からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜 -240ページ目

ボツ台本笑って

「笑って」


『おれ笑っていいとも!の司会になりたい』
「途方もない夢物語だな」
『おれの方が現司会の、ほら、あの、えー』
「タモリさんな。忘れるような人か!」
『そうそう、あのグラサンの、イグアナのマネとかする』
「だからタモリさんだよ!」
『料理好きで、ジャズも嗜む』
「しつこいよ!タモリさんだよ!知ってるだろうが!」
『まあとにかくあの人よりおれの方がいいとも!の司会に向いてると思うんだ』
「ついにタモリさんって呼ばなかったな。でも、いいとも!はタモリさんありきの番組だろ。頭に森田一義アワーってついてるし」
『いいからいいから。いいとも!といえばやっぱりテレホンショッピング』
「テレホンショッキングな!ショッピングじゃジャパネットたかたになっちゃうだろ」
『たかた社長もいいとも!の司会狙ってるんだってね。最近グラサン買いあさってるらしいよ』
「嘘つけ」
『しかも通販じゃなくて店頭で』
「グラサンだからしょうがないかもしれないけど、そこは通販にしておいてやれよ」
『じゃあおれが通販でグラサン買うよ』
「いや、お前は普通に店頭で試着しながら買えよ」
『負けてらんねえんだよ!』
「意味がわからないよ!」
『じゃあ今からテレクラの司会やるから』
「テレクラじゃなくてテレホンショッキングな。お前よく小学生が言いそうなことを恥ずかしげもなく言えるな。そんな奴にいいとも!の司会を任せたくないのだが」
『お前ゲストな』
「ああもうわかったよ」
『髪切った?』
「ちょっと待て!いきなりタモリさんのマネじゃねえかよ!」
『悪いのかよ』
「悪いもなにも、お前タモリさんよりいいとも!の司会うまく出来るんだろ!?なんでマネすんだよ!?」
『だっていいとも!の司会ってあんな感じだろ?』
「いいとも!の司会じゃなくてタモリさんがあんな感じなんだよ!」
『さっきからタモリタモリってうるさいなぁ』
「ええ!?なに言ってんだお前!しょうがないだろいいとも!の司会の話なんだから」
『おれにはおれのいいとも!の司会のスタイルがあるんだよ!』
「だからこそだろ!ならそれを出せよ!お前さっきタモリさんのマネしたんだぞ!」
『勝手にマネとか言うなよ!たまたまだよ!』
「嘘つけよ!」
『じゃあ続けるぞ』
「ああもう」
『髪切った?』
「結局言うのかよ。ははは、ええ、少し切りましたね」
『おーい、これ貼っといて』
「まあ、これはいいか…」
『…………』
「……………」
『………………』
「……………あの」
『一旦CMでーす』
「おい!ゲストなんも喋ってねえよ!」
『喋りたければ喋れば良かったのに』
「ええ!?司会だろ!?ゲストの話を聞き出せよ!お前、いいとも!のゲスト毎回柳沢慎吾とは限らないんだぜ!?」
『話を聞き出すのはおれのスタイルじゃないから』
「丸投げかよ!最近の若者みたいなこと言いやがってよ!駄目だろ!ちゃんと司会しろ!」
『でもほら、おれって人見知りじゃない?』
「なんでいいとも!の司会やりたいとか言い出した!?」
『わかったよ、喋ればいいんだろ喋れば。そろそろCM明けるから』
「それはお前の裁量次第だ!」
『なお、CM中のやり取りは増刊号で』
「無いよ!おれ達には!」
『はい、CM終わりました。いやぁちょっと聞いてよ』
「え?あ、はい」
『昨日さ、蕎麦屋に入ったんだよ。で、ざるそば頼んだら、品切れって言われてさ。蕎麦屋だよ?聞くと蕎麦がもう無いんだって。なにがあんの?って聞いたら、台抜きならありますとかほざきやがってよ。もう嫌んなっちゃってさ。それでも、なんで蕎麦無くなったの?って聞いたのよ。そしたらほら、最近の物価高で蕎麦の仕入れも高くなっちゃったんだって。だから仕入れの量を減らしたんだってさ。もうなんなんだよ。これからは箸を売っていきますとか言いやがってよ』
「ちょっと待て!」
『なに?』
「ゲストゲスト!独りで喋ってないでおれにも喋らせろ!」
『なんで?』
「なんでってお前司会だろ!」
『司会が喋っちゃいけないのかよ!』
「喋っていいんだけどトークしろよ!会話だよ!ゲストと言葉のキャッチボールをしなきゃ意味ないだろ!ゲスト置いてけぼりになってるだろ!なんだよ!言葉の敬遠か!司会なんだからトークしろ!」
『そうとは限らないぜ』
「限るよ!お前司会をなんだと思ってんだ!」
『パンパパパンってする人』
「そんなお客さんとのやり取りするけど!それだけじゃないだろ!」
『ああ、アイドルから中身が真っ白な本を受け取ったり』
「基本的に宣伝の為にゲストは来るからな」
『中身が真っ白で頭が真っ白』
「うるせー!」
『不思議な本ですね、なんでも魔法をかけると文字が浮かび上がってくるらしい』
「こねえよ!まだ本が完成してないだけだ!」
『いいとも!の司会になるってことは権力も手に入る』
「まあ、凄いことだからな」
『アイドルなんかとはヤリ放題』
「おい!やめろ!」
『キミ、今度ゲストに呼んであげようか?えっいいんですかぁ?ハハハ、おれは司会だからね。わあすごーい。キミ、わかってるよね、ゲストに呼んであげるってことは……。きゃーやめてぇイグアナ出さないでぇ』
「なにやってんだよ気持ち悪い、そんなわけねえだろ!」
『挿入てもいいかな?いいともー!』
「やめろ!ていうかいいのかよ!もういいよ!」
『パンパパパン』
「腰振るな!」


