人生やりこめ低レベルクリア | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

人生やりこめ低レベルクリア

無駄な戦いはしないのさ。レベルがあがっちゃうからね。誰にも理解はされないさ。やりこむほど愛せよ人生ロンリーゲーム。

そういやずっと昔にこんな内容のモヤモヤシリーズを書いた気がするが、気のせいだろうか。
思えばあの頃は、恐るべきことにメロディーすら脳内作曲してた気がするぜ。病的だなこれは。
夏だから怖い話でもしようかなあ。


とある路地裏を歩いていた三人の男が、突然現れた大柄な男に声をかけられた。夕暮れから夜に変わろうとしている時だった。
男はその大きな体を包むコートを着て、ハットをかぶり、何より顔全体を覆うマスクをつけていた。
すべてを察した三人の男は震え上がった。助けを期待したが、路地裏には他に誰もいなかった。
「おい、今からおれの質問に答えて、それが正しい選択だったら助けてやる」
マスクの男がどすの聞いた声で言うと、コートの中から二丁の拳銃を取り出した。二丁の拳銃はそれぞれ黒色と白色の拳銃で、マスク男は右手に黒の拳銃、左手に白の拳銃を持ち、三人の男たちにその銃口を向けた。
「か、金ならやる。命は助けてくれ」
三人の男たちの内のひとりが震えながら命乞いをした。
マスクの男は静かに、
「撃たれるのなら、この黒い拳銃と白い拳銃、どちらがいいか?」
と、その命乞いをした男に言った。
「た、助けてくれ!、助けてくれ!」
命乞いをした男が質問に答えないと、マスクの男は両手の銃の引き金をそれぞれ二発ずつ引いた。命乞いの男は事切れた。
「お前は、撃たれるなら黒い拳銃と白い拳銃どちらがいいか?」
次に質問された男は、強烈なる恐怖にさらされながらも、質問に答えなければ命乞いをした男の二の舞だと、
「おれはブラックだから、黒い拳銃がいい」
と答えた。
するとマスクの男は、
「残念。おれは何者でもない」
と言って、その男を白い拳銃で射殺した。
最後に残った男に、マスクの男は語りかける。
「撃たれるなら黒い拳銃と白い拳銃、どちらがいいか?」
残った男は白い拳銃と答えようとした。だが、マスクの男は、
「いや質問を変えよう」
と言い、
「先に死んだふたりの男、お前はどちらに殺されたい?」
と続けた。
死んだふたりの男は、白人と黒人だった。
質問の意味が理解できなかった男は混乱し、ついマスクの男のルールを破ってしまった。
「言っている意味がわからない」
言ってから、しまった、と後悔した男だったが、それを聞いたマスクの男はハットをとり、マスクを脱いで、顔をさらした。
そこには、先に死んだふたりの男の顔が浮かび上がっていた。右半面に黒人の男、左半面に白人の男。
「どちらの男に殺されたいのか?」
残った男は驚愕したが、しかしそれ以上に悩んだ。果たしてなんと答えれば助かるのか。正答などあるのか。
「さあ、どちらの男に殺されたいのだ。答えなければどうなるかわかっているはずだ」
マスクの男が迫る。
残った男は意を決してこう言った。
「向かって右の黒い男に殺されたい」
マスクの男はしばらく沈黙したあとこう言った。
「どうゆうこと?」
残ったは懐から黒い液体の入った瓶を取り出して言った。
「しょうゆうこと!」
……………



恐ろしい話だ。












うわっ、いま猛烈に後悔してる…………。いろんなことに後悔してる…………。