微笑シリーズ。夏休みスペシャル
『今回は世の中夏休みだということで、夏休みスペシャルと題してみた』
「うん、題してはみたな確かに」
『うん』
「………」
『………』
「……で?」
『は?』
「あ?」
『え?』
「………」
『………』
「………いやいや、で、夏休みスペシャルと題してまでお前は何をしたいんだ?」
『題してみたんだよ』
「ああなるほど、題してみたんだ」
『そうだよ』
「題してみただけなんだな?」
『え?』
「いや、題してみただけで具体的な内容は何も考えてないんだな?」
『へえ?』
「だから、夏休みスペシャルと題してみた、それでお前の中では完結してるんだな?」
『ん?』
「その返事やめろよ!。あたかもおれが何も理解してないみたいだろ!」
『理解されてると』
「だから要するにタイトル先行の見切り発車だろ!?」
『よくわかってるじゃないか』
「むかつくなお前!」
『じゃあ夏休みスペシャルということで話を進めていいんだな?』
「知らねえよ!」
『知らないの!?』
「いや、それはおれ達の裁量次第なんじゃ」
『お前も知らないの!?』
「それはおれ達の裁量次第なんじゃねえかってことを言いたいんだよ!」
『じゃあ、例えば今から足長おじさんの足が実際は短かったらどうしようって話をしてもいいのか?』
「やっぱりなにがしか夏休みに関連した話をした方がいいんじゃないか?」
『足長おじさんの足が短くて、肩がやけに長いおじさんだったらどうするって話を』
「肩がやけに長いってどういう状態なんだよ!。肩幅だったら普通広いっていうだろ」
『肩長おじさんだよ』
「なんでも言えばいいってもんじゃないぞ」
『こう、みぞおちの辺りまで肩幅が』
「だからどんな状態なんだよ肩長って」
『どんなシャツ着てもつんつるてんなんだよ。ずいぶん腕が長いんですねえ、いや私は腕が長いんじゃないんですよ肩が長いんです』
「じゃあ、あれか、肩を回そうもんなら」
『小型犬のしっぽみたいなもんだよ。パタパタ回りやがる』
「ラジオ体操してるとこ見てみたいな肩長おじさんの」
『深呼吸なんてすごく速いよ』
「パタパタしちゃって」
『パタパタしちゃって。どうしてもリズムが合わない。肩長だから。これは人類が10進法を使う理由と同じ。肩長おじさんには肩長のリズムがあって、肩短おじさんにはそれが理解しにくい』
「肩短おじさんってなんだよ!」
『だから。腕が長いんですね、いや腕が長いんじゃないんですよ肩が短いんですっていうおじさんだろ』
「なんなんだよそいつらは!。変なおじさんばっかりじゃねえかよそのラジオ体操!』
『………あのさあ、お前ひょっとして夏休みを意識してラジオ体操と言ってるの?』
「…まあ一応」
『やめてくれるそういう、私はちゃんと出来る人間ですってアピール』
「どういうことだよ!お前がちゃんとしてなさすぎだからだろ!。結局なんかしらないけど足長おじさんの話してるし!」
『足長おじさんの足が実際には短かったらって話はしてないだろ!』
「肩に食われてその設定忘れてただけだろ!」
『肩に食われてってなんだよ!』
「ぽっとでの肩長の存在感に食われて本来のパンチラインである短足がふっとんだってことだろが!」
『短足といやあ、おれ子供の頃に豚足工場へ連れていかれたことがあるな』
「はあ?」
『いや、子供の頃に豚足作ってる工場に行ったことがある』
「短足といやあ豚足ってお前、普通は繋がっちゃいけない回路を繋げてるからな?」
『お前行ったことある?。豚足工場』
「ねえよ」
『あれな、とんでもなくくさい…あ、わざとじゃないですよ?』
「いいよ。豚だけに“とん”でもなくなんていちいちかまってられん」
『じゃあまあ、あれな、とんでもなく臭いんだよ。想像を絶する臭さだ。大量に豚足を茹でてるから、もう豚のにおいが無茶苦茶辺りに立ちこめてんの』
「豚のにおいねえ」
『お前豚のにおいナメてないか?』
「でも、食うもんだろ?」
『そうなんだけど、いや、おれはその臭さにやられて豚足見るだけで吐き気がしてくるようになったんだよ。それほど臭い。子供にトラウマつけるほど臭い』
「はあ、そんなに」
『あれだから、童貞がいざク○ニしようとしてあのにおいがあれからしてきたら確実に“うっ”て言うから』
「わかりづれえよ」
『親から箱に入った自分のへその緒を見せられた時にあのにおいがへその緒からしてたら、確実に“うっ”って言うから!』
「わかんねえよ!。大事なとこが“うっ”だから!」
『ツクツクボウシの鳴いてるリズム狂わすぐらい臭いからね。ホーシンツクツクツクホーシンツクツクツクウィヨウィヨウィヨ“うっ”って』
「大してリズム変わってねえし、あれほどおれを諫めた夏を絡めてくるし!!」
『…何を?』
「夏を!、セミを!」
『…しまった。しまったねえ、これはしまったよ』
「うるせえよ!、確信して言っただろ!」
『あのさあ、もういっそ夏休みの話しないか?』
「初めからすれば良かったのにな!」
終わり。なぜだろう、堕ちてく一方だ。こんなのただの会話じゃん。しかもつまらない会話じゃないか。絶望的だ。勝手にやって、勝手に絶望しちゃう人。