終わり

今週の60点

ぽーにょぽーにょぽにょさわらのこ

読んだら損する「運命はテイクアウト」(25)

「ああ…犯人は現場に戻ってくるって言いますもんね」
わざわざ“放火魔は”現場に戻ってくるなんて言わない。言い足さない。逃げる言葉は使わない。が、内心、もちろんイメージトレーニング通りに顔には出さないが、ヒヤヒヤものだ。とにかくこの場から逃げ出したい気持ちで一杯だ。
「そうそう。しかし考えてみると馬鹿なことだよ、犯人が来たって僕にはわかりゃしないだろうに。僕の知っている人なら別だけど…」
「…それって…僕のことです…か?」
鳩が豆鉄砲くったような顔をして応えた。かなりの、K点スレスレの内容だ。しかしこれもイメージトレーニング通り。
「え?いや、ははは、ごめんごめん」
今日の小山さんはよく笑う。しかも謝ってはいるが明確に否定していない。僕が容疑者だということを。やはり、というか、道助のマル秘ノートなど半分どうでもよかったに違いない。あんなもの勝手に手前で処理すれば良かっただけの話だ。確か僕に見せる前に、適当にペラペラと見た、とか言ってなかったか?言葉通りに受け取ったとしても僕だって、ペラペラ、という言葉の範囲内でしか見てないが大体の内容はわかったのだ。決して親しい間柄ではない僕を呼び出す口実に過ぎなかったのだろう。
「で、そのことで一つ話があるのだけど、健一君」
本番?
「事件当日、知美ちゃんに会ってないかな?」
はぁ。……………!!
「いや、会ってないかなってのは変な質問だね。彼女の姿を見かけなかったかい?」
いや、そんなこと言われましても。………。
「事件が起こる直前に一人でコンビニに寄ってることまではわかっているのだけど」
はぁ。……。
「どうやらそのコンビニと家の間で犯人に出会い、事件が起こったようなんだよ」
はぁ。そうなるでしょうね。………!
「それがちょうどね、僕と健一君が別れた時間と距離と、健一君の家の方向と重なっていてね、ひょっとしたらって思ってね」
ああ、コンビニってあそこの角のセブンヘブンのことですか?…………。…ちっ。
「そう。多分そこでいいと思うよ。彼女じゃなくても、怪しい人物とか、怪しい人物は当日のことだけじゃなくて一昨日のことでもいいのだけど、居なかったかな?怪しい人物じゃなくても何か気になる、気になったことがあったら教えて欲しいんだ」
真顔の小山さん。割と口が臭い。ここは事実を曲げて答えなければならない。
「知美さんを見たかどうかと聞かれましても、うーん、僕、知美さんの顔わかりませんし、あっ、テレビでは見ましたけど、写真ですからね、うーん、なんとも…」
小山さんは僕の演技を見終わると、なにやらカバンをゴソゴソ。そして、
「ほら、これを見てくれないかい」
と、言って数枚の写真を僕に差し出した。「かなり最近の写真だから、当日と変わりないよ」言うまでもなく彼女の写真で、当たり前の話だけど、今でも目を瞑れば瞼に浮かぶ如何にも才色兼備な美女の二乗、紛れもなく僕が殺したその人の写真。
