ボツ台本世界へ | からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜

ボツ台本世界へ

「世界に」


『サーカスの世界へようこそ』
「サーカス…」
『ご覧ください。あれがペンギン女です』
「ああ、ビキニ姿のペンギンみたいな奇形の女だ」
『そして熊女の登場』
「ああ、四つ足歩行」
『小人達の入場です。サーカスの無い日はAVでアルバイトしています』
「小さいなあ。眠れる森の美女が深くなる」
『骸骨男の登場です』
「うわぁ、細い。骨と皮だ」
『世界一のデブがベッドに乗ったまま登場だ。ベッドをひくのはシャム双生児のアランとゴラン』
「デブだ。そしてアシュラマンみたいだ」
『先祖返りのデイビッド』
「毛だらけだ」
『世界一背の高い男モロコフ』
「デカい」
『おっと、モロコフがエスコートしている女性は、出ました、世界一ブサイクな女マリー』
「カニみたいな顔だ」
『ああ!火事です!火事が発生しました!』
「え、火事?」
『皆さん、避難してください』
「え?マジなの?」
『私はもう逃げます。では皆様、ご機嫌よう』
「え?え?なんなの?うわっテントが燃えてる!燃えてるテントが降ってくる!」
サーカスのテントは燃えて落ち、落ちた炎はマントのように私の身を包んだ。肉体から香ばしい匂い、生姜焼きの匂い、ああそうだ。バッグの中に生姜が入ってたんだ。今夜は友人がカツオを持ってきてくれるから生姜を買ったんだ。消え入りそうな意識の中、ふと上を見上げれば、テントは崩れ落ち、満天の星空、月夜。ピエロのように笑うやけに大きな満月がこちらを観ていた。


終わり モヤモヤだなこれ ハリウッド映画化するときは、命は助かって、焼けただれた皮膚、口は曲がり手足は丸まり、サーカス団の一員になってイェーイだよね☆