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技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 今回の塗装は,オイルステインというのを使ってみることにしました。この塗料は染料系で,着色が中心なのでしょうか。うまい容器がなかったので,蚊取り線香の缶を用いました。こちらに少量の塗料を移し,ウエスに浸して枠に塗りました。

 

 透明の波板の枠には,濃い茶が合うと思うのでウォールナットのオイルステインを用意しました。写真では離れていてよく見えませんが,近くで見るときれいな木目が目立つように現れました。塗料の缶には「木目を生かす」と書かれていました。その通りだと感じました。ちなみに,横桟は下側のもので,この上に波板をはめ,更に上から桟をはめます。下側の桟の写っている部分は内側になるので,塗装はしてありません。はめる上側の桟は写真手前に写っています。

 枠は塗装する予定です。塗装前にはサンダ掛けした方が仕上がりはよさそうです。そこで,組む前にサンダ掛けしました。角材の端をクランプで固定し,サンダ掛けしました。クランプの左側がやや濃くなっていて,その左が白くなっています。触るとつるつるです。まずは,クランプを避けてサンダ掛けした結果です。この後,クランプの位置をサンダ掛けの済んだ部分に移動し,サンダ掛けが終わっていない部分もサンダ掛けしました。ちなみに,クランプで挟むときは,間に緩衝用の小さい板をかませました。

 温度計取付穴はちょっと小さいのでマルチツールで切り込むことを考えました。マルチツールは,「木材を切るとき釘が入っていても切ることができる」と言われているので,アルミなら切り込むことができるだろうと考えました。実際にやってみると,確かにできました。

 

 マルチツールによる穴です。最後にやすりで仕上げた方がよさそうです。また,予定より少し大きめな穴になってしまいました。このサイズでも,私独自の方法(https://www.youtube.com/watch?v=we6hRqV1DFQ&t=8s)で開けた方が良かったようです。

 

 やすりで仕上げ,温度計の突起を受けるへこみを削ったのち,黒く塗装しました。

 波板パネルの枠は,左右の柱,上部の桟,下部と中間の桟からなります。上部の桟と柱とは三枚組継ぎとなります。きれいにはまりました。下部と中間の桟は厚さ5 mmの細い板が下側からと上側から入ります。まず,下側を固定したのち,波板を入れ,上側をはめて完成です。この形を見ると波板が幅に比べて高さが意外に高いことがわかります。

 これからやることは,それぞれをサンダがけし,写真の状態+下側の桟を付けたのち塗装するところから始めます。

 ストッパーに関する記事の所で述べたように,はめ込み溝は,3枚組継ぎのほぞの一部まで入り込ませていました。これにより,組んだ時の角の部分にも溝が入っていて,波板がきちんとはまるようになっています。

 長い角材の側面にトリマで溝を彫る際,トリマの後ろに木屑が吹き出します。下側から集塵ホースで吸っていますが,勢いが強くかなり外に飛び出します。そこで,ガイドシステムの後ろ側に盾を置くことにしました。盾の下側をガイドに合わせて切り込みました。盾の下の方の穴から飛び出しているのが被加工材です。幅が広い場合もあるので広めに穴を開けてあります。盾自体の固定は,三脚台の板を縦に配し,木工ピンチで留めることにしました。

 波板をはめ込むための枠への溝彫りを行いました。トリマにて10 mmの深さまで溝彫りをします。いっぺんに10 mm削るのはちょっと負担が大きいので,最初に5 mm彫り,次いで10 mm彫るよう2段階に分けることにしました。その度にビットの出を調整しなおすのは手間がかかります。幸いトリマが2台あるので,1つを5 mm,もう一つは10 mmの出として,1回目に5 mm出のトリマを使い,次いで10 mm出のトリマに変えて彫ることで,10 mmの深さの溝を作りました。

 ヨーロッパ旅行を計画していて,スケジュールをExcelに記述しています。飛行時間などを計算するとき,現地の時刻を日本時刻に変換してから行わないと,時差のある国間の移動では,正しい時間が得られません。イタリアの夏時間では,日本より7時間遅れています。D2セル(黄色)に日本時間を入れると,D3セル(空色)にイタリア時間が出るように,D3セルに,=D2-"7:00"と入れてみましたが,エラーになってしまいました。一方,時刻を書いたセル同士の四則は可能らしいです。そこで,D3セルのように,D2から,時差を書いたD1を引くようにしてみました。結果が正の場合はうまく行きました。しかし,7:00より早い時刻では,#####のようになってしまいました。そこで,7:00を引く代わりに17:00(24:00-7:00)を足すことを試しました。これでうまく行きました。これは,地球を西回りに時間を引く代わりに,東回りに足すことに相当します(日付は関係ないので日付変更線を無視して)。他にも方法はいくつかあると思いますが,この方法でもうまくいくようなので,ここではこれを使おうと思います。

 かなり前に「波板パネルの設計」のタイトルで記事を書きました。その後,ジグなどの作製に時間が取られていました。それも,波板パネルの作製を楽にするものばかりです。それらが出来上がったのでようやく波板パネルの作製に移ることができました。

 波板パネルの枠の上部と縦の柱との結合は三枚組継ぎとします。柱の端部に“ほぞ”を加工しました。また,側面には,波板をはめる溝を彫りました。このとき,ほぞの右に孤立部ができます。トリマ加工では,この孤立部を右に押す力がかかります。これまでの経験で,孤立部はトリマにより飛んでしまいやすいことが分かっています。写真では,孤立部がパイ菓子のようになっていて,特に飛びやすいと思われます。ここでは2 cm程(1×2材の幅の約半分)ほど溝をほぞの方に切り込みました。孤立部は大丈夫でした。

 

 どの程度切り込んだら飛ぶのか試すために,残りを1 cm位になる所(切り込み長さ約3 cm)まで切り込んでみました。するとポンと飛んでしまいました。今回,溝をほぞの方まで切り込むのは,波板が差し込まれるスペースを角(結合部)に作るためです。差し込む深さは1 cmとしましたので,孤立部を飛ばすことなく加工できそうです。

 

 丸鋸ガイドでは,ガイドの下に被加工材を入れ,両端を木ネジで作業台に締め付けるようにしています。丸鋸ベースを滑らせる面では,皿ネジを用い,ザグリを入れてネジ頭が面の上に出ないようにしています。用いた合板が軟らかすぎるのか,ネジ頭がどんどんと潜ってしまいました。

 

 そこで,皿ネジワッシャーをはめ込むことにしました。軟らかい合板でも,当たる面積が大きくなるので,これ以上の潜りは防止できると期待されます。

 

 皿ネジワッシャーを埋め込んだところに木ネジを挿して作業台に締め付けてみました。ネジ頭が丸鋸のベースを滑らせる面より下がっているので,支障なく使えます。