「はぁ、なんか、テレビで見た顔と大分違うような気がしますね…」
改めて彼女を見て、やっぱり抜群に綺麗で可愛い。妄想や思い出に補正された瞼の君に引けを取らない。むしろより美しさの凄みを増した感じだ。
何枚か写真をめくると僕は写真の共通点に気がついた。気がついてしまった。まず集合写真編。彼女は必ず小山さんの隣に写っている。とても楽しそうな彼女の笑顔。そしてシングルカット編。彼女一人が写っている写真。カメラ目線。彼女の笑顔の視線先には…恐らく、いや、もう確実に、小山さんがいるのだろう。“そういう”写真だ。かなりのプライベート写真。集合写真はいいとして、何故小山さんが持っている。流出以外に考えられることはひとつ。いや、ふたつ。ひとつ、小山さんが事件を探る為に彼女の友人や家族から借りているというもの。しかし僕にはこの答えしか選べない。というかもう絶対これしかない。なぜ今までそのことを考えなかったのだろうか。巨人と美女。考えもしなかったことを確信すると共に無性に苛立った。
「…きれいな人ですね、ひょっとして小山さんの彼女だったんですか?」
少しいじわるに言ってやった。小山さんは恥ずかしそうな顔をして、
「うむむ、うん、まあそういうことになる、ね」
と、言った。

ボツ台本世界へ

「世界に」


『サーカスの世界へようこそ』
「サーカス…」
『ご覧ください。あれがペンギン女です』
「ああ、ビキニ姿のペンギンみたいな奇形の女だ」
『そして熊女の登場』
「ああ、四つ足歩行」
『小人達の入場です。サーカスの無い日はAVでアルバイトしています』
「小さいなあ。眠れる森の美女が深くなる」
『骸骨男の登場です』
「うわぁ、細い。骨と皮だ」
『世界一のデブがベッドに乗ったまま登場だ。ベッドをひくのはシャム双生児のアランとゴラン』
「デブだ。そしてアシュラマンみたいだ」
『先祖返りのデイビッド』
「毛だらけだ」
『世界一背の高い男モロコフ』
「デカい」
『おっと、モロコフがエスコートしている女性は、出ました、世界一ブサイクな女マリー』
「カニみたいな顔だ」
『ああ!火事です!火事が発生しました!』
「え、火事?」
『皆さん、避難してください』
「え?マジなの?」
『私はもう逃げます。では皆様、ご機嫌よう』
「え?え?なんなの?うわっテントが燃えてる!燃えてるテントが降ってくる!」
サーカスのテントは燃えて落ち、落ちた炎はマントのように私の身を包んだ。肉体から香ばしい匂い、生姜焼きの匂い、ああそうだ。バッグの中に生姜が入ってたんだ。今夜は友人がカツオを持ってきてくれるから生姜を買ったんだ。消え入りそうな意識の中、ふと上を見上げれば、テントは崩れ落ち、満天の星空、月夜。ピエロのように笑うやけに大きな満月がこちらを観ていた。


