだ』
「もうやめよう」
『台無しにするのに微笑シリーズにするか、某N野Kなの歌詞みたいなモヤモヤシリーズにするか悩んだ結果これになったんだ』
「お前は一体何がしたいんだ」
『逢いたい』
「帰れ」




終わり。このブログは98パーセントの嘘と2パーセントの見栄でできてます。気にしないでください。しかし、ほんと垂れ流し記事だなあ。リアル夏休みの思い出は海外に行った時、保険業に従事していたいとこのお姉さんが盗難被害に逢ったと嘘をついて保険金をせしめたことです。あのパーティーゲーム的なノリで犯罪に手を染める姿は、テンプレメイクでテンプレ通りに心持ちを変える若い娘さんの性的開放と似ていますね。ノリであそこから万国旗をひらひらとみたいな。さて、みなさんにおかれましても、夏休みだからといってこんな悲惨なブログを見てないで、適度にハメを外してください。あまりハメを外しすぎないように。どうしてもハメたい時は、僕の胸の中に飛び込んで来てください(捕まりたくないので18歳以上限定)。


なにこの結び…ていうか全体……ほんと低次元だわ……こいつ色々と破綻してるだろ。