やめどきは間違ってないかな。いつもなら、普通に続けちゃうもんな。
「うん、題してはみたな確かに」
『うん』
「………」
『………』
「……で?」
『は?』
「あ?」
『え?』
「………」
『………』
「………いやいや、で、夏休みスペシャルと題してまでお前は何をしたいんだ?」
『題してみたんだよ』
「ああなるほど、題してみたんだ」
『そうだよ』
「題してみただけなんだな?」
『え?』
「いや、題してみただけで具体的な内容は何も考えてないんだな?」
『へえ?』
「だから、夏休みスペシャルと題してみた、それでお前の中では完結してるんだな?」
『ん?』
「その返事やめろよ!。あたかもおれが何も理解してないみたいだろ!」
『理解されてると』
「だから要するにタイトル先行の見切り発車だろ!?」
『よくわかってるじゃないか』
「むかつくなお前!」
『じゃあ夏休みスペシャルということで話を進めていいんだな?』
「知らねえよ!」
『知らないの!?』
「いや、それはおれ達の裁量次第なんじゃ」
『お前も知らないの!?』
「それはおれ達の裁量次第なんじゃねえかってことを言いたいんだよ!」
『じゃあ、例えば今から足長おじさんの足が実際は短かったらどうしようって話をしてもいいのか?』
「やっぱりなにがしか夏休みに関連した話をした方がいいんじゃないか?」
『足長おじさんの足が短くて、肩がやけに長いおじさんだったらどうするって話を』
「肩がやけに長いってどういう状態なんだよ!。肩幅だったら普通広いっていうだろ」
『肩長おじさんだよ』
「なんでも言えばいいってもんじゃないぞ」
『こう、みぞおちの辺りまで肩幅が』
「だからどんな状態なんだよ肩長って」
『どんなシャツ着てもつんつるてんなんだよ。ずいぶん腕が長いんですねえ、いや私は腕が長いんじゃないんですよ肩が長いんです』
「じゃあ、あれか、肩を回そうもんなら」
『小型犬のしっぽみたいなもんだよ。パタパタ回りやがる』
「ラジオ体操してるとこ見てみたいな肩長おじさんの」
『深呼吸なんてすごく速いよ』
「パタパタしちゃって」
『パタパタしちゃって。どうしてもリズムが合わない。肩長だから。これは人類が10進法を使う理由と同じ。肩長おじさんには肩長のリズムがあって、肩短おじさんにはそれが理解しにくい』
「肩短おじさんってなんだよ!」
『だから。腕が長いんですね、いや腕が長いんじゃないんですよ肩が短いんですっていうおじさんだろ』
「なんなんだよそいつらは!。変なおじさんばっかりじゃねえかよそのラジオ体操!』
『………あのさあ、お前ひょっとして夏休みを意識してラジオ体操と言ってるの?』
「…まあ一応」
『やめてくれるそういう、私はちゃんと出来る人間ですってアピール』
「どういうことだよ!お前がちゃんとしてなさすぎだからだろ!。結局なんかしらないけど足長おじさんの話してるし!」
『足長おじさんの足が実際には短かったらって話はしてないだろ!』
「肩に食われてその設定忘れてただけだろ!」
『肩に食われてってなんだよ!』
「ぽっとでの肩長の存在感に食われて本来のパンチラインである短足がふっとんだってことだろが!」
『短足といやあ、おれ子供の頃に豚足工場へ連れていかれたことがあるな』
「はあ?」
『いや、子供の頃に豚足作ってる工場に行ったことがある』
「短足といやあ豚足ってお前、普通は繋がっちゃいけない回路を繋げてるからな?」
『お前行ったことある?。豚足工場』
「ねえよ」
『あれな、とんでもなくくさい…あ、わざとじゃないですよ?』
「いいよ。豚だけに“とん”でもなくなんていちいちかまってられん」
『じゃあまあ、あれな、とんでもなく臭いんだよ。想像を絶する臭さだ。大量に豚足を茹でてるから、もう豚のにおいが無茶苦茶辺りに立ちこめてんの』
「豚のにおいねえ」
『お前豚のにおいナメてないか?』
「でも、食うもんだろ?」
『そうなんだけど、いや、おれはその臭さにやられて豚足見るだけで吐き気がしてくるようになったんだよ。それほど臭い。子供にトラウマつけるほど臭い』
「はあ、そんなに」
『あれだから、童貞がいざク○ニしようとしてあのにおいがあれからしてきたら確実に“うっ”て言うから』
「わかりづれえよ」
『親から箱に入った自分のへその緒を見せられた時にあのにおいがへその緒からしてたら、確実に“うっ”って言うから!』
「わかんねえよ!。大事なとこが“うっ”だから!」
『ツクツクボウシの鳴いてるリズム狂わすぐらい臭いからね。ホーシンツクツクツクホーシンツクツクツクウィヨウィヨウィヨ“うっ”って』
「大してリズム変わってねえし、あれほどおれを諫めた夏を絡めてくるし!!」
『…何を?』
「夏を!、セミを!」
『…しまった。しまったねえ、これはしまったよ』
「うるせえよ!、確信して言っただろ!」
『あのさあ、もういっそ夏休みの話しないか?』
「初めからすれば良かったのにな!」
終わり。なぜだろう、堕ちてく一方だ。こんなのただの会話じゃん。しかもつまらない会話じゃないか。絶望的だ。勝手にやって、勝手に絶望しちゃう人。
やめどきは間違ってないかな。いつもなら、普通に続けちゃうもんな。