終わり モヤモヤだなこれ ハリウッド映画化するときは、命は助かって、焼けただれた皮膚、口は曲がり手足は丸まり、サーカス団の一員になってイェーイだよね☆

途中で眠くなっちゃった、面倒くせ

組技格闘技は形は違えど、似て非なるものといえど世界中にあるわけで、それぞれその土地柄や風習、民族性が出る。マゲを結った日本の相撲を見ればわかるだろう。まあ相撲を見ちゃったら色々問題あるけども。いわゆるレスリング、レスリングと一口に言ってもルールは様々で、オリンピック種目のフリースタイル、グレコーローマンスタイルを筆頭に、関節をとるレスリングもあれば、関節をとる前までの動きを重視するレスリングもあるし、オリーブオイルを塗りたくってやるレスリングもある。モンゴル相撲みたく場外がないものもあるし、殴る蹴るがある程度認められてるものもある。アイデンティティといっていい。だから外の文化の組技格闘技が入ってきたときに真っ先にすることは自分達の持っている、知っている技術、ルール、勝ち負けに対する心理的起因や要素、マナーとの融合だ。反目したり納得したり取り入れたり。至極当然の成り行きだ。柔道が世界に出てオリンピック種目になったからには土地々々のレスリングと結びつくのは自明の理だ。なにもおれは柔道がJUDOになるのを歓迎しているわけじゃない。そうなるのは当たり前のことだと言いたいだけだ
。日本に日本らしい柔道、と呼ばれてるもの、があるように各国には各国の柔道が出来上がるのだ。民族に流れてきた血、レスリングを否定することなど誰が出来るのか。と、なにもよくわからない(おれにも)難しげなことを言っているわけじゃない。力士がレスリングをやったら相撲の技に頼るだろ?ってことだ。それを否定出来るのか?と。しかもそれは本来日本の得意技である。例を挙げるときりがないが、スポーツに関わらず日本が強くなった挙げ句ルールが改正されたということが多々ある。それは欧米の常識、日本語でいうなら“道”のようなものから外れた反則ギリギリの手を使って強くなったからじゃないのか。日本に昔からあった技術をその競技に採用してみたからじゃないのか。ルールが改正される度に日本はどうした?文句言ったろ?柔道は珍しく立場が逆なだけだ。まあ世界のルールを改正させるだけの権力が柔道発祥国である日本柔道界に無いのは問題だが。しかし、それももう遅い。今、JUDOではなく柔道に有利なルール改正をしたならば、それは柔道がJUDOに降参したことになる。言わば柔道対JUDOの異種格闘技対決で負けたようなもの、個人
の勝ち負けでなく柔道の負け、戦争の勝ち負けに近い。それは駄目だ。上で書いたようにアイデンティティの崩壊だ。第一女々しい。ルール改正やられて散々文句言っていた人達のすることじゃない。
勝ちゃいいのだ。柔道しようが競技に徹しようが勝ちゃいいのだ。日本人の目指す日本人の好き、とされている、柔道家スタイルで勝てないなら勝つまで負け続けろ。勝てないということは弱い、それだけだ。ルール改正しない限り負けはあくまで個人の負けに収まる。勝てば柔道の勝ちって言っちゃえばいいんだからこんな都合のいいことはない。まあ“ちゃんとした”柔道やっても日本勢が勝てるとは限らないけど。お相撲さんみたいに。
100キロを超える重量級で日本人が世界のトップになるのは柔道ぐらいなんだから、普通になっちゃってるけどこのことはあり得ないぐらい凄いことだと思ってる、日本の柔道が弱いなんてことはないよ。まあそれも才能あるデカい外人は他競技にいってるだけなんだろうけどさ。とにかく、引き続き頑張れ塚田真希!ていうか柔道なんて知ったこっちゃないな。なんじゃこりゃこりゃ(